森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ元大学教官・現作家の森氏による、仕事とは何か・仕事についての心構え、などを語る本。対象はおそらく学生~30代程度と思われます。
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ぼんやり感じたのは「私の(ようなミドル・シニアの)ための本ではない」ということ。
流石に世に出て30年近い歳月がたちましたので、うまい話はない・話がうまいとすれば仕事がキツイ・世の中トレードオフに満ちている、(それでも不公平だったり運不運に左右され例外もある)、ということは肌感覚として理解しています。
ただ、世の若者はそこまで割り切れない。
正直ものは報われるものと思いたいし、努力して探せば何かが見つかるものと思いたいし、要するに答えはあるものだと思いたい。
その想いを、いい意味でも悪い意味でも「打ち砕く」のが本作の真骨頂!?と言えるかもしれません。
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以下、幾つか響いたところを幾つか。
・人は働くために生きるのではない。金があれば働かなくてよいし(FIRE!!)、それで捕まるわけでもない。
・職業に貴賤もなく、精々収入の多寡がある程度では。貴賤はイメージで植え付けられているだけで、「おっきな仕事」「社会に役に立つ」という印象も、個人としては一つの歯車で、個人の力ではない。組織のゲームで事物を動かすだけ。
・仕事で人の評価が決まるのはない。では何で人の評価が決まるかといえば人それぞれ。仕事ができるというのは、ある一分野で詳しい人というそれだけのこと。
・未来を読んで自分に投資をしよう。
・うまい話はなく、給料が高ければそれだけ仕事量かプレッシャーが高いはず。逆に給料が低いとすれば、企業が持ち出して個々人へ投資(教育)していると見做せる。
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なお、考えを述べるエッセイ的な部分のほかに、Q&Aもあるのですが、なんというか、非常に面白かった。
兎に角森氏の発言はストレートで取り付く島もないので、そこがよい笑
例えば、〇〇がやりたいのに時間が無くてできません。どうすればいいでしょうか、みたいな質問に対して、「本当にやりたいのならばもうやっています」という返し。
いやまあ、ホントその通りです。
森氏自身も「冷たい」「無関心だ」と言われる様子で、そのため付言しているのですが、そもそもアドバイスが欲しいのではなく、背中を押してほしい・慰めてほしいようにしか見えない相談も多い、と。ただそれでは正しく導くことはできないため、きちんと事実を伝えて返答すると。
いやあ、私も森氏に賛成です。
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ということで、森氏の仕事・生き方についてのエッセイでした。
若手が読むとガツンとやられます笑 まあ、結局自分で考えて、答えを出さないといけないんです。だってそれそれ自分の人生なんだから。
甘えた心がちょっと引き締まる本かと思います。自分を律せる強者の理論かもしれませんが、わたし的には仰ること、本当に正しいと思います。 -
Posted by ブクログ
※警報※作品の内容とは関係ない自分語りです(激痛
本作を読んで確信しました。
私は森博嗣ファンとしては割と古参の方だと自認していて、チェックできてないシリーズもあるけど、S&Mシリーズに連なる(と思われる)シリーズは割と網羅してるつもりです。
なんですが。
近年の著書、特にシリーズ外の小説に関しては、ほとんど手に取っていませんし、読んだところで「私が読みたい森博嗣はこれじゃないんだよな」と勝手に期待して勝手に裏切られたと思ってしまうと言う、身勝手な読者に成り果ててしまいました。
本作のストーリーも、主人公の女性も、彼女を取り巻く登場人物も、全てに魅力を感じられなかった。
かつての犀川先生や萌絵や四季博士の面影を、エッセンスを、森博嗣ismを、いまだに求めてしまう。なんてめんどくさい読者なんだ。じゃあ読むのやめればいいじゃん、と思いながらも読んでしまう。だって好きなんだもん(泣)。
小川洋子好きな私ならさ、こういうの好きなはずじゃん??どうした私、一貫性なさすぎだろ。 -
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短編集です。シリーズからの登場人物もあり、なかなか楽しめた。
解説でもありましたが、理系の作品が多いなか、今回は文系の短編集もあり、懐の広い作家さんだと思う。
また、言葉使いが上手い。
森ミステリィのこれまでとこれから。S&Mシリーズに続くVシリーズ主要人物も登場する傑作短編集! 「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録。『まどろみ消去』に続く第2短篇集。 -
Posted by ブクログ
長かった。
殺人事件の真相を追求するための背景が閉ざされた特殊な社会でありすぎるので、まるで宇宙人相手に地球の常識を押し付けて大立ち回りを演じているような空回りのドタバタ感を感じてしまった。
世界観や100年未来の科学文明に関する想像力は豊かでワクワクした。ゴーグルや銃など。
ミチルとロイディのやりとりや関係性(最後にわかった部分も)も良かった。
ミチルがかなり特殊な設定のキャラで、最後死んだのか死んでないのか微妙な終わり方なんだけど、続編が気になる…
「自分」とはなにか、「自分」とはどこに存在しているのか、「自分」とは一体どこまでが自分自身なのか…
作者が影響を受けた作家は萩尾望都だとか、なるほど萩尾望都のSFみたいな会話のテンポ感を感じた。
私が慣れていないせいか、話者が誰なのか、どう冗談だったのかなどが伝わりづらく、会話の意味がわからないところがあった。 -
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ネタバレ加賀屋と小川令子の新シリーズ(?)1作目。
ホームレス青年の柚原の身辺調査を依頼された2人は彼に接触し、依頼内容について探るがまぁ彼の出生とか依頼者とかはこの際どうでもいい。
加賀屋にずっと海月くんを思い出させる柚原は、一見海月くんのように理知的で達観している印象を与える。
でも海月くんは同じ状況だとしてもこんなことしなかっただろうから、比較にすらならない。
選択して今の人生を歩んでいるのに、自分の境遇を世界のせいにして己が優秀な人間と勘違いしているクソガキだった。哲学をかじっているクソガキほど厄介なものはない。
「人は弓だ。
誰かに引かれ、精一杯撓って、解き放たれる。
その解放で満足する。それが生きることだと思い込める。
愚かで、偽りの弓たち。」 -
Posted by ブクログ
こまめに読み進めている森さんのS&Mシリーズの8作目。典型的な密室を描いた事件に頭を悩ましながら、楽しく読むことができました。
本作は、ある山荘で起きた、双子の密室事件を描く。今回は主人公である西之園萌絵の視点ではなく、事件に巻き込まれた男性視点で描かれます。双子がなぜ亡くなってしまったのか、その男性と密室事件に2人で挑むことになるというストーリー。
この結末と論理組み立ての仕方は森ミステリーかなという気がします。あらゆる可能性の仮説と検証を考えながら、ベターな案に迫っていくという科学的なアプローチだからこそ、この結末は納得できるのかなと思います。個人的に他のミステリーでこの結末を見かけると、少し許せないくらいの反則気味な感じもありますが、ストーリー性も含めて森作品ならではの良き結末でした。 -
Posted by ブクログ
どっしりと読み応え抜群。
これで終わり!?
えええー四季博士は一体!?!?
S&Mシリーズ、、、終わりって聞いたけど、、なんにも終わってない気がするが、、、おわりか?
さすが。建築士である森氏だけあって、建築士一級の勉強に出てくる、建物や人名が出てきて興奮する。
笑
あ!勉強したやつ!
これこれ!ってなる。笑
今回の内容もなかなかデジタルで、茫漠としていて、想像できそうなできなさそうな。
めちゃくちゃ難しい話ばっかなのに、飽きさせないでちゃんと読ませるのは森博嗣のすごいところだよなぁ。と思う。
ラストの解説がもう何言ってんのかわかんなくて、森博嗣がすごいってことはわかったけど、それ以外何なんだかさっぱりでした。
たった四ページくらいの解説だったよに読むのに苦労した。笑
いやぁ、辞書みたいな本だったけど、サクッと読めた。難しくて面白かったんだかなんだかちょっとわかんないけど、読めたってことはそこそこ面白かったんだと思う。
ラストも、え!
って感じでびっくりしたし。笑
ちゃんと楽しめます!!!!
ただ、普段本読まない人へはおススメしないな。うん。
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