森博嗣のレビュー一覧

  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    前々作の舞台、土井超音波研究所で謎のままだった地下の秘密が明かされる!と思ったら、そこには意味不明な空間が広がっていて、名前のない死体が転がっていた。しかもどうやら有人宇宙衛星の乗組員が殺された宇宙密室事件とも関係があり、挙げ句の果てに世界を騒がせるテロリストとも関係があるらしい……。なんて話のあらすじと序盤の展開を目の当たりにした時は「流石に風呂敷広げすぎでしょ」と思わず笑ってしまいましたが、これがどうして、終わってみたら本当に綺麗に事件と謎が解決して驚きました。本当にすごい!森博嗣先生の頭はいったいどうなっているのか。Vシリーズの中で一番夢中になって読み切りました。大満足。

    ミステリーとしての面白さはもちろんですが、Vシリーズのキャラや伏線の大回収といった側面も際立ち、その点でも満足度が高かったですね。とくに練無の過去とへっ君絡みの話が印象的です。有識者のアドバイスにしたがって、地球儀のスライスを読んでいて本当によかった。

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    2025年11月30日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    344ページからの紅子の言葉が好き。
    「首になるのがそんなに怖い?私なんか、もう何もないのよ。全部なくなってしまった。全部取られてしまったのよ。だけどね、どうしても取られないもの、誰にも渡せないものがあります。それだけは、最後まで、死ぬまで、誰のものでもありません。それが、人の価値を決めるものです。それだけは、最後まで、死ぬまで、誰のものでもありません。立ち上がりなさい。人の誇りを持ちなさい!」

    最後の大苗梨枝の手紙を読んで鳥肌がたった。

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    2025年11月30日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    最初に読んだときは、癖のある紫子と練無のキャラクターに戸惑い読むことをやめてしまったが、日を改めてもう一度読むと、個性的な二人の掛け合いがとても面白く感じた。また、紅子に萌絵と似た雰囲気を感じた。
    ミステリとしては本格とは言えず、意外性などもとくにはなかった。ただこれは2000年頃に書かれた小説であるので、最近のミステリを多く読んでいる自分にとってはしょうがないことだと思う。
    森博嗣作品の1番の面白い点はやはり、ときどき「はっ」とあるいは「なるほど」と思わされるところだと思う。

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    2025年11月30日
  • 四季 秋 White Autumn

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    ネタバレ

    Vシリーズのねじれ屋敷で出てきた50歳を越えた保呂草が、いよいよ30半ばになる犀川に20年ぶりとなる久々の再会を果たすところは2シリーズを読んできたものとしては感慨深いシーンだった。

    滅多に驚くといった素振りの無い犀川が「本当に?」と驚いていたが、まあ当然だろう。
    しかし当時小学生の”へっくん”だった犀川がよく50になる保呂草に気づくものだ。
    やはり犀川の頭脳も相当な記憶力と瞬時にそれを引き出す事ができる回路を持っているということか。


    犀川自身も保呂草の胡散臭さには母親の紅子同様知っているものの、しかしそれが決して額面通りの悪ではないこともまたわかっている。そのため保呂草を庇い、保呂草は犀川をしっかりと見守っている。
    その世代を超えた友情の深さは凄い。

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    2025年11月30日
  • 新装版 ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven

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    ナバテアから続きで読んだ。
    巻末の解説のスホーイの乗り手の方の臨場感がすごかった。
    新装版は、フォントが綺麗なので、リーダビリティが上がってる。一度読んだものだけど、久々すぎて全てが発見だ。このシリーズは本当に好きなので読めて嬉しい。
    クサナギスイトは礼儀を知っている。敬礼をすべき時にはし、座るのを待つときは待つ。心配もする。
    当たり前のことだけど、そういうのができない人なのかと思っていたが、そうではなかった。人の名前も覚えるし、電車にだって乗れなくはない。地下鉄だけは嫌なのだそうだけど。

    そのクールさとは裏腹に、整備士のササクラには抱きつくし、カンナミにも触れる。
    そう言う人間ぽいとこが、めっちゃ嬉しくなった。

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    2025年11月28日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    森博嗣は約20年ぶりに読んだけれど、相変わらずな感じで安心感があった。
    昔、オフィシャルブログでモリログアカデミーをやっていた頃は日々チェックしていた。変わらず、電車をいじって、犬と遊んで、奥さんと仲良くしてるんだな、と。
    理系の人らしい理路整然とした考え方で、文章にも押し付けなどがなく、スパッとした切り口で綺麗に話すなと思う。
    結局、電車や工作いじって、犬と遊んで、平和にすぎる感じがとても素晴らしい。
    ただ、モリログアカデミーの頃は、たしかまだ大学教授だった気がする。大学教授をやめて、小説家やって、今は森の奥で静かに生きて考えてるのか、と。
    ただ書いていること、やっていることは変わらず、エッセイでだらだらと書きたいことを書いてくれて、電車をいじって、犬と遊んでいる。なんとも癒やされた。

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    2025年11月26日
  • お金の減らし方

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    ハウツー的な内容ではなく、森さんのお金の価値観についての独り言を聞いているかのような内容であった。

    良く言われていることではあるが、お金と手段であり、目的ではない。
    自分の欲求に常に忠実にあり続けることが、お金を上手く減らす習慣になるのではないかと考えさせられた。

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    2025年11月24日
  • ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case

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    びっくりしすぎて、冗談抜きで30秒以上フリーズしました。思い込みって恐ろしい.....、人間の脳って恐ろしい......って心の底から思いました。

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    2025年11月17日
  • ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case

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    森博嗣ファンとしては痺れる1冊。裏の裏の裏をかかれた。犯人を想像しながら読んでいたが、やはりそう簡単には問屋が卸さなかった。懐かしい人物が登場して嬉しかったが、反面これで最後かと思うと残念でもある。惜しまれるのはあの彼女の名前が出なかったことだけ。S&Mシリーズから読み直したくなった。

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    2025年11月15日
  • 新装版 ナ・バ・テア None But Air

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    一気に読んだ。新装版。旧版は沖縄旅行中に読んで読み終わったら捨てた。
    スカイクロラの映画も何度も見ている。
    映画のプロットの一部がナバテアからも使われていることが、分かった。
    不思議な世界観だ。多分冷蔵庫も洗濯機もあるけど、パソコンはなくて携帯電話もない。飛行機はプロペラ機でジェットエンジンはない。登場人物は日本の苗字だが、どこか聞きなれない響き。
    自分のなかで、どうしても読みたくなって、シリーズを新装版で揃えたが、6冊もあるので、少し重く感じてちょっと敬遠しつつ、かるいものを読み続けていた。それくらい、少し覚悟のいるものだ。
    新装版はフォントが明朝体だけど、仮名文字に特徴がある。軽くて余白が多くて、なにより流れるような曲面もありながら止めハネは少し大袈裟な感じのフォントで、クールでかっこいい。
    どのように覚悟がいるのかというと、周囲とのコミュニケーションにトゲが出てしまう。閉じこもって、ダークな雰囲気にのまれる。それに耐えられるかという心配があった。
    ナバテアから読んでいるのは、シリーズを時系列で読み直すためだ。
    最初からほとんど説明なくエンジンの構造の話や操縦席から見える計器の類の専門用語が出てくる。空を飛ぶには重さ、出力、慣性、天候などが関係するわけだ。それから味方や敵の位置も大事だ。敵の動きが鈍ければ、それを利用する。空のシーンは、短い言葉の連続だ。地上では鈍く他人が干渉してくる。粘りがある。
    終始それだけのことなのだが、それだけで充分だ。

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    2025年11月14日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    ネタバレ

    無意識に起こったように見えたものが意図的なもので、
    意図的に見えたものが無意識に起こったことだった。
    そう紅子が説明した時、犀川先生を思い出した。
    犯人の意図に興味はないと言う犀川先生の謎解き方法
    はやっぱり正しいんじゃないかと。
    (へっ君が挨拶以外にお話ししてた!「お母様」だって)
    平均的な人の何倍もの速さと正確さで様々な可能性と
    シナリオを紅子は頭の中で処理してるんでしょうか。
    七夏が紅子のことを面白く思わないのは理解できるけ
    ど、林が紅子を頼る限り、紅子と同等までとはいわず
    とも近いくらいに事件を解明できるようにならないと
    ダメじゃないかな。(へっ君を見た後、泣きたくなった
    気持ちは何となくわかる…)
    でもなんだかんだ言っても紅子の能力は認めてるし、
    お互い信頼はしてるよね。嫌いじゃないと思う。
    一番腹立つのは林だけど、紅子呼びすることと、紅子
    に対しては弱腰なのが意外だった。林も私が想像して
    るのとは違うのかもしれない。
    紅子は確かに林の言う通り複雑な人間だと思うけど、
    唯一制御できないのが林への気持ちというところかな。
    煙草の匂いが充満しつつある車内を嫌いじゃないとい
    う理由が切なく聞こえた。
    保呂草は相変わらず胡散臭い。でも、懲りずに紅子を
    口説く強靭な心は尊敬する。
    今回、小鳥遊くんがカッコ良く見えた。

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    2025年11月07日
  • 日常のフローチャート Daily Flowchart

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    読めて良かった〜。森博嗣さんの本は中学生から読んでいて、その頃はエッセイの内容にいまいちピンとこなかったんだけど、今だと、わかるなぁ、という部分が多くて、読めて良かった。

    こんなこと考えちゃ良くないのかな、と思っていることを、森博嗣さんも思っていて、私だけじゃないんだ、と何度も思えた。大人になって読書から離れていた時があつたし、もう森博嗣さんの本にはハマらないかな、なんて思っていたけど、学生時代に好きなものは、今も変わらないかも、と一周回って気づいてきた感じ。

    他の作品も読み進めたい。

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    2025年11月07日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    WWシリーズ第7弾
    「君が見たのは誰の夢?」

    シリーズ集大成かのような壮大な内容˙ᴥ˙。
    好みでしたー
    ロジとグアドがひたすら可愛い( * ॑꒳ ॑*)

    ロジが未知の新種ウィルスに罹り入院。
    このウィルスはなんなのか?
    どこで罹ったのか?

    ロジのお姉さん(?)初登場。
    巨大ウォーカロンメーカーが暗躍する中、すべてを俯瞰するマガタシキも登場。今回はなんとミチルとロイディも( * ॑꒳ ॑*)豪華すぎる。

    W、WWシリーズの根幹にある、人工細胞と不妊の問題の謎が明かされる回。

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    2025年11月06日
  • 新版 お金の減らし方

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    好きなことにお金を使い、必要なことにお金を使うな。この著書でいうところの必要なこととは何か?当たり前、習慣、世間体に駆られた消費活動は「必要」というそれらしい大義名分の仮面をつけて私たちの前に立ちはだかる。自分が本当に価値があると思えるものにだけ、お金という対価を払って手に入れればいい。

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    2025年11月03日
  • リアルの私はどこにいる? Where Am I on the Real Side?

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    WWシリーズ第6弾
    「リアルの私はどこにいる?」

    このストーリーを考えられる森博嗣さんがすごい。
    作者さんの頭の中がヤバい。
    絶対星5なんだけど、消化しきれず今は星4

    あらすじ的には、仮想空間にログインした女性から、現実世界の自分が行方不明だと相談を受ける。

    この設定だけでもすごいのに、実際には仮想空間内で作られた人格が現実世界にログインしていたとか、発想がヤバい。

    人工知能が自分を国だと自覚するネットワークができつつあったり、「人間を作ってしまう」という発想があったり。

    そうだよね。
    リアルではなく最初からヴァーチャルなのだから、知性を持つ者がヒトである必要はないもんね。

    世界観が怖くなってきますが、これはまだリアルに拘ってるからですかね。グアドにはまだなりきれない。

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    2025年11月03日
  • 日常のフローチャート Daily Flowchart

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    #ヨンデルホン
    #日常のフローチャート Daily Flowchart / #森博嗣(#ベストセラーズ)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ
    ひとえに、うらやましい。なんとも悠々自適な暮らしをされていて。
    ドライに論理的に、森哲学というべきか。むむ、これは…、と、異を思うも、似た自分も、いるな…、と。

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    2025年10月27日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    ネタバレ

    このシリーズは全部好きなんだけど、これはまた違った雰囲気でとくに好きだった!!!最初ずっと萌絵ちゃんかと思って読んでて、え?え?萌絵ちゃんにそんな過去が…???犀川先生のことはどうするの?とか勝手に焦って最後まで読んで安堵したりした。笑。事件に関しては、森の中、洋館、お嬢様、執事、密室、美人姉妹って感じでミステリ要素満載。結末がすっきりしない人もいるかもしれないけど、これはこれでよかったな。最後にたどり着いてからの、今はもうない。最高。

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    2025年10月21日
  • 読書の価値

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    操られていることを自覚する必要がある。
    森は電子書籍派
    出版ビジネスや本の形態にも切り込んでいて、読み応えがあった。

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    2025年10月19日
  • ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case

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    Gシリーズ第12弾
    「ω城の惨劇」
    面白すぎた( * ॑꒳ ॑*)

    オメガ城に招待された7人。
    招待主はマガタ・シキ。
    ワクワクしないはずがない˙ᴥ˙

    後半のサプライズが嬉しかった。
    読む手が止まらない
    GシリーズというよりはS&MとVと四季シリーズを全部足した感じ˙ᴥ˙

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    2025年10月18日
  • そして二人だけになった Until Death Do Us Part

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    確かに二人になりました。
    森博嗣作品、初めて挑戦しました。
    専門的用語に苦戦しながらも
    なんとか読破出来ました。

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    2025年10月17日