森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
つぐみさん推薦
資本主義の現代において、「お金を使うこと」という本質に立ち返って考えた本。
一貫して言っていることはシンプル。
本当にお金を使ってやりたいことは何か?
・ものの価値は自分の欲求の大きさによって決定するもの
・自分の好きなことをしている人は、まるで自由人のように傍から見えるけれど、時間とお金が贅沢にあるから、好きなことができるのではない。
(中略)
かなり苦労して、時間やお金を生み出している
・お金払って目的ではない
お金を得ることが目的にあるわけでない。
目的を達成するための手段としてお金がある
×高給であればよい
×高価なものを持っていれば立派
→お金に支配された価値観
・借金というのは、金を貸してくれた人の夢を実現するための手法であり、金を借りた人の夢はむしろ小さくなるのが道理
・お金は自分の満足と交換するためのもの
価値があるのは、その満足の方
・お金は自分の未来の可能性を考えるツールの一つ
・お金は減らすことではじめて価値を生み出す
・売ることを前提にしてものを買わない
将来売れるだろうと見込んで買うというのは、「自分にとっての価値」とは違うものに判断が囚われている結果
・自分でものを作ることで価値が増す
・ストレス解消にお金を使うについて
本当にそれがやりたかったこと?
・自分は何をしたいのか?は考えた方がいい
・仕事は金を稼ぐために必要だからしている。
職種に対して特に希望はない。
自分が持っている能力に一致するものが合理的であり、つまり稼ぎやすいものを選ぶのが得
・仕事というのは
「嫌な思い」と「お金」を交換する場
・贅沢かどうかの判断基準の大部分は「世間体」のようなもので、自分時間にとっての価値ではなく、他者から見られることを前提としたもの
・僕は、大学の先生になりたかったわけではない。
子供のころから、学校の先生にだけはなりたくない、と考えていた。
人にものを教えるというのは、僕は生理的に好きになれない。
なんとなく、自分は正しくて、教えてやるのだ、という姿勢が自分とは相容れないものに感じられたからだ
・「どうして自分はこう感じるのか?」という疑問をもつこと
・お金を増やす方法の中で一番確率的に有利なのは仕事をすること。
できるだけ、若いうちにエネルギィを注ぐこと。
そうすることで、しだいに効率が高まってくる。
失敗する確率が低いこと、つまり安全なことが仕事の特徴
・時間があったら、自分自身の価値を上げることに時間を使うこと。
お金をかける必要はない
・仕事が順調でと、常に未来のことを考えて自然に策を講じておくこと
・「お金がないからできない」というのは、その程度の気持ちの問題だったということ
「お金がないからできない」というのは「お金でできることだ」と誤解しているから出る言葉 -
Posted by ブクログ
頭の良い人は、どのように考えているのだろう。そんなことに興味を持って読んだ本。
難しい内容なのかと思ったが、凡人の私にもわかりやすく、読みやすかった。
森博嗣さんは、本は読むだけではなく、考えたり、分析したり、発展させたり、実際に試したりすることが大切だと書いている。
並行して読んでいる三宅香帆さんの本にも、ただ漠然と読むだけでは、読んだだけで終わってしまう。解釈することで、自分の中に蓄積されていくという趣旨のことが書かれていた。
おー! 頭の良い人は、同じようなことを考えているんだ!
私も、ただ読むだけではなく、もっと考えることが必要なのだと改めて気づいた。
まずはメモを取り、自分の頭で考える。そして、このサイトでアウトプットしていこう。
50代の勉強は、自分から進んでやっているから楽しいのだ。
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Posted by ブクログ
今回で読むのは恐らく3回目になる。主人公である萌絵の友人である杜絵の家族に起きた不可解な誘拐事件のお話。意外な結末に、3回目でも驚かされて楽しませてもらった。トリックというよりもその真相に辿り着くまでの登場人物の会話が面白い。この話では犀川先生よりも、萌絵と萌絵の叔母である睦子の会話が印象に残る。睦子の余計なお節介に怒り捲し立てる萌絵に対して、騙し討ちした睦子は反省する事なく、逆に「今回は見逃すけど、今のは言い過ぎ」とキッパリ言ったり、別れ際には服装の事を実は気にしてる素振りを出してお茶目な一面を見せたり、完全には憎めないキャラクターだと改めて思った。登場人物の会話に知的さとユーモアさが混じってて、こんな会話に参加したいなぁと思わせてくれる。
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Posted by ブクログ
最も印象に残ったのは、感情をサインカーブに例えた考え方である。
感情はプラスとマイナスの間を波のように動き、最も変化が激しいのは、喜びや悲しみのピークではなく、プラスマイナスがゼロになる地点だという。逆に感情が頂点や底にある時は、カーブは一度平らになる。
これは日常の実感にも重なる。何でもない平穏な状態こそ、次の感情へ大きく動き始める可能性を持っているのだ。
孤独な時間は、この微妙な感情の変化を感じ取るための時間でもある。自分の気持ちを固定的に捉えず、常に変化する波として眺めることで、感情に振り回されず、少し距離を置いて自分自身を見つめられると感じた。 -
Posted by ブクログ
生きたいと願う自由と、死にたいと願う自由と
Gシリーズ4作品目(まだ3冊目を読んでいないのだけど、、)はバスジャック事件に巻き込まれるというサスペンス展開、その中での登場人物達の語りに生き死にの意義を考えながら、確実に進むバスの目指す先は希望であるのか、絶望であるのか。ハラハラドキドキしながら読み進めることができた。
作品を通しての違和感を抱きながらも読み進めた先にある今作の肝となる構成トリックは語ることはネタバレになるが故難しいが、私はこういう気付かされるトリックはとても好きで、思わず前を読み返すこともあった。登場人物達の今の現実に対して考えている主観や視点が、第三者の視点から見るとどのように見えるのか、その解き明かしの面白さはGシリーズの中では今のところ一位かなと感じる。
作品の根幹を流れる生きることの目的や死ぬことの理由、そして罪を犯す動機といった人間の心の中にフォーカスを当てつつ、物語としてはあって欲しい「筋道」や「ロジック」、「一貫性」が現実世界では「なんとなく」とか「後付け」だったり、何か読み手が、大衆が納得するような「物語性」を演じているだけといった、ある種の物語作品として触れづらい点にも触れながら、心の様相を描写するのは流石だなと思った。
段々とシリーズに慣れてきて最初はあまり面白味を感じていなかった新しい登場人物達にも読み手としての推しポイントを見出せるようになってきた。ただやっぱ全体を追っている身としては西之園さんの心の、振る舞いの成長には毎回嬉しく思うところが多い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレS &Mシリーズの3作目。
1.2作目はトリックが全く解けなかったが、今回は少しだけ推理が合っていたので嬉しかった笑
オリオン像が消えたわけではなく、逆の方角を見ているのでは?という所までは推理できたが、センターホールが回転したり、それを利用して殺人をした所までは思い付かなかった、、
赤と青の照明切り替えられるんかい、、
トリックはもちろん、本作は人間関係も面白かった。
萌絵のクラブ仲間が犀川の部屋に押しかけた時、「(萌絵の心のヒビについて)いったい誰が測っているんだ?ときいてやろうかと思ったが、度胸がなかった。汗が出ているかもしれない。」と犀川がタジタジなのは笑えた。最後の3.3.8.8.で24を作る問題は犀川は解けなかった振りはしなかったと思うなぁ。
ただ登場人物が多いのと、家系図がごっちゃごちゃで理解が難しかったのが個人的に少し読みづらかった。