森博嗣のレビュー一覧
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「勉強とは、釘を打つ練習である。」
だから、楽しいわけがない。
楽しくなるとしたら、それは、その練習の先に作りたいものが見えている時だ。
勉強を楽しいものに見せかける教育とは、音楽に合わせて釘を打ちましょうと言うとの同じ。
試験で競わせるのは、釘打ちコンテストをするのと同じ。
どちらも本質ではない。
作りたいものが見つかるまで、釘打ち練習は楽しいわけがない。だから勉強が面白くない君は正しいと、と教えた方が良い。
なるほど。
本書冒頭のまえがき部分だけで、この切れ味である。
なにしろ局面局面での切れ味がすごい。
「『勉強が何の役に立つのか』と問われた時に僕は『あなたは何の役に立つのか?』と問うことにしている」
「義務教育において、1番大切な目標は、『自分の勉強の発見』だ、と僕は考えている。これを掴んだ子供には、もう学校の先生は必要ない。」
「早く未来の目標を決めなさい、と子供を急き立てるのは間違っている、と僕は考える。何故なら、子供はまだ広い視野を持っていない。そんな状態で、未来の可能性を限定することは、あまり得策とは言えない。」
「人の意見に反対するような場合、『あなたはこれも知らないのか?』といった物言いをする人が多い。(略)丁寧に説明し、『知った上でも意見は同じですか?』と尋ねれば済む話である。」
本書前半からいくつか、グッと来たところを抜粋した。
まことに切れ味が鋭い。
この本に問題があるとしたら、この本を読んで勉強を始める人はたぶんいないということだろう。
そういう人は多分、怒っちゃうから。
勉強してきた人は(少なくとも)そんなに腹を立てずに読めるし、共感することや、新たな気付きがあるだろう。 -
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シリーズ最終話……ありえへん小説世界……凡人のわたくしには到底想像つかない展開だったけど……繰り返しますが、お行儀の良い凡人読者のわたくしには天才の創り出す世界を受け止めきれず、ミステリとはなんぞや?と自問自答したわ……答えなんて出ないよね。でもそんな事は瑣末な事なんよ。所謂、装飾。はー、やばっ!
けど、真賀田博士周辺はあっと驚く展開で読み応え抜群。これが森先生の真骨頂よ。これがこのシリーズの醍醐味よね。
これがこのシリーズの魅力なのよ。楽しませてもらいました!
犀川好き。
あ、あと最後カナメがグルだったのか微妙に分からん。ちょっとその周辺の未処理感が気になった。
カナメ要らんかった説。 -
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wシリーズ第6弾
青白く輝く月を見たか?
Did the Moon Shed a Pale Light?
舞台は北極
そして、氷下5千メートルの潜水艦
なかなか面白い設定です
何より画がキレイ。
マガタ・シキに呼ばれて招集されたハギリは
北極の基地へ。150年ぐらい前に構築された
人工知能「オーロラ」の暴走を止めてほしいという依頼。なぜ、オーロラが暴走するのか。
シキが、構築したプログラムなのに
シキがコントロールできないという事象。
オーロラには心があることがわかる。
??人工知能がそれもってしまうともはや人間では
人工知能なのにオーロラは、詩情を読むことができるの。
そして、素直になれず反発し、虚しさから病むこともできる。それは人間だけが持っていると思われていた、心を持っているということがわかる。
うーん。。。
嬉しいような、悲しいような。
でも数十年後を未来を見据えると、この事実はあらたな発見となりえると興奮するハギリ博士。
これからの未来を、担っていくのは、いったい誰なのか?
おそらくそれは、マガタ博士が目指している共通思考だろう。ぼんやりと、そこにしか道はない、という感覚を僕は抱きつつある。すなわち、人間もウォーカロンも人工知能も、すべて取り込んだ次世代の生命だ。有機も無機もない、生命も非生命もない、現実と仮想もない、すべてが一つになった地球だろう。
理解が追いつかない。。。
言わんとしていることはぼんやりとわかりつつ
人間がどんどん機械化し
ウォーカロンや人工知能が人間化し
そもそも人間っの定義が新しくなり
新しい社会と文化でできていく(創造される)
ということなのだろう
オーロラが、フーリ(人間)に「月を見せてあげたかった」と、この感情までいくと、もはや人間である(人間であってほしい)
※こういった感情を「揺らぎ」と呼び、人間固有の不確実性であるとわかってきた
ウグイが昇格し、後任はキガタ・サリノのなると
デボラ、セイゲツ・オーロラ(天才2人が味方にいるのはかなり面白い)と、会話が秀逸すぎて
・天才の会話
・人ではないのに、人の心をもったような会話
このアンバランス差がほっこりしたエピローグは
素晴らしい終わり方でした
オーロラの(が)サブセットの体を持ち
肉体(ウォーカロン)はあるが、自律システムで意識はdailyで異なると。凄い設定だが、面白いなあと。
★3.4
次は
ペガサスの解は虚栄か?
Did Pegasus Answer the Vanity?
へ
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wシリーズ第3弾
風は青海を渡るのか?
The Wind Across Qinghai Lake
チベットのナクチュ特区の探索。
色々みつかるみつかる。
小さな気づきがもたらす未来。知性が掬い上げる奇跡の物語。
※裏表紙にかいてる紹介文が言葉が綺麗すぎる
読みやすいのだが、なかなか難しい概念になってきました。この哲学のところがめちゃくちゃ面白いのだか。
ハギリ博士が湖の階段で興奮してたところ
ぶっちゃけ1回読んでわからなかった。理解できなかった。
でも、記載の通りで。
「気まぐれは人間にしかないもの」
「人間の思考のほうがランダムで、他回路へ飛びやすい」
「ぼんやりしてしまう」
これらが人間とウォーカロンの差であると。
わかるようで、わからない。。。
もう少し自問自答します。
一方で、明らかになってきた名前が。。。
区長 カンマパ・デボラ・スホ
まじかぁ、ここでデボラなのってくるのか(メール)
そして、天才タナカの娘の名前が
まさかのシキ。
名前をつけたという文脈ではなく、彼女には名前があると。
うーん。凄い展開になってきました。
正直かなり地味な話でしたが
※第1弾のような映画のアクションさながらが好きなので。もちろんハギリ博士とヴォッシユ博士の哲学の議論も最高です
1弾2弾の前提からかなり深掘りされてきた
そして、この人間とウォーカロンの入り混じりを
想像させる描写が、めちゃくちゃ良かったです
次に行くしかない
百年シリーズ読んでないことが相当まずいと感じたので、急遽購入で着き次第追加で
★3.4
第4弾
デボラ、眠っているのか?
Deborah, Are You Sleeping?
へ
楽しみです
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wシリーズ第2弾
魔法の色を知ってるか?
What Color is the Magic?
チベットを舞台に、映画をみているような展開でした。とても楽しかったし、なんか終わらなそうだなと感じました。
ハギリ、ウグイ、アネバネ、ツェリン、ヴォッシユ博士と役割がどんどん固まってくる作品でした。
ヴォッシユ博士の天才ぶりとハギリの天才ぶりは
もちろんいうことなして、天才が2人もいたら
そりゃ、真賀田四季も手を差し伸べにいってしまうのもわからなくないなと。
この最後のタイミングでの四季の登場が理解できず、どうなるんだろうの終わり方。。
ナクチュの特区の区長も
勇敢で男前(女性ですが)でよかったです
特区が特区である理由はわかる
政府軍と反乱軍のクーデターに巻き込まれた人々や学者群はたまったもんじゃないと思いつつも
四季との接点もでき、ヴォッシユ博士×ハギリの
この出会いが、次以降でも確実に重要になりそうなので、序章としてはハラハラドキドキ楽しめました(※第1弾が面白過ぎて、点数劣るのはしょうがない)
ウグイ、アネバネの淡々としてる感じも
めちゃくちゃ好きでして、どうしても応援したくなってしまう。。。
ハーネームの件は
全くわからなかったが
確かにギャグみたいにさらっと扱われてたところ
確かにあったなと。。。そういうシーンにヒントがあると
全く警戒せずに、突然ページもどって読み返すことになる。。これがまた楽しみでもあるんですよね
全然話がかわるのですが
アニメ PSYCHO-PASS (サイコパス)が好きで途中から
ウォーカロンや銃や武器(の音など)
ドミネーターや日高のり子さんの声が脳から離れなく(どのシーンていわれると困りますが)
犯罪係数とかないですがw、アイグラスで情報がでてくるときに、勝手に自分の脳で音が再生されてるような感覚になっております
※百年シリーズを読まずに来てしまったことを後悔
緊急で追加するかもです(既に遅いかもしれませんが)
★3.4
続いて弾3弾
風は青海を渡るのか?
The Wind Across Qinghai Lake?
へいきます -
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S&Mシリーズの第7作目である本作。前作と同時期に起きた殺人事件について描かれており、前作の伏線がしっかり回収されており、とても満足しました。
以下あらすじです。(サイトより引用)
T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧(もうろう)とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑と死と使途』と同時期に起こった事件を描く。
本作は西之園萌絵の親友である杜萌の視点で描かれるストーリーで、スピンオフ的な立ち位置かと思いきや、しっかり主人公が解決してくれる展開でした。内容に触れてしまうので、あまり詳しく言えないのですが、本作の結末は結構お気に入りで、シリーズもののミステリーではこういう結末も1つはあって良いのかなと思いました。
本作はあまり萌絵の視点から描かれないので、萌絵のファンからすると物足りないかもしれません。 -
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長かった。
長かったけどいつもよりオチがパッとしなかったような、、、、
森博嗣の本じゃなきゃ読めなかったなぁ。
でも、なかなかの中弛みありでした。
そして、あまりにも発展しなさすぎる男女関係に飽きてきたのもある。笑
ラストの解説で、昔の森博嗣はオタクだった。っていうのを読んで。
あー!だからやたら恋愛観がオクテ。
そして、発展しない。
それがちょっとマンネリしてきてるのかもなぁ。
どの道次がこのシリーズ最終らしいので、どうにかなるとは思えないけど、それならいっそのこと恋愛なしでススメた方が良かったよなぁ、、、
#森博嗣
#そろそろ終わる
#分厚い
#中弛みあり
#恋愛の発展が遅すぎる
#なくてよいのでは?
#苦手そう
#オタクだった説
#漫画描いてたんだ!
#なんかそんな内容といえばそう見えるかも?
#次で最終 -
Posted by ブクログ
なんだか……萌絵が、普通のめんどくさい系の女子化してきてるやん。やだわ〜。
犀川がそこを微笑ましく好意的に捉えてる事に違和感だけど。(前作でも同じ事を言ったけど。)
国枝桃子のそれに至っては、成長もしくは劣化だとはっきりと語っているのに。
なんだか萌絵への好意が犀川の思考の普遍性を犯してるよな。
けど、萌絵を克服しないとこのシリーズを最後まで追いかける事は出来ないんだよなー。
逆にアンチ萌絵目線でこれから何をしでかすか楽しみにするのもアリ??
って、嫌いなキャラが有るってのもこの作品の魅力の一つよな。……薄っぺらなキャラ設定だとどの登場人物に対しても可も不可もなく進むからな……個性豊かなキャラが(必ずしも好きでは無いにしても)作品に彩りを与えているのは確か。
ストーリー自体はだいぶ普通。笑。……ミステリとしての核心に迫るポイントが記憶喪失ときたからビビったけど……。それ通用するならなんでもやっちゃって!笑。そして4歳児!死体見ても冷静ってのが一番の予想外展開やん。あんたの冷静対応が捜査撹乱させちゃってるやん。でも森さんの書く小説はそんな事さえも凌駕してるからな。たいした事では無いのだ!記憶喪失OK!冷静4歳児OK!
犀川って人は解ける謎は一応解くがその他の事は興味が無いからなぁー。いかにも犀川らしい幕の引き方だと感じたな。少し人間味の出てきた言動には萌絵の影響なのか!と萌絵に嫉妬したわ。
謎だけ解いて颯爽と去る。外国の急行列車に乗った名探偵を彷彿させたわ。
犀川好き。