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「先生は、幽霊を信じますか?」――国立大学の理科系の授業で、著者は何度もこう質問され唖然とする。彼ら学生は、幽霊が物体だと思って訊いているのか、あるいは現象だと認識しているのか。かように若者の科学離れはもはや危険域まできている。俗説や占い、オカルトなど非科学が横行する今、工学博士で人気作家の著者が、個人レベルの「身を守る力」としての科学的な知識や考え方を簡潔に講義。
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Posted by ブクログ
【科学的とはどういう意味か(森 博嗣)】 「科学から目を背けることは、あなた自身にとって不利益ですよ」、「そういう人が多いことが、社会にとっても危険だ」(まえがき) 教育や受験のシステムの中で理系科目に苦手意識を持った人が、自分のことを「理系に向かない」と決めつけて、数学や物理を忌避するようにな...続きを読むる。 そうしてすっかり「科学離れ」をしてしまうと、「小難しい理屈はいいから、結論だけ教えて」と、考えることを放棄して他者に結論を委ねてしまう。 結果として、誰かが言う印象や主観に流されたり、非科学的なものに惑わされて判断を誤ったりすることに繋がる。 好きとか苦手とかいうレベルの話ではなく、日本語を話すのと同じように「科学とともにあるという認識を大切に」(第4章)しよう、端から避けるのはやめようということを、どうにかして伝えようとしている。 私自身、大学受験は英語と生物だったし、高校生の時にどんどん増してしまった理系科目への忌避感を今も引きずっている人なので、著者の指摘には身につまされる。 著者が言うように、小学校~高校の時に「できない、苦手だ」じゃなく「時間はかかるけど、できる」と思うことができれば、忌避感はここまで増さなかったかもしれない。 スパッとした論調なので、「自分は文系だ」と思っている人はもちろん、「文系寄りかも」という気持ちが少しでもある人には少々痛みを伴うかも。でも著者は決して文系をディスっているのではなく、むしろ「そう思い込まずにちょっと科学的に考えてみませんか」と誘っているだけなので、読んでみると良いと思う。
いわゆる「理系」の自分にとって、すごく大切なことが書かれていると感じた。特に、数字とか量とかのイメージを確かに持っておくべきという主張に共感する。計算ミスによる重大なミスに気づくためにも必要だと思う。
知識も大切だが、方法を学ぶことも大切。科学的な考え方は方法を理解すること。誰もが再現できること。再現性!まさか、ここでこのキーワードと再び巡り合うとは(若い頃、仕事のFBで知った単語)。仕事だけではなく、生活にも取り入れたら?と言われた気分。 生物としての直感も好きだが、人類が発見した数々の方法を...続きを読む理解し、生きやすい人生にしていきたいと思う。
科学を正しく、そして前向きにとらえた本です。 「科学では説明できない〇〇」「理屈で考えない」みたいな話は、大衆が飛びつきやすい話題なのかよくありますが、それってどうなの?と考えさせてくれます。 正しい判断力を付けられる本だと思います。
非科学的なこと(占いとか)が好きな自分にはグサッとくるところもあったけど、確かに科学を必要以上に敵視したり、少しの理屈も知ろうともしない態度は、たくさんの科学で成り立っている今の世の中を生きる上では危険なことなのかも、と思った。 あと、子育て中なので、幼少期のテストだけで、この子は文系なのね…と早々...続きを読むと決めつけることだけはしないでおこうと思えた。
科学とは? ということを理解するのに最適な入門書。身近で、もはや誰もかかわらずに生きていけない科学。科学について、一般の人間が理解しておくべき視点について簡潔に示してくれている。 非科学的なものを非難するのではなく、何が科学と異なっているのか、また、科学を理解しておくことの重要性が示されている。 と...続きを読むてもドライな姿勢が気持ちがいい。 内田麻理香氏の『科学との正しい付き合い方』も併せて読みたい。
「科学的」の捉え方が自分の中で変わった。 面倒を避けない、メソッドを重視する、データと慎重にお付き合いする、などなど。 震災直後に執筆された本とあって、当時の原発事故に対する人々の反応に向けた批判が背骨になっている。けれど、これはそのまま今年のコロナの話として読み替え可能だ。 そういえば、そんな話を...続きを読む朝日新聞の特集で見たような。論者は誰だっけな? 私たちはどんな悲惨な出来事からも、基本的には、何も学ばないらしい。 ……いやいや、こういうペシミスティックな態度も、科学的じゃないんだった。 あくまでもデータと向き合い、現実的かつ慎重に、前向きに処していく態度。それが、科学的、という言葉の意味するところだと諒解した。そうなれるかどうかは、これからの行動次第だけれど。 これを読んだ後は、池内了さんの『疑似科学入門』あたりがよさそう。
科学に興味のある一人として、いろいろな気づきを得られました。ただ、題名に科学とあるけれど、そういう方面が苦手な人ほど手にしてほしい一冊です。
「言葉とは単純化であり、ディテールを損ないかねない」という主張が、自分が最近考えていたこととピッタリ一致していた。 テーマがはっきりしていて、すんなり理解できた。 森博嗣はものの見方が鋭いというか、まさに科学的だなあ。
感想
現在の科学が人の目に見え辛い状態なのが、信じられないという幻想を生むんでしょうね。
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