あらすじ
脱走したウォーカロンたちが潜んでいるというアフリカにあるコミューンへやって来たハギリたち。彼らはそこで、新しい生命のあり方を体験する。
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Posted by ブクログ
Wシリーズ5冊目。
生きているから「生きているのか?」という疑問が生まれる。脳だけでボディを捨てたウォーカロンの谷。夢の中で仕事をして、起きている間は自由に暮らす。管理してくれる人がいれば、ボディの病気を心配する必要もないし、物を食べてエネルギーを補給する必要もない。うらやましいかと言われると、否だね。そもそも長生きに興味はない。でもああいう世界は嫌じゃないかも。
それにしてもデボラを呼び出すことを思いつくってやっぱり主人公はすごいね。
Posted by ブクログ
早く読みたいような、読み終わるのがもったいないような、このシリーズ。
ハギリはてっきり肉体や脳から解き放たれたいのかと思ってたけれど、「人間」としての葛藤があるのだなと知った。
ウグイもデボラも、それぞれ“人間らしく”なってきてるのが微笑ましいです。
Posted by ブクログ
なんかものすごい世界になってきた。
ウォーカロンの脳だけがカプセルに入っていて体を持たずにバーチャルの世界で生きている。
最後のデボラとの会話が面白かった。
Posted by ブクログ
どこからが生きていて、生きていないのか、ここまで未来に存在していたら確かに考えてしまうかもしれない。でもじぶんが生きているのか考えるのは生きているものだけ。なるほど、と思わされました。
Posted by ブクログ
テルグに閉じ込められるところは想像できてしまって、その状況に陥るまでにドキドキしてしまった。普段隙のないチームワークなのに、あそこでアネバネも入ってきちゃうのはあまりに杜撰すぎる展開でびっくりした!!
物語で展開される生命の定義に関するそれぞれの立場からの考察は興味深く、読みながらふわふわと考えたりして、楽しかったです。
エピローグのデボラとハギリの掛け合いが素敵でした。お花、渡してみてほしいなぁ笑
Posted by ブクログ
今回はウォーカロンの新たな形態(?)が現れる。生物、知性、感情といったことへの考察はなかなか興味深いけど、シリーズ全体の謎解きからするとちょっと寄り道感あるかな。
6年前の作品でVR空間が出してくる先見性は流石。
ところで、デボラの無敵感が凄いんだが、今後どう展開させるんだろうね。
Posted by ブクログ
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Wシリーズ5弾。フランスの博覧会から脱走したウォーカロンが潜むというアフリカ南端へ。富の谷という地下都市でのバーチャル社会。そこでは人間は村長のシン一人と脳だけのウォーカロン。体を捨て頭脳だけでバーチャル社会テルグで生きる人々。チューブがつながった頭脳だけが集まった一室。キリナバをリーダーとしてソフトの仕事をして富の谷に金をもたらす。冷凍保存、ウォーカロンに続き、ボディを捨て頭脳だけでバーチャルで生きる社会の展開。技術が進歩した究極の未来の想像がなかなか面白い。
実際はシンは人間ではなく、給仕していた老母がシンであったと思われる。
テルグの住人である、数学と物理の教師フーリは後の巻でも登場。