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気儘な探偵・頸城悦夫のもとに舞い込んだ、謎に満ちた美女からの依頼。それは「天使の演習」と呼ばれる古い美術品を、彼女の母のために取り戻すことだった。頸城は「天使の演習」の在り処を探ろうと、引退した大物タレントに近づく。だが、彼は世界的に有名な伝説の殺し屋・ゾラに命を狙われていて…!? 洒脱でスリリング、ちょっぴりほろ苦い新感覚のハードボイルド!
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Posted by ブクログ
「ミステリ」に分類したが、この本の主眼は ミステリ成分にはない、と思う。 割と早い段階で犯人分かるし(^ ^; それよりも、ハードボイルドで洒脱な 登場人物達の会話を楽しむのが心地よい。 古き良き「探偵小説」という感じ(^ ^ ピート・ハミル的な?(^ ^ 森氏の文章は、リズム感がものすごく強調...続きを読むされている。 平常部分はわりとゆったりとしたテンポで、 珍しくウキウキするシーンではアップテンポになり、 最後の空港に向かうシーンの激しさがあって、 最後の虚脱した「無音」のシーンがとても生きる。 もちろん、登場人物の魅力や校正の緻密さなど、 森氏らしいきっちりとした作風は健在。 その上で、「すべてがFになる」で見せつけられた 「天才の脳内の回路のつながる速さ」に通ずる リズム・テンポの自由自在さが心地よい。 「読んでて気持ちいい」一冊でした(^ ^ 文庫版巻末の杏さんの解説もグッド(^ ^
地の文がとても好き、この世界観にどっぷり浸かりたい。ゾラが誰かっていうのは鈍いわたしでも察しがついたから、ミステリとしてはアレなのかもしれないけど、この本の面白さはもっと別のところにある! 5年ぶりくらいに森博嗣の小説読んだけど、やっぱりいいなぁ。
軽めで読みやすい、分量も少なめのお話。 相変わらずキレキレの会話、文章でやっぱり面白い。 メインディッシュのくだりは目から鱗でした…。 天使の演習!!と、思わず反応してしまいますが、登場人物がリンクしているのかはいまひとつわからず。 シリーズになったら面白いだろうなあ。
どうも、人間という生きものは、満足を求めすぎるのではないか。癒される時間、リラックスできる時間を求めすぎる。優しさや静けさを求めすぎる。しかし、本当にそれらがそんなに大事なのだろうか。もっと不安定な、もっとどきどきするような時間の方が実は大切なのではないか。そんなことを、考えたりする。 ...続きを読む 翌日は土曜日。週末は、仕事をしないことに決めている。特に、仕事よりも面白いことがあるときは、しないことに決めている。これは、平日でも同じだ。 子供の頃、学校へ行っている頃は楽しかった。ううん、もっと小さいときは、もっともっと楽しかった」 「何が楽しかった?」 「えっと、わからない。覚えていないわ。何だったんだろう。でも、一日がとても楽しかった。楽しかったことだけは覚えているの」 「大人になるとね、つい、何が楽しかったのかって、分析してしまうんだ」 「そう。僕は車を運転するのが好きだけれど、どうして好きなのかなって、理由を考えてしまう。それで、エンジン音が好きなんだ、この空冷の音じゃなければ駄目なんだって、どんどん拘っていくんだよ。本当は、ただ、ぼんやりと楽しいだけなのにね。そうやって、理由を探してしまうから、自分を限定して、突きつめていく、追いつめていく」 「考えすぎなのね?」 「誰でも、きっと考えすぎだと思うな」 早朝、目が覚めると、ベッドで本を読むのだ。理由をきいたら、太陽が出ているのだから、使わないともったいない、と笑った。 調べものをして、それを自分なりに整理し、誰が読むともしれないのにレポートを作成する、そんな地道な作業が僕は好きだ。 なにが起こっても、地球は止まらない。時間も止まらない。 何一つ終わるものはない。
森博嗣によくある、回転の早い会話が楽しめる。 もう、その点に関しては最高! ストーリー、ミステリーの方に関しては特に...かな
他のシリーズのアノ人が?! とか思ったものですが・・・ ま、短くまとまっていて良いとは思いますが なんとなく矛盾がないか? ま、暇なときにもう一回読み返してみようかと思うレベル
森博嗣氏ってもっと無機質で概念的な作品しか書かないと思っていたのに、よい意味で予想を裏切るカジュアルなハードボイルド的内容だった。 一気読みできるぐらい面白かったけど、主人公が必要以上にもてすぎるのはちょっといただけない。
正直、ここで終わっちゃうの?!って叫ぶお話。 なんか舞台やら映画やらを観てる感じで、うん、まとめたよね。って感じ。 不満と言えば不満なんだけど、そのまま文句につなげられるかと言えば出来ない。 ファン故もあるし、作品自体の質的なものもある。 でももう少しボリュームがあってもいい気がする。
正直、森博嗣の短編単発モノは入り込めない事が多いのだが、『天使の演習』というシリーズ絡みの単語に惹かれて購入。 冴えないおっさんが主人公で、読み始めは“今回も外れか…?”と思っていたのだが、志木真智子が登場した途端、話に彩が出て、主人公も活き活き?(笑) ゾロの正体は途中で何となく勘付いちゃうけ...続きを読むど、それでも最後まで飽きずに読める一冊だった♪
ミステリー要素はあまりないかな・・・ 探偵物? ミステリー? 恋愛? どれでも当てはまるし、どれにも当てはまらない・・・ ただ、読みやすかった☆
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