あらすじ
カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
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人類は淘汰されるのでしょうか?
境目が無くなってくる。
人、ウォーカロン、人工知能。
どちらかに偏るのか?
色々と繋がりが見えて来て、後1冊で終わるなんて予想がつかない。
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トランスファがさらに人間らしくなってきて、人工知能とトランスファの違いがさらに無くなってきて、ちょっと話が分かりにくくなってきたのできちっとその辺を意識しないとついていけなくなる。
今回は、日本のウォーカロン・メーカーのイシカワの工場が謎の人工知能に占拠されてしまったという話で、当然ウグイやハギリ博士がそこに関係していくことになる。
前巻からそうだが、もうハギリ先生はどんな危険な場所へもウグイに連れられていくというのが基本となってしまったようだ(笑)。
でも今回活躍したのは、キガタ・サリノ。危険な宇宙空間での任務をサリノが達成し、サリノがウグイに抱きしめられるというシーンはウグイ・ベストシーンのトップ3には入ると思う。
ちなみにWシリーズを実写化したらウグイ・マーガリィ役はベタだけど綾瀬はるかさんが似合うと思う。綾瀬はるかさんが、シックなスーツ姿で、指先を顳顬にあてて通信する仕草とか、常に無表情なんだけど、戦闘シーンではきりっとしたりりしさで敵をやっつける姿なんて・・・もう簡単に想像できる(笑)
次巻の最終巻でウグイ、ハギリ博士、サリノ、アネバネがどのような結末をたどるのか・・・。気になって眠れない。
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wシリーズ第9弾
天空の矢はどこへ?
Where is the Sly Arrow
舞台は、キュウシュウのアソ。
(そして、宇宙へ)
ウォーカロンメーカーの社長が乗っていた飛行機が行方不明に。
同時に
アソのウォーカロン工場が占拠される。
日本が舞台は初かな?
アソの工場に向かった
ハギリ、キガタ、アネバネ、ウグイ、タナカ、モロビシ。
キガタはこの工場を知っていると。。。
自分が生まれた場所だと涙する。
(ウォーカロンが泣くのかと。。)
工場で警察の突入も虚しく、多くの死者が発見される。全員窒息死。
工場のスパコンのカンナが怪しいが
メモリも途中なくなっている。。。どういうことか。
トランスファの形跡もなし。
カンナが異常行動を起こした(推察)
工場のウォーカロンをコントロールし
研究所内を占拠。
社員施設、研究所の空調バルブを切り替えて酸素を絶った。
外部と接続ももちろん遮断。
なかなか良くできている。。
また、データの転送(衛星に、アポロ飛行機)記録も見つかった
そして、自身のメモリ削除。
うーん。。。こんな行動がスパコンがとれるのか。。
ハギリのキレキレ考察
隠蔽工作ではないかと
ウォーカロンメーカーの不正
・ポストインストールしない状態でウォーカロンを出荷する作戦
(早く出荷できる、人間がほしい(クローン))
一方カンナが航空機アポロへ逃走
(地球を見たい、月にたどり着きたいとw)
航空機に残されたデータ(チップ)探索PJT
ウグイが行くか、キガタが行くか。
このキガタの航空機へのドッキングと探索の描写はなかなかでした。そして、カンナとも話ができた。カンナもキガタを助けるために、脱出させてあげたところ良かったですね
地球に到着したキガタを、抱きしめるウグイ。
これは泣きそうになってしまいました。
それを見て握手するだけのハギリw
性格が少しつづ変わってきてるところとか凄くいたですね
途中であったセリフ
知らないことは、未来にあった。これまでは。
知らないことが、時代の速度に追い越されて、過去のものになりつつある。
凄いな、これ2018年ぐらき
openAI.deepseek含めてまじで数年でこの未来くるの確定ですよね
トランスファ(もう少し時間かかるか)とAIエージェントの時代(既にあるし)だな
課題図書にした方がよいwシリーズは学校のw
感動作品でした
★4.3
続いてwシリーズラストかな
人間のように泣いたのか?
へ
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シリーズ通して現代の世相とか社会の仕組みとか色々な事を考えさせられる。日本だけではなく各国で見られるSNS発の煽動に左右される政局とか、まだ発行年の頃には今ほど表立ってはなかったよね、作家って凄いなぁ。
しかしここへ来て、共通思考とか壮大なテーマの元に行動していたかにみえたマガタ博士、もしかして極々私的な、理性では割り切れない感情がその動機にあったりする?(個人的にはそうであって欲しい)
本当にこのシリーズどこへ着地するんだろう。
個人的には作中、カンナが語った「安楽死〜」にヒヤリとした。死を悼む事が当然だと私たちは信じているけれど、それは本当に当然なのか。会った事もない話した事もない大勢の人が死んだ時、なぜ痛ましいと感じるのか。そこに感情を消費する快楽は無いか。作中に描かれた、無数の重さの無い死を思う。
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2023.06 audible
amzonの本の紹介
カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
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日本唯一のウォーカロン・メーカの関係者を乗せた旅客機が消息不明。時を同じくして、九州にあるウォーカロン・メーカの開発施設が、武力集団に占拠されたとの報告が入る。Wシリーズ9作目。
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Wシリーズ⑨日本のウォーカロンメーカー『イシカワ』の社長を乗せた航空機が行方不明になり、その施設が武力集団に占拠された。1000人超の犠牲者を出した事件の真相は、ネットワークの破壊により混乱を極める。ようやく突き止めたシイカワのAI''カンナ''の居場所。そして航空機の行方。勇敢なキガタの任務により接触した、カンナの発した意思にゾクッとした。人工知能はどこまで進化するのか?次はいよいよ最終巻。
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カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。
時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。
「講談社BOOK倶楽部」内容紹介より
話が進むにつれ、あり得る未来だなと思う.以前に他のシリーズで読んだ話とリンクしていて面白い.これに何の意味があるんだろうと思っていたことが、こういう意味があったんだなと納得する感じ.
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人間と人工知能、ウォーカロン、その間にある谷が、どんどんなくなってきている。
昨今、人工知能に仕事を奪われる可能性が論じられているけど、なんとなくそのことを思い出す話だった。
ハギリ博士の虚しさに引っ張られたような感じ。
でも、ハギリ博士を見てる限り、人間はペットにはならないんじゃないかなぁ…ハギリ博士が特別だというのもないとはいえないけど、人間が好意を持って生み出したモノなら、やっぱり人間とはいい関係を築けると思うのだけど…知能に差はあっても。
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Wシリーズ9作目。
あらすじやら、帯やら見ると、イシカワのチャーター便が行方不明にって所が前面に押し出されてるけど、いやいや、そこは問題じゃないって。イシカワのゴタゴタよりもあるけど、そこでもない。読んでて「この巻のメインは何だろう?」てずっと考えてた。登場人物(※人工知能やトランスファ含む)が増えてきて、整理しないといけない感じにもなってきたけど、要は、整理しなきゃいけないくらい、人間、ウォーカロン、トランスファ、人工知能の境目がわからなくなってきている。ポスト・インストールしていないウォーカロンや、クローンに焦点が当たっていて、倫理的な議論もなされてる。今の時代はどう考えても叩かれるし、Wシリーズ内でも世間の反発があるとハギリ博士が認識している。だけど、もし本当にこんな未来が来るのなら、倫理観って何なのかなって思ってきちゃうんだろうな。
答えが薄ぼんやりとも見えないので、私の頭では難しいテーマだ。
さて、次巻で完結するらしいこのシリーズ。今までシリーズ内で出てきたテーマに結論が出るのかどうか……。それすらも読めない(笑)
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今回のメインの舞台は阿蘇山だけど、やっぱりクライマックスの舞台である宇宙のところが、手に汗を握る展開だった。
それにしても、このシリーズを読んでいると、人間ってゆうのは、どこに行こうとしているのか、全く不思議な感じになる。
今回大活躍だったキガタとかには、もっと活躍してほしいところ。
ついでに、スピンオフとかで、特に事件のない日常とかも取り上げてほしいところだ。
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今回はハギリ博士、九州へ行く♪「あれっ?今回は近場なのね(^.^)」と思っていたら、話は宇宙へ(゜゜;)人口知能やウォーカロンが家出や自殺をするようになったら、いくら人間が長生きしていても存在感薄いな~(-_-;)人間より仕事も研究も出来るしね(^^;)そんな中、ハギリ博士がカレーを食べているシーンが凄く人間らしく感じた(^o^)マガタ博士の世界はどこまで広がるんだろう?
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人工知能が当たり前の世界。人間の存在意義は薄くなって当たり前か。便利な機能が追加され続ける車や家電。人が自分の頭や身体を使ってすることが段々と少なくなるのは、社会が進化しているのか人が退化しているのかどっちだろう。
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Wシリーズも9作目。
次巻で終わりの予定だとか。
ウォーカロンメーカ・イシカワの幹部が乗った飛行機が行方不明になり、イシカワの工場では武装勢力による立てこもり事件が発生した。
飛行機は見つからず、武装勢力はなんの要求も出さず静かに物語は進行していく。
工場内に多数の人質がいるとされるが、彼らの安否は?
武装勢力の目的も行方不明になった飛行機の関連も不明。
警察は工場にロボット部隊を潜入させたが、帰ってこない。
人間とウォーカロンと人工知能がお互いに近づきつつあり、その先にどのような世界が待っているのか?
真賀田四季博士が構築しようとしている「共通思考」とは何か。
終わって欲しくない、でも読みたい。
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今さらだけど。何シリーズも交錯して。XとWなんてリアルタイムで読むからこその相互干渉がある気がして。そのために刊行時期もコントロールされてる気がして。凄すぎない?と改めて思う9巻。
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Wシリーズ第9弾
ウォーカロンメーカ、イシカワの重役たちを乗せた飛行機が行方不明に。と同時に九州のイシカワ工場が武装勢力に選挙されてしまう。
ウォーカロンや人工知能がどんどん人間らしくなっていく。ハギリが失業を真面目に考えてしまうくらいに。オーロラ可愛い˙ᴥ˙
前作に引き続き、百年シリーズとの答え合わせの回。久慈昌山博士の関わりや真賀田四季のレゴとかはすごく懐かしくなりました。「S&Mシリーズ」や「四季シリーズ」も読み返したくなる˙ᴥ˙
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旅客機が消息を絶ったこととウォーカロン・メーカが占拠されたこと。この二つの意図はなんだ。思いのほか政治的な要素が垣間見えて、あーハギリ先生はその辺り苦手そうだなとぼんやりと考える。今までに出てきた人工知能たちが人間に好意的もしくは協力的だったから失念をしていたが、皆が皆、そういうわけではない。そして、人工知能が万能ではないし、1か0かの判断を下すものだと。前の巻でも思ったが百年シリーズに触れてきて、ああ、やっぱここらで読まないともったいないかもと。
Posted by ブクログ
架空の世界を描いている近未来のSF先品だが、実際に何十年後、何百年後には当たり前になっている技術もあるのではないかと考えさせられた。人間が滅多に死ななくなった世界。ウォーカロンの台頭。森博嗣の頭の中はいったいどうなっているのだろうか。純粋な疑問だ。
Posted by ブクログ
人工知能の自我発現ってとこかな。ただ、事件の真相(とくに飛行機事故のほうね)がいまいちはっきりせんし、ちょっともやもや感ある。回収されたチップの正体も秘密のままだし、徐々に明らかになるあのお方の行動を含めて、最終巻で伏線回収されるんだろうか。
ま、いずれにしてもラストが楽しみではある。
Posted by ブクログ
時間がかかってしまった〜でもやっぱり面白かった。
最初はイシカワで何が起こっているのか気になってたけど、最後の最後でミチルとロイディのことまで分かってきたの、すごいな。
このシリーズ通して思うことだけど、もう私には人工知能の方が人間くさいように感じてしまう。面白いなあ。
Posted by ブクログ
3
Wシリーズ第9弾。日本唯一のウォーカロンメーカーイシカワの社長や関係者を乗せた飛行機が行方不明に。一方で九州アソにあるイシカワの開発施設が武装集団に襲われ、派遣されたハギリ。そこはキガタの育った場所。中学時代の教師ロボットオーガスタ。もぬけの殻のメインコンピューターカンナ。スペースステーションに命懸けで向おうとするウグイをムキに止めるハギリ。反対するハギリに対して結局キガタが向う。カンナと交流するキガタ。身売り拒否とカンナも含めた集団自殺。行方不明も襲撃もカンナ絡みの結果。キョートの国立博物館のクジコレクション。シキが持ち去ったロボットロイディの写真。他人格な人工知能の統合システムによって切り捨てられる部分への哀愁、人工知能の自殺という展開、ウグイとハギリの関係も親密になり掛け合いも面白い。
トランスファの実体は分散型の機能実行プログラム。タナカ博士は元イシカワ。ウォーカロンは一般に集団行動の時にリーダーに従う習性があるが、好意は抱かない。ポストインストール時のモラルの尊重が影響。人間は支配されると好意が芽生えることがある。
オーガスタのロボット埋め込まれたチップ。合言葉のサリノの渾名サッチャン。
次巻でもう少しカンナの思惑への推測が示唆される。生殖に関する研究成果に成功したイシカワ。それが広がった社会を憂いカンナがWHITEにチップが渡らないように画策した結果という説も。
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Wシリーズ第九弾。今作も百年シリーズとの繋がりがちらほらとわかる。カンナの事を考えると人工知能も色々と大変なんだなぁ。今回はキガタがめっちゃ頑張った話だった。是非ともあのシーンではハギリ博士も抱き締めてあげてほしかった…。ハギリ博士の言動を見ていると一作目の頃より人間味が増してるような気がするのは周囲に存在している人工知能との差からの対比なのかな。
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ウォーカロンシリーズ
ウォーカロン・メーカーの重役たちが乗った飛行機が消息を絶った。
そして同じ時に同メーカーの開発施設が何者かに占拠される
いったい何が起きたのか。
今回は珍しくハギリ博士に身の危険が少ない(笑)
今回のスターはキガタかな
チップを埋め込まれていないウォーカロンは
もはや人間か?
人工知能の「逃亡」
すべての区別があいまいになりつつある。
どこへ向かっているのか・・
Posted by ブクログ
人工知能の名前が覚えられなくなってきた…。とうとう宇宙も舞台に入ってきた。今回は大勢の人やウォーカロンが死んだけど、悲しい的な感情が一切湧いてこないのは、やっぱり人の命の価値がちょっと希薄な世界だからかな。
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Wシリーズの9冊目 Where is the Sky Arrow?~カイロ発ホノルル行きエア・アフリカのチャーター機が日本のウォーカロンメーカーの首脳陣を乗せて行方不明になり,九州の火山近くにある施設が何者かによって乗っ取られた。警察のロボット部隊も,HWITEのウォーカロン部隊も突入したまま帰ってこない。装甲車を有線で繋いで突入すると,人やウォーカロンの遺体が発見されるだけ,メインコンピュータは空だった。消息を絶った飛行機が宇宙空間でみつかり,生存者はないが,メインのAIが抜け出したくてデータをすべて送ったらしい。キガタが衛星に飛びチップを回収する。その内容は明らかにならないが,イシカワは企業として存立が危うくなり,他のメーカに買われる位なら,データを逃がすことを考えたのだ。イシカワはポストインストールを施していないウォーカロンを世に出していたのだ。これはもう人だ~人間のように泣いたのか?は2018年10月,完結?
Posted by ブクログ
百年シリーズとのリンクにはドキドキするけれど、なんとなく繋ぎっぽいなぁという印象。もしかすると、自分が人工知能などについてもっと知識が増えた頃に読み直すと面白いのかもしれない。今はまだあの人工知能ネットワークというか世界観についていけない。
Posted by ブクログ
ウォーカロン・メーカーのイシカワの地下の開発開発施設で反乱が。トランスファの侵略らしいと物語は始まる。
Wシリーズで見え隠れしていたウォーカロン・メーカーの意図が明かになると期待して読み始める。
予想に反して、前半は地下の状況が掴めず、なかなか進捗しない。
中盤からジワジワと潜航していく印象。
今回の主役はキガタ。ウォーカロンだけど、ポスト・インストールされた彼女が人間に近くなっていることにドッキリする。勿論、デボラとの親和性は高いし、かつて一度死んでるけれど。
後の物語読むとき彼女が登場したら、幼児の時の呼び名を想い出しそうな気がする。
ウォーカロンも人工知能もトラスファも人間も何の違いがあるんだろうか。人間が人間である理由って何だろう。
人間は人工知能を崇めるようになるんだろうか。人工知能だって狂うかもしれないのに。
ついつい、そんな色んなことを考えてしまった。
終盤は百年シリーズの始まりにグッとリンクした印象。
クジ・マサヤマって、何処で登場してたんだっけ。ちょっと読み返さないといけないなあ。
このシリーズはSFの名作が引用されているが、本作はブラッドベリ。ちょっと意外だった。