森博嗣のレビュー一覧

  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    1番の感想としては、一種の叙述トリックでしたね。
    S&Mシリーズを読み終えた後だと、保呂草(秋野)は犀川先生とトレースしてしまいます。
    疑うことも許されない(笑)。
    そして大オチ、本物の保呂草が登場、そしてto be continued…。
    洒落た終わり方しますね。森博嗣さん、流石です。

    秋野の考えは、受け入れられないけど、理解出来る。
    バーでの紅子との解決編は、何というか黒寄りのグレーの印象、そう感じました。
    居心地の悪い休憩所みたいな。

    「クロネッカ・デルタ」、数学が好きだった文系人間にはちょうど良い理系ネタも、S&Mシリーズに引き続きあり良かったです。

    ともあれ、V

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    2026年03月19日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    西之園さんと犀川先生の掛け合いが多く、全体的にほのぼのした雰囲気の巻。個人的には2人のこういった掛け合いが好きなのでかなり楽しめました。

    真相については一部首を捻る部分があった。ただ、そこに至る人の心理の後ろ暗さはぞくっとするものがあり、このシリーズの持ち味がでていて良かったです。

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    2026年03月18日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

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    SMシリーズを読破しようかなと思い手に取った一冊目!『すべてがFになる』は読んだことがあったので、非常に期待して読み始めました。

    やはり、理系出身としては読んでいて楽しいです。特に犀川先生の、理系特有発言や思考か大好きですね。

    今回好きだったのは、一度教授に質問をすると長い話になることを刑事たちが知らなかったことに気づく瞬間と、助手の婚約相手に数学の話をするところです。「なぜ役に立たなくちゃあいけないのか」、このセリフ大好きです。

    科学なんて、もともとはただの暇(スコレー)潰しだったんですから。

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    2026年03月17日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    S&Mシリーズ5作目
    登場人物も一通り出揃い、二人の関係もフライング気味だが進展ありと事件の謎の魅力と共にとても楽しめた。トリックはなんとなく、そうじゃないかなぁ?とは思ったが、一時的な記憶喪失は読めません

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    2026年03月16日
  • 諦めの価値

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    森さんの新書はだいたい同じ感じに着地していくけれど、考え方とか近いもの感じるので心地よい。
    自分がなにに諦めたか、を今一度考えると諦めていないというかその程度だったか、まだこれからでも出来ることが多いなと発見。

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    2026年03月14日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

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    ミステリのトリック自体はすぐ分かるとの評判らしいけど、最後まで分からなかった…まだまだ読書経験が足りないのかもしれない。

    博士の入れ替わりと、「数学者は笑わない」のタイトルが効いてくる点は素直に感動した。
    まだ森博嗣作品は「すべてがFになる」「冷たい密室と博士たち」しか読んだことがないけど、今のところこれが一番良かった。

    結論を急ぐ刑事の存在はノイズに感じた。
    犀川先生が余裕ぶっこいて犯人の前で気持ちよく語ってる…のは百歩譲って良いとして「で、結論は?」と刑事が何回も突っ込んでくると私も刑事と同じ気持ちになって少しイライラしてしまった。

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    2026年03月14日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

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    はじまりから推理シーンなのが面白かったです。
    最後の真実に迫っていくところ、もえちゃんのピンチ、今作もハラハラドキドキが味わえて読んでいてワクワクしました!

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    2026年03月14日
  • 新版 お金の減らし方

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    ・作者が天才すぎて全てを参考にすることは到底できないが、この本をきっかけに自分のお金の使い方ひいては生き方について考える機会をもらえた
    ・単純に読み物としても面白かった

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    2026年03月14日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

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    犀川の勤める大学内の低温実験室で起きた殺人。前作は物理的な密室といえる状況で、今作は状況的な密室であったが、似た作品という感じはなかった。大学の研究室という舞台だけあり、院生、学部生、教授などを描くシーンも多く、懐かしい気持ちになった。たまに出てくる西之園の豪華な暮らしぶりも、いいアクセントとなっており面白い。
    シリーズ2作目にして早くも犀川と西之園の間柄にも進展がありそうな感じだったので、そのあたりもシリーズの醍醐味として楽しんでいきたい。

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    2026年03月14日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

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    前2作に比べるとトーンダウン感はあったが、天王寺博士というまたまた印象的なキャラクターもあり、ページはよく進んだ。
    オリオン像のトリックは、もしかして…と思っていた通りだったので、少し拍子抜けした。天王寺博士の崇高で概念的な言葉たちが、トリックの鍵になっていて最後に繋がるあたりは、やはり著者らしさが出ていた。
    天王寺宗太郎、片山基生という、死んだ(ことになっている)人物達が事件の肝を握っていたが、想像上でしか登場しなかったため、そこはいまいち共感に欠けたかもしれない。

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    2026年03月14日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

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    定義するものが存在するもの。

    数学とは学生時代以降無縁の世界にいる自分からしたら、定義という言葉を久方ぶりに聞いた気がする。
    定義するとは一体なんのことやら。
    よくよく考えてみればなんとあやふやなものかと思う。自分が定義したものが真実、真理ではないし、誰かが定義したものが真実、真理ではないけれど、確かにそこにあるものとなるなんて、とても曖昧なのに自分にとってはそれが真実となってしまうかもしれない。
    今回は完全文系の自分には堂々巡りなところでした。
    ストーリーのトリックは割と序盤から見抜いてはいたのですが、このお話の真髄は、星座のことでもなく、犯人を見抜くことでもなく、定義とは というところに

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    2026年03月12日
  • 四季 冬 Black Winter

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    ランダムに再構築されていくことで進んでいく物語。長い年月をかけて成長し、前進してきた物語。そこに天才の思考の一端を垣間見たような気がする。美しくはかない思考の帰結に読んでいて深い感動を覚えた。まさに芸術としてふさわしい一冊である。

    19歳 酒井くん

    ↑生まれ出てきて19年でこの感想文。

    生まれて飛び出て44歳のワタクシ。

    四季、めっちゃあったまいぃよなぁ。
    ゼーんぜんついてけないけど、
    それがやっぱ天才って感じ。
    え!あれ四季だったの!?やっば!

    ↑こんなんでしたけど。

    19歳酒井くんの中身はキシオかな。って思ったわ。そこでも繋がっちゃうかー
    森博嗣のエッセイ読むと、
    売れる本を書

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    2026年03月10日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    相次ぐ大学での密室殺人。関与が疑われるロックシンガーの結城稔だが、彼自身も密室で殺される。複雑で緻密なトリックと、それを成し遂げる犯人の信念は、やはりこのシリーズの代名詞と感じた。解説にもあったが、動機に興味がない犀川と、それに呼応するように動機が曖昧な犯人の姿は、純粋に読者を密室の謎解きにフォーカスさせ、新たなミステリであることを実感した。
    犀川の萌絵に対する気持ちや考え方が変わっていることを感じさせる描写もあり、シリーズとしてどんどん成熟したしていると感じる。

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    2026年03月08日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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    実存主義的な文学感を感じる作品だった。「いかに生きるか」という人生の大きな方針に対して、自分の価値観や現状に応じて自分で選択し、その責任を担っていく。
    いいとこ取りだけはできなくて、院進なのか就職なのか、研究なのか家庭なのか、常に選択をし続けるのが人生だと教えてくれる。その中で、自分の魂の内面に従い続けることを選んだ喜嶋先生の選択した世界線を「静かな世界」と呼ぶのは美しいなと。
    マルクス・アウレリウス『自省録』にも
    「自分自身の魂の中よりも静謐で煩わしいものが少ない場所はない」
    とあるように。

    カミュ『異邦人』
    サルトル『嘔吐』
    カフカ『城』
    とかとテーマは似てる気がするのに本書の方がめちゃ

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    2026年03月08日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    人を殺すのに値する動機というのはなんなのだろう。
    多様な思想を持つことは、今の世では許されているようなことになっているが、その実はそうなっておらず、人に認められないもしくは認められにくい価値観はたくさんある。
    保呂草(仮)の殺人に対する思想というのは人間が平和に生きていく上では異端思想として許されてはいけない。
    だが、そういった価値観が歪んでるというのはどうやって判断すべきなのだろうか。
    どうして少数派が間違っていると言い切れるのだろうか。
    生きている限りそんなことを考え続けなければならないのだろう。

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    2026年03月07日
  • つぶやきのクリーム The cream of the notes

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    森博嗣先生の100のつぶやきをまとめたクリームシリーズ一作目

    ビジネスに通じるものから、死生感、政治にまで多岐に及んで呟かれている
    共感できないものもあれどその中に強烈に刺さってくるものもあり面白かった。

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    2026年03月07日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    ここ数作の中では最も事件自体は単純で、特にトリックなどがあるわけではなく偶然の産物で難しくなってしまったという類のものだったが、その分、日本人の美徳や心にフォーカスされた丁寧なストーリーでよかった。物理現象も結構多く出てきて、自分好みの作品だったと思う。萌絵の悪戯には犀川と同様に焦ったが、犀川の意外な一面が垣間見えたり、登場人物たちの進展をしっかり描いてくれるのが、やはりこのシリーズは嬉しい。タイトルの「封印再度」「Who Inside」の上手さには恐れ入った。

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    2026年03月07日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    脱出マジックショーの最中に殺されたマジシャン・有里匠幻。さらに葬儀中に遺体が消え、大騒ぎとなる。誰が、何のために?あるいはこれもマジックなのか?
    マジックという人々を幻惑させるショーに迫りながらその中にミステリがあるという二重構造のようなストーリーで、なかなかのボリュームだったがだらけることなく読めた。ものには、すべて名前がある。他者に何かを伝えることで「人々」はその一瞬に「人」となり、それこそが生きる目的である。人生に対する問いのようなものに少しヒントをもらえた気がして、ストーリーの真相以上に印象に残る作品となった。

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    2026年03月05日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

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    数学は何の役に立つのか。
    という問いに、
    何故、役に立たなくちゃあいけないのか。
    と聞き返す犀川先生のセリフが印象的でした。
    以下抜粋。

    役に立たないものの方が楽しい。
    音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。
    最も役に立たないという事が、数学が1番人間的で純粋な学問である証拠。人間だけが役に立たないことを考える。
    そもそも僕たちは、何かの役に立っていますか?


    言われてみればその通り。
    将来的な可能性も含めて、何の役にも立たないと思われるものこそ、心を豊かにするものの1つになりうるかもしれない。逆に、何かの役に立つと思ってしまった時点で、純粋に楽しめないのかも。
    数学嫌いな自分はそん

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    2026年03月05日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    前作「幻惑の死と使途」と並行して起きていた事件を扱っており、前作が奇数章しかなかったのに対して今作は偶数章しかないという細かい仕掛けに感心した。
    これまでのシリーズとは少し変わって萌絵の親友・杜萌が巻き込まれた事件を主に杜萌に中心に描くが、まさかの結末に驚いた。たしかに見返してみると、家での誘拐シーンなど、事実と矛盾しないように表現されており、一種の叙述トリックのようで、してやられたという感じだった。男女の痴情のもつれではあるが、杜萌と赤松の背景がもう少し描かれても読者としては面白かったと思う。
    シリーズも後半に入ってきたが、まだまだ先が楽しみ。

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    2026年03月01日