あらすじ
森博嗣の撮る写真は、無機的で静謐(せいひつ)で孤独だ。しかし、寂しさはない。それらの写真は、撮影した視点、人間の存在を語っている。森博嗣の目で世界を見ることができる。その特異な視点からのインスピレーションで綴られた25の超短編からなる異色の作品集。2001年に限定版で出版された幻の一冊、待望の文庫化!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
一つ一つの写真やお話が、
その切り方や切り落とされた形で、
それぞれに森さんの作品を表現しているように感じます。
様々な断面から全体をイメージ、とかじゃなくて、
たくさんの切れ端を拾うこと自体を楽しむような、
そんな感覚。
森さんを読んだことがない、
という人にはまずこの本をプレゼントすることにしているので、
我が家には常に数冊のストックがあります。。。
Posted by ブクログ
森先生が撮影をした写真に超短編があわせてある作品。
超短編であるので、サラリと読むことができるが
内容が深いものもあり読後感は文庫の薄さから
考えられないぐらいにありました。
また、写真に一つ一つタイトルがつけてあるが
そのつけ方もとても森先生らしさが出ていると感じました。
森博嗣作品が好きな方にはオススメです。
Posted by ブクログ
バレンタイン図書2冊目。
読書が好きでないと言う事を踏まえた上でのチョイスなのだろう。開くと写真が載っていて、対向に1ページにも満たない、短編というよりも、言葉遊び、妄想の断片を書き記している。
読むだけなら30分もかからない。写真のテーマが意味深でその意味を考えるのも面白いし、文章の不思議な言葉遊びにどっぷり浸かるのもいい。
お手軽だったって事で星5つ
Posted by ブクログ
うへあー!こういう短編集って激好み!うはー。
森氏の世界観、グッとくるものはガッツリと心を掴むからたまらん。ポエムみたいなのに、長編一冊読み切ったみたいな脳細胞の清々しさ…!
うーん!いい感じ!こういうわけわかんね!と言われるような、インスピ先行みたいな、生搾りみたいな(何)話って好きだなー…。すごい面白い。ほんとに。面白いっつーか興味深い?とでも言うのだろうか。
ちょっと関口な感じで読めたりして(そればっかり)ウキウキしますた。
森作品に頻出の、「あそう」って相槌(?)が好き。よく私も使ってます。
Posted by ブクログ
超短編、薄いのに高いのはカラー写真のおかげです。でも 本当に森博嗣の写真の無機質さ(及び自然物と人工物の対比?)は孤独なのにあったかい感じですね
物語は星新一みたいだな、と思いました。おもしろい。
とーまかわいい。
Posted by ブクログ
まえがきに「とっておきのタイトルをつけた」とあるように、Webでの初出時のインスピレーションを大事にされたとのことで、だいぶ尖っている作品群のように思う。無理やりオチに持っていったりもせず、偶然のタイミングの一致直近で読んだ『夢十夜』にちょっと似ているかも。各作品ごとにある写真とその題との関連性はこれまた読み取るのが難しかった。「大陸間弾道弾」の、一つひとつの言葉の意味は分かるのに全体としては意味不明なセリフは一周回ってすごい。「大学教授」も森さんらしい作品。
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マイベスト5
1.大陸間弾道弾:ぶっとんでる!
2.天秤:温かい
3.プロペラ:パーはどこへ?
4.階段:誰かであるということ
5.大きさ:自由だ!
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作者による写真と掌編小説の組み合わせによる本。どちらも作者らしい視点が面白いのですが、両者が組み合わさると新たな面白みが生まれています。しかもタイトルの付け方が秀逸。それにより、また面白みが加わるから、何度も楽しめますな。
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森博嗣さんの撮った写真と超短編。好みの分かれそうな本ですが、私は嫌いじゃありません。こういった本を文庫化してくれたことが嬉しい。
深くて、意味不明にもとれる文章だったりするのだけれど、考えることもできる文章です。
愛犬・都馬の写真も。器量よしさんです。
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25の短編と自身で撮った写真からなる作品集。詩の様に綺麗なものもあれば、馬鹿馬鹿しくてつい笑ってしまうものもある。お気に入りは「天秤」と「大陸間弾道弾」。写真では「偶然ではなく故意に」が好き。
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写真と長短編の作品集です。
写真は普段見ることが少ないので、良さが今一伝わりませんでしたが、森 博嗣のセンスがいいというのは分かるような作品が多数ありました。
短編は不思議な雰囲気のあるものばかりで、結構楽しめました。
全ての短編が1ページに収められていましたが、それぞれに独特の世界観があって、十分に楽しめました。
Posted by ブクログ
"森博嗣の撮る写真は、無機的で静謐で孤独だ。しかし、寂しさはない。それらの写真は、撮影した視点、人間の存在を語っている。森博嗣の目で世界を見ることができる。その特異な視点からのインスピレーションで綴られた25の超短編からなる異色の作品集。二〇〇一年に限定版で出版された幻の一冊、待望の文庫化!"
森博嗣撮影の写真と、それとセットになったほぼ1ページの小説によって構成されている作品集です。写真にはそれぞれタイトルがついており、そのネーミングは的を射ており、難解でないので面白いです。
『悪戯王子と猫の物語』の姉妹本です。
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ずっと一機の飛行機を作っていると想像してほしい。
まえがき より
AM系の電波は、明るさが変化して見える。FM系の電波は色が変化して見える。
アンテナ より
SS集。写真集。横書きなので左綴じ。
短編よりも、氏とトーマの写真の方が貴重かもしれません。トーマの横に初代iMac(ボンダイブルーで有名な)の箱らしきものがあり時代を感じます。限定版の方は2000部くらいしか出回っていないので、その文庫本だそうです。
Posted by ブクログ
再読。写真と25編の掌編で構成されている。掌編はどれも1頁程度の作品ばかりなのでさくさくと読めるわけだが、その短さにも森博嗣らしさが詰め込まれていることは間違いない。普通の小説も良いけれどこういう掌編もなかなかに味わい深い。
Posted by ブクログ
なんとなく手に取った作品ですが、こういう作品も出版されていたなんて知りませんでした。独特の感性で題付けされた写真に、たった1ページに収まる超ショートストーリーを添えられています。本当に多彩な方ですね。
大好きな作家さんなの頭のなかを覗けるかなと思いきやけどわかるようで全然わからない不思議な世界でした。でも、たぶんそれがまたおもしろい。おきにいりもいくつかありましたが、きっと読むときの環境・状況・心理状態で響くものも変わる予感がします。
ページを捲るごとに脈絡ない不思議な世界観が更新されるので、一気に読もうとすると眠くなってしまうかも。。
寝る前に毎日1ページとか、通勤一駅だけ使って読むとか、そういう楽しみかたに向いている一冊かと。
Posted by ブクログ
古本屋でみつけて、森さんだったので勢いで買って、よく見たら都馬のピンバッチがいっぱいついてて、可愛くて、値段見たら4000円だったので、中古で買ってしまったことが申し訳なくなったりした。
横書き1pに収まるショートショート。
ちょっとシュールで詩的なモノが多め。言葉のセンスが面白い。
写真がたくさん載っています。
写真の善し悪し以上に、冠されているタイトルがとてもユニークです。
タイトルがあることによって写真の印象が変わるのです。
Posted by ブクログ
短編小説と、写真集が合わさった一冊。
好きな写真:「本当かどうか時が経てばわかる」「人々は不満だった」
好きな短編小説:「天秤」「大きさ」「時計」「夢」
Posted by ブクログ
写真と見開きでおさまる短編小説。
ぱらっとめくって、目に入ってくる言葉ことばが
おもしろくて不思議で印象に残る。
読み切ってふとしたときに
その不思議な印象が映像で流れる感覚。
独特。
Posted by ブクログ
写真がとても面白いです。
なんでもないはずの風景なのに見る視点だけでこんなに新鮮なのかと。
ショートショートは切れ味がよいものから不思議な雰囲気を残すものまで多様。
一番印象に残ったのは、写真「同窓会」とショートショート「大陸間弾道弾」の組み合わせ。
Posted by ブクログ
28/100
影絵、って写真が一番素敵だなあと思いました。
ゆるいのは仕様ですか。
ファン向けですね?
森ファンの人から貰ったんですが、自分では買わないな…;
Posted by ブクログ
ショートショート集+写真+愛犬写真「森都馬の日常」。きっちりとした意味のあるオチがある話のほうが少ない。独自なセンスでタイトルのつけられた写真も併せて、ストーリーではなく森博嗣の生み出す言葉の流れ、森博嗣の作り出す空気感を楽しむための話といった感じ。25作品のうち個人的なお気に入りは「夢」「プロペラ」。
犬好きな人には「森都馬の日常」がたまらないはず!(笑)