【感想・ネタバレ】人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

人間、ロボット、ウォーカロン、トランスファ、人工知能と、さまざまな存在が入り乱れるSF小説だけど、最後は何よりも人間と向き合い、人間らしさを問うお話でした。Wシリーズ最終巻にしては含みと余韻たっぷり。すぐに次のWWシリーズに入りたいと思います。

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Posted by ブクログ 2019年08月05日

中年の理系研究者が初恋に悩むラストとは思わなかった。とても良かった笑
とはいえ、人工知能と人間の対比を考えると当然のテーマかもしれない。 続編が楽しみである。
人工知能同士の争いということでは手塚治虫の「火の鳥(未来編)」が思い出された。

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Posted by ブクログ 2019年07月18日

生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行われるという情報を得るのだが。すべて...続きを読むの生命への慈愛に満ちた予言。知性が導く受容の物語。
「講談社BOOK倶楽部」より

”人間らしさ”について考えることになった回.突拍子もないことをするのが人間、感情的に動くのが人間、恋をするのも人間.これ以外にも人間らしさを表すものがあるだろう.
魂は輪廻転生してまた蘇るとするならば、この体は借り物ということになる.借り物の体はロボットではダメなのか?有機物である必要がある?この小説で描かれたような世界がくるならば、”人間”の定義て何だろうなと思う.

p.227
彼女は、急に僕に近づき、抱きついてきた。もの凄く強く、両手で拘束された。

両手で拘束された、て.表現!甘くもなんともなさすぎる.こういうところがハギリ博士らしいと感じる.

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Posted by ブクログ 2019年03月18日

このWシリーズの最終巻は、これでもかってくらい完全にハギリ博士とウグイとのラブロマンスに徹底してくれました(笑)。読者の好みを分かってるよね~。ウグイが可愛すぎて「もうダメ!」って感じです。

このWシリーズはウォーカロンとか人工知能とか不老不死の人工身体とか、生殖ができなくなった人間達とか、いろい...続きを読むろなテーマを混ぜ合わせてくれて、我々に人間の倫理観や永遠の命を得たら人間どうなるんだとか、子孫繁栄とはなんぞやとかそういったことを考えさせてくれました。
でも、終わってみると『恋』を知らない不器用な中年の学者先生が(実際は100歳超えてるんだろうけど)と仕事に命を懸けていた若きエリート女性情報員(ウグイは20代後半くらいなのかな?)が愛に目覚めるというラブストーリーだったという、本当に楽しませてもらったシリーズでした。

今の時代、猫も杓子も『愛』だの『恋』だの、『キス』だ『セックス』だと恋愛を我が物顔で知ったように話したり、書いたりするけど、この『人間のように泣いたのか?』ではそんな言葉は一言も使われることなく、本物の『愛』のストーリーを紡ぎ出してくれました。

ハギリ先生が心情で「ウグイといるといくらでも話せる」、「ウグイに害を加えさせない為なら、僕はどんな悪事だってやってみせる」なんてことを独白する場面があるけど、「そりゃ、もう、あなた、ハギリ先生。それは先生がウグイを愛してるってことですよ」って読者のこっちがつっこみたくなるってもんです。

「好き」っていう言葉は小説の最後の2ページにやっと初めて出てくるんだけど、もう、ハギリ博士から訳分からん症状説明を受けるカウンセリングの医師の気持ちがいやってほど分かるよね。
「それは恋煩い!二人でよろしくやってくださいよ!もう!」ってね(笑)。
二人の最大の見せ場が、ウグイがハギリ先生を抱きしめるところとか、二人が心を通わせて手をつなぐところって、「大正時代の小説か!」って、つっこみたくなります(笑)。

まさに10冊に渡った『尊い』ラブストーリーを楽しませていただきました。ありがとうございました。

実を言うと森博嗣先生の小説は「スカイ・クロラ」シリーズだけしか読んだことなかったので、『すべてがFになる』から読み直しますねっw

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Posted by ブクログ 2018年12月05日

人間のように泣いたのか?    
人間のように。    
泣きました。            


人間っていいな。

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Posted by ブクログ 2018年11月15日

終わっちまった悲しみに
Wシリーズの10作目
完結

ハギリとウグイのやりとりがとっても良いですね。
1作目からすると考えられない展開です。

もっと読みたかった。

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Posted by ブクログ 2018年11月11日

愛の話じゃなですか。
愛というか・・・恋??

Wシリーズ最終作にして、森博嗣先生の視線が「人間」に回帰している。
Wシリーズって、「こんな未来、すごいな。森先生の考える未来、すごい」って、
その未来思考の広がりに、
「おお」って感じだったのですが、
最終話、いい意味で、
「人間」にスポットが当たっ...続きを読むています。

今まで、ウォーカロンや、トランスファの世界で、
戦いも、ウォーカロン間や、仮想現実上での戦いだったのが、
今回、「こんなところが舞台になるだなんて!」って驚かされます。

森博嗣、永遠のヒロインも出てくるし、
なんといっても、あの二人の、今までのもやもやした関係に・・・。

ただ月を見上げる。
そんなことが、こんなにも美しいとは。

やはりそれを美しいと「感じる」、本質があるのでしょう。
人間がいるから、「美」があるのでしょう。

私は、誰も登れない場所にある高山植物も、そこに「美しさ」はある、
と思う人間ですが、
森博嗣先生は、「美を感じる主体=人間がいなければ、美も存在しない」と考えているように感じられます。

そうして今回、先生の描いた光景は美しかった。
それは「月」ではなく、ある感情が伴ったからでしょう。

人間は泣きます。
それが人間だから。
そして涙は、悲しい時のためだけにあるのじゃない。

本作はかなりずっとバイオレンスシーンの続く1作ではありますが、
美しい1作でもありました。

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Posted by ブクログ 2018年10月27日

『こちらは、要約すると「よろしく」になる。だいたい、社会の会話の半分はこれだし、日本の書類の半分は、要約するとこれになる。』

「それはね…、うーん、人間が抱いている自由幻想みたいなもののせいだね」
「自由幻想?」
「なにかに縛られる、監視され、管理されることを生理的に嫌っているんだ。おそらく、長い...続きを読む歴史の間に遺伝子に刻まれたトラウマみたいなものだね」

「若いときは、自分自身が未知だし、可能性も広がっている。年齢を重ねると、たとえ、寿命が延びたとしても、過去の自分を背負っているわけで、だんだんそれが重くなる。動きにくくなるんだ。新しいことを始めれば良いだけなのに、そうすると、過去の自分を無駄にしてしまうような気分になる。なるべく、これまでの経験、過去の自分を生かしたい、と考えてしまうんだ」

「マガタ博士はきっと、ずっと遊んでいるだけなんだよ。もう、若いときに仕事はやり尽くしてしまったから。ただ、周囲はそうは見ない。マガタ博士が遊んでいても、きっとあれはなにか意図があるはずだ、博士は次は何をするつもりだろう、と憶測しようとする。これまでの博士を見てきたから、そう考えてしまう。でも、そこが天才ではない凡人の思考というものだ。もともと天才は、遊び半分で、興味本位で、偉業を成し遂げるものだ。本人には、偉大な仕事をしようとなんて気は最初からない。遊んでいるにすぎない。子供のときからの延長で、ただ興味の向くまま、好きなことをしているだけなんだ」

「種族が違えば、血が混ざらない。いつまでもお互いに相容れないような感情も生まれるだろうけれど、知性があれば、それを解決していける。それが法律というか、モラルというものだと思う」

「今でも、人間は個人の感情に支配されている。好きか嫌いかで味方か敵かを決めてしまう。そういった未熟さというか愚かさというのは、長く続いていた宗教による争いにも発端がある。文化が違う、生まれた環境が違う、受けた教育が違う、というようなことで相手を区別し、排除しようとしたんだ。今でも、その血が残っていると思う。とりあえずの平和が実現して、大勢が一時的に黙っているだけで、なにか突発的なことが起こった場合、一気に不満が高まって、暴力的な噴出があるかもしれない。それは、これまでの歴史を知っていると、絶対に否定できない。人間というのは、基本的に戦うことで活路を見つけてきた。勝つこと、生き残ることで、自分たちを確かめてきたんだ」

「わかるような気がします。銃で相手を排除したときに、不思議な高揚感があります。これは、教えられたものではなくて、人の血というのか、遺伝子に組み込まれたものではないかと、ときどき思います」
「そう、本能だね。しかし、だからといって、諦めて受け入れてしまうのはまずい。理性や知性で、それらを修正していくことこそが、人間らしい能力なのだから」
「諦めてはいけないんですね」

「弱気にならないで下さい。私たちは、任務を遂行します」
「なんとか、対話する機会はないのだろうか…。お互いに話し合って、解決できないだようか、ということ」
「それが可能なら、こうはなっていません」
「今からでも、遅くはない。話し合おうというメッセージを送らないかな」
「いちおう、伝えておきます ー でも、先生が一人で出ていくことは、私は許容できません。私は、どこまでもついていきます」
「ありがとう。君が近くにいるだけで安心できる」

「一流の料理人は、どの料理がどれくらいの時間で冷めるのかを計算して、また、客がどんな順で料理を食べるのかにも気を遣っているものです ー けれど、厨房から料理を出してしまったら… ー もうできることはありません。予想をしても無駄。考えて心配しても無駄。しばらくあとになって、返ってきた器を見ることがせいぜい。では…、そんな彼にできることは、何でしょうか?」

「あの、失礼を覚悟でおききしますが、博士は、人間でしょうか?」
「はい ー それは、失礼な質問ではありません。誰に対しても、また、自分に対しても、いつでもそれを問うことが、人間というもの」

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Posted by ブクログ 2018年10月27日

これでWシリーズは完結ではあるのだけれど、話はいつものような感じで推移するので、あまり完結という感じはしない。
ある程度彼らの関係は進んだな、とは思うが。
彼らの関係に限らず、周囲の人たちの細かな変化も楽しい部分だった。
しかしまあ、思わず笑みが溢れる微笑ましい終わり方である。

また新シリーズを始...続きを読むめるらしく、既に1作目の手直しまで完了しているとのこと。
以前にちらっと言われたようにWシリーズの続編なのか、全く別のシリーズなのか。
そもそも、仮にWシリーズの続編だったとしても、主人公が変わる可能性もある。
予定では来年の6月ぐらいとのこと。何にせよ楽しみに待とう。

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Posted by ブクログ 2021年03月19日

ハギリ先生とウグイさんに最後の最後で、人間らしい感情が芽生えたことに感動。
人工知能、ウォーカロン、、人間の感情そのものも長寿化に合わせて薄れてきてる?と思いきや、まさかのこういうオチとは。もしや初めから森さんはこのオチを準備していたのだろうか。

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Posted by ブクログ 2020年07月24日

Wシリーズ第十弾にして最終巻。ハギリ博士が行き着いた結論とは、人類とウォーカロン、人工知能の生末は、などと色々と書けることはあるけれど結局は惚気じゃねぇか!というのが私の感想。Wシリーズはハギリ博士とウグイの壮大な恋物語だったんだね…。端々からそれを感じてはいたけれど最後の最後に突き付けられた感じだ...続きを読むよ。いいぞもっとやれ。

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Posted by ブクログ 2020年04月17日

シリーズ完結.ウグイさんやハギリ博士とお別れするのは辛いです.最終巻どうなることかと思いましたが,問題は解決しないまでもそれなりに無事決着.二人の恋模様もいい感じで良かったです.何年か後の二人の子供に出会えたら嬉しいですが.

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naoko 2019年11月23日

Wシリーズ完結。一気読みしてしまいました。100年シリーズが好きでこちらに興味を持ちました。ミチルやロイディなどもちらほら名前が出てきますが、こちらだけでも十分楽しめると思います。

ハギリ博士とウグイの関係性の変化も見どころのひとつですね。

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Posted by ブクログ 2019年09月27日

Wシリーズ完結編。人間、ロボット、ウォーカロンが共存し、子供が産まれなくなっている世界の話。それほど遠い未来ではなく、近い未来を見ているような気分になる。シリーズは終わりでも、マガタ博士絡みの話はまだ続いていくのでしょう。

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Posted by ブクログ 2019年09月26日

Wシリーズの完結篇

電脳同士の戦いに巻き込まれ、命を狙われたハギリ博士。
逃げるハギリ側と追う敵側。

ハギリ博士とウグイがぐっと近づいて読んでてニンマリ(笑)
あーー、シリーズこんなところで終わっちゃうのか・・・

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Posted by ブクログ 2019年05月28日

とうとう、Wシリーズ最終巻。
今回はハギリ博士自身が危ない目にあった訳ですが、なるほど、客観的にデータだけ見ると、すごい人に見えるんだなあ…いや、博士の実態ももちろんすごい人なんですけどね。ちゃらんぽらんで、思いつきで行動するような人だったとしても。親愛関係の構築があと一歩なところがあったとしても。...続きを読む
これからもまだまだ博士とウグイ、博士とデボラ見ていたかったので、最終巻なのは残念。
でも、もしかしたら、森先生の本を読んでいたら、また出会えるのかも…?
ちゃんと、履修、しますね。

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Posted by ブクログ 2019年04月25日

え?
シリーズ完結。
ウグイがどんどんチャーミングになっていって幸せだった。

そして気づく。
私は前巻の「天空の矢はどこへ?」をとばしたのではないか・・・w

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Posted by ブクログ 2019年03月02日

森さんのWシリーズの最終巻。
これは最初からきちんと読まないとな。。
ロボットとロボットと人間の間の存在と人間の違いが何かを考えるきっかけになる良い本でした。

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Posted by ブクログ 2019年02月26日

ついにWシリーズも完結。
いろいろとマガタ博士の謎とかも残っているけど、
そのあたりは読者が自分で考えるのがいいのかもしれない。
このシリーズの間にも世の中では人工知能が
ブームになっていて、ブームは何時か去るかもしれないけど、
着実に人間の生活と接点が増えていくんだろうな、
と思った。
あと、ウグ...続きを読むイがこのあとどうなってしまうのか、
それが気になるところだ。

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Posted by ブクログ 2018年12月30日

可愛いねぇ、ハギリもウグイも~キョートで国際会議が開かれることになり、会場係となったハギリはウグイとキョートに赴き、ホワイトとフスが発表する第一セッションの司会も行うことになったが、情報局のシモダ局長に呼び出され、発表を阻止するために、テロに見せ掛けて発表メンバーを拉致\拘束することを日本政府が決断...続きを読むしたと知らされた。ウグイにだけは教えて、何故かを考えたが、推測だけを巡らし、当日を迎えた。15分前から始まった打ち合わせで、ガスが流れ、意識を取り戻した場所に、今までと違う姿のペガサスのサブセットが現れた。武器は返してもらったものの拘束が続き、脱出を決意する。不思議なホテルに入り、知り合いに暗号を託して救出を待ったが、ホバリングする飛行体から発射されるレーザで11名が死亡し、百数十名が負傷する事態をネット環境のミスで片付けるようだ。どうやら、各地の人工知能を目覚めさている僕を危険視する人工知能がいたようだ。逃亡中のハギリとウグイは、警備者と警備対象者という関係から大きく飛躍しそうだ~このシリーズは終わりだって!

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