森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと読みたいなと思ってた本です。
ようやく買えました。
森博嗣さんが好きなんですけど、これは絡繰り探しの青春ミステリィということでちょっと珍しくて面白そうだなと思ってました。
期待以上に面白かったです。
絡繰り探しの謎解きも、その絡繰りに隠されてたこともそこまでたいしたことないなという印象ではあったんですが、何よりも爽やかなのが良いです。
謎解きしているみんながすごく楽しそうで、読んでる私もわくわくしちゃいました。
こういうちょっとかわった青春もいいですね。
過去とつながる瞬間というのも素敵です。
このカクレカラクリはドラマ化してるということで、そっちも見てみたいです。
キャストも結構イメージ通りですし。
きっとドラマも爽やかなんじゃないかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
この本は小説家を目指す人に向けたエールの本だと期待すると大半の人はその期待を裏切られると思う。私は、小説家に憧れる者ではあるが、実際に小説で金を稼ごう、食っていこうとは今のところ真剣には思っていない。ただ、小説が書いてみたい、と思っていて尻込みしてるだけの単なる一般人だ。よくいる読書家が冷水を飲もうとして躊躇しているだけの小市民だ。
そんな私がこの本を読んだ理由。それは森博嗣その人に興味があるからだ。この人は理科系の研究者というモノ書きからは最も遠い場所にいてどうしてあんなに面白い小説が書けるのか?非常に興味深い。
森博嗣の小説家としての在り方は、破天荒だ。
長嶋茂雄風。
来た球をカーンと打つ
ぶっちゃけたことを言えば、この本にはその程度のことしか書かれていなかったと私には思えたのだが言い過ぎだろうか
森博嗣自体は
小説はビジネスとして書いている。お金を稼ぐため人に自分の作品をサービスとして書いているんだから苦労がある。楽しくない。
そう書いているが、この本の読者は本当にその言葉を文字通りに捉えたのだろうか?
私はそんな風には到底思えなかった。
森博嗣の小説家ザマ?はとても楽しそうなのだ。
こんな風な小説家にならなってみたい、と思えるものだった。
この本は小説家を目指すというよりも、正直森博嗣を目指す本なのだと思う。
そして私は小説家にはなりたくないが、森博嗣にはなってみたいと思った。
また、森博嗣のようになれれば小説家になってもいいと思う。
それが無理なら趣味の域で楽しむのがベスト。
まぁ大抵の人にとっては趣味の域で終わるのであろう。
そんな特別な能力を持った人は数多くいない。
それでも地球は回ってる。それでいいじゃないか -
購入済み
おもしろい!
ただのミステリーに留まらず、哲学的思考が散りばめられた『犀川教授&萌絵』シリーズ。
シリーズがどういう順番か、電子書籍はわかりづらいのですが、(裏表紙がないから)
シリーズ4作目?くらいだと思います。
ここでハマってこのシリーズは全て読みました! -
Posted by ブクログ
森 博嗣の短編集。
短編集と言っても、他シリーズとの関連も深い物語がある。
明確に登場人物の名前が出ていない久手も、「あぁ、これは、あのシリーズに登場するあの人の物語だな」と言った具合に・・・。
そして、やはり、謎解きの答をワザワザ記していないのもよい。
■『ラジオの似合う夜』
Vシリーズ、あるいは四季シリーズを読んでいたら分かる筈だが、それらを読んでいなくても、ミステリとして、楽しめる。
ラジオって・・・そうか、なるほどな!
■『檻とプリズム』
物心ついたときから檻の中で暮らしていた(ことに気がついた)少年の物語。
比喩を比喩として記さずに、人間の成長について描かれている。そして殺人の要素も・・・。
■『証明可能な煙突掃除人』
煙突から落下して、死に至った父親と同じ煙突掃除人になった男の物語。
父の最期のことば「あそこに上った奴だけがわかる。地獄の深さだよ。」
それを追体験するかのような、出来事が男をおそうのだが、その結末は・・・。
これは、ある意味救済の物語なのかもしれない。
■『皇帝の夢』
夢と現実とのリンク、そして、生と死について。
生まれれば、きっと落ち着ける。そして、死ぬことだってできる。とにかく、まず、生まれなければ。
■『私を失望させて』
最期まで読んで、そうきたか!騙された!・・・系の物語。
つまらなく進行する物語が、最後に逆転するおもしろさがある。
■『麗しき黒髪に種を』
子どもの頃にした先生に対するイタズラに、心を痛めるとともに救済を求める。「もしそうだったら、どんなに良いだろう」
■『コシジ君のこと』
その涙。よくわかる。
■『刀之津診療所の怪』
これもXシリーズのあの方達のスピンアウトの物語。
チョークで書かれた【刀のつPQF】これわかる?
謎の答が書かれているのですっきり。そう出なければ全くわからなかった!
■砂の町』
すこし、「銀河不動産の超越」みたいな物語だが、ラストは・・・
■『ライ麦畑で増幅して』
ラストには『ライ麦畑で増幅して』というタイトルの物語。これは、明らかに『The Catcher in the Rye』のオマージュだとおもうのだが、Xシリーズに出てくる、小川 令子がなぜ椙田の秘書になったかという経緯がすこし分かるものになっている。
小川は死んだ社長の遺言で譲り受けることになったもの。
「午前と午後が背中合わせ」
この謎、わかるかな?
あぁ、だから、それを選んだのね。
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とまぁ、読んだ人にしかワケの分からない解説ね。
気がつかないだけで、他のいろんな森作品とリンクしてそうな物語やエピソードが沢山ありそう。 -
Posted by ブクログ
森博嗣が1996年から2001年まで、自身のホームページ上で
毎日休むことなく書き続けた日記を書籍化したシリーズ、
「I Say Essay Everyday」の最終刊。
まえがきで森博嗣自身も書いているが、
このシリーズは価値が非常に高いと思う。
まず、エッセィとして単純に面白いことは確かである。
実際、この日記がホームページ上で公開されていた当時は、
そのユーモアあふれる文章をただ楽しんで読んでいた覚えがある。
だが、この日記の価値は他にもある。
日常の出来事の記述の間にちりばめられた、
新しい発想、考え方、視点、切り口の数々。
それらを非常に純度の高い状態で吸収することができるのだ。
自分の中にあるセンサーの感度が増したためか、
今回の再読では、初読のときよりもそういった発想に対して
強く反応しながら読むことができたと実感している。
また、自身の趣味に対する真っ直ぐな姿勢や、
趣味のために意識的に徹底して無駄を排除した
シンプルなライフスタイルには強い憧憬を感じてやまないし、
憧れているだけではこうはなれないということも強く自覚され、
なんとなく活を入れられたような気分にもなる。
頭の中がセットアップし直されたような、
綺麗にすすがれたような、そんな読後感。
読み終わったあとは、おそらく世界が違って見えるはず。
森博嗣の発想に触れることは実にスリリングな体験だ。
若いうちにこの体験ができたことをとても幸運に思う。