森博嗣のレビュー一覧
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"一度しか読むことができない物語を旅する悪戯王子と猫。彼らが出逢う20の物語は、ときには優しくときには残酷、ロマンティックでしかもリアリスティック。無垢と頽廃を同時に内在する、ささきすばるのイラストと、詩的な森博嗣の文章とが呼応し、次々と展開するイメージ。観念の世界を揺蕩う大人のための絵本。"
森博嗣・ささきすばる夫妻の初コラボレート作品。絵本というよりは、小説と詩の中間の文章に挿絵がついているといった印象です。文章とイラストが絶妙にマッチしており、2者が作品世界をより崇高なものにしています。物語の内容は哀愁を感じるものからクスッとくるものまで幅広くありますが、全体的に儚い -
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最初から最後まで難しかった…
文章は読みやすくてサクサク進められるし、情景も思い浮かぶけれど、いかんせん私が文系だからなのか、天才同士の会話に終始置いて行かれている感じがした。
とはいってもストーリーが退屈だったわけではなく、多分こういう楽しみ方で合ってるんだろうなという感じはする。
登場人物全員がもれなく優秀で頭がいい、その中でもメインキャラクターは全員天才、その天才たちが作り上げた、外界から切り離された理想的な研究施設というちょっぴりSFチックな世界観と天才同士のオシャレなセリフの掛け合いを、「ほえ~すげ~」と楽しむ作品なんだと思う。
その分、没入感はあまりなく、傍観する感じに近い。
ただ -
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科学者として、女として、そして母として
Vシリーズの今作品を読み始めたときまず思ったこと、あれ?この舞台知っているぞといいこと。超音波研究所再びということでこれは前のエピソードを読んでいた方がいいなと思った。
地下空間のさらに地下にある密室空間から発見された遺体、そしてかつて起こったスペースシャトル内での惨劇。宇宙空間と地下空間で起こった二つの事件がどのように繋がるのかワクワクしながら読んでいたら、明らかになった真相にびっくり、こういうアプローチからの「どうやって殺したか?」を提示できるのは理系ミステリィの森博嗣作品の所以たるところを感じた。
今回は中盤での紅子さんの振る舞い、前の夫であ -
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そうきましたか。
っていう返しが絶妙です。
いや、ね。
そういうふうにね。
連続殺人鬼への思い込みたるやいかにです。
S &MシリーズからのVシリーズだけど、どーしても犀川先生がいいわぁ。やっぱり。
紅子は好きになれない。
なんだろうなぁ。
なんか好きじゃないんだよなぁ。
なんだろなにがそうさせるのかな。
のらりくらりもそうだし、
なんかこうね、チャラチャラしてそうなお嬢様っていう謎の設定もそうだけど、
なんか掴みどころのない。ついでに笑いのツボがようわからない、ちょっとズレた女が主役って、どうもこうも入り込めないわぁ。
こういう人、すっごい女の人目線で苦手にされるタイプだと思 -
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「S&M」と「V」が交わりしとき
今回の作品はなんと前シリーズのS&Mシリーズとの交わりということで、萌絵ちゃんが出てきます。国枝さんとの会話の感じも前シリーズの懐かしさを感じるし、なんといっても電話でのやり取りをする犀川先生の素っ気ない中の信頼とか、萌絵ちゃんならたどり着くという期待とかそういう愛情も感じた作品。
こういったある種のコラボというか、交わりというものに絶対あるのは、どちらを引き立てるか、その匙加減によってせっかくのコラボが批判の対象になってしまうこともある。
その中で今回は紅子さんはエピローグに、犀川先生は電話でのやり取り、安楽椅子探偵としての登場にするこ -
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この著者の小説はやたら長くてマニアックなので、ほとんど読んだことがないのだが(全てがFになるを途中まで読んで放り出した)、エッセイは軽妙でとても面白い。変人だからこそ常識的思考にとらわれずにクールな見方ができるのだと思った。この著者は山奥でミニチュア機関車を庭に走らせて(50メートルもあり、交差点も信号もある)、この鉄道のメンテナンスや犬の散歩などで、社会とは途絶された世界の生活を楽しんでいることであろう。多くの日本人が、世間の同調圧力に屈して、人並みな人間となり、人並みの人生を送っている中で、彼のような生き方は羨ましくもある。確かに彼が言うように、現代人は過剰な他者依存をして、必要のない同