【感想・ネタバレ】私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月30日

Wシリーズ5冊目。
生きているから「生きているのか?」という疑問が生まれる。脳だけでボディを捨てたウォーカロンの谷。夢の中で仕事をして、起きている間は自由に暮らす。管理してくれる人がいれば、ボディの病気を心配する必要もないし、物を食べてエネルギーを補給する必要もない。うらやましいかと言われると、否だ...続きを読むね。そもそも長生きに興味はない。でもああいう世界は嫌じゃないかも。
それにしてもデボラを呼び出すことを思いつくってやっぱり主人公はすごいね。

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

“私たちは生きているのか”テーマに魅了されて読んだ。森博嗣の本はサイエンス的メタファーな世界に富んでいる。そして、理系だった我は魅了される。
生きていることのテーゼは何なのかそんな哲学的議論をくれた。サイエンス的で哲学的な世界。

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Posted by ブクログ 2021年05月13日

#私たちは生きているのか?
#森博嗣
Wシリーズ第5巻
もともと哲学的な内容を含むシリーズだけど、ここまででいちばん哲学的。
めっちゃ深い。
特に最後のシーンの、ローリィの発言に対するデボラの考察なんか、特に哲学チックだなぁ。
どハマりのシリーズです。
個人的な意見として、森博嗣の文体と伊坂幸太郎の...続きを読む文体は似てると思う。
会話がとても気が利いている。
どっちも大好きな作家さんです。
#SF哲学ミステリ
#生きるとは
#死ぬとは
#人間とは
#バーチャル
#考えさせられます
#ウグイとの絡みもいいけど
#デボラとの絡みもいい感じ
#ようやく半分
#まだまだ楽しめます
#読書

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Posted by ブクログ 2021年02月17日

毎回プロローグ、エピローグがあるが、シリーズ5作目のエピローグは、いい。テンポ良く、楽しい会話がいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月27日

早く読みたいような、読み終わるのがもったいないような、このシリーズ。
ハギリはてっきり肉体や脳から解き放たれたいのかと思ってたけれど、「人間」としての葛藤があるのだなと知った。
ウグイもデボラも、それぞれ“人間らしく”なってきてるのが微笑ましいです。

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Posted by ブクログ 2018年11月22日

非常に面白かった。冒険小説の形をとっているが、人間とは何か、命とは何かということを主題にした文学になっている。特に本書では脳だけになった住民達がバーチャルの世界で幸せに暮らしている描写があったが、いずれ遠くない未来にはそうなっているかもしれないし、自分ももし高齢となり、体の自由が利かなくなった場合、...続きを読むこのような未来も実際に悪くないのではないかと真剣に考えてしまった。「生きる」とは何なのかを問い続けるこのシリーズ、本当に面白い。

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Posted by ブクログ 2018年06月02日

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。
富の谷にある巨大な岩を穿って造られた地下都市で、ハギリらは新しい生...続きを読むのあり方を体験する。知性が提示する実存の物語。
「講談社タイガ」より

タイトルからして、ちょとドキッとする.
人工細胞を体に入れていつまでも生きられることになると、生きているの定義というか、境界線があいまいになる.
さらに、脳だけになってバーチャルの世界にいても、それは生きているのか?生きていない感じがする.じゃあ、生きていないというのならそれはなぜ?なぜ?なぜ?
生きているのか?という問いに対して、いろんな角度から考えさせてくれる内容だと思う.
なかなかにワールドワイドだが、今回アフリカ南端の設定である理由がとくに思い当たらなかったかな.

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Posted by ブクログ 2018年05月29日

「素晴らしい答だね。君は生きているんじゃないかな?」
「いいえ。私は、それを自分に問うことさえありません」
そうか……。
生きているものだけが、自分が生きているのかと問うのだ。(P. 262)

哲学的でいて、どこか牧歌的、穏やかでいて、アクションシーンが多い、というチグハグなものを内包しているWシ...続きを読むリーズ。今回も面白かったです。

「魔がさす」のは人間だけ、という感覚も面白いし、高性能に作られているからミスをしないはずなのに、人間に近づこうとミス(考えている振りだとか)をするウォーカロン。

今回はテルグという村が出てきますが、ここで行われていることって、あれですよね?あの、彼女が随分昔に作ったあのプログラムを…。と、決定的な単語を一つも出さずに読んでいるこちら側を誘導する力が素晴らしいです。

天才に奇人・変人は多いのかもしれませんが、奇人・変人であれば全員天才ではないのと同じで、きっと彼女は天才であるがゆえに、凡人と同じように生きる(見せかける)術を身につけたのだろうなあと思います。孤独な世界は寂しいものだと思うのは、きっと凡人の感性なのでしょう。

少しずつ、少しずつハギリ博士の研究内容がシフトしていくように、読者もフォーカスポイントをシフトしていいっているようで、ここからまた次にたどりつける場所はどこなのか、そこには誰がいて、なにがあるのか。そして、帰着点はどこなのか。それがわからないことが最高に嬉しいです。

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Posted by ブクログ 2017年08月18日

このシリーズのすごいところは、連載が始まった当時は、「ここまで人工知能は進化するのか?」と思っていたけど、今では容易にそういう未来が想像できてしまうこと。

それぐらい今の人工知能の進歩が速いし、それを予想できる著者の想像力がすごい。

ある集落が人工細胞の次のステップに行っていることにも驚いたが、...続きを読む自分としてはそこが生きているか生きていないかの違いを問いかける部分と思っていました。

なので、最後のデボラの「生きているのか?」に対する答えはとても興味深かった。正しいとか深いとかではなく、ただ面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

どこからが生きていて、生きていないのか、ここまで未来に存在していたら確かに考えてしまうかもしれない。でもじぶんが生きているのか考えるのは生きているものだけ。なるほど、と思わされました。

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Posted by ブクログ 2023年02月26日

後半はデボラの痛快電撃活劇!みたいな感じだったけど、あのスピード感は好き。
エピローグのやり取りはSMシリーズのようだったなあ。「幻惑の死と使徒」を思い出した。

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Posted by ブクログ 2023年01月23日

テルグに閉じ込められるところは想像できてしまって、その状況に陥るまでにドキドキしてしまった。普段隙のないチームワークなのに、あそこでアネバネも入ってきちゃうのはあまりに杜撰すぎる展開でびっくりした!!
物語で展開される生命の定義に関するそれぞれの立場からの考察は興味深く、読みながらふわふわと考えたり...続きを読むして、楽しかったです。
エピローグのデボラとハギリの掛け合いが素敵でした。お花、渡してみてほしいなぁ笑

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Posted by ブクログ 2022年06月23日

Wシリーズ第5作目
タイトルの通り、生きているとは何なのか。
感情を持つこと、生きているとは何かを自問すること。
その答えはまだわからないのが生きているということなのかという禅問答のような葛藤が描かれていた。
人工知能が発達した世界において、人が人の体を持って生きる意味とは何かを考えさせられた。
...続きを読む怒哀楽や嫉妬などの感情がある限りは脳だけのバーチャル世界には居たくないなぁと思った。
前作に登場したデボラが今作も大活躍し、ハギリ先生と仲を紡いでいるのが印象に残った。
また、ウグイが初期とは違い、人っぽさをハギリ先生に前作の最後から見せ始めたのが好き。

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Posted by ブクログ 2022年05月14日

読むのに時間がかかったけど、面白かった〜!生命工学がここまで発展した世界だと、こういう展開になるんだなぁ。純粋に面白い。
デボラがとても心強いし、良い友達で嬉しい。ウグイも可愛らしい。デボラとの最後の掛け合い、とってもほっこりする。

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Posted by ブクログ 2022年05月02日

脱走したウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得て、アフリカ南端にやってきたハギリたち。「富の谷」と呼ばれる地下都市でハギリたちは新たな生のあり方を体験します。
人間とは何か、生とは何かを問う、Wシリーズ5作目。

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Posted by ブクログ 2021年07月02日

シリーズが進むにつれてどんどん世界観が変わっていく。
ウォーカロンに始まり子供を産む人類の発見。
次は子供を産むウォーカロン。
トランスファという電脳の世界の存在の登場。
そして今作の、肉体を捨て電脳の世界で生きるウォーカロン。
ウォーカロンにできることは当然人間にもできるので、今後どのような世界に...続きを読む変貌していくのか、どんな存在が登場するのか楽しみです。

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Posted by ブクログ 2019年12月05日

バーチャル世界が当たり前にある中での生きていることへの問い,この考察が本当に面白い.デボラにとって価値のある物が博士との友情というのが,なるほどと言うか意外と言うか.次が楽しみ.

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Posted by ブクログ 2019年10月05日

Wシリーズ第五弾。ここまでくるとだいぶ攻殻機動隊的世界に近付いてきた気がする。生きているとはなんなのか、それは生きているものしか問う事はできない。デボラとハギリ博士のやり取りが可愛い。

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Posted by ブクログ 2019年07月13日

「富の谷」土地の人も警察も手を出さない治外法権の地。脱走したウォーカロンが潜んでいる?との情報があり謎の占い師を通じてハギリ博士一行はその地に向かう。そこでは仮想現実に基づいた世界が広がっていた。世界については映画でも描かれているけどそれは外側から見たものが多くて内側は果たして理想郷なのか?を改めて...続きを読む考えさせられる。そして人間とウォーカロン、そしてデボラのような存在との境界がどんどん曖昧になってくるのがじわじわひんやりする。最終的に一つの存在に統合されてしまうのか。先がとても気になる。

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Posted by ブクログ 2018年03月23日

Biofeedbackなのかぁ、ということはそういうことなのかぁ、と思い浮かべながら読みました。
訓練通りのくだりが面白かったです。わざとらしさが素晴らしい。
あと、お世辞を言うところは、映像化したときどう表現するのかなぁなんて考えました。
総じて、止まらず一気に読みました。

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Posted by ブクログ 2017年09月01日

ウォーカロンシリーズ

アフリカのとある小さな村に
ウォーカロンたちばかりが集まって住んでいるところがあるという。
秘されたその村の本当の姿は・・・

ハギリ博士たちは、電脳の世界に閉じ込められてしまう。

「生きている」とはどういうことなのか

ラストの、ハギリとデボラの会話が秀逸
最初馴染めなか...続きを読むったこのシリーズ
どんどん面白くなってきたなぁ

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Posted by ブクログ 2017年08月11日

歳をとっても細胞を新しいものに入れ替えることにより永遠に生きながらえることができるようになった未来社会が舞台。微妙に現代のテイストも残しながら、ある部分では意想外にぶっ飛んでいる。読み始めは、物語を捉えきれず難儀もしたが、ストーリー展開の面白さがページを捲る指を止めなかった。とりわけ魂と意識だけのバ...続きを読むーチャル世界の章はすこぶる興味深く読んだ。精神さえも洗練されたアルゴリズムで補完されていくだろう未来。人間の真に生きている意味とか実感というものを深く考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2017年12月01日

SFミステリーではあるんだけど、このWシリーズでも百年シリーズでも森先生は生きるということの意味を問うていると思う。

生命の生い立ちは、結局有機反応の複雑さにある。
ここまで複雑になる必要があったのか?。
自分の存在を意識できる能力、その複雑性が、すなわち生きているという意味だ。

しばらく前に読...続きを読むんだ哲学入門に我々の視覚も脳内の電気信号処理だとあった。皮膚の神経から信号、聴覚、味覚、三半規管からの信号、臭覚からの信号。過去の記憶、脳内神経間の無駄な信号。そんなものがごちゃごちゃになって生きているという幻想が生まれるのかな。ならば、電脳空間に電気信号を写し取れば我々はずっと生きられるのか。
しかし、この小説で描かれる仮想空間に魅力を感じないんだな。

僕たちは、もともと、そういうゴミに満ちた世界に生まれてのだ。
この言葉に納得しつつ、「人間は、いつか人間に決別することになるだろう。」という予言にも首肯する。

小説自体も面白かったけど、色々な示唆に考えることが多くかった。ハギリ先生とトランスファのデボラの会話はまだまだ続くかな。期待しよう。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

少しもたついているようにも見える。だが、ウォーカロンの脳だけが「活動」している世界の描写には説得力はある。

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Posted by ブクログ 2023年10月14日

今回はウォーカロンの新たな形態(?)が現れる。生物、知性、感情といったことへの考察はなかなか興味深いけど、シリーズ全体の謎解きからするとちょっと寄り道感あるかな。
6年前の作品でVR空間が出してくる先見性は流石。
ところで、デボラの無敵感が凄いんだが、今後どう展開させるんだろうね。

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Posted by ブクログ 2021年06月16日

フランスの博覧会から脱走したウォーカロンがいると突き止め、アフリカ入りしたハギリ達。「行ったが最後、誰も戻ってこない』と言われる富の谷へ向かった。ウォーカロン達がひっそり暮らす富の谷で、肉体から離脱した状態で、バーチャルの世界に閉じ込められた3人。3人一緒に入ったらダメでしょ!と突っ込みつつも、脱出...続きを読むの糸口を掴んだハギリの頭脳はスゴかった。シリーズ半分まで来たけど、どんなラストを迎えるのかサッパリ想像できない。

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Posted by ブクログ 2021年03月27日


Wシリーズ5弾。フランスの博覧会から脱走したウォーカロンが潜むというアフリカ南端へ。富の谷という地下都市でのバーチャル社会。そこでは人間は村長のシン一人と脳だけのウォーカロン。体を捨て頭脳だけでバーチャル社会テルグで生きる人々。チューブがつながった頭脳だけが集まった一室。キリナバをリーダーとして...続きを読むソフトの仕事をして富の谷に金をもたらす。冷凍保存、ウォーカロンに続き、ボディを捨て頭脳だけでバーチャルで生きる社会の展開。技術が進歩した究極の未来の想像がなかなか面白い。

実際はシンは人間ではなく、給仕していた老母がシンであったと思われる。
テルグの住人である、数学と物理の教師フーリは後の巻でも登場。

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Posted by ブクログ 2021年02月07日

シリーズ5冊目。さすがに飽きてきた。

目的地に向かって?司令通りにチェックポイントを巡っているような、かなり遠回りを強いられていると感じる。

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Posted by ブクログ 2019年08月21日

ウォーカロンの腦が飼育されている卵。
バーチャルの世界で暮らす人たち。
デボラの活躍。

今までの話と違って世界の広がりというものはあまり感じられないが、ルパンとかに出てきそうなお話だった。
ヴォッシュ博士はエピローグにしか出てこない。

ウグイとハギリ博士の掛け合いは今までで一番笑ったかもしれない...続きを読む。そしてアネバネが喋る。いつもより多めに。
話の内容は今まで一番つまらなかったけど、他の登場人物達のいろんな面が見れて最終的にはとてもよかったと思う。

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Posted by ブクログ 2018年08月31日

僕は、科学者である前にエンジニアなのだ。理念を打ち立てるほど、言葉だけの理屈を信じていない。ただ、問題を地道に解決し、障害を取り除くことで、少しずつ生きやすくなれば良い、というのが基本にある。正解値が得られないならば、近似値で良い。誤差が小さくなる方向へ進めば、それは進歩なのだ。
(P.107)

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