森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美術品鑑定士・椙田の事務所を訪れた佳人はこう切り出した。「私の兄を探していただきたいのです」。双子の妹とともに広大な旧家に住む千鶴は、母屋の地下牢に兄が幽閉されているといるのだという。
椙田の助手である小川と真鍋は、調査へと赴くが……。
森博嗣さんの「Xシリーズ」の一冊目。
自宅の地下牢に兄が幽閉されているかもしれないという魅力的な導入で、さらさら読めます。やっぱり謎めいた旧家とミステリアスな住人というのはミステリの舞台的にとても素敵。
ラストはさっぱり目ですが、寂しげな余韻があって良いです。
助手である小川と真鍋のバディも良い感じに気が抜けていていいコンビ。真鍋君が色々図太くて結構好き -
Posted by ブクログ
ネタバレインスタの小説紹介で気になり読んでみた。
カイバミチルとロイディの関係性が
「キノの旅」に出てくるよな関係性だなと思った。
時代は2100年くらいの設定で
この時代では知識のやりとりが全てデータで行われ、
紙や本などの媒体が非常に貴重となっている。
この設定も面白いと思った。
物の価値観(特に死に対する)が特殊で
価値観としての考え方が一通りしかない。
他の考え方はないという国にミチルたちは迷い込む。
そこで起こる殺人。
死んでる人は死んでる。ただそれだけ。
犯人なんて捜さない、死んでる、それで終わり。
自分の価値観と全く違う価値観の人といると
別世界にいる気がしてきてしまう。
ち -
Posted by ブクログ
久々にミステリー読みたいなぁーー!!!!
ってときに、家にあった本仲間のまっちゃんからのいただき本読みました!
森博嗣ならもう絶対面白いし、ごっついミステリーなの間違いなし!わたしを惑わしてくれ!
と、思って読みました!
短編集なのに、大いなるミステリーの世界にズボンズボン取り込んでってくれて、それぞれ短編ラスト1ページ、思わず
オーマイガ!
って言っちゃうやつです。笑笑
なんだろ、後もひかず、でもなんだか引っかかる、気になるけどもっと気になるのは次のストーリーで、やめられない止まらない
久々のミステリー堪能!
大満足!!!!!
次何読もうかなー!!!!!! -
Posted by ブクログ
XXシリーズの1作目。
時系列的にはGシリーズ9作目と10作目の間のエピソードぼい。
残念ながら森博嗣作品多すぎて全く追いつけてないので、この9.5にしてGシリーズ初読み(^^;;
勉強不足ではあるが、ストーリーは謎解きという感じでもなく「どうしてそうなった!」な2時間ドラマっぽい読み切りで、初読みでも問題なし。
と言うよりX Xからはじめよう (^^)
ホームレスとして生きる柚原(ゆはら)青年。
彼の調査を依頼された小さな探偵事務所の小川とスタッフの加部谷(かべや)。
複雑な生い立ちなのは〝同情〟に値するし、ホームレスを生きる道としたのも〝自由〟だと思うけど、社会が悪いとか馬鹿だとかに立 -
Posted by ブクログ
設定がとても好きだし、久しぶりに建物の平面図があるから、絶対面白いやつ!って期待して読んでいた。
けど、やはりVシリーズに入ってから(正確にいうとS&Mシリーズ後半から)の謎が解明された時のいまいち感。
なんというか、もっと大きな驚きとか、すげ〜って言いたくなるような仕掛けとかがなく、それまでの分量も無駄に長い。
文句ばかり言ってるが、森博嗣さんの作品はどちらかというと、ワールドの構築だと個人的に思う。
事件と関係会話とか、メインキャラクターの関係性とか、事件以外に楽しむことがそれなりにあるので、飽きたりはしない。
つまり、ミステリーとして読まなきゃ全然面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレp46
「目にすれば失い、口にすれば果てる」
p119
「だいたい、そういった分野では、一人で活動できない。何人かで協力し合う場合が多い。自然に、そんな中からリーダが生まれる、というわけ」
p134
もはやせまい窓からキーツの部屋をのぞきこむ観光客はいなかったし、詩人の末期の眼に映った最後の光景を見ようともしなかった。
p200
ウォーカロンは、全体でリンクしています。
p249
「私はどこから来たのか、私は何者か。私はどこに行くのか?」
引用は、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』。
シリーズ3作目。まだ近い未来の展開中という感じ。何かで書いていましたが、シリーズものは最初