森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ見上げた夜空を、宇宙をおそろしいと思う理由が、少しだけつかめたような気がして涙が出た。
夢の中で《私》やそこにいた人、あるいは場面が次々切り替わるように、展開していく物語。
この体へ収まった、今日いまこの瞬間に認識している《私》だけが、《私》である必要はない。
どれだけ自由に振る舞っているつもりでも、それは誰かに操られているだけなのかもしれない。
《私》が存在していなけれぱ、他のすべてにも意味はない。けれど《私》と私以外は違うもの。
「わかった?/わかったから、もういい?」という問いかけが、第11章に何度か出てくる。
一度納得したつもりになっても、またすぐわからなくなる。生きている限り、「もういい」とはどうしても思えないのかもしれない。
哲学的で、意味があるようでないようで、心地のいい小説でした。
とりあえず登場人物は書き出して頭の中整理したくなるけど、曖昧なままでいい感じもする。 -
Posted by ブクログ
ミステリー小説作家・森博嗣氏のノンフィクション作。2017年作品。
こんなタイトルなので、普通の自己啓発本かと思って読んだら、そんな訳にはいきません。
全7章の内、第1章から第3章にかけては、じゃあ夢って何だろうという「夢」論。第2章では、アンケート調査での回答者の夢を、短いコメントで次々とぶった斬っていくのですが、これが痛快。「夢」ではなく「祈願」では、とか、典型的な周囲巻添え型、「週末の計画」レベルのように思う、など、笑えます。
第4章から第5章は、夢の叶え方の方法論になり、それが割と自己啓発本の類型的な内容なので、このまま普通の自己啓発本になってしまうのかと思っていたら、話をまとめに入る第6章からはそういう類型から外れていきます。
その結末については触れませんが、第7章の終わりからあとがきにかけては、名言が連発していたと思います。
結果的に、今までの自分を見直すことができる、非常に良い本だった、と思える本でしたよ。 -
購入済み
このシリーズ結構しょっちゅうファイルの更新をさせられる。しかも更新しない、は選べない。更新するか、後で更新するの二択のみ。結局その度に好きなシーンに挟んでおいたしおり等が全部消えてしまう。四季はもう何回か更新のせいで好きなシーンがパッと開かなくなっている。電子でも紙の本でもお金払って買ったら自分の使いいいようにカスタマイズしたいよ…お話は最高です、最高だからこそ、しおり沢山挟んでるのになぁ〜。また更新こお知らせきてるし!
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Posted by ブクログ
ネタバレこのWシリーズの最終巻は、これでもかってくらい完全にハギリ博士とウグイとのラブロマンスに徹底してくれました(笑)。読者の好みを分かってるよね~。ウグイが可愛すぎて「もうダメ!」って感じです。
このWシリーズはウォーカロンとか人工知能とか不老不死の人工身体とか、生殖ができなくなった人間達とか、いろいろなテーマを混ぜ合わせてくれて、我々に人間の倫理観や永遠の命を得たら人間どうなるんだとか、子孫繁栄とはなんぞやとかそういったことを考えさせてくれました。
でも、終わってみると『恋』を知らない不器用な中年の学者先生が(実際は100歳超えてるんだろうけど)と仕事に命を懸けていた若きエリート女性情報員(ウグイは20代後半くらいなのかな?)が愛に目覚めるというラブストーリーだったという、本当に楽しませてもらったシリーズでした。
今の時代、猫も杓子も『愛』だの『恋』だの、『キス』だ『セックス』だと恋愛を我が物顔で知ったように話したり、書いたりするけど、この『人間のように泣いたのか?』ではそんな言葉は一言も使われることなく、本物の『愛』のストーリーを紡ぎ出してくれました。
ハギリ先生が心情で「ウグイといるといくらでも話せる」、「ウグイに害を加えさせない為なら、僕はどんな悪事だってやってみせる」なんてことを独白する場面があるけど、「そりゃ、もう、あなた、ハギリ先生。それは先生がウグイを愛してるってことですよ」って読者のこっちがつっこみたくなるってもんです。
「好き」っていう言葉は小説の最後の2ページにやっと初めて出てくるんだけど、もう、ハギリ博士から訳分からん症状説明を受けるカウンセリングの医師の気持ちがいやってほど分かるよね。
「それは恋煩い!二人でよろしくやってくださいよ!もう!」ってね(笑)。
二人の最大の見せ場が、ウグイがハギリ先生を抱きしめるところとか、二人が心を通わせて手をつなぐところって、「大正時代の小説か!」って、つっこみたくなります(笑)。
まさに10冊に渡った『尊い』ラブストーリーを楽しませていただきました。ありがとうございました。
実を言うと森博嗣先生の小説は「スカイ・クロラ」シリーズだけしか読んだことなかったので、『すべてがFになる』から読み直しますねっw