【感想・ネタバレ】孤独の価値のレビュー

あらすじ

人は、なぜ孤独を怖れるのか。多くは孤独が寂しいからだと言う。だが、寂しさはどんな嫌なことを貴方にもたらすだろう。それはマスコミがつくったステレオタイプの虚構の寂しさを、悪だと思わされているだけではないのか。現代人は〈絆〉を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって〈絆の肥満〉状態だ。孤独とは、他者からの無視でも社会の拒絶でもない。社会と共生しながら、自分の思い描いた「自由」を生きることである。人間を苛む得体の知れない孤独感を、少しでも和らげるための画期的な人生論。

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Posted by ブクログ

孤独が寂しいとはマスコミの植え付けである。孤独とは自由だし、自分が何者かを知るには孤独であり考える事だと解釈している。孤独を絶対駄目な状態だと思い込んでいるのは損だとも語っている。寂しさを感じる精神が美しいともある。
マスコミにより受動的であっては自由を謳歌出来ない。孤独とは自由。森博嗣さんの言葉で好きだなぁ。

自分自身と重なる考えがふんだんに散りばめられていた。昔は孤独は寂しい悲しいものだと思い込んでいた時期もあり、今この孤独な時間こそが自分自身と向き合ったり、楽しさを感じる事が出来ている。

まあ仲間との交流ばかりでは辛くなり1人に成りたがる性格だと改めてこの孤独の価値を読んで1人の時間に価値が見出せているとも思った。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

それは本当に欲しいものなのか考えないといけない。考えるには孤独は最適である。流されやすい私はもっと孤独の価値を上げ、考えることで、数々の悩みを解決出来るのでは?と思わせてくれた。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

 「孤独=悪」と無条件に決めつけていませんか、という問題提起。「孤独」にはべったりと悪いイメージがこびりついているが、「自分だけの時間」と言い換えればどうだろう?
 タイトルはやや刺激的だが、内容はど真ん中の正論で、孤独というイメージの悪い言葉をテーマに「自分の頭で考える」ことの重要性が述べられている。
 寂しい人にも、そうでない人にもおすすめできる。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

どこか影のある人、に惹かれる理由が
わかった瞬間がありました。
ひとりで考えたり考えなかったりする時を過ごして
その中で生まれたものを大切にして
時には形にして人に見せることもある、
そんな人に惹かれるし
なれるものなら自分も、と思えました。
それだけでは生きていけないけど、
いつでも誰かと、でなくてもいいという
感覚を肯定してもらえる一冊でした。

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2021年09月05日

Posted by ブクログ

森先生、家族と一緒に暮らしているし、いわゆる孤独じゃないじゃんと思ってしまったけど、そういうことじゃないんだな。

静かに自分の世界に没頭できる、自由になってやりたいことがある、これからは創作的な活動が求められる時代。

良質な孤独、幸せな孤独が素晴らしいのであって、それを求めることができ、実現できる人は、まわりの支えもあり、究極の幸せな人なのかもしれない。

ブランコの理屈で、1人になりたいと思えるのは幸せなことなのか。

現代社会は、つながりすぎの肥満、身動きのできない思考や行動の原因。
孤独指向の生き方をしないと、自分を保てない人が増えてくるだろう。

良質な孤独を楽しむ、老いて洗練される、そんな人になりたい。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

基本的には自分は一人で過ごすのが好きな人間だが、ふとこのままでいいのかと思い手にした一冊。孤独によって気がつける「美」と「自由」、それこそを愛しているのだと納得した。それに誰かと会って楽しくなるのも、その後に寂しさが襲ってくるのも全く当たり前のことで、特段恐れることはないのだと思えた。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

孤独
孤独は1人でない時があるから感じるものである
必要なものだし悪でない
美を求める人間の欲求はあるが、美を見つける過程で人間の精神が孤独を欲する
孤独は自由でもある。
孤独を感じる時、ストレスからも解放される
孤独から仲間への移行の方が楽

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孤独=自由という捉え方が斬新だったし、心が軽くなった感じがした。
無理に繋がりを求めなくて良いのか、不安にならなくて良いのかって
孤独を好きになり、楽しめるように感じさせてくれる1冊

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

『すべてがFになる』の著者による人生論。

「孤独は寂しいもの=悪いこと」「感情を表に出すことは当たり前」といった一般認識を疑う余地はないのか?むしろ必要なことでは?という問題提起。

これを読んで私が『すべてが〜』を読んでいる間ずっと抱いていた違和感(達観しすぎている登場人物達の発言や振る舞い)の理由(意図)が理解出来た。

それは本書のメインではないのだが、全体を通じて世の中(特に私の会社)の老害上司達にも是非読んで欲しい。彼らが縋っている「虚構の楽しさ」について。まぁ一生理解することは無いと思うが。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

「孤独は悪いもの」「寂しいことは避けるべき」と、私たちは無意識のうちに刷り込まれて育ってきたように思う。人との絆や温かさを描いた作品が「良いもの」とされる世の中で、孤独はどこか“欠けている状態”として扱われることが多い。しかし、この本を読み終えて、孤独そのものに深い価値があることを初めて腑に落ちるように理解した。

特に印象に残ったのは、「ブランコ」の比喩。前に揺れるときは楽しく、後ろに揺れるときは孤独。その振り幅があるからこそ、人との関わりや幸福をより鮮やかに感じられる。孤独があるから、愛やつながりを実感できる。つまり、孤独を拒絶していては、本当の意味での「喜び」にすらたどり着けないのではないか。

私は今、大学生活の中で最も孤独な一年を過ごしていると感じている。でも、それを「苦しい」とは思っていない。むしろ、自分と向き合うために必要な時間であり、静かで澄んだ孤独の中で、自分の輪郭がじんわりと広がっていく感覚を得ている。人と会う時間の尊さも、孤独を知っているからこそ実感できるのだと。

来年、桜が咲く頃には、社会人として新しい環境に飛び込んでいく。だからこそ、この孤独の中で学んだ「静けさを愛する強さ」や「ひとりでいることの豊かさ」を忘れたくない。孤独は、決して負ではない。寂しさを抱きしめながら、人はちゃんと前に進めるのだと、この本が教えてくれた。

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2025年07月30日

Posted by ブクログ

孤独は悪いことじゃない。状態、変化の速度、力の大きさで表現される変動カーブ、なるほどと感じた。自分の主観であるとして、それが一番コントロールが難しいんじゃなかろうかと感じた。これは人それぞれだろうな、。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

孤独を前向きに捉えようと思いました。
繋がりすぎないことも大事ですね。
自分も一人の時間が好きなので著者の意見には共感しました。

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2025年02月22日

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SNSなどで他者との「つながり」が重要視される現代。「孤独であってもいいのではないか」と考えさせられる一冊。個人的には孤独(1人の時間)が好きで大切にしているので共感できる部分が多かった。孤独サイコー!
それでも人は1人では生きていけない。 普段関わっている人を理解・共感していくことはとても大事なことだと思う。
「バランス」や「多様性」について考え続けることをやめないようにしたい。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

僕はそもそも社会の目、人の目というものをほとんど気にしない。両親の影響が半分と、残りは自分の経験した孤独の中から育って来た価値観のように思われる。
自分の人生を有意義にしたいなら、唯一必要なものは、自分の思想。

寂しいことが悪いことだという先入観があるから、いろいろマイナスが表面化する。多くの人が単に思い込みだけで寂しさを必要以上に悪く捉えている。

寂しさは悪いことなのか?多くのエンタテインメントでは人と人との繋がりとかを宣伝して、孤独は排除しなければという先入観を植え付ける。そうすると思考停止になる。その観念がどこから来たのかと考えもしなくなる。そこに危険がある。

寂しいことの良さもある。

ブランコを漕ぐ。ひとりの寂しさがあるから誰かといる時の楽しさも感じられる。どっちもどっちで二つあるからどちらも楽しめる。

景色が綺麗だと思うのは年寄り方が多い。人生の終わりとかを感じているから。

肉体的な活動は、若いものほど得意である。しかし精神の深さというものはやはり生きて来た時間が素養となる。人はここに、人間自体の洗練を見つけようとした。なぜみんな同じところへ詰めかけるのからなぜ人ごみの中へ出かけていくのか。いつも一緒にいようとするのか。非常に不思議な光景に僕には見える。鳥、あり、家畜として育てられている鶏や羊が似ている。与えられた餌を食べて卵を産む。守られているし、支配されている。ちょっと虚しい?

無駄なことをするのは孤独の対処として効果がある。何かのためにとか考えず、ただ疲れるとかマイナス面だけを受け止める。一種の修行。
身も食べられず花も美しくない草でも生長したり枯れたりという変化をして、それを見守る。そこに孤独の本質、そのなんともいえない美しさが見えてくるのではないか。馬鹿馬鹿しいものが面白く感じる。つまならいものが、愛おしく感じる。
ちょっとした変化でも愛せる、楽しめるようになるってことかな。

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2024年09月01日

Posted by ブクログ

孤独を感じたら詩を作る
無駄なことをあえてする
自分1人になって、孤独とじっくり向き合い、自分が何者か考える。

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2024年07月06日

Posted by ブクログ

字面から受ける印象は良くないが、この状態が一番理想だというのは良くわかる(ような気がする)。かつて小学生の頃、クラスの仲間に仲間はずれにされた経験がある。あれはつまりイジメだったんだろうなあと思うけど、かなりな原体験になっていて、あんな寂しさ、恥ずかしさはもう味わいたくないと思うから、むしろ人付き合いは好きじゃない。でも、たまに飲める友達や知り合いが少なくてもいてくれて、カミさんもいるし、好きな野球だってやれるから、仕事場がつまらなくてもこれはこれでいいかなと無理に思おうとしていたら、かなり自然になってきた。もう別に二度と事務所の連中と飲みたいなんて思ってないのに、退職するやつや入社するやつがいるから参加せざるを得ないし、自分が退職するときは飲み会は遠慮したい。
この本の著者がいうように、もちろん支えてくれる人には感謝してるけど、一人なら一人で全然いいんだよな。
でも、例えば20年後、カミさんがいなくなってたら、こんなこと言えるだろうか…
ああ一日も早く、事務所に行かなくていい、日常なにも約束がない、そんな毎日を送りたい。

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2024年03月11日

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孤独は悪いことではないという言葉に少し救われた気がした。例えば創作活動や芸術をする上では一人で静かな環境の方が最適である。賑やかな楽しい所からはアイデアは生まれない。アーティストがなぜ孤独を好んでいるのかが分かった気がする。寂しさに耐えられて、孤独を好むことが、芸術家になる必要条件なのかもしれない。

映画「リトル・ミス・サンシャイン」で出てきた「苦しんだ時こそ自分を形成出来る最良の日々。幸せな月日は無駄にすぎて何も学ばない」という言葉を思い出した。賑やか=良いこと。寂しい=悪いことと決めつけて、孤独を避けて生きていくのは危ないなと感じた。

自分はどちらかと言うとある程度の孤独は耐えられるし、じっくりものを考えられるし、むしろ好きな方だと思う。楽しめている自覚もあると思う。ただずっと孤独で居ると気が滅入るから、そういう時は友達と会ったり賑やかな場所に行ったりバランス良くしようと思う。

サインカーブの話も面白かった。楽しさと寂しさの関係はブランコの揺動と同じようなもので、人生において寂しさの割合が大きければ、楽しさも同じくらい大きくなる。逆に孤独を避けて、賑やかさばかりを求めている人は大きな寂しさは感じないかもだけど、大きな感動や楽しさも得られない。逆に寂しさや孤独を楽しめる人は、楽しめない人よりも、賑やかな時間も含めて、2倍以上豊かな時間過ごせていることになる。

他にも孤独という観点から、学校生活や家族観とか色々な問題を述べていたのが面白くて、納得したものが多かった。ずっと独身でいることは変な目で見られたり、逆に心配されたりして、結婚して幸せな家庭を築くことこそが正しいのだ、という価値観は本当に偏った考えだと思う。だけど今はその作られた虚構が崩れつつあって、反動として、結婚しない若者が今増えているのは、貧困とか社会保障などが原因ではなくて、家族を持って絆に縛られる生き方より、自由(孤独)さを求める人が多くなっているからだ、という筆者の考えに共感した。そういう考えが多数派を占めつつあるから、独身や未婚が現代社会に許容されつつある。こう考えると少子化対策とかはあまり意味がないと思うし、政府がどんなに頑張っても、自由さを望み始めた社会の流れは、止められないのかなとも思う。これから自由という名の孤独を好む人がどんどん増えていきそうだな。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

寂しさの感覚はその瞬間の何かに感じるのではなく、その後の努力や対応への力が必要で嫌な予感からきている。
サインカーブを微分する考え方は面白いアプローチだった。

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2024年01月22日

購入済み

最近はおひとりさまという言葉も浸透して、一人でいることで奇異の目にさらされることは少なくなったように感じる。
でも孤独は避けるべきで、大勢の人と繋がっている方が優れているという価値観はまだあるのだと思う。
そんな考えに対して著者独自の視点も交えながら、孤独の価値を再認識させてくれる一冊。

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

幸せすぎると幸せを感じなくなるのはなぜなんだろう。
そんなことを昔からよく考えていたけど、
正弦波と同じと書いてあってなんだか納得した。
プラスとマイナスが最大の時はエネルギーを使っておらず、幸せや辛さを一番感じるのはゼロの状態。プラスからマイナス、あるいはマイナスからプラスへ転換する時。
確かにそうだと思う、今底辺にいるなぁ〜って時、辛くないもん。上がり始めるとあの時は底辺だったなと気づく。

森さんは当たり前のことをわかりやすく言語化してくれる人だなぁと本を読む度思う。
ふわっと認識していたことを、はっきりと言語化してくれる。ご自身でも書いていた通りたまに極論だけど。

寂しいってなんなんだろうな。私は人と会って別れた後は、楽しい時間が終わってしまったことにその瞬間は寂しさを感じるけど、なんやかんや一人は楽しい。
恋人に会えなくて会いたいなぁって思う気持ちは寂しさではなく恋焦がれているだけな気がするし。やっぱそこはよくわからん。

面白かったです。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

人と会わない生活が快適だったはずなのに、なにか物足りない…と思って読み始めた。そうそう、読書や物書きはこんなに楽しかったんだよ!と思い出すことが出来た。著者のエッセイは、おそらく初めて読んだけど、小説の雰囲気を思い出すことがチラホラあって読みやすかった。死体に驚かないキャラクタ、大好き!笑

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

いままであまり感じなかった孤独を最近たまに感じるな、と思って読みはじめた。森博嗣は小説もエッセイもいくつか読んできて、考え方が好みとわかっているので、安心して読める。具体的に役に立つことは一切かかれないが、心の平穏によい。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

孤独=悪いものだという認識の人が多いというのは実感するところです。
独身独居な今ですが、よく「寂しくない?」と訊かれるので。でもこれが、ほとんど寂しくないです。森さんと同じように、たまに友人とやりとりするし、仕事には平日ほぼ毎日出勤しているので1日に一言も人と会話しないという状態にはなかなかなりません。
一人の時間は自分をリセットするのに絶対必要で、それでバランスとっているので、この本にはとても力付けられました。
椎名林檎さんと宮本浩次さんも歌ってました、「孤独とは言い換えりゃ自由」と。
完全な自由ではないですが、以前よりは自由になったので、自分とひたと向き合ってこれからどう進むか考えてみようと思いました。

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2020年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者が実体験を元に「孤独」について語る。

普段から疑問を持っていて、何か他人の意見が知りたいと思い手に取った。まえがきから既に興味深く、ドライで冷静な人生論に引き込まれた。
いろんな感じ方があり生き方があるということを知らせたい、届けたいという思いが随所に見られる。
普段、人からこういう話を聞く機会は無いので、本があってよかったと心から思う。励まされるような気持ちになる箇所もあった。他者から価値観を否定されたときはこの本を思い出したい。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

孤独を愛するタイプの人には当たり前の話なので読まなくていいと思うが、孤独を恐れるタイプの人は一度読んでみて衝撃を受けてもいいんじゃないだろうか。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

孤独を楽しむ事ができれば人生救われる気がする。でも孤独である事がいいとは自分は思わない。ある程度の人間関係は必要な気がする。それでも1人でいたい時間もあるし、そうでなくても生じる孤独な時間をいかに楽しく過ごせるかが人生を幸せにする鍵を握っていると思う。

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2024年05月05日

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1人の時間は大好き。ないと、息苦しくなってしまう。
“自分ひとりで思考する時間”の価値を、改めて実感することができた。
人と一緒にしかできないこともあるけれど、ひとりじゃないとできないこともある。
孤独、最高!

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

【Before】
元々自分一人の時間は大好きである。孤独を悪いものとも思っていない。
しかし本当にそうなのか?孤独が好きということは単なる自分の強がりではないか?
【気付き】
・「寂しい」におけるマイナスイメージは、マスコミが作り上げた虚構である
・孤独=「寂しさ」とも言えるが、寂しい時間があればその分「楽しい」時間が待っている。寂しさと楽しさはブランコのようなもの。振れ幅は一緒である
・ただし、受信オンリーな人間が孤独に陥ると危険である。常に助けを自身の外に求めているから、その立場が危うくなった時のダメージが大きい。
・自身が「創作」したものと向き合うことでそこに逃げ道を見出すことができる。
【Todo】
・孤独の価値は計り知れない。迷うことなく自分のやりたいことに時間を使おう
・孤独な時間をアウトプットにつなげよう
【まとめ】
人は一人では生きていけないが、必要以上に他人に期待する必要もない。一番大事なのは「自分」なのだから、孤独な時間をもっと自信を持って楽しむ自分になりたい。

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

孤独と楽しさはブランコの関係にある →日本一周したときの経験はこのブランコの状態とはないか。ずっと続く孤独と時折くる楽しい状況(人との出会いや名所)との落差はまさしくブランコそのものであった。また、バックパッカーで最後に過ごしたマレーシアでの1週間は何にも代え難い時間だった。一人であったが、とても充実した時間だった。 孤独を受け入れる方法は、創作する、研究する、無駄をすることの3つ。 →無駄なことはしている。ウォーキング。ぼーっとする。創作や研究はしているか?何もしていない。アウトプットの仕方も不明。

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2022年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

研究者であるからこそ、孤独の価値の著作に研究を絡めて書いてあってよかった。

以下読書メモ
ーーーーー
・すなわち、僕は、そういった孤独感が、主として外界の観察不足と本人の不自由な思考から生じるものだと感じていて、「思い込み」を取り除くことと、少し「考えてみる」ことが、危機的な孤独からの脱出の鍵になると考えているからである。

・ 思考しなかったら、つまりは人間ではない。人間というのは、考えるから人間なのだ。したがって、考えることを放棄してしまったら、それこそ救いようがない、という状態になってしまう。

・「死を怖れている人はいません。死に至る生を怖れているのよ」
これも、同じ理屈だ。無意識のうちに、人間は現状(ポテンシャル)の変化を微分したもので感情を動かされているのだ。

・ だが、科学分野ではそうはいかない。他者に理解され、他者によって再現できなければ、「技術」にはならない。だから、作業がいくら孤独であっても、成果の評価には、広いコミュニケーションが不可欠になる。それは、人と会って楽しくおしゃべりをすることとは一線を画するものだが、僕にとっては、これが「社会との協調」である。

・芸術というのは、人間の最も醜いもの、最も虚しいもの、最も悲しいもの、そういったマイナスのものをプラスに変換する行為だといえる。これは、覚えておいて損はない。たとえば、もし耐えられないような孤独のどん底に自分があると思ったら、絵を描いてみたり、詩を書いてみたり、そういった創作をすることを是非すすめたい。詩を読むという受け身の行為では効果はあまりない。それではますます孤独感を強くする危険さえある。しかし、自分で創り出す行為に時間を費やせば、気持ちの一部は必ず昇華される。もし、そういった才能を少しでも持っているなら、なんでも良いから試してみることをおすすめする。絵でも詩でも音楽でも演劇でもどんなものでも良い。アートであればその機能があるはずである。

・人間にとって孤独というものは、非常に価値のある状態である。これは、数ある欲求に直結する本能的なもの、動物的なものではなく、人間にだけある高尚な感覚といえる。孤独を知らなくても、もちろん生きていける。でも、それは動物的に生きているだけで、人間として生きていることにはならない、と極言することだって可能だろう。それくらい、人間らしい、人間だけの特権と言えるものだ。

・芸術以外に、孤独を変換するような創作的行為があるだろうか。一つは、「研究」がこれに当てはまる。研究は創作ではないが、オリジナリティー が必要であり、やはりなにかしらの発想が原動力になる。今すぐに生活に役立つというものでもないため、社会に必要なものだと認められにくい。それに、研究活動というのは、孤独を感じる行為だ。何故なら、世界の誰もまだ到達していない領域へ踏み入っていくのだから、少なくとも同じ経験をする仲間がいない。グループで研究を行う場合にも、それぞれに分担をしているだけで、個人の活動はやはり孤独の中にある。
研究の本質は、自分を認めてほしいといった欲求とも少し違っている。もしそれがあるとしても、将来認められれば良い、という程度のものでしかない。それよりも、確かめたい自分、知りたい自分によって推進している。孤独が原動力といっても良いくらいだ。だから、孤独を受け入れるなら、なにか研究をすれば良い。研究が、孤独を消費してくれるだろう。

・最先端科学、数学といったものに挑戦しろと言っているのではない。自分の身近なことで良い。誰も調べたことがないものに着目し、そこに自分の道理を見つけるのである。大事なことは、他者のやっているものを真似しないこと。本を読むのはいいけれど、学ぶことは研究ではない。学んでいるうち、つまり情報を吸収しているうちは、まだ発想していない。それは、研究をするための資料集めであって、あくまでも準備段階、スタートする以前の行為だ。その段階では、孤独を感じることもない。むしろ、大勢の人間の足跡を辿るわけだから、他者の支援を体感し、感謝をすることになる。これは孤独でもないし、孤独の消費にもならない。

・どうして自分はこんな馬鹿げたことをしているのだろう、という疑問が大事なのだ。それを体感することが本質だと思う。何故なら、人生なんて、そもそも同じくらい無駄で馬鹿馬鹿しいものなのだ。もちろん、孤独も無駄なものである。けれども、実も食べられず、花も美しくない草でも、生長したり、枯れたりという変化をして、それを貴方は見守ることになる。雑草を毎日眺めて、なにかを考える。雑草なんて、なんの役にも立たないけれど、それでも、エネルギィを消費して生きているのである。

・ 創作は、豊かな社会では人々を満足させる機能がある。研究も、将来的には人類の生活を支えるかもしれない。しかし、今すぐにそれがなくても良い、という性質のものである。現に、多くの人が、「芸術なんか何の役に立つんだ?」「研究は金にならない」と眉を顰める。特に、ばりばりと仕事をしている世代、毎日我慢して働いて家族の生活を支えている人にとっては、「そんなものに費やす時間はないよ」と否定する無駄以外のなにものでもない。しかし、無駄なものに価値を見いだすことが、その本質であり、それにこそ人間だけが到達できる精神がある。孤独が教えてくれるものとは、この価値なのだ。それは紛れもなく貧しさとは正反対のものであり、豊かさの中でしか見つけられない。

・結婚をして子供を作ってという人生が「人の幸せ」だ、という決めつけが崩れかけているだけなのである。もっと自由に生きられるのではないか、孤独であっても自分の人生なのだから好きなようにしたい、と気づいた人が増えている、というだけのことだろう。非常に自然な流れだと思われる。

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

メルカリ購入、メルカリ売却

孤独って定義を、多くに人は、ネガティブに捉えているよね。
そもそも、それってMajorな考えであって、納得だけど、正しいわけではないよね。
寂しさと楽しさは正反対。
孤独だからと言って、寂しいわけではないよ、人によって違うし。
自分のお価値を、人に押し付ける人が多いから、そこは弁えない(わきまえない)といけないと思う。 って考えさせられた。

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2020年12月29日

Posted by ブクログ

 人生には金もさほどいらないし、またそれほど仲間というものも必要ない。一人で暮らしていける。しかし、もし自分の人生を有意義にしたいのならば、それには唯一必要なものがある。それが自分の思想なのである。
(P.10)

 少数派であっても、その生き方や価値観を無視しては行けない。仲間や家族が人生で最高に大切なものでなくても、けっして異常ではないし、また寂しいわけでもない。それ以外にも、楽しさはいくらでもあるし、また美しいものだって沢山ある。
(P.63)

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2020年08月16日

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