森博嗣のレビュー一覧

  • 四季 冬 Black Winter

    Posted by ブクログ

    「人道的という言葉だけの価値観に束縛されている人たちには、きっと理解できない。何故、生きている牛や豚を殺してそれを食べるのか? それは人が生きていくため。では、自分が生きるためならば、何が許されるのか? 生命を奪う相手が人間ならば、それは罪なのか。たとえ、殺される本人が許しても、その行為は罪なのか。」

    「その一方では、時が経ち、待っていれば、人は誰でも皆、死んでしまう。つまり、殺すことが可能なのは、生きている間だけです。生命体は、何故、死ぬのか。新しい生命は、古い生命の死の上に成り立っている。それが自然の摂理。花は枯れて、実をつける。実は落ちて種となる。多くの動物は、産卵のために死ぬのです。

    0
    2018年05月20日
  • 議論の余地しかない A Space under Discussion

    Posted by ブクログ

    これまでの森作品からの抜粋一言集。
    迷いない一言一言が深くて、重くて、単純で、簡潔。
    鞄に忍ばせておきたい一冊。

    0
    2011年06月19日
  • 創るセンス 工作の思考

    Posted by ブクログ

    ものづくりをする人(技術者)の考えについて説いた本。
    技術者を目指す人だけではなく、技術者と接する人にも読んでもらいたい。

    0
    2011年06月06日
  • 魔的

    Posted by ブクログ

    詩を読んだことはほとんどないが、そんな人間の心をもふるわせる言葉の数々。リリカルなだけでないのが性に合った。

    0
    2011年05月20日
  • 的を射る言葉 Gathering the Pointed Wits

    Posted by ブクログ

    言葉遊びと言ってしまえばそれまでだが、それ以上に深いものがあると感じるのは「戒め」があるから?
    ちなみにこういうのを箴言というそうだ。

    0
    2011年05月19日
  • すべてがEになる I Say Essay Everyday

    Posted by ブクログ

    HPで毎日更新されていた日記の1998年分をまとめたもの。
    理系人間の実態も目新しいし、新聞もテレビもあまり見ないのに、そこらへんの知識人よりよっぽど社会が見えている。
    大学時代、価値観に大きく影響を受けた。

    0
    2011年05月12日
  • 森博嗣のミステリィ工作室

    Posted by ブクログ

    森博嗣の人物像に触れることができた、初めての本。「小説はあまり読まない」といいながらも、「森博嗣のルーツ・ミステリィ100」では古今東西のミステリの名作を押さえ、他にも独特の文章の元となっている作品が挙げられているので、感性を磨くのに大いに参考にさせてもらっている。

    0
    2011年05月12日
  • カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep

    Posted by ブクログ

    カラクリでのストーリー展開,本当に感服する次第です.理系の人間にとって,この文体というのは抵抗感がありません.おそらく思考方法が似ているからなのかなぁと思うのです(だからといって,森博嗣さんほど頭は良くないですので・・・).一気に読めました.

    0
    2011年05月04日
  • 工作少年の日々

    Posted by ブクログ

    2011.03.10

    『リプレイ』を読み終わって、あまりの壮大さになんとも言えない余韻が続き、次読む本は軽いものがいいと思った。何かないか何かないかと本棚を探しながら、こういうときは土屋先生の本がぴったりなのだけれど、既読のものばかりだった。
    ふと手に取った『工作少年の日々』。数ページ読むと所々でくすっと笑える。これはなかなか・・・!と思い読み始めた。

    しかし、軽い部分があるものの、途中で手を止めて考えることもしばしばだった。

    - 僕から見ると、世間の多くの人たちは、とても複雑な生活をしているように観察される。いろいろな例外を作り、いろいろなしがらみに囚われる。そういった雑多なことに対し

    0
    2011年03月10日
  • 創るセンス 工作の思考

    Posted by ブクログ

    どんな物体であっても、計算通りにものが出来上がることは奇跡だといって良い。

    要するに、技術というのは、この様な自然のばらつきを知ることであって、人間や生物と扱うことと全く同じなのだ。違いがあるとすれば、ばらつきの大きさの差異だけである。

    著者ならではの鋭い考察。

    0
    2011年01月30日
  • 小説家という職業

    Posted by ブクログ

    小説家になる気などさらさら無かった私ですが、森氏の作品が好きなので、購入して読んでみることにしました。

    森氏の「小説家という職業」の遍歴、森氏なりの「小説家という職業」に対する見方 (そういう意味では、タイトルに偽りはありませんね)
    小説を書き、職業とするためのノウハウを記した本ではありませんが、そんなことよりもっと大事なことが書かれていると私は思います。
    これから小説家を目指すべき人には必読でしょうし、小説家を目指さない人も、職業人であれば読んで損はないかもしれません。

    最後に大変なめた話で申し訳ありませんが、小説を一度書いてみたいな、とこの本を読んで思いました。

    0
    2019年01月16日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

    Posted by ブクログ

    うわあ・・・。短編集なめてました。
    森博嗣さんはもう長編だけでなく短編集もすべて読みつくそうと思った瞬間です。
    衝撃のラストという言葉がふさわしい。
    そしてVシリーズ全部読んでない人はまだこの本読むべきじゃないです・・・泣
    まあ嬉しいネタバレです。
    最初と最後がこうつながるなんて!おどろかされっぱなしです。
    毎回新鮮な気持ちで読める森ミステリ。リンクがわかったときの「ああ!」っていう感じがあるからやめられません

    短編なだけあって、殺人事件はひとつもでてきません。
    日常のなかの不思議な出来事を、ちょっとした話題にしてみんなで推理しあうはなしが大半なので、いつも推理小説を推理しないで読む私も、じ

    0
    2010年11月14日
  • 議論の余地しかない A Space under Discussion

    Posted by ブクログ

    何度でも読める。
    常に些細な言葉の端々を思考していないと、こういう議論には至らないと思う。
    下手な哲学書よりも身近な言葉で、頭の奥にあるもやもやを吹っ飛ばされる感じがする。

    ページいっぱいに載った写真も、所謂「きれいなもの」とか「珍しいもの」ではなくて「あっ、あれをこう撮ったのか」というなんだか気持ちのいいわけわからなさである。

    0
    2010年10月07日
  • 工作少年の日々

    Posted by ブクログ

     理工系ミステリィ作家森 博嗣さんの、まさにタイトルどおりの内容のエッセイ。
     白状すると私は彼の表記ルールになじめずに(ミステリー→ミステリィ)、なかなか著作に手が伸びないのだけれども、これは随筆のためかさらりと読めた。

     モノ作りはとても楽しい。ちょっとお金がかかるけど、でも、お金と時間をかけてすることはとても楽しい。そんな当たり前のことを再確認しつつ、でもこの人ってやっぱり変人だよね(笑)

    0
    2010年09月29日
  • 冷たい密室と博士たち

    Posted by ブクログ

    前回のすべてが~の漫画も素晴らしかったが今回はそれを上回った感じがします
    犀川かっこよくなったかな?

    この絵が苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、私は好きです
    しかし巻末の森氏のコメント相変わらず長えよw

    0
    2010年08月22日
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集

    Posted by ブクログ

    読んだ覚えがある作品が前半に集中していたので、2冊購入してしまったかと慌てたが、そんなことなかったらしい。
    久しぶりの森博嗣もS&Mも堪能。

    0
    2010年08月14日
  • 君の夢 僕の思考 You will dream while I think

    Posted by ブクログ

    何度でも読める。
    何度でも読んでしまう奴がたくさんいるだろうことを見込んでの丈夫な紙質なんじゃないかと思ってしまって、そこがまた心憎い。
    エッセイではないし、写真集でもない。
    トーマの写真はこの上なく可愛い。
    もう一度彼の作品をぜんぶ読み直したくなります。

    0
    2010年07月28日
  • 奥様はネットワーカ

    Posted by ブクログ

    例によって森氏の「シリーズ外作品」。

    もの凄く複雑な構成の「実験的小説」。
    登場人物6人の、モノローグだったり
    客観だったりの短い章が積み重なり、
    一つの「本筋」ストーリーが進んでいく。

    またコジマケン氏のイラストがふんだんに入り、
    何というか絵本のようなマンガのような
    不思議な読書感。物語を読むときに、
    かなりこのイラストに引っぱられて
    キャラクターを理解しようとしてしまう。

    舞台は、とある大学。
    そこの教職員たちの中で、ナイショだが
    実は夫婦だ、という人が一組いる。

    その中で起きる連続殴打事件。
    最初はケガをする程度だったが、
    とうとう死者まで出る。

    警察が介入してくる中で、

    0
    2010年07月20日
  • 悪戯王子と猫の物語

    Posted by ブクログ

    ときどき難解だけど、唐突にするっと入ってくる言葉がたくさん。
    この薄い本によくもこれだけの読み応えを詰めたと思う。
    そして絵本の本懐、絵がキレイ。

    0
    2010年06月04日
  • スカイ・クロラ

    Posted by ブクログ

    飛行機の操縦感覚、機器名称等は知識不足で全く実感できない(すなわち飛行機ヲタではない)のだが、文体の雰囲気が好きでこのシリーズだけは全てチェックしている。

    0
    2010年05月23日