【感想・ネタバレ】臨機応答・変問自在 ―森助教授vs理系大学生―のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年11月07日

以前読んだときは、質問に対する回答の微妙なはぐらかしのような感じが面白く思ったのだが、再読してみると、はぐらかしているのではなく、質問者のその質問が何を問おうとしているのか、むしろ何を問うべきなのか、著者が「問い」を整えているような印象だった。「解答を得る」ことよりも大事なのは「問う」ことである、と...続きを読むいう著者の考えがよくわかる。まあそんなことより、著者が質問者の質問を理路整然と駆逐していくさまが心地よいのだった。

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Posted by ブクログ 2020年09月27日

いつも、私の発想を超えた本を紹介してくれる知人の紹介で読んでいる。著者の授業で、生徒から集めた質問に対して、著者の意見が書いてある、という形式だけれど、どちらも確かに奇想天外なので、タイトル、裏切りません。楽しく笑いたい時に手にします。それにしても、これに星5つ、マルカレードホテルに星4つって、お前...続きを読むは何者だ、と言いたい人、いっぱいいるだろう、と思いました。しかし、星5というのは、私の世界を超えている、という極々個人的な評価なので、ミステリーで星5は、物理的に無理かな、と思いました。(ってこれは、マスカレードホテルに書かないとね。)

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Posted by ブクログ 2020年06月26日

この本の価値は「前書き」に集約されている
前書きだけ読めば残りは読まなくてもいいくらいだった
前書きと本編を合わせて読むと、しっかり森先生は前書きの内容通りの行動をしていると感じられるのでその点を感じたければ本編を合わせて読むといいのかもしれない

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Posted by ブクログ 2019年06月16日

森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在。森博嗣先生の著書。学生たちのあらゆる質問に対する森博嗣先生の回答をまとめた一冊。学生たちの質問は大真面目な技術的なものから何だかふざけたようなものまで様々だけれど、森博嗣先生、森博嗣博士はどれに対しても謙虚な姿勢で真面目に簡潔に回答していて内容も印象的。森...続きを読む博嗣先生、森博嗣博士のような先生が世の中にもっと増えると、学校に行って授業に出席するのが楽しみで仕方がないと思う学生も増えそうです。

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Posted by ブクログ 2011年08月24日

頭のいい人だなぁ。生徒の質問に対する切り返し方がいかにもで好きです。大学に入る前に読んでおきたかった。勉学と餌の関係の比喩がとてもわかりやすかった。

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Posted by ブクログ 2020年04月18日

ちょっと距離を置いた感じの簡潔な応答がテンポ良くて読みやすかったです。考え方に一貫性があるので、もっと森先生ワールドを覗いてみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2017年12月10日

このへりくつマンめ~~!!と微笑ましく思ってしまうのは、わたしが森博嗣を大好きだからなんだろうなー。たまに、このときは結構本気でイラついていたんじゃなかろうか、と思える回答があるのもまた微笑ましい。
きっと大学生のなかには森先生を好きじゃない子もいたはずで、そういう子はちくしょうこの野郎と思っていた...続きを読むのではないか。でも、自分がこれまで常識だと思っていたものが通用しない相手が身近にいるというのは、幸いなことだと思う。当事者はちくしょうこの野郎だろうけど。
それにしても、学生の前でも奥さん大好きっ子だったのか……。さすがだ。

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Posted by ブクログ 2017年10月16日

お世話になった理科の先生から頂いた一冊。
文系でも読める面白い本だった。
そういう考え方があるか、ってなった笑 
自分も柔軟な思考ができる視野の広い人間になりたい。

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Posted by ブクログ 2013年09月16日

タイトルの通り、某国立大学助教授の著者が、学生に質問させることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布すると言う授業を行なっており、その質問を抜粋したのが本書です。余り触れられていないようなので言及。質問は集英社の鯉沼広行氏が選んだものだそうです。その意味で著者との共作かと。質は全く違いま...続きを読むすが、過去出会った面白い理系の先生たちを思い出しました。

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Posted by ブクログ 2019年11月01日

森博嗣が生徒の成績評価のために講義で質問を受け、その中から一部を抜粋して載せたもの。

答えの切れ味が鋭い。
質問の本質は何か?という事を気づかされる。
自分で調べればわかるものは調べればよい、どう思うかはほとんどが主観、言葉は定義によって縛られる等など、基本的な事。

答えの指針は下記の通りらしい...続きを読む

1.情報を問う質問には、情報が存在する範囲で答え、その情報を得る方法を教えれば良い。
2.意見を問う質問に関しては、意見を誇張してずばり答えるか、あるいは、その意見を問う理由、意見を一つに絞らなければならない理由、を問い返す。
3.人生相談、あるいは哲学的な質問に関しては、まず定義を問い返す。
4.個人的な質問に関しては、ある面は誇張して答え、ある面はかわす。
5.自分で解決しなければ意味がないことを気づかせる。


この答え方は一般社会でも通用しないこともないと思う。

一見、ぶん投げっぱなしの返答に見えるけど、質問の本質を見誤らなければまっとうな回答とわかる。

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Posted by ブクログ 2012年09月25日

一問一答の形で書かれており、さくさく読める。時々はっとするような問答もある。問いを投げかけることそのものについても教えてくれる本。

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Posted by ブクログ 2012年01月02日

仕事でも、プライベートでも、大切なのは「問うこと」だ、と再認識させられた本です。
学生の質問に対して、森助教授が論理的(?)に答えるという内容の本。電車の中で、にやりと笑えます。

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Posted by ブクログ 2011年02月17日

学生に質問させることで出席を取る。そのQ&Aがこの本。
いやぁ、こんな応答ができるようになりたい。
授業も受けたい。

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Posted by ブクログ 2010年06月05日

毎授業、学生に短い質問をさせその内容で授業評価をする方法をとってきた著者が、約二十年溜め込んだ質問とその解答集から選りすぐったものを集めた著書。
下らない質問をばっさり切ったりうまいことかわしたり、と手軽に笑えて、なかなかためになる一冊だった。
そして、小説は自らを切り売りする商売だなってのをとても...続きを読む実感出来た。

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Posted by ブクログ 2014年10月26日

[ 内容 ]
ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をされることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。
理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。
授業内容に関連するもの以外に、たわいないものから、...続きを読む科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。
本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。

[ 目次 ]
1 いろいろな質問
2 建築に関する質問
3 人生相談?
4 大学についての質問
5 科学一般についての質問
6 コンクリートに関する質問
7 森自身に対する質問

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

一問一答、簡潔な問答が面白い。要を得ない質問に簡にして要を得る解答は流石。巧妙なはぐらかしもある。授業、研究の合間にあの膨大な娯楽小説を執筆しているのは驚異。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

某国立大学工学部助教授 森博嗣は授業の中で学生に質問させ、ソレに答えている。それらの集大成本。普通の人ならこうは答えないだろうという答え多し。他人と違う考え方を知りたい人にオススメ

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Posted by ブクログ 2019年08月01日

再読。「なぜ〇〇は△△じゃないんですか?」という学生の質問に「なぜ△△でなくてはいけないの?」とか煙に巻いた返答をするところに、偏屈なオジサンやな…という感想を昔は抱いたものだが、授業と関係ないなめた質問されたらそう返したくもなるかもしれないな… 
建築やコンクリートに関する質問には当然ながら丁寧に...続きを読む真摯に答えられていた…(比較的)
しかしいろんなジャンルの質問にパパっと答えられるあたりマジで頭良いんだナ…と感心した… あと森博嗣ってオカルトめっちゃ嫌いだな…?ってめっちゃ思った

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Posted by ブクログ 2016年06月13日

本棚の隅で眠ってました。何故読んでいなかったのかな~?思い出せない。森助教授なら「何故思い出す必要があるのですか」と答える。

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Posted by ブクログ 2015年12月23日

 森さんが助教授だった頃、学生を彼らからの質問で評価していたらしい、とても難しそうだし、大変そうだ。そのような配慮にどれぐらい手間がかかり、どれぐらい効果が得らたのか、そっちの方も気になる。

 確かに「試験で学生を評価する」という当たり前の方法は「学んだことを憶えているか否か」ということは確認でき...続きを読むても、学生たちが社会に出てから出会う「自ら課題を発見する能力」を問うことはできないかもしれない。森博嗣さんはあえて面倒な方法をとることによって、学生たちに「本当に求められる能力とは」という問いを投げかけたのかもしれない。

 世の中の仕事も、生活して行くことも、人生とは、無数の選択肢から、自分がやりたいこと、やらなければならないこと、できることを選択し、それを実行していくという積み重ねだと思う。森博嗣さんは、生き抜くための力を持っているか否かを評価するべきだ。と思っていたのかもしれない。

 この本は、その質問と森さんの回答をまとめたもの。この評価方法に対する不満が噴出しているかのような質問や、大学生ってこんなに幼稚なの?と思ってしまうような質問が少なくない中で、森博嗣さんが「いい質問」と評するものも紛れていて面白い。特に最終章の「森自身に対する質問」の冒頭「教師が学生に関心を持たれることは重要かもしれない…教師は自分を演出しなければならない…」という記述があり、他人の評価を気にしていないはずの森さんのもう一つの側面が現れていて興味深い。

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Posted by ブクログ 2014年10月30日

”臨機応答・変問自在1・2”森博嗣著 集英社新書(2001/01・2002/09発売)

・・・発刊時、某国立大学工学部助教授であった著者の学生との質疑応答集。

・・・1が実際の学生との応答、2が1の発刊を踏まえて読者からの質問を募集したもの。
以前から他のエッセイ等で質疑応答で成績をつける、とい...続きを読むうは知っていましたが、
実際見てみるとこんなふうなんだなぁー、という印象。
専門的な質疑は省かれていますので、気軽に読めました。

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

1番印象にの残った回答

「何かに悩んでいる人は、解決策を知らないのではなく、最良の解決策を面倒でしたくないだけだ。」

質問は、知人が繰り返しの日々に自己の存在について悩んでいるという旨

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Posted by ブクログ 2012年08月17日

全体の9割くらいはどうでもいい質問。というか学生は他に聞くことないのか。

ファンじゃなかったら買わなそう。私はファンなので買いましたが。

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Posted by ブクログ 2012年06月25日

評価とかするタイプの本ではないかも。内容だけ言えば下らない。けどこういうのが本になるのって面白いなあとは思った

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Posted by ブクログ 2011年12月03日

自分の考え方と食い違いすぎて面白い
こういう人ってなんで魅力的なんやろう
違うからってだけじゃない気がする

粋とかともまた違うけど、乾いててパリッとする
湿っぽくなくて心地いい

好きです
取り入れて生きていきたいところたくさんあるので、
折に触れて読み返そうと思います

ただたまにちょっとそっけ...続きを読むなさすぎやしないか、と思うときも・・・笑
まあそこも含めて、なんかな



”先生は自分自身が好きですか?”

”考えたことがない。好きでも嫌いでも仕方がない。君は空気が好きですか?水が好きですか?地球が好きですか?もし嫌いでも、他に替わるわけにはいかないでしょう?”

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Posted by ブクログ 2011年07月20日

読むと、この人って頭のいい人だなあ、ということがよくわかります。

どう答えるかよりも、どういう質問をするかで、頭の中身(よさ?)がわかる、というのはまったく同感。

「信頼」と「依存」の違いは、たとえば家に帰ったときご飯が出来てない時、
どうしたのかなあ?具合でもわるいのかなあ、何かあったのかなあ...続きを読む?と思うのが「信頼」で、
なんで出来てないんだ!何やってんだ!!と思うのは「依存」。…て大変わかり易い。

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Posted by ブクログ 2010年12月15日

学生のアホさ加減と、森先生の愛想のなさがおもしろい本でした。たまに自分の仕事に妙に参考になるような気分になる。

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Posted by ブクログ 2010年12月15日

筆者は、大学の講義で「学生に質問させてその内容から評価をする」という評価方法をとっている。その問答を本にしたもの。


(紙面の関係上とはいえ)論理的にばっさり淡々ズバズバと質問に付けられていく解答。「わあ、これもう犀川先生や」と思わずにはおれなかった。「生協の白石さん」の対極をいく問答集。

面白...続きを読むいと思いながら読めた半面、「嫌もうちょっと知りたい」と不完全燃焼に終わる部分もあって、星は3つ。つい「自分ならどんな質問をするのだろうか」とか考えたり、「良い質問だ」と言われたいと考えてしまったりして。ちょっと萌絵気分を味わえたりする。

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Posted by ブクログ 2009年12月28日

森博嗣に対する一問一答集。質問者はN大の理系大学生らしい。しかし、内容の醍醐味としては、この方特有の切り返し、かわしの鋭さにぞくぞくするというものがほとんど。好きな人にとってはたまらないんだが、特に何かを得られるとかではない。まあ、当たり前か。ただ、個人的には、「負けず嫌い」と「タイムマシン」の件は...続きを読む目から鱗だった。

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Posted by ブクログ 2010年03月16日

“Q.生活から無駄なものを切り捨てていくと、最後に残るのは何だと思いますか?
★無駄でないもの。君自身が残ることを祈る。
Q.僕は今、恋をしています。幸せです。先生も奥さん以外の女性に恋をしていますか?(匿名希望)
★幸せで良かったね。人の心配をしないように。
Q.「つまらない授業ですね」と言いなが...続きを読むら、何故、笑顔で授業を進めるのですか?
★仕事だからです。お金で雇われている。ボランティアではない。好きでしているわけではありません。学生は好き好んでお金払って大学に来ているのに、どうして嬉しそうに授業を受けないのでしょう?
Q.Q&Aの中で「エネルギー」を「エネルギィ」と書いてありますが、どうしてですか?
★工学では「エネルギ」が正しい書き方。「エネルギィ」は森の書き方です。”

森さんの身も蓋もないような回答が面白い。
専門的な質問も多いが、大分楽しめる。

“Q.先生は完全犯罪を考えたことがありますか(僕はないです)。
★もし、考えても人には言わないでしょう。それが完全犯罪です。
Q.先生のファンクラブにはどうやって入るのですか?
★まず、ファンになる必要があります。これが難しいから諦めましょう。
Q.先生が書いた本で一番おすすめな本は何ですか?
★他人に自分の本をすすめたことは一度もない。読む必要はありません。”

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