森博嗣のレビュー一覧

  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

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    面白かった!前作・前々作は少し難解で、ついていくのが難しくなってきたぞ…と思っていたけど、今作は初期のWシリーズが思い出される面白さ。
    二人でデートに行くの微笑ましい。

    一族の血統による後継者を、「昔はそのようなルールを持ったグループ」があったとグアトが表現したのが印象的。
    「個人が個人的としての権利を獲得する以前は、人類は家というグループで括られていた」「それが、いつの間にか家族になり、さらに、その家族も、いわゆるパートナーという最小単位になった。そのパートナーさえ、もう古くなりつつある。人間は孤独を愛しているようだ」とあり、この世界は完全なる個人主義のようだ。
    現実でも、昔に比べて親族と

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    2023年06月27日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    「そう、間違ってはいない。うん、でもね、正しくしたいとか、間違いたくないとか、そんなことはどうでも良いんだね、この際」
    「何が大事なのでしょうか?」
    「いや、それがわからない - 自分を納得させることは、難しいね」

    『彼女の最大の能力は、技術に関する先見性だといわれている。しかし、その意見は、見る角度が少しずれているのではないか。マガタは、未来を予測したのではない。彼女が未来を作ったのだ。だから、彼女が予測したとおりになるのは、むしろ当然のことだった。』

    「人類が存続する価値を、博士はどうお考えなのでしょうか?」
    「簡単なことです。生きることに価値があるのではなく、考えることに価値がある、

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    2023年06月21日
  • 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

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    2023.06.audible

    このシリーズ、本当に素晴らしい。
    読み終わりたくない気持ちでいっぱいでした。
    森博嗣さんの他の作品も探さなくては!と思っていたらWWシリーズも名前は違うけど、続きのようなものなのね。
    安心しました。

    ハギリ先生の他者の受け入れる気持ちを、
    私もいつでも、何に対しても持っていたいと思いました。


    生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行わ

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    2023年06月17日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    このシリーズで一番哲学的だった。もちろん最後にどんでん返しもある。
    マジックというジャンルはあまり好きではないからあまり期待せずに読んだのだけど、特に犀川のセリフで考えさせられるものが多かった。ああ、こんな見方もあるのかと。ゴリゴリ文系の私には、非常に脳細胞を刺激する記述は多々あった。本筋以外のところは今のところシリーズで一番好き。本格ミステリとして読むのはもちろん、自分の見識を広げてくれるような1冊だった。

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    2023年05月29日
  • ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9

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    「特に書きたいことがあって書いているわけではない。
    また、他者に言いたいことも、僕はそもそもない。」

    森博嗣氏の名前は知っていたものの読んだことはなくて、たまたま本屋で見かけてエッセィなら入りやすいのでは?と購入してみた(表紙がなんかかわいくていける気がしたのもある)。
    とても飄々と生きている人だなあという印象。必要以上に群れることが嫌なところはとても共感する。式をやめろはマジでそれである。
    このエッセィたちから何かを受け取ろうとすることはあまり本意ではなさそうだけど、その飄々と変わりゆく世界を俯瞰する姿勢はなるほどなあと思うところがある。そういう視点もあるんだなあと興味深かった。

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    2023年05月29日
  • お金の減らし方

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    やらなければならないことが多すぎて、好きなことができない。

    好きなことをするために、やらなければならないことをやる。

    収入の1割は好きなことに使う。

    自分が欲しいものは買っていい、必要なものは出来るだけ我慢(節約)する。

    借金しない。

    見せるための消費は確かに避けられるかも?

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    2023年05月11日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    森博嗣さんのwwシリーズ最新刊。
    帯には「感染経路、潜伏期間、治療方法、すべてが不明。完全なる未知のウイルス。ロジが感染した新種のウイルスがもたらす、人類の新たな局面とは。」

    wシリーズからこのwwシリーズまで、いつか現実はこうなるのだろうと思うほどリアルな世界観(実際ヴァーチャルの普及具合を見ると片足を突っ込んでいると思う)

    wシリーズからwwシリーズは格闘シーンが多く、それだけでも楽しめるが、今回はマガタ・シキの登場シーンが多く、そうすると必然的に本質を突いた会話が多くなり、テンポも良く、とても面白かった。

    ラストの展開も面白いが、百年シリーズ好きとしてはとても興奮する過程だった。

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    2023年05月08日
  • ZOKURANGER

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    『ZOKU』も『ZOKUDAM』も読んだのが10年以上前なので、前作とのつながり忘れちゃってるよと思いながら読んだけれど、登場人物は一緒だけど別ワールドみたいで一安心。戦いに行くかと思えばそんなこともなく、大学の実態がよくわかる小説(笑)。肩透かし感はさすがです。種類ごとに分類したときにどのジャンルに入るのかよく分からない小説ですね(褒め言葉)。

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    2023年05月06日
  • 積み木シンドローム  The cream of the notes 11

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    森さんの著書はもう長く読んでいるので、どういう考え方の方だか分かっているつもりなので、どんなことが書いてあっても、読んでいて嫌だなと思うような感情は起こらず、むしろ襟を正さなくちゃ、みたいに感じるか、同感って思うか、どちらかのことが多い。今回は戦争のことや、コロナ関連の内容も多かった。スバルさん登場回数多めで微笑ましい。

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    2023年05月06日
  • 集中力はいらない

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    『「やりがいのある仕事」という幻想』『お金の減らし方』『アンチ整理術』みたいな切り込んだタイトル。森さんにとっては自然な「アンチな姿勢」は、常識に囚われがちな人に、思いがけない視点を提供してくれる。担当編集者のインタビューに応える章があるけれど、あまりにも森さんのことを分かってなさすぎるのでは?と思える質問ばかりで、森ファンとしては、なんだろうなあと思う反面、うまく本の素材として活かされていて良かったのかもとも思えて複雑。

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    2023年05月06日
  • お金の減らし方

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    日経ウーマンで紹介されていた。

    「お金の減らし方」というタイトルだが、お金の「使い方」について書かれている。お金の使い方は人生の考え方そのものだと思った。

    何となく感じていたけど改めてそうだなあと思ったこと。
    ・他者の目を想定して購入しない。誰にも会わない、見られない生活でもそれを買うかを考えて購入を決める。→もはや着飾ろうとかキレイに見られたいとかいう考えはないので、洋服とか化粧品などは本当に必要最小限にしようと思う。一番失敗するのもこの分野なので。
    ・自分で買ったものは売らない。欲しいものしか買っていないから。→それは理想の状態である。売るのも手間とコストがかかるから。将来売りたい気に

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    2023年05月06日
  • 神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?

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    WWの2冊目。この素敵なふたりは何...?
    ロジが可愛いしカッコイイし、グアトの前ではしおらしいしで、萌えすぎて感情がおかしくなるかと思った。少ない頁の中にも森ワールドが凝縮されていて幸せだった。ヴァーチャルのクマさん想像したらちょっと笑えた。

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    2023年05月01日
  • 「やりがいのある仕事」という幻想

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    仕事のやりがいって何?やりがいと思ってきたことは実は外からの見え方だったんじゃないの?キラキラして見えて、自慢できるかどうかが基準になっていたのではない?
    本当にやりたいことをしている時はただそれをしていることが楽しいから、評価も報酬もいらない、外的モチベーションなんて必要ない。やりたいこととはそういうものだ。
    やりたいことは仕事でなくても良い。朝起きたら布団を出て歯を磨くように、やりたいことをやるための一ステップとしての仕事だっていいんだ。
    やりたいことがないなら、それは探し続けるしかない。
    全てのメッセージが心に刺さりました。
    折々に立ち戻って読みたい本です。

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    2023年04月27日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    Vシリーズ5作目です。今回も新たな重要人物の登場(今後の活躍にも期待)で益々面白くなっていきます。リズム感とユーモア溢れる会話、保呂草・紅子のキレの良さに加えて、林・祖父江との微妙な距離感とそれぞれの絡み…この4人の関係性が、このシリーズの醍醐味の一つですね。上空密室での真実は、流石森先生。「死ぬために人は〜」と、哲学のspiceも加わり、今回もたっぷり楽しませていただきました。

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    2023年04月26日
  • 森籠もりの日々

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    1672
    5冊合本版買って1400ページぐらいあるけど、長さが何の苦にもならない。美しい森を瞑想しながら歩いてるみたいな文章。

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    2023年04月20日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

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     西之園萌絵の核心に触れる物語。最初に出てきた時にはただの過去の事故でしかなかった両親の死。それがここに来てスポットがあたる。あれは事故ではなく事件。そしてその裏には真賀田四季が。犀川先生が萌絵が事件に首を突っ込むことに寛容だった理由もわかる気がする。S&Mシリーズは萌絵にとって自分が封印したものの代理にすぎない。本当は両親のことが知りたかったし悲しみたかった。でも封印したから他で補った。その萌絵は今作で両親の死の真相に迫る。それだけではなく、愛犬トーマとも死別する。トーマの死に涙を流せること、それは萌絵が両親の死を受け入れたことを意味するのだろう。ありがとう。トーマ。
     萌絵の行動原

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    2023年04月20日
  • 新装版 クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky

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    名前が明かされない『僕』が主人公として書かれていたので、エピローグまでミスリードさせられてしまった…
    エピローグのシーンでは思わず、えっΣ(゚д゚;)となってしまった
    シリーズ通して一人称視点での思考や五感を元に描かれているのでストーリー全体のリアリティがとても高く、特に戦闘シーンは臨場感がすごい!
    今作は主人公が幻覚を見て、幻と現実の境が分かりくいこともあって読んでいる最中こっちも夢を覗いているような気分になった
    これから社会人として大人になる自分にとっては、解説の押井守監督の言葉は染みつつも励まされるところがありました
    刊行としてはシリーズ最後の短編集で補完される内容があるとの事なのでぜひ

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    2023年04月16日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    「あれ? きっと、そういう話だよね……」っていう序盤から加速して「ですよね(甘々)」っていうゴールまで全力疾走。キャラ萌え的な意味では最高。
    伏線も回収祭りで、時折、本を閉じて息継ぎしないと気絶しそうでした。
    そのおかげで、読むのに異常に時間がかかってしまいましたね。
    あれ?これが最終巻だっけ??

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    2023年04月16日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    無茶苦茶面白い!その面白いと思えるのが、一番初めの「すべてがFになる」から全作お付き合いしているからだ、と勝手に解釈しているのは、単なる長年の森博嗣ファンの自己満足だとわかっているけど。あと、この作品は恋愛小説でもあるのかも。そのあたりの悩みをトランスファと会話するところが俊逸の出来。

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    2023年04月16日
  • λに歯がない λ HAS NO TEETH

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    さすが森博嗣と思える密室トリック。一番シンプルでスマートな侵入方法を考えればいい。だがそれが難しい。ちゃんと理系っぽい内容が伏線になっているのも良い。瞬時に見抜く犀川先生がやっぱりかっこいい。今回は真賀田四季は関わっていなかったみたい。だが保呂草も登場し一体どう話が進んでいくのか予想がつかない。

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    2023年04月12日