森博嗣のレビュー一覧

  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    森博嗣のXXシリーズ3弾
    このシリーズはなんというか、かなり人物の心情に寄り添って書こうという感じが強い
    だからトリックを暴くとか、刑事ものみたいに証拠や証言を積み重ねていくことに対しての面白さはそこまでない
    いわゆるホワイダニット部分の美しさと、事件によって揺れ動く人物たちの心を見せる作品だと思う

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    2023年10月29日
  • 探偵伯爵と僕 His name is Earl

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    ある少年の一夏の変わった冒険。ひょんなことから事件が起こり、探偵伯爵と出会う。そして物語が進むにつれ、悲惨さが増していき、最後には驚きの真実が。たまに難しい言葉が多く、読みづらいミステリ小説があるが、本書は少年の視点から綴られているので、難しい表現は少なく、全体的に読みやすかった。

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    2023年10月27日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    S&Mシリーズ最終巻。テーマパークで起きる死体消滅事件に殺人事件、それを犀川先生と萌絵ちゃんが追う話、なんやけどその前に登場人物一覧の1番上を見てめちゃくちゃテンションが上がる。ついに、と読む前から感慨深くなる。また2人にも、あの人にも会いたくなる。

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    2023年10月25日
  • イナイ×イナイ PEEKABOO

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    美術品鑑定士・椙田の事務所を訪れた佳人はこう切り出した。「私の兄を探していただきたいのです」。双子の妹とともに広大な旧家に住む千鶴は、母屋の地下牢に兄が幽閉されているといるのだという。
    椙田の助手である小川と真鍋は、調査へと赴くが……。


    森博嗣さんの「Xシリーズ」の一冊目。
    自宅の地下牢に兄が幽閉されているかもしれないという魅力的な導入で、さらさら読めます。やっぱり謎めいた旧家とミステリアスな住人というのはミステリの舞台的にとても素敵。
    ラストはさっぱり目ですが、寂しげな余韻があって良いです。

    助手である小川と真鍋のバディも良い感じに気が抜けていていいコンビ。真鍋君が色々図太くて結構好き

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    2023年10月25日
  • 女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN

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    ネタバレ

    インスタの小説紹介で気になり読んでみた。

    カイバミチルとロイディの関係性が
    「キノの旅」に出てくるよな関係性だなと思った。

    時代は2100年くらいの設定で
    この時代では知識のやりとりが全てデータで行われ、
    紙や本などの媒体が非常に貴重となっている。
    この設定も面白いと思った。

    物の価値観(特に死に対する)が特殊で
    価値観としての考え方が一通りしかない。
    他の考え方はないという国にミチルたちは迷い込む。

    そこで起こる殺人。
    死んでる人は死んでる。ただそれだけ。
    犯人なんて捜さない、死んでる、それで終わり。

    自分の価値観と全く違う価値観の人といると
    別世界にいる気がしてきてしまう。

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    2023年10月23日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    ネタバレ

    今回はウォーカロンの新たな形態(?)が現れる。生物、知性、感情といったことへの考察はなかなか興味深いけど、シリーズ全体の謎解きからするとちょっと寄り道感あるかな。
    6年前の作品でVR空間が出してくる先見性は流石。
    ところで、デボラの無敵感が凄いんだが、今後どう展開させるんだろうね。

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    2023年10月14日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    この感想を書いてる段階ではVシリーズ3作品目まで読み進めてるところ。
    タイトルにもある人形式モナリザが回収された時はオシャレすぎるだろ!!と。
    犯人もわかって、モナリザの謎も判明して一息ついたところに最後の一言。
    面白いとは思うけどこの時点ではまだ犀川、西之園ロスで今作の登場人物に感情が入り込めず星3。

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    2023年10月10日
  • キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK

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    まあ、面白かった。
    オールスター出演で豪華キャスト。
    面白かったんだけど、最初から最後まで起伏がなく、これといった山場もなく終わった印象かなぁ、、、。

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    2023年10月09日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    久々にミステリー読みたいなぁーー!!!!

    ってときに、家にあった本仲間のまっちゃんからのいただき本読みました!

    森博嗣ならもう絶対面白いし、ごっついミステリーなの間違いなし!わたしを惑わしてくれ!

    と、思って読みました!

    短編集なのに、大いなるミステリーの世界にズボンズボン取り込んでってくれて、それぞれ短編ラスト1ページ、思わず

    オーマイガ!

    って言っちゃうやつです。笑笑

    なんだろ、後もひかず、でもなんだか引っかかる、気になるけどもっと気になるのは次のストーリーで、やめられない止まらない
    久々のミステリー堪能!

    大満足!!!!!

    次何読もうかなー!!!!!!

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    2023年10月06日
  • 馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

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    XXシリーズの1作目。
    時系列的にはGシリーズ9作目と10作目の間のエピソードぼい。
    残念ながら森博嗣作品多すぎて全く追いつけてないので、この9.5にしてGシリーズ初読み(^^;;

    勉強不足ではあるが、ストーリーは謎解きという感じでもなく「どうしてそうなった!」な2時間ドラマっぽい読み切りで、初読みでも問題なし。
    と言うよりX Xからはじめよう (^^)

    ホームレスとして生きる柚原(ゆはら)青年。
    彼の調査を依頼された小さな探偵事務所の小川とスタッフの加部谷(かべや)。
    複雑な生い立ちなのは〝同情〟に値するし、ホームレスを生きる道としたのも〝自由〟だと思うけど、社会が悪いとか馬鹿だとかに立

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    2023年10月05日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    設定がとても好きだし、久しぶりに建物の平面図があるから、絶対面白いやつ!って期待して読んでいた。
    けど、やはりVシリーズに入ってから(正確にいうとS&Mシリーズ後半から)の謎が解明された時のいまいち感。
    なんというか、もっと大きな驚きとか、すげ〜って言いたくなるような仕掛けとかがなく、それまでの分量も無駄に長い。
    文句ばかり言ってるが、森博嗣さんの作品はどちらかというと、ワールドの構築だと個人的に思う。
    事件と関係会話とか、メインキャラクターの関係性とか、事件以外に楽しむことがそれなりにあるので、飽きたりはしない。
    つまり、ミステリーとして読まなきゃ全然面白い。

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    2023年10月03日
  • スカイ・イクリプス Sky Eclipse

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    スカイ・クロラシリーズの短編集。その世界観を体験できることもさることながら、他の本編の登場人物の個性を補完する形で楽しく読むことができる。飛行機乗りという特殊な職業ゆえの特質が現れ、空で死ぬことを美とする考えが共感こそできないまでも、一種の美徳と思えた。

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    2023年10月02日
  • 小説家という職業

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    著者の思想が色濃く書かれた1冊。小説を書くこと以外にも活かせそうなアドバイスがいくつかあり、勉強になった。

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    2023年09月26日
  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

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    今作はちょいと犯人が猟奇的過ぎてあまり好きになれなかった…。文量も700ページを超えてきてもはや1日を使って読んでいた。次がS&Mシリーズ最終作なので期待したい。

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    2023年09月26日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

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    以前に読んだ作品が重複しておりました。
    ちょっと損した気分でしたが、作者のセレクトならばと読んだところ、全て各シリーズの方が出ている短編集でしたので、満足出来ました。
    ファンにはたまらないのでは。


    西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。(講談社文庫)

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    2023年09月24日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    ネタバレ

    p46
    「目にすれば失い、口にすれば果てる」

    p119
    「だいたい、そういった分野では、一人で活動できない。何人かで協力し合う場合が多い。自然に、そんな中からリーダが生まれる、というわけ」

    p134
    もはやせまい窓からキーツの部屋をのぞきこむ観光客はいなかったし、詩人の末期の眼に映った最後の光景を見ようともしなかった。

    p200
    ウォーカロンは、全体でリンクしています。

    p249
    「私はどこから来たのか、私は何者か。私はどこに行くのか?」



    引用は、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』。
    シリーズ3作目。まだ近い未来の展開中という感じ。何かで書いていましたが、シリーズものは最初

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    2023年09月18日
  • 馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

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    社会に絶望した青年の話。
    ホームレスという世間的にはよく思われない人に彼はなる。
    自由になるというのは簡単であり、この世界で生きていくには難しく、苦しい。
    青年にとっての、自由、生きるとはなにか。

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    2023年09月18日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    ようやく文庫の最新刊まで追いついた!
    新種ウィルスと聞くと、どうしても現実世界のパンデミックを思い浮かべちゃうけど、予想通りだった〜おめでとう!!

    ジュラとミチルが出てきてびっくりした。今後も出てくる?真賀田四季とはどういう関係になってるんだろ?年代が違うけど、兄弟じゃんね?
    共通思考についてはさっぱり理解できないけど、夢を見ることでみんな同じような考えを持つとかそういう…?そんな単純じゃない…?続きを待つしかない。
    あ、妊娠出産については、現実でもこうなればいいのに〜!と思った。母子共にその方が安全な未来、いいな〜来ないかな〜。

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    2023年09月11日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    瀬在丸紅子シリーズの第5弾!

    今回の密室は空!
    曲芸飛行のエアロバティックショーの最中に飛行チームのリーダーが殺された?
    誰が何のために何故飛行中に殺さなければならなかったのか?

    そして、飛行チームと少なからず関係のある魔剣エンジェル・マヌーヴァ?

    ヨーロッパの貴族に関係する魔剣で毎度お馴染みの関係する人達が不審死する?


    今回も怪しい人達はたくさん登場しますが、阿漕荘の面々と瀬在丸さんがこんがらがった話を彼等の会話が整理してくれます。


    因みに、何故か私の心にマヌーヴァという言葉が刺さってます・・・

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    2023年09月09日
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT

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    面白かった。
    Gシリーズを初めて読んだ時は短くて読みやすいと思ったけれど、このシリーズは視点や時系列がコロコロ変わらないから、尚読みやすいかな。
    でも事件が急に地味になったなぁ、、、。

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    2023年09月09日