森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
Gシリーズ第11作
「χの悲劇」に続いて「ドルリー・レーン4部作」の「Yの悲劇」のオマージュということだ。予定では、これがGシリーズ後半3編の中間に当たる作品で、そろそろGシリーズも大詰めというところか。前半とは、全く違う話になってしまったが、これはこれでかなり面白い。
前作で、もう島田文子は登場しないのかとも思ったが、当たり前のように登場したので、最初は前作との関連が見えていなかった。また、八田博士宅の描写が、なんとなく自分にはレトロな雰囲気が感じられて、前作より時間が遡っているのかとも思われた。読み進めていくうちに、色々と疑問が解消し、森ワールドの広がりを感じることになった。
この作品は -
-
Posted by ブクログ
ネタバレゼンが現将軍の兄弟だと解る、まぁまぁ衝撃の巻だけど正直その辺はどうでも良くてw
ヤナギがタガミのフリするくだりとか、冗談を言うゼンとか、建物は作っている時が成長してる=生きてる訳で、完成した建物は死んでるのだから価値がよくわからない、みたいなのが印象に残った。
「強くなる事、生きる事」を仏像を掘る過程になぞらえる話がすごく良かった。
この辺り↓
あるものが正しく、あるものが間違いだといった明らかな区別はありません。
なにものも一つではない。
すべてを見て、あらゆる面から捉え、近くから、遠くから、見据えて、眺めて、その時々で修正し、あちらを削ってはこちらを削ってみる。そのうちに段々と、己のも