森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「面白いものが作り出せる=面白い人生が歩めるというわけではない。しかし、何もしなければ、面白くなることは決してない。」
という問いかけから始まり、「面白い」という曖昧な概念を様々な観点から考察している非常に興味深い本です。
人生を面白く生きるためには、
孤独に自分の面白さと向き合うこと、つまらないと思うことを失くすなど、
普段の生活でつい後回しにしてしまいがちな、自分の感覚・感情・感想を大事にする必要があることに改めて気付かされました。
趣味や熱中できるものを探している方、
毎日やるべきことがいっぱいで疲弊している方、
人にはあまり言いたくない自分だけの趣味をお持ちの方
には特にオススメで -
Posted by ブクログ
自分、自分とあまり考えない方が良いかもね。それよりも、周囲の人たちを見て、周囲のものをよく知って、気に入ったこと、嫌でないことをすれば良いと思うよ
自分を忘れることが、自分を見つけることになる。なんかやってると、自分を忘れられる。それによって自分が見つかることがある。
勝ち負けの精神に明け暮れていると、人を負かさないと楽しめないようになる危険がある。人の不幸が楽しいという、貧しい精神。前の自分と比較しよう。
今すぐに楽しくなるということはない。ずっと前に楽しさの種を蒔いていなかったから。楽しさを育てていなかったから。でも今蒔けば、後で楽しくなるかもしれない。
人にうまく話せないものの方 -
購入済み
時事ネタが冴えている
クリームシリーズをはじめとしたエッセイには、時事ネタは書かないというルールがあったが今回は特別にコロナの話題が上がっています。
もちろん想像通り森博嗣節が炸裂していて、うんうんと頷くところや、その発想があったか!といつも色々な意味で勉強になる話ばかりです。
本書の内容もとても素晴らしいものでしたが、今回清涼院流水氏から寄せられているあとがきがとても素敵な文章だと思います。 -
Posted by ブクログ
久々に読んだ森先生の本。やはり面白い!!
SMシリーズ読み返そう!
四月は君の嘘風に表現すると、モノクロだった人生が主人公の人生が、不動産屋に就職し、様々な人たちの人生に触れることで色づいていく物語。
天才が出てくるわけでも、殺人が起きるわけでもない、とびきり仰天するドラマもない。ただし客はみんなちょっと変。
いつの間にか引き込まれる。
登場人物への共感は難しい。主人公は熱量が低いし、みんな好き勝手に生きてるし。
なんで面白いのか。なんで?と言われたら、無理やり捻り出さずに、何ででしょう?とか聞き返そうなくらい熱量が低い、その絶妙な空気感 -
購入済み
なるほどなるほど、と思いながら読みました。
以前に初めて森博嗣さんの作品を読んだ時、自分には合わないのかな~と思いましたが、たった一冊読んだだけで判断してしまうのは勿体ないことだと学んだ次第です。
キツいことも書いてありますが、勉強になります。