森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
嫌いじゃない世界観と書き方ですが、読み手に多分の想像力が求められます。
私には飛行機の知識がないので、「ストール・ターン」とか言われても、まるで未知の言語に接するように、文脈と過去にそれが使われた時のTPOを考えて想像するという手法で読んでいく羽目になりましたが。
でも「スカイ・クロラ」シリーズを読んだ後に、Vシリーズを読むと(刊行はVシリーズのほうがずっと前)そこで単語の説明を紅子さんがしてくれていたのでした。
面白かったです。
「企業」として戦争をする時代、大人にならない異端の子供たちが戦闘機に乗って戦争をする日々。けれどそこには血腥さはなく、淡々とした、それでいて純粋な物語。全てを一人 -
Posted by ブクログ
『無言の時間が、まるで生命の歴史を思わせるほど、長く切なく流れた。』
『誰だって、自分の損得くらい計算できる。できない人間が犯罪者になるのである。』
『妄想は控えめに、暴走はお一人で。』
『語感 ー 言葉の持つニュアンス、意味、雰囲気、響き。』
『まるで、青春の一ページのようだ。青春って何ページくらいあるのだろうか。』
『そこにはボートに乗れる池があって、「ここでボートに乗ったカップルは必ず別れる」というジンクスで有名だ。もっとも、すべてのカップルは、死別も含めれば必ず別れる運命にあるので、このジンクスは数学的にも真である。』
『合コンというのは、合唱コンクールのことではなくて、合 -
Posted by ブクログ
「いや、相変わらず、全然料理していないね…」
「してますよ、ときどき…、まあ、主にトーストことかが多いですけど」
「通常、自殺というのは、本人にとって、最も簡単な手法が選択される」
「どうして、簡単な手法が選ばれるわけ?」
「難しい手続きこそが、生きていくこと、生き続けることの象徴だからだろう」
「うん、やっぱり、宗教なんですよ、これは」
「わからないものは、全部、宗教?」
「命を粗末にしている、と私たちは思いますよね。だけど、彼らにしてみれば、ああいうのが、一番命を粗末にしてない、大切にした結果かもしれないわけですし」
「なんでもできただろう。いつでも、どこでも、真賀田四季に不可能はな