森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「集中力」があることは大切。
この言葉に対して、疑いもしなかった。
この本を読み終わった後は、集中力は要らないよなと腑に落ちている自分がいるのが不思議だ。
例えば、運転の話、集中する力が大切なのは言わずもがなであるが、この集中がもたらしているのは、処理や反応であって、色々な事を考える思考は排除されるべきものとされてきた。
しかし自動車の自動化が進めば、必要なくなる。
むしろ人間に求められているのは、思考力なのである。
集中しろ!と教育されてきて、社会に出れば、クリエイティブなアイデアが大切だ、つまり考えろ!と言われる。
社会の矛盾に気が付かせてくれる。
そして、具体的でわかりやすい説明 -
Posted by ブクログ
森博嗣の語り口が好きで、つい読んでしまった。
集中力という言葉であたかも集中することが良い、という評価から距離を取るきっかけになる本だった。
やったらやりっぱなしだけど、完成はさせる。一気にギリギリで仕上げるようなことはしない。
色んなことを少しずつ取り組んで、考える、と一つのことに取り組みすぎない知恵なのだと思う。
固有名詞が覚えられない、ということのエピソードで奥様と破綻しかけた話は思わず笑ってしまった。
固有名詞は記憶の省メモリ化が図れるが、固有名詞以外で伝えるときにそれ自体を忘れてしまったら立ち行かないというのも、固有名詞を覚えるのが苦手な自分にとって救われた気分である。
固有名詞 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の作品はファンタジー要素はかなり少なかった。むしろドラマがあったよう思う。
これまでも思っていたことだけど、氏の作品はどこまでが謎編でどこからが解決編なのかがわからない。いいとか悪いとかではなく、盛り上がりどころを自分でつくらないと、「あれ?知らない間に終わっちゃった」みたいな印象になる。
あと、いつの段階で誰が何を知っていたのかの把握はどんどん難しくなっている。最初っからそれなりに伏せられている情報が多いのが特徴だったけど、謎めいた人が1人増えたもんだから、状況理解が追いつかない。ここにきて、それは諦めつつある(笑)
そして相変わらず主たる登場人物たちはみんな自己中ばかりで、そこへ -
購入済み
詩的素敵好き
これは本当に好きな作品。手元になくて、でもなんとなく今すぐ読んでみたくて、
電子文庫で990円もするのを、ポチるくらい。
トリックについても、「がつん」とか「衝撃」っていう言葉は似合わない。
日本刀みたいなもので、綺麗に、すぱっ・・・・・・・と切られるような・・・
それで死んで、消えてしまうような、綺麗さがあって、
タイトル、英語のタイトルも綺麗で、文章もシリーズではひときわ、綺麗。
私が特に好きなのが、引用文のランボォの詩で、スパイスとして、最高。
この作品で、この詩を知って、地獄の季節も何度も何度も持ち歩いては、買い直すほど好きになりました。
大好きな本 -
Posted by ブクログ
国定自然公園の湖岸で、釣りをしていた男性が襲われ大怪我を負った。同公園内の動物園では、1カ月ほどまえスタッフ一人が殺害され、研究用の動物とその飼育係が行方不明になっていた。
二つの事件以前から、湖岸で正体不明の大型動物が目撃されており、不鮮明ながら映像も存在した。兵器使用を目的とした動物のウォーカロンか? 情報局の依頼を受け、グアトらは動物園へ赴く。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より
こういう世界のことを考えていると、やっぱり動物に人間の脳インストールしたら、という発想思い浮かぶよな~とか、今の現状ではありえない発想が出てくる.
ちょっとまだどこへ向かっているのか霧の中の印象の本作品