森博嗣のレビュー一覧

  • εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Gシリーズ4作目。今回は山吹君と加部谷ちゃんがバスジャックに巻き込まれます。
    何がいいって、萌絵ちゃんの第三者的立場がすっごくいい(笑)
    事件の渦中にいるわけじゃなくて、あくまで蚊帳の外な萌絵ちゃんがハラハラしてるのがすっごく新鮮。大人になったなぁ。
    そして安定の犀川先生。もうかっこよすぎるでしょ。完璧か。

    事件そのものは安定のもやっと感だけど(バスジャックの犯人って……誰?)今回は森さんお得意の「生死」についてかなり丁寧に書かれているのが個人的に好き。
    そして出てきたよ四季さん。ん? 犀川先生の頭の中にいるの? え?

    いろいろ気になるところを残しつつ、とりあえず5作目に参りましょうか(こ

    0
    2017年05月16日
  • τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ

    Posted by ブクログ

    あー!!
    とりあえず叫びたい。犀川せんせー!!(笑)
    なにこのヒーロー感。最後にふらっとやってきてサクッと解決しちゃったよ、この人。
    かっこよすぎ。
    てか、萌絵ちゃんとの関係もムフフやし、そこでキュンキュンしてたら四季の名前が出て来るし、挙句に怒涛のエピローグ。

    うわぁぁぁ!なんだこれー!!

    事件は全然スッキリ解決してないんだけど(犯人誰だよ)もう、このシリーズは一冊完結タイプじゃないということで(笑)

    相変わらず森さんにはヤラレるわー。ほんま、早く次を読もう(笑)

    0
    2017年05月13日
  • 神様が殺してくれる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    パリで連続殺人事件が起こった。その発端となった女優殺害事件の現場で、両手を縛られて拘束されていたのは、重要参考人のリオン。彼は「神が殺した」とだけ証言するが、結局真犯人の手がかりは掴めないままだった。やがて起こった次の事件でも、ピアニストが絞殺された現場にはリオンがいた。たったひとつのヒントは、彼の異様なまでの美しさだけ。舞台はフランクフルトから東京へ移り、インターポールによる捜査が始まる。

    【感想】

    0
    2017年05月12日
  • キウイγは時計仕掛け KIWI γ IN CLOCKWORK

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    建築学会のため伊豆の大学を訪れた加部谷恵美たちは、宿泊先近くで西之園萌絵と再会した。一方、加部谷と共同発表する山吹は、国枝桃子と伊豆へ向かっていた。学会の会場となる大学には、不気味な宅配便が届いた。その中には、キウイフルーツに缶ジュースなどのプルトップが突き刺されたものが入っていた……。

    【感想】

    0
    2017年05月12日
  • ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    芸術家たちが自給自足の生活を営む宗教施設・美之里。夏休みを利用しそこを訪れた加部谷恵美たちは、調査のため足を運んでいた旧知の探偵と再会を果たす。そんななか、芸術家の一人が全裸で棺に入れられ、ラッピングを施された状態で殺されているのが発見される。見え隠れするギリシャ文字「β」と、あの天才博士の影。萌絵が、紅子が、椙田が、時間を超えて交叉する―。ついに姿を現した天才博士。Gシリーズ最大の衝撃。惹かれ合う森ミステリィ。

    【感想】
    久しぶりの休暇に集まった加部谷、雨宮、山吹、海月。そして、あの探偵と偶然の再会を果たす。これにはわたしも驚いた。そして、この事件の舞台となった美之里がまた

    0
    2017年05月13日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか?Gシリーズ第7作。

    【感想】
    今回はギリシャ文字と関係していたものが目薬で、しかも最初は小さな事件から始まったので、少し呆気に取られてしまった。でも、事件が起きて人が死に、だんだんとこれも例の謎のプロジェクトが背後に潜んでいるのか、と思い始めてきた。そんな中で、倉居三重子という冴えないOLがバリバリの運動家、矢場香瑠に陶酔して

    0
    2017年05月13日
  • λに歯がない λ HAS NO TEETH

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    完全に施錠されていたT研究所で、四人の銃殺死体が発見された。いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λ(ラムダ)に歯がない」と書かれたカードが入っていた。また四人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。
    謎だらけの事件に迫る過程で、西野園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。

    【感想】

    0
    2017年05月12日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「η(イータ)なのに夢のよう」と書かれた絵馬が。その後も特異な場所での首吊り自殺が相次ぐ。一方、西之園萌絵は、両親の命を奪った10年まえの飛行機事故の真相に近づく。これらの一覧の事件に、天才・真賀田四季は、どう関わっているのか――?

    【感想】

    0
    2017年05月12日
  • τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは、「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。

    【感想】
    だんだんとGシリーズの登場人物の個性が露わになって面白くなってきた。今回の事件は、謎と怪しさに満ちたところから始まった。

    0
    2017年05月12日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

    Posted by ブクログ

    シリーズも終盤なので、いろいろな謎が徐々に明かされてきている感じ。壮大なスケールの大掛かりなトリックは嫌いじゃない。やり過ぎると着いていけなくなるので、その加減が難しいんですけどね。しかし、練無の背景が気になる。短編を先に読んでおくべきだったか。「魔剣天翔」とかもそうだけど、普段底抜けに明るいキャラクターなので、ギャップが効いてくる。

    0
    2017年05月03日
  • θは遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ

    Posted by ブクログ

    Gシリーズ2作目。
    前作同様サクッと読めます。というか、このシリーズって探偵役は海月くんなんかな?安楽椅子探偵?

    今回はS&Mメンバーが中心で非常に楽しめました。中心なんだけど謎解きの主役じゃないので外側から見る感じ?目線が変わると犀川先生と萌絵ちゃんはこんな感じにみえるのかー。面白いなー。

    Vシリーズからあの方も登場するし、四季の名前も!ああ、これだから森さんはやめられない!(笑)

    0
    2017年04月30日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

    Posted by ブクログ

    「これは、狙ってやっているのかな?」と感じたら、十中八九、それはもう何年も前から伏線が敷かれていた、仕組まれたものなのだろうな、と森先生に関しては思っています。
    そういう意味で、「ここへ導かれて来たのではないか」と感じるハギリやヴォッシュのように、読者は「こう考えるように仕向けられているのではないか」と森先生に対して思うのかもしれません。

    Wシリーズは(たぶんそれもわざとなのだと思うけれど)、現代と、これから進むであろう未来の可能性を大いに示唆していて、読んでいて、何度も本を閉じて考えさせられます。
    道徳的、倫理的な問題を扱っているにもかかわらず、本体温は常に低めで、でもだからと言って血が通

    0
    2017年04月26日
  • ゾラ・一撃・さようなら

    Posted by ブクログ

    地の文がとても好き、この世界観にどっぷり浸かりたい。ゾラが誰かっていうのは鈍いわたしでも察しがついたから、ミステリとしてはアレなのかもしれないけど、この本の面白さはもっと別のところにある!

    5年ぶりくらいに森博嗣の小説読んだけど、やっぱりいいなぁ。

    0
    2017年04月17日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。
    【感想】
    前作の続きとも言える関連作。この話の中で出てきた、宇宙で起こった信じられないような殺人事件をきっかけに、他の事件も起こる。今回はいろいろと壮大なトリックだったり、大掛かりなことが多かったりと、とにかくビッグな話だった。少しSFチックなところさえ感じさせるものがあった。研究所の地下にあった謎

    0
    2017年04月05日
  • 作家の収支

    Posted by ブクログ

    予想以上に面白かった。
    今までの人生で一度でも小説家に憧れだ人なら楽しめるんじゃないかと。

    淡々とした口調でひたすら小説家に関するお金の話をしているんだけど、嫌味じゃないのがすごい。
    大学の先生とかにこうタイプいるなーって森さんは昔大学の先生か。

    好きな箇所は教育目的のところの『作者としては、「べつになにも言おうとしていない」と密かに思うのだが』のくだり。
    それな!って思ってニヤニヤしたわ(笑)

    こういうシュールなジョークが散りばめられていてお金の話だけどスルスルと読めた。

    森さん……小説以外も面白いな……。ある意味すごいわ、ほんま。

    0
    2017年03月25日
  • 素直に生きる100の講義

    Posted by ブクログ

    わりと自分と感覚の近い、しかし数段優秀な男性の呟きとして、氏のエッセイを読んでいる。

    真似たいとは思わずとも、こうして平和に生きていてくれることが、なんだか良いのだ。

    メンテナンスフリーとは、素人がメンテナンスをできなくなること。

    0
    2017年03月25日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

    Posted by ブクログ

    再読。
    この作品がほんとうに好き。混線する視点と思考、私はだれなのか、私がだれかであることは重要なのかわからなくなり、最後には帰結する。帯などにもあったけど、小説でここまで自由に書けるのすごい。
    森作品のシリーズでとても重要な位置にあると思います。あ、でもうん、よくわからないよね。そこが好きなのですが……

    0
    2017年03月15日
  • ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η

    Posted by ブクログ

    相変わらず面白い。
    他のシリーズとバラバラに読んでいるから、時系列がごっちゃになっているけど 笑。

    首吊り自殺についての考察、死について考察する場面が多かった。
    死ぬことは特別ではなく、身近で当たり前のことかもしれないけれど(若い僕には 笑 まだ理解できていない)、ただただ悲しく寂しいのは自身にとっても他人にとってもそうだと思う。

    ちょっとしたエキストラが再び登場したりして、スピンオフするから本当に作者の話は油断できない。


    「通常、自殺というのは、本人にとって、最も簡単な手法が選択される」海月が言った。
    「うん」加部谷は頷いた。海月の言葉を引き出すことは、けっこうな醍醐味である。

    0
    2017年03月05日
  • つぼみ茸ムース The cream of the notes 5

    Posted by ブクログ

    今回はやけに共感することが多かった。耳が痛いことも…。森さんに呟いてもらうと素直に納得する。今回も住んでるところのぼやかしかたが面白い。別に知りたい訳じゃないのにあんな書き方をされると気になる。

    0
    2017年02月01日
  • 作家の収支

    Posted by ブクログ

    タイトルに偽りなく、作家が自らの著作でいくら稼いでいるのか、収入について原稿料から印税は元より講演料やテレビ出演に至るまで隠すことなく赤裸々に綴っています。それに対して支出は、極論、紙と鉛筆があれば文章は紡げるので少ないのは分かりますが、作家として生計を立てるにはある程度の知識や経験が必要になるので、今までの人生の総額と言えなくもないでしょうね。
    何にしても、職業の一つとして、どれぐらいの売り上げがあって、どらぐらいの間隔で作品を発表して行けば作家として生計を立てられるのか。考えたこともなかったことを具体的に考えられるようになったのは、見聞が広がった気がします。

    0
    2017年02月24日