大学で教える小山が、後輩の荒木から勧められた料理店は、一風変わったところだった。場所は訪れるたびに変わり、客はたった一人で訪れなくてはならない。客に顔を見せる店員は三十代とおぼしき女将が一人だけ。そして、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるのだ。戸惑いつつ、女性たちと会話を続ける小山は、しだいにその店の雰囲気に惹かれていくのだが……。甘美な沈黙、そしてふいに訪れる衝撃! 極上の森博嗣ワールドをどうぞ。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
知人に紹介された料理屋。
1人でしか行けない料理屋。
そこは、一緒に食べる人も紹介してくれる奇妙な料理屋さんでした。
ただ一緒に食べるだけで、会話はこちらが望んだ時のみ。
ただ静かに食べるという、それだけの話なのですが
半分ほど読んだ所で「おや?」と思い始めました。
主人公である小山は、後輩にそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月30日
森博嗣氏の本は初めて読んだ。
これ、すごくおもしろかった!!
タイトルと表紙の絵を見て「変わった子供」の話なんだろうと予想していたら全く違っていた。タイトルはまだしも、この表紙の絵は本当に子供みたいで今ひとつと思うのは私だけ??文庫版の表紙のほうがいい。
話の流れにはすぐに引き込まれました。
全...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
工学部助教授にしてミステリー作家の森作品では、何故かユーモア小説を追いかけてます(笑)
タイトルと表紙で、この作品もそうだと思ったんですが・・どうジャンル分けすればいいんだろう。教授が毎回、別の女性と食事する話。コミュニケーションについて、人間心理についてと考えさせる部分も多い。で、謎は謎のまま終...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
友人から紹介された名前のない、場所も決まっていない不思議な店。
そこに行くと、毎回違う一人の女性と二人きりで食事をする。話が弾む事もあるし、殆ど喋らない事もある。そして、二度とは会わない。
自分も人の話を聞いているのが好きなのでこういう気持ちよく分かります。
ラストの仕掛けはいいね。自分でも気付きか...続きを読む