森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本は小説家を目指す人に向けたエールの本だと期待すると大半の人はその期待を裏切られると思う。私は、小説家に憧れる者ではあるが、実際に小説で金を稼ごう、食っていこうとは今のところ真剣には思っていない。ただ、小説が書いてみたい、と思っていて尻込みしてるだけの単なる一般人だ。よくいる読書家が冷水を飲もうとして躊躇しているだけの小市民だ。
そんな私がこの本を読んだ理由。それは森博嗣その人に興味があるからだ。この人は理科系の研究者というモノ書きからは最も遠い場所にいてどうしてあんなに面白い小説が書けるのか?非常に興味深い。
森博嗣の小説家としての在り方は、破天荒だ。
長嶋茂雄風。
来た球を -
Posted by ブクログ
ネタバレこれ、わたしにはとても怖い話だと思いました。
途中までの謎、現れる不思議な人物「探偵伯爵」、謎を解くプロセス、その果のアクション! という展開が怖いのではありません。むしろ、それは女の子が体験した実話をもとにして書いた小説で、登場人物をすべて少女から少年に変えているという現実の否定の感覚がとても怖かったです・・・。単純に「現実との区別をつけるため」なら問題ない気もしますが、そうでもしないとその事件を振り返れないレベルで彼女の心に傷を残していたら、その事件のことを昇華して忘れてしまうために小説にして伯爵に送ったのでは、と思うといたたまれません。深読みしすぎかもしれませんけど(笑)こわいなぁ。読後 -
購入済み
おもしろい!
ただのミステリーに留まらず、哲学的思考が散りばめられた『犀川教授&萌絵』シリーズ。
シリーズがどういう順番か、電子書籍はわかりづらいのですが、(裏表紙がないから)
シリーズ4作目?くらいだと思います。
ここでハマってこのシリーズは全て読みました! -
Posted by ブクログ
森 博嗣の短編集。
短編集と言っても、他シリーズとの関連も深い物語がある。
明確に登場人物の名前が出ていない久手も、「あぁ、これは、あのシリーズに登場するあの人の物語だな」と言った具合に・・・。
そして、やはり、謎解きの答をワザワザ記していないのもよい。
■『ラジオの似合う夜』
Vシリーズ、あるいは四季シリーズを読んでいたら分かる筈だが、それらを読んでいなくても、ミステリとして、楽しめる。
ラジオって・・・そうか、なるほどな!
■『檻とプリズム』
物心ついたときから檻の中で暮らしていた(ことに気がついた)少年の物語。
比喩を比喩として記さずに、人間の成長について描かれている。そして殺人の -
Posted by ブクログ
森博嗣が1996年から2001年まで、自身のホームページ上で
毎日休むことなく書き続けた日記を書籍化したシリーズ、
「I Say Essay Everyday」の最終刊。
まえがきで森博嗣自身も書いているが、
このシリーズは価値が非常に高いと思う。
まず、エッセィとして単純に面白いことは確かである。
実際、この日記がホームページ上で公開されていた当時は、
そのユーモアあふれる文章をただ楽しんで読んでいた覚えがある。
だが、この日記の価値は他にもある。
日常の出来事の記述の間にちりばめられた、
新しい発想、考え方、視点、切り口の数々。
それらを非常に純度の高い状態で吸 -
Posted by ブクログ
どうも、人間という生きものは、満足を求めすぎるのではないか。癒される時間、リラックスできる時間を求めすぎる。優しさや静けさを求めすぎる。しかし、本当にそれらがそんなに大事なのだろうか。もっと不安定な、もっとどきどきするような時間の方が実は大切なのではないか。そんなことを、考えたりする。
翌日は土曜日。週末は、仕事をしないことに決めている。特に、仕事よりも面白いことがあるときは、しないことに決めている。これは、平日でも同じだ。
子供の頃、学校へ行っている頃は楽しかった。ううん、もっと小さいときは、もっともっと楽しかった」
「何が楽しかった?」
「えっと、わからない。 -
購入済み
面白い!
ミステリーに哲学的要素がはいり、
本当に面白かったです。
謎がいくつも絡み合っているので、
あらためて読み直したくなる作品。
ミステリーですが、
横軸には淡い恋愛があり、
シリーズものなので
キャラクターたちの恋の行方も気になるところ。