森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目9箇所。良い小説とは、「こうすれば書ける」では成り立たない「創作」なのである。はっきりしている真実が一つある、どんなに酷い作品でも、誰かは褒めてくれる、どんなに優れた作品でも、誰かは貶す、人間のばらつきは、それくらい広い。あなたが書いたものを読んでくれる人に、あなたが書きたかったものが理解されること、これこそが、文章の最も重要な機能である。作家が続かない理由……デビュー後のビジョンがない、「作家になりたい」一心で努力をしてきた、まさにその動機が、作家になったことで失われる、つまり、作家になること、自分が書いた作品が出版されることがゴールだったわけで、処女作が本になった時点でゴールインしてしまうため、その後の動機が見つけられなくなる、という症状らしい。出版社は自分たちが作った書籍という商品に対して、そのユーザーの意見を集める努力を熱心にはしていない、出版社(特に営業)が「お客」だと認識しているのは、「書店」であって、「読者」ではない。10万部売れる本を作ることは非常に難しい、しかし、1万部売れる本を10冊出すことなら、それよりは容易だ、5000部売れる作品を20作書くことなら、さらにずっとやりやすい。小説にテーマなんて必要ない、読んだあと、残るようなものも必要ない、それを盛り込むな、とはいわないが、わざわざ異物を盛り込んでも、小説の純粋性を失わせるだけだ。最も際立つのは、一つの文章の句点の次に何を書くのか、という選択をする瞬間だ、この一瞬に「視点」がすべてを決める、「どう描写するか」の以前に、「何を描写するか」がある。シーンを描くには、まず「場」が必要である、実際に知っているところ、見たことがある場所を使うのが手っ取り早い。
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Posted by ブクログ
森博嗣さんの撮影した写真と、小説の引用をクロスさせた「フォトエッセイ」。自分の好きな言葉、見逃していた言葉が写真と、作者の解説や一言とともに掲載されています。
小説の中で見つける自分の好きな言葉の欠片とはまた違う印象を受けるのが、映像の面白いところです。
引用すると、「引用の引用」になってしまうので、省略しますが
脚が速いこと、記憶力が優れていることなどは、機械や道具などの手助けによっていくらでも補える中で、人間の真の価値とは「研ぎ澄まされた思考」だけだという『有限と微小のパン』の引用が特にお気に入りです。
自分の思考がすっとまとまる瞬間って気持ちいいよね。