森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ本書では、人生の目標は自分を満足させることだと述べられている。
そのため、お金も自分を満足させるために使うべきであり、ブランド品の購入など、承認欲求を満たすためだけに使うべきではないと感じた。
また、自分を満足させるものが分からない場合は、さまざまな経験を積むことが重要だと述べられている。私自身も若い頃は何をしているときが幸せなのか分からなかったが、年齢を重ねる中で、自分のご機嫌をとる方法が分かるようになってきた。
お金は自分の満足を満たすための手段として使うことが大切であり、ガソリンのような役割を持つものなのだという著者の意見。私も自分を満足させるものという基準でものを買ったり行動したりしているので納得する部分が多かった。
ただ、投資やローンなどについては?となる部分もあった。
人生の目標とかアリストテレスみたいな主張で、お金の本というより生き方に関する本だったけど頷いたり反論したり頭の中で自分と会話しながら楽しめた。 -
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S&Mシリーズ第二作。
面白かった。
以前たぶん10年くらい前に第一作めを読んでて、そのときも面白いとは思ったんだけど、そのときにはトリックがふんわりとしか理解できなかった。
けど、今は仕事の関係でその当時にない知識を身につけたから、トリックがしっかり理解できて、面白さのレベルが飛躍的に向上した。
だからかな、難しくて読むのに時間かかるってこともなくて、二作目もすぐ読みたくなった。
二作目読むのは初めてで、予備知識もなしに読んだけどやっぱり面白かった。
最初ストーリーの流れが現在進行形じゃなく、事件の全容がわからずやきもきして、少しテンションあがらなかったけど、事件が起こってからはやっぱ面白くて一気に読み進めた。
1作めでは描かれてなかった、萌絵のお嬢様っぷり感ある生活なんかも描かれてて、物語の本筋以外の部分も面白かった。
動悸は解決後にサラッと描かれるだけで、前作も今作もトリックの解明に重きを置いた作品だけど、人間をしっかり描いてるから、人間味がしっかりあって、トリックの特異性で読ませるわけでは決してないのが、このシリーズの気に入ってるところ。
動悸に重点が置かれると犯人に共感し過ぎて、主人公たちが少し霞んじゃうけど、そういうのがなく斎川先生&萌絵がしっかり魅力的で良い。
(今作は特に。前作は衝撃の犯人に持ってかれたとこある。けどシリーズ最初の掴みとしては最適解だと思う。)
第三作もこの読後感を忘れないうちに手に入れ読み始めたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレXか何かで本書のp.113のフレーズが目に留まり、手に取った。本シリーズは数多あるミステリー小説の中でも、主要な登場人物が研究者ということもあり、所々に哲学的な(ある種禅問答的な)フレーズが散りばめられているのが特徴。以下にも引用している「研究という行為自体が面白い」というのは、感覚としても分かる。何か面白くてたまらないテーマが明確にある訳ではなく、研究という行為を通じ、自分だからこそ投げかけられ得る視点を考えている時間が最も楽しい。
また、登場人物も少ないため(もしかすると大抵のミステリー小説はそうかもしれない)、夫々の立場/視点を逃すことなく、最後は新たな隠れた前提(例:篠崎が結城寛に抱いていた感情)が明かされることにより論理が繋がる。まさに研究と近いプロセス。何か謎な現象を起点に、その背後にあるメカニズムを探究する。トリックの面白さがどうこうよりも、少しミステリー小説の構造を意識しながら読み進めた。
特に印象に残ったのは以下の箇所
・「研究ってね。何かに興味があるからできるというものじゃないんだよ。研究そのものが面白いんだ。目的を見失うことが研究の心髄なんだ」(p.113)
・理解することへの畏敬、そして、理解したときの戦慄。それは、人間の思考の中に元来存在する太古からの驚きの感情であって、本能的に恐れ、本能的に求める欲望から生まれるものだ(p.150)
・人類は階段を順番には上らない。否、その階段、つまり歴史自体が、人類の作り出した幻のストーリィにほかならない。歴史とは、現代が作り、生み出し、そして、必ず、現代にだけ存在する概念である。過去や将来に実体のあるものではない(p.271)
・他人に干渉するな、と要求することは、そういって、他人に干渉している。自分が特別だと思っている、それ自体が特別ではない。意識とは不自由なものだ。こうして、自分のアイデンティティは、素直な思考によって不可逆的に軟弱になっていく。最も効果的な防御とは、考えないこと。まるで、座禅ではないか・・・。いや、きっとそのとおりなのだろう。どうして、もっと強くなれないのだろうか、人間は・・・(p.380)
・一杯のコーヒーから万物は流転する(p.446) -
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【2026年48冊目】
少女から女性へと成長を遂げつつある真賀田四季。彼女の中に、ある感情が芽生え始める。誘拐された彼女は、それでも思考を止めることはない。そうしてある一つの決断を下す。その決断には少なからず瀬在丸紅子の存在があった。天才、真賀田四季の夏。
いいですね、これまでのシリーズのキャラクターも結構出てくる本作。ようやくはっきりと「そんな名前なのか」とわかった人もいたり、名前は出ないのに誰かわかる人もいたりして、楽しんで読めました。
天才も一人の人間、と思わされる一作ではありますが、それでも常人とは違う思考で事は進んでいきます。果たして残りの秋と冬で何が完成するのか。再読ですが、何も覚えていないので続きが楽しみです。 -
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【2026年47冊目】
天才・真賀田四季の幼少期のお話。最初はただ頭が良いだけの少女だと思われていた四季だが、幼少期より、その才能は異質さに秀でていた。四季と言葉を交わせる数少ない存在の「ぼく」と共に、幼少期の春を過ごす物語。
再読です、すっかり忘れていたので楽しく読めました。子どもであることのハンデは無限にあるやりたいことを実現するためには足りない体力と知識の不足だけ。その存在そのものが周囲を圧倒させる存在、それが真賀田四季、その人。
視点として語られる「ぼく」と共に、四季を追いかけるようなお話でした。途中からおや、と思ったのは再読だったからかもです、初見だと気づかなかったかも?
好きなシリーズなので再読も楽しいです。