【感想・ネタバレ】人間は考えるFになるのレビュー

あらすじ

文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

「八方美人の対偶」よくもまあこんな面白い表現が思いつくなあと。森博嗣ファンとして買ったけど、土屋先生の本も読みたい。対談本をよんで声を出して笑ってしまうなど、初めての経験でした。

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2018年01月07日

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文学部哲学科の教授と工学部建築学科の准教授の対談。人柄(キャラ)が出ていておもしろい。最後に対談を踏まえた小説が一作ずつ載っていて、それがとても面白かった。

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2016年10月12日

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哲学者 土屋 賢二と小説家兼某国立大学工学部助教授 森 博嗣の対談本

タイトルは、哲学の名言「人間は考える葦である」(パスカル)と、森博嗣の代表作(兼デビュー作)の「すべてがFになる」からきたものだろう。
土屋 賢二の自虐と森博嗣の冴えた常識はずれの対談で、瞑想した対談。土屋 賢二の一貫したダメっぷりはいつものエッセイ通りなのだけども、森博嗣の饒舌ぶりはエッセイとは違って興味深かった。

森博嗣が土屋 賢二に小説の書き方をレクチャして、ふたりでそれぞれ短編小説(ミステリィとミステリ)を描くという体になっている。

土屋 賢二も小説は見事にダメで、おそらくこれはダメなものの集大成/具現化という感じで、お見事というしかない。
狙ってても計算づくでもこんな表現はできないのではないか?

森博嗣の発言や短編も、見事に期待の斜め上をいくもので楽しかった。

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【内容(「BOOK」データベースより)】
文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談!
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【目次】
絶妙「文理」対談
・教授・助教授「書く」語りき
・大学はやっぱりミステリィ
・趣味は工作、コンピュータ
・友達は必要か!?
・(売れる)ミステリの書き方)
短編小説
・消えたボールペンの謎(土屋賢二)
・そこに論点があるか、あるいは何もないか―Here is a talking point or nothing.(森博嗣)
文庫版あとがき
・対談の成果(土屋賢二)
・対談の思い出(森博嗣)
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2013年12月27日

Posted by ブクログ


やっぱり森先生はすごい。実践者だなあと憧れてしまう。御本人にしてみたら、何のことやら、って感じだろうけど。私もあんな風にしてたいなー。
対する土屋先生は哲学の教授という…是非教えを乞いたい。哲学についての客観的な意見は、もうその通り!って感じ ですた。
自分自身もわかんないよ。

おもしろいなあ。人間っておもしろい!

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2009年10月04日

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森博嗣と土屋賢二。どうしようもなく大好きなコラボだよー。二人の対談本ってだけで新刊を買っちゃう。コンセプトは理系×文系なのかもしれないけど、森先生が言われているように、その区別は大した意味を成さないんじゃないかと。土屋先生のミステリーは、エッセイと大して変わらず、くだらなく、素敵。

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2009年10月04日

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ネタバレ

 このスパーリングのような対談が、ある意味で最高レベルのパフォーマンスだと思ったのは、ここで語られている瑣末な話題の中に垣間見える論点が極めて哲学的であったから…

 森博嗣先生のことについては、おおよそ1年間かけて、著書を51冊読んできたので、それなりに知っているつもりです。でも、土屋賢二先生のことについては、まったく存じ上げない状態で読み始めました。

 最終章の「そこに論点があるか、あるいは何もないか」では、編集者らしき人物が二名登場し「テーマに沿ってお話をいただきたい」という発言もありますが、そもそもテーマらしきものの提示が認められず、最後までテーマが何か、それとも何もないか、解らないまま終了しました。

 正直、あまり期待していなかったのですが、読んで楽しい内容でした。対談に限らず、インタビューでもそうですが、読者に紹介したい人物の魅力を引き出すには、対談する人物同士、あるいはインタビュアーが魅力的な人物でなければなりません。土屋賢二さんは、自虐的に自己開示するという「肉を切らせて骨を断つ」かのような必殺技で、森博嗣さんが普段見せない断面を見せてくれています。

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2016年11月12日

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全体の四分の三を占める対談部分は可もなく不可もなく。いつも通りの森博嗣と初めての土屋賢二(だっけ?)。土屋さんの印象はあまりよくなかった。なんだろ、自虐風冗談があまり好きではないからかな。

しかし、残り四分の一の部分、土屋さんの書き下ろし推理小説がかなり面白かった。土屋さんが哲学ミステリィシリーズを執筆したら、僕は間違いなく買って読み、哲学科に転部もしくは再入学したくなるだろう。

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2012年07月17日

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対談になると、この二人の面白さはどうだろうと思ったけど、意外とすんなり楽しめた。若干、森センセの方が引き気味だったかな?

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2012年06月09日

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土屋教授と森助教授の対談集。

森 博嗣氏と言えば、言わずもがな
私がここのところはまりまくっていた
「犀川&萠絵」シリーzの作者。

そして土屋センセイと言えば、
「お笑い哲学者」として
数多くのエッセイをものし、
国費留学生としてイギリスに学ばれ、
お茶の水大学文学部の学部長を経験され、
趣味でジャズピアノを嗜み、
そして私のマイミクでもあるという
何というかこう、非常に
「振れ幅」の大きな方です(^ ^;

この私の大好きな二人の対談が、
面白くなかろうはずがない(^o^

読んでみると、期待に違わぬ、
というか期待通りの展開(^ ^

お二人のお人柄が想像できる会話のテンポ、
テーマからのズレ方、ハズし方、
ジョークのセンス、話題の転換の早さ...

やはりどちらもただ者ではない(- -
特に森氏は、「やはり犀川先生は
ご自身をモデルとされているな」
と思わせるクールさと造詣の深さ。

翻って土屋センセイはと言えば、
これはもうどこへ行っても誰の前でも
あくまで土屋センセイのままで(^ ^;
いやもう、日本の教育界の宝ですね(^ ^;

内容は、ネタバレになるので、
あえてここでは触れません。
両氏の作品を読んだことがなくても、
この本だけでも楽しめるかと思いますが、
読んだことがあれば120%楽しめます!
まだの人は、ぜひ読んでみませう(^o^

特に土屋センセイのエッセイなど、
いつも帯や前書きだけで爆笑できます(^ ^

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2010年05月21日

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文理の違い、というよりも人間性の違いで噛み合っていない気がする。

「消えたボールペンの謎」――自虐的な文章がおもしろかった。

「そこに論点があるか、あるいは――」タイトルの意味は不明だが、すごい叙述トリックだった。注釈も伏線だったのか。根本的にシステムから違っていて秀逸だった。

対談は全体的にあまりおもしろくはなかったかな。

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2009年10月04日

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何か本を読みたくて生協にて購入。エッセーでもなく、小説でもなく、対談って初めてだったけど、すごく面白かった。[07/11/16]

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2009年10月04日

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人間くさい土屋先生とメッタにいないカンジの森先生の対比も楽しめる本。
二人でわかっててもそれってどういう意味を含ませてるの?とたまに置いてけぼりになるものまた楽しい。
アタマいい人たちをそっと眺めるには最適。

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2009年10月04日

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対談集。

大好きな土屋賢二本が文庫になったので早速読みました〜。

とはいえ、今回はおもしろ話はあんまりなかったかな?私は文春で連載されているエッセイのファンなので、そういった意味ではこの本はそんなに・・・。でも、土屋先生の真面目な側面がみられてちょっと嬉しかったかな(笑)

あと、森博嗣さんってどんな人知らなかったからこれ読んでびっくり。なんか仙人みたいな人だな〜って思った(笑)彼のHPもみてみたが・・・やはり仙人のような人(笑)

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2009年10月04日

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ネタバレ

理系と文系の対談だった。私は文系なので土屋氏への共感が大きく、森氏に対しては「このように考えられたら楽であろうな」と思わされるばかりだった。

だがひとつ。ジェンダーなどに対して考えが進んでいる文系である土屋氏の方が女性蔑視的な発言が多かった点がいただけない。森氏に関しては性別を考えていないようだった。人間に対する興味が薄い分であろうか。その点については再度考察できたらと思う。

ミステリーが苦手な筆者であるが、今作品を読んでも克服は難しかった。だが土屋氏の書くミステリーの会話文が大変リズミカルであり、彼のエッセイを拝読したいと感じた。

個人的に好きな話は森氏の「子供に人形を与えると、男児はそのシリーズの別の人形を集めたがり、女児はその人形のための椅子や服をねだる」話だった。男女の違いは幼い頃から形成されていることがよくわかる。

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2021年02月18日

Posted by ブクログ

対談している二人の話が微妙にかみ合っていないのは、対談としてはどうかと。
森先生は、孤高すぎて対談には向かない感じですね。(ほめ言葉にあらず)
それに引き替え土屋先生は良く最後まで我慢できたものだと。(^^;
おまけの短編の方が楽しめたかなぁ。
ちなみに、短編はやはり森先生に軍配が。(^^;

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

森博嗣氏と土屋賢二氏の対談を本した作品。

読んでてこの二人が友人になることはないんじゃないのだろうかと思ってしまった。
それくらい噛み合わない。

まぁある意味ぶつかることもないだろうから、そういう意味では気楽な関係なのかな。

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2012年09月11日

Posted by ブクログ

土屋賢二先生と森博嗣先生という大学教員でもある2人の対談。
森博嗣先生に売れる小説を書くコツを聞き出す。
土屋先生は、対談の中でも小説でも小ボケが多い。ある意味すごい。

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2011年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お二人とも大好きなので楽しく読みました。
土屋先生のどこから本気なのか不明なボケと森先生の超然としたツッコミ、面白かったです。

短編小説も楽しかったです。
森先生の「そこに論点が~」は、これのどこが、ミステリ?と思わせて、最後にふっと来るトリックの切れ味がいいですね(ミステリなのかは最後までわからないけど)。

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2010年08月06日

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文系教授と理系教授の対談、という趣旨。なんというか、土屋教授が完全に引き立て役になってしまっているように思えた。せっかく対談の中で、文理の境界を引くことの愚かさについて議論されてるのに、編集がこれでは伝わるものも伝わらないだろうと。まあ、読む人の主観によって随分印象が変わってくるのかもしれないけど。

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2009年12月28日

Posted by ブクログ

残念ながら土屋教授のよさがわからなかった。
まさに典型的な奥さんネタ。
あまりこのコラボによっていい作用が起きたようには感じられなかった。

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2009年10月04日

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