森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ深海に沈んでいる潜水艦に高性能な人工知能が設置されていたが、ある時期から交流が行えなくなったため、何とかして対話を試みる内容。物理的、仮想空間的にアクセスを試みる辺りの流れが好み。
巻を通じて、当初挙動が良く分からない不気味な存在であるオーロラの印象が、なぜそうしたかが分かっていくうちにだんだんと一人の人格として認識できるようになっていく感じがして面白かった。最終的になんだ割と普通の人じゃん、的な感じになったのだが、どの辺りから相手を人と思えるのだろうかなどと思った。
お話自体も面白いのだが、合間に挟まる思想的なフレーズが良い。有機と無機、現実と仮想ひっくるめて一つの生命体になるというよう -
Posted by ブクログ
「僕はまだ子供で、
ときどき、右手が人を殺す」
読む前、読んだ後も、
読まなくても、
本棚にあるだけでなんだか嬉しい本
〈スカイ・クロラ シリーズ〉のC.NOVELSはそんな本たちだ。
初めて出会ったのはもうずいぶん前のこと、あれからシリーズ全て読んだ後、文庫本でおかわりまでした。
でもやっぱりこの新書版がすきだ。
電子書籍では味わえない楽しさが、いつまでたってもある。
だから映画を見た時は「ちがうだろー!」って言ってしまった、押井守もいいんだけど。
違和感バリバリって、やっぱりこのイラストに感化されているんだよなぁ。
新書版、単行本、文庫本、そして再び新書版……今も楽しい。 -
Posted by ブクログ
すごく良い本。森さんの中ではかなり仕事のやり方などに関する記述が多く、ビジネス書としてとても優秀である。
どうしたらやる気を出せるか?良い仕事をするにはどうしたら良いのか?などに関する彼の記述は、非常に核心をついており、若者におすすめのビジネス書を聞かれたら、他でもない本書をお勧めするのが正解だと思う。
・やる気を出す必要がない時もある。やる気を出すよりも、イヤイヤでいいからやってみることがベストの選択肢の時がある。
・良い仕事をするには、とにかく「時間的余裕」を持つことである。時間に追い立てられると碌なことがない。
・達人は努力などしない。ただコツコツと時間をかけて仕事をする。その余