森博嗣のレビュー一覧

  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    そうきましたか。

    っていう返しが絶妙です。
    いや、ね。
    そういうふうにね。
    連続殺人鬼への思い込みたるやいかにです。

    S &MシリーズからのVシリーズだけど、どーしても犀川先生がいいわぁ。やっぱり。
    紅子は好きになれない。

    なんだろうなぁ。
    なんか好きじゃないんだよなぁ。
    なんだろなにがそうさせるのかな。
    のらりくらりもそうだし、
    なんかこうね、チャラチャラしてそうなお嬢様っていう謎の設定もそうだけど、
    なんか掴みどころのない。ついでに笑いのツボがようわからない、ちょっとズレた女が主役って、どうもこうも入り込めないわぁ。

    こういう人、すっごい女の人目線で苦手にされるタイプだと思うけど、この人でシリーズ続くのきついなぁ。って2冊目で思ってます。

    なんだろう、なんかいやなんだよなぁ。

    みてるとモヤモヤする。

    事件と解決の話までは面白いんだけど、紅子が邪魔だ。

    これはわたしだけなのか。

    #紅子が好きじゃない。
    #あーわたしこういう人嫌いかもなぁ
    #あんまり出会ったことないけど

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    2026年07月23日
  • 僕は秋子に借りがある I’m in Debt to Akiko 森博嗣自選短編集

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    森博嗣自選の13編からなる短編集。
    全て、これまでの短編集に載っていた作品が二度目、三度目となるが何度読んでも良いものばかり。
    長編とは違う切り口、いつもと違う趣向、緻密で美しい物語は素晴らしい。

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    2026年07月20日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    「S&M」と「V」が交わりしとき

    今回の作品はなんと前シリーズのS&Mシリーズとの交わりということで、萌絵ちゃんが出てきます。国枝さんとの会話の感じも前シリーズの懐かしさを感じるし、なんといっても電話でのやり取りをする犀川先生の素っ気ない中の信頼とか、萌絵ちゃんならたどり着くという期待とかそういう愛情も感じた作品。

    こういったある種のコラボというか、交わりというものに絶対あるのは、どちらを引き立てるか、その匙加減によってせっかくのコラボが批判の対象になってしまうこともある。

    その中で今回は紅子さんはエピローグに、犀川先生は電話でのやり取り、安楽椅子探偵としての登場にすることで、萌絵ちゃんと保呂草さんに焦点ができているところがよかった。保呂草さんが萌絵ちゃんにどこか紅子さんを感じてるところとか、紅子さんが萌絵ちゃんと繋がりがありそうなところとか、そういった今後への伏線とかキャラクターの深掘りがより読み手を楽しませてくれたように感じる。

    今回はメビウスの輪の建造物が舞台といった、もうそれはカラクリ屋敷みたいな感じじゃん!みたいなツッコミはさておき、奇想天外な舞台装置を文字の力のみで伝える表現力も素晴らしいと思う。

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    2026年07月20日
  • 集中力はいらない

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    全体的にはまあまあ。THE理系の思考で興味深かった。「集中とは思考を排除するもの、さらには人間は排除するもの」「自己主張とは自分の意見を述べること、願望を述べることではない」「やる気なんてどうだっていいから、今日はこれだけやろう、ということ。やる気の問題にしない」など印象に残るフレーズが多々あった。ただ、中盤からよく分からなくなった。読みにくく、理解しにくい言い回し多発。なので星3に。
    ただ、全体を通して前向きな気持ちにはなった。自分に集中力がないことを残念に思っていたが、そもそもそこが問題じゃなく「やる気頼み」だったことが間違いと改めて思った。計画を立て、やる気がなくともやるという習慣を大事にしよう。分散思考バンザイ。大事にしたい。

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    2026年08月24日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life(文庫)

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     この著者の小説はやたら長くてマニアックなので、ほとんど読んだことがないのだが(全てがFになるを途中まで読んで放り出した)、エッセイは軽妙でとても面白い。変人だからこそ常識的思考にとらわれずにクールな見方ができるのだと思った。この著者は山奥でミニチュア機関車を庭に走らせて(50メートルもあり、交差点も信号もある)、この鉄道のメンテナンスや犬の散歩などで、社会とは途絶された世界の生活を楽しんでいることであろう。多くの日本人が、世間の同調圧力に屈して、人並みな人間となり、人並みの人生を送っている中で、彼のような生き方は羨ましくもある。確かに彼が言うように、現代人は過剰な他者依存をして、必要のない同調を繰り返しているのかもしれないと思いました。

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    2026年07月18日
  • 孤独の価値

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    〈絆〉を売り物にする商売にのせられ過剰に他者とつながりたがって〈絆の肥満〉状態。

    ここに乗っかっていたのが自分だったと今は思えるようになれた。会社の飲み会も、某団体に所属していた時やボランティアに励んできた時も、ひとつのテーマを共有して仲間と一緒に生きていくのは大切と感じていた頃だったからだろうか。

    実際繋がっていたSNSもLINEも連絡先も全て消し去ってしまっても何ら問題はなく、絆やつながるということを中心にするとかえって疲れてしまうことに気づいた。とはいえ、全てを断ち切って仙人のような生活とはいかないので、程よい距離感で共生していくというのが今のところ一番良いと感じている。

    ソローの”孤独の愉しみ方”を読み間もないからか、これからも孤独を味わおうと思った次第。

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    2026年07月13日
  • 新版 お金の減らし方

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    この著者の本は初めて。面白いタイトルだったので、読んでみた。
    自分が著者と同じ境遇ならこれから先の印税は全額寄付するだろうなと思った。

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    2026年07月12日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    タイトルと表紙に惹かれる。

    著者の考え方はとてもシンプル。
    納得し共感できる。

    孤独で自由な悠々自適の生活。
    自分の好きなことだけをして生きていけるのは素晴らしい。

    自分の居場所をつくる。
    他者に流されず自分の信念を貫く。
    大切にしたい。

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    2026年07月11日
  • どきどきフェノメノン A phenomenon among students

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    爽やか青年の後輩、人形オタクの後輩、ダンディな指導教官、謎の怪僧と女装のホームレス、決して多くないけれど個性豊かな登場人物たち。
    人生イロイロ、恋にドキドキ、お酒を飲むと記憶を喪失する主人公・窪居佳那の趣味は起き抜けのシャンプー。
    佳那を一番どきどき現象(フェノメノン)にさせるのは誰か?
    佳那を驚かせるような奇跡(フェノメノン)は起きるのか?
    一風変わった理系ラブコメディです。

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    2026年07月10日
  • MORI Magazine

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    《出版年月日 2017/07/23》
    そこまで自分の定義での雑誌という形態を感じなかったが、本当にどこから読んでも問題ない内容で、その点が雑誌だ。
    刊行物の数が半端ないこの作家を今から追いかけるのは非常に厳しい。その点、今までの趣向を幅広く網羅しているこの本はビギナーに最適だ。
    「100分deわかる森博嗣」みたいな感じ。
    一つのトピックが短いので適当に開いて時間を潰すのにも向いている。類いまれな理屈屋と向き合う貴重な体験や、深刻な相談をカジュアルに次々切り捨てるスピード感も楽しめる。「モノタロウなら知っています」は笑った。表紙が良い。

    著者によると小説とその他の刊行物の読者層は割と分かれているらしい。特にエッセイは自小説のセルフライナーノーツとなっているので、純粋に小説を楽しみたい人には不向きかもしれない。

    表舞台に姿を見せることがなく森の隠者みたいなイメージがあるが、著者ほど自分のことを――少なくとも自分の考えを公開している作家はいないのではないだろうか。
    勿論詳細なパーソナリティーなどは解らないが、思考の方向性はかなり掴める。だからわざわざ質問しようとする読者の行動が謎だ。

    意見自体は賛否ありダメージを食らうのもあるが、概ねなるほどと納得できる。回復はしない強化魔法みたいな内容。そして本人の公言通り指摘が世間より相当早い。

    一部を抜粋してみると、

    “野性の動物でも群れを成す場合は、ボスに服従する。そのボスも、自分に餌を持ってくる奴を引き立てたりはしない。自分に迫る力の持ち主を恐れ、いずれは地位を明け渡すことになる。この習性は、もちろん人間でも同じだ。世話になったり、借りのある人間に従うわけではない。むしろその逆で、そういった対象には、尊敬の念を抱かない、憧れない、言うことをきかない、というのが普通だと考えた方が良い。”
    ――生き物は世話をしてくれる人に懐くわけではない。

    冷徹な洞察力。

    “「甘えられる人がいなかった」という言葉を理由に、カウンセリングでそれが解決できると考える。そこが既にメジャの価値観といえる。仲間がいること、大勢で楽しく騒ぐこと、家族や地域の絆、それらの「押しつけ」がストレスになる人がいる。”
    ――まずは人に甘えろ、話をしろ、という押しつけ

    極論を言えばこのような考えは流行小説の大半を否定しているか、テーマの無力化になっている。
    著者が小説に興味が無いことも納得する。
    または面倒なマスコミや業界人を近付けさせないための戦略的メッセージであるかもしれない。
    軽薄な印象を持つかもしれないが、自分が著者に同意するのはこういった世間の調子に都合を合わせない部分であり、そこが最大の魅力だと思う。
    しかしアンチ流行小説、ノートレンド的な特徴を前面に出すとやはり小説好きには受け入れられないのか、収益性の都合によりそこを調整したせいで小説が微妙になっているのであれば難儀なところだ。

    “プロだったら、華麗な結果だけを披露してくれれば良い。そうすることで、その人の名前にすべての輝きが集約されるだろう。苦労とか精神力ではない。ただ、その名前の属性としての凄みが出る。「こんな凄いものを、どうやって作ったのだろう?」というのが、つまりは神の業なのだ”
    ――苦労話ほど格好の悪いものはない。 まして仕事だったら、絶対にしない。

    一見大したことなさそうだが、これもすごいことを言っている。華麗な結果の無いケースで考えてみても――例えば匿名性を有するインターネット時代のインフルエンサーなどに応用すると、かなり面白い。迷惑行為でも名前の刷り込みに成功すれば、やがて名前は強力な実在性を持ち始め、そこに人々が集まり収益化できるようになる。これは理論的にはその主体など無くても成立する。中身などない名前だけの存在についてアリかナシの論争が起き、名前の持つイメージだけで支持、不支持に分かれるという滑稽で奇妙な状況が発生する。これは名前が概念としてランクアップした状態と言える。
    代表的な例が〈政治家〉だ。選挙に出馬して名前を連呼して、あわよくば当選する(しなくても可)。そしてカメラの前で出鱈目な政策をでっち上げる。もうこれで大体のタスクは完了だ。すると否定的にも肯定的にも反応が起きる。反発力はあればあるほど良いのでなるべく弾力性の高い発言を多くする。これを繰り返せば最終的に大多数に名前が刷り込まれて概念になれる。
    その政治家が「アニメ産業とAIダイバーシティの一体化が作る未来のネオガラパゴス都市構想」みたいな意味不明な発言をしても、そのイメージ――虚像に周囲は反射的反応を示し、本来なら《第3木曜日の日に回収に出されていたに違いない邪魔な置物》めいた人物であっても、なにか《捨ててはいけない貴重品》だと勘違いした者が支持を表明するのだ。更にその表明に対しても反応は起き続け、名前の力を補強する。この過程における唯一の成果物はある属性を持つ概念化した名前だけだ。
    裏返せば個人的な関係性を除く名前自体の価値は、元々なにもない。周囲が偶像を作り崇拝したり、否定するために必要な意味である。人命救助をしても名前が無かったら、偶然的な機能か感動的な逸話だ。こんな単純な原理に意外と誰も気付かない。こんなことを先回りして指摘しているのは著者くらいだ。

    名前についてもう1つ抜粋。

    “こういった無差別殺人については、まえから言っていることですが、報道を控える対応が効果があると思います。今回は、被害者の名前も出なかったのですが、これは良かったと思います。被害者についても、加害者についても、どんな人物だったかを公開しないこと、つまり、物語にしてしまわないことに、抑止効果があるはずです」
    西園寺「つまり、物語を作ろうとして、ああいった異常な事件を起こす、ということでしょうか?」
    森博嗣「全部がそうだとは言いませんが、それがあるだろう、と考えています。みんなが知っている物語の登場人物になりたい、しかも主人公になりたい、という欲求に近いでしょう”

    そういえば物語化がどうのこうのという本を最近目にしたような……著者にとって今更なテーマを売り物にしている。やっぱりこの先見性はすごい。明らかに唯一無二。

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    2026年07月06日
  • つくねもハンバーグ The cream of the notes 14

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    当たり前ですが、共感できるものもあればそうでないものもありました

    面白いです!
    ボヤーっと思ってたことをうまく言語化してくれます!

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    2026年07月01日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

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    シリーズ名はない(よね?)けれど『ゾラ〜』の続編。
    …なんていうのかな、他のシリーズもののミステリィたちとは違うね。途中まではGシリーズ(+ほんの一部のみZシリーズ)っぽい印象を受けたんだけど…帯の惹句通り瀟洒でビターな作品でした。事の真相や背景よりも「…えっ。森先生、最後にこれを持ってきますか?!」というまさかのオチに、事件やいろんなことがどっかに飛んでいきました。笑。星三つ半。

    (※読んだ"当時"の感想です)

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    2026年06月28日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    動機もトリックもパッとしない。ミステリーと思って読むと物足りなく感じた。これは個人的に事件の解決で納得するのが好みであるからだと思う。
    瀬在丸と保呂草のかけ合いやキャラの立ち方は気に入った。
    面白い、面白くないは置いておいてとりあえず次を読んでみようかな

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    2026年06月28日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    ネタバレ

    萌絵の嘘は許されるものでは無い。
    犀川が最終的に許すのは良いとしても周囲の大人がそこについて何もしないのが理解できない。
    萌絵自身も賭けに勝ったとか考えていて反省もしていない。この部分だけでシリーズ読むのを辞めようかと思うレベル。
    すべてがfになるを読んで全巻購入した為、完走時に期待。

    事件やトリック(事象)?自体は誰でも知っているはずなのに気づけないという発想が面白く、最後のクリスマスの真相をオチに持ってくるのも微笑ましくはある。萌絵の嘘が無ければもっと評価が高くても良い作品。

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    2026年06月26日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    不可能を可能へと導く、組み立てた机上の空論とは

    Vシリーズの今作品は空の上での密室殺人、空を飛んでいる二人乗り飛行機の一人が殺されるという状況の中で、いつ、どうやって、誰が殺人を行ったかを考えていく。

    殺したタイミングにばかり考えの殆どを持っていかれていた私でも、段々と読み進める中で物語の真相に関わる大切な関係性がわかると、それに続く真相も受け入れやすくはなったが、いかんせんその大きなトリックが大きすぎるが故に再現性はあるのかと考えてしまったところはある。

    一つ目の殺人と二つ目の殺人とがどのような意味合いでつながりがあるのか。そしてそのつながりを見出している関係性はどのような人物像に生じているか、言われてみればわかる、ただそれは真相が明らかになったのちにといったところか。

    前作に続いて練無さんのフォーカスに当てられ方、紫子さんの心理描写など、物語をより楽しませてくれる仕掛けがたくさんあり、そういったたくさんの人間模様を楽しめる側面もシリーズの中でより際立っている。

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    2026年06月25日
  • θは遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ

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    不可解な事件と、理路整然とした謎解き。いうなれば背理法のように淡々と、かつ鮮やかに解を提示する森博嗣らしさ。一方で、はっきり言ってムダな登場人物が多い。事件の登場人物と同じだけ探偵側の人物がいるのは異常である。また、筆者のクセなのか言葉の綾を捉えたり揚げ足をとったりする描写も多く、まあある意味で理系の人間らしくはあるのだが、鼻につく。

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    2026年06月21日
  • 新装版 スカイ・クロラ The Sky Crawlers

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    クサナギが後半嫌いになる、破滅的で。世界観と達観してるキャラクター達が悩みすぎてなくていい。主人公の生立ち?が分かってくる辺りで楽しい。

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    2026年06月20日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    率直に言うと、何が何だかよく解らない。
    前作、前々作の百年シリーズとは趣が違いミチルやロイディは出て来ないので、前作までのファンは落胆してしまうかも知れない。
    ただ、今作に登場する人物(人形)たちは当然の事、世界観も魅力的なので一読の価値はあるかと思う。

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    2026年06月18日
  • つむじ風のスープ The cream of the notes 13

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    森さんのいい読者ではないが、考えが似ていて共感すること多し。

    そんな人たちは多いのではないか?

    成人式も大学の卒業式に出席しなかったのも同じ。
    成人式は、次の日に試験があったのを理由に行かなかった。一人暮らしをしていたので地元の人から電話はあったものの…。しかし、出ないからと言っていたが親が素敵な紬の着物を作っていてくれた。「二十歳」の記念を親に見せるのはすべきではなかったかと引っかかってはいる、成人式に出なくとも。

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    2026年06月15日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    我々はなぜ「偶然」に「意味」を見出そうとするのか

    Vシリーズ三作品目は何か屋敷ものを彷彿とさせるミステリであり、そこで起きた凄惨な事件に対してまた紅子さんが迫っていく。トリックについては伏線は張られていたとされているが紅子さんの専門性とも関連づいたある種奇天烈感を感じた。全ての現象にはそれが起こるきっかけやそれが起こったことによる結果があるが、我々はそこにある種の理由を求める。今作品は「動機」にフォーカスを当て、作品によっては賛否両論となる森ミステリの中でもよりその「動機」とは、「筋道」とは、といった「ミステリの骨格」に迫ったものであるように感じた。

    S &Mシリーズとの大きな違いをVシリーズを読みながら考えていたが登場人物という側面に焦点を当てると「三角関係」と「対極の存在」があげられる。S &Mシリーズでは犀川先生と西之園女史の2人の関係性が西之園からの矢印多め、段々と犀川からも見たいなティーンズ系の恋愛描写、そして2人は犀川が支えつつも同じ方向を向いて事件に関わる協力体制。一方でVシリーズは別れた元旦那と元旦那のパートナーとの三角関係、特に女性陣がバチバチといった昼ドラ系の恋愛描写、そして紅子と保呂草はある種、異なる立場から事件に向き合う同盟体制。こういった違いは読み手の年齢層や書き手の表現したいこととも関わっているのかなと思うとこれからの深掘りに注目したい。

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    2026年06月13日