森博嗣のレビュー一覧

  • 「やりがいのある仕事」という幻想

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    森博嗣さんのエッセイ?5冊目。

    元大学教官、または小説家から見た仕事のやりがいについて色々語った本。
    幾つか刺さる言葉がある。

    ・人は働くために生きるのではない。金があれば働かなくてよいし、それで捕まるわけで もない。

    ・未来を読んで自分に投資をしよう。

    ・仕事は簡潔にスピーディに終わらせてしまう方がやりがいはあるともあった。一般的なやりがいとは残業をして苦労の末に出来た仕事とあるが、
    どうも一般大衆的な質問に対しテレビドラマなどから植え付けられた概念に惑わされている方が多いともあった。

    森博嗣さんらしい意見だと感じた。あ、この言葉は他の本にも記載がありそう感じた。

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    2025年08月26日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    Wシリーズ第1弾
    ついに二百年後の世界へ˙ᴥ˙

    人工細胞で作られたウォーカロンは人間と何が違うのか。人間とは何か。

    ミステリではなく完全にSF寄り。好き˙ᴥ˙

    ウォーカロンの反乱とか、人権問題とかもっと発生しそうな世界観だけど、一見平和な世界。

    青い目、ミチルの保護者。
    これは気づけた˙ᴥ˙

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    2025年08月25日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    SMシリーズは、真賀田四季にはじまり真賀田四季で終わった。番外編的な巻もあったけど、このシリーズを通して読んでみて、主人公のSMは、犀川萌絵コンビとも、真賀田四季のこととも捉えられるのかなと思った。全体的に、好きに解釈してもいいよと言われているような余韻が好みだったので、別シリーズも読んでみたい。

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    2025年08月24日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    ネタバレ

    答えに行き着けるかどうかは、正しい問いを立てられるか、なのだろうなと思った。今作も鮮やかだった。

    犯人が最初から計画していたという冷静さがとても恐ろしい。
    「なぜ密室を作ったのか?」というわかるwhyと、「なぜ凶行に至ったのか?」と完全にはわからないwhyの対比が印象に残っている。人が何を考えているのかはわからないし、言葉にしないと伝わらないんだろうな、と。

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    2025年08月22日
  • 四季 夏 Red Summer

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    ミステリのキャラ史上一番好き、真賀田四季
    ところどころにある考察が現代をほぼ正確に予測してて今読んでも面白い
    いつか子供できたら四季って名前にしたい(絶対ダメ笑)

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    2025年08月22日
  • ムカシ×ムカシ REMINISCENCE

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    密室殺人?
    あーそんなのもあったね
    ってくらいに、ミステリ部分を解決しないミステリ
    なのに面白い( * ॑꒳ ॑*)

    Xシリーズではネジの外れたような天才が登場しないからこそ新しくて面白い。小川さんの人の良さ、健気さに感情移入します。そのせいで今回は危ない目にあったけど。

    その裏で、数十万ユーロの取引をする椙田さんはやはりやり手だった。

    小川さんの前職の話
    永田さんと真鍋くんの関係
    踏み込んだ話は今後出てくるかな?

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    2025年08月19日
  • 日常のフローチャート Daily Flowchart

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    よくもまあこんないろいろなことを考えられるなぁと思う。
    何かが劇的に変わるわけではないが、いろいろな考え方が生きるうえでの参考になる。
    さまざまな話があるので、よい拾い物があったらいいなという感覚で読むと良いと思う。

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    2025年08月19日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    ネタバレ

    森博嗣サンに戻って来ました。
    やはり私はこう言うのが面白くて、のめり込み指数は高いです。お盆休み後半のまったり時間に甘んじて(自分にしては)スピード完読。
    心地良い読書時間…ミステリーというジャンルが良いのか?…作家の森博嗣サンが良いのか?…多分後者かと。状況描写がいちいち理系で回りくどくて、ときに面倒くさいけどカチっとクリアで気持ちいい。腑に落ちやすいと言うのか。よく(シリーズの登場人物の)犀川助教授の発言として記述されているけど、作家先生の頭脳の中身がこぼれ落ちてきているんだろうなと思って読む。アホなので完全には追従できないが、どちらかと言えば理系脳の自分にはこの理屈ぽさが心地良いんだろうなと思います。
    おなじみキャラクタの「西之園萌絵」女子はますますキラキラと魅力的でオジさん読者はハートを射抜かれ放しだし、意外や意外でGシリーズに繋がる「加部谷恵美」ちゃんとの出会いシーンが描かれており壮大な森サーガのピースがひとつ埋まった感じ。旧友の蓑沢 杜萌(みのさわともえ)との絡みは尻切れになっていて謎。
    いつもは付いてる登場人物リストが無いので自分でメモを書きながら読みました。それから、序章とエピローグが無い章構成。どうでも良いけど賞の番号が奇数しかないのは遊びごころか。(奇術のイメージに掛けているのだろうか)

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    2025年08月17日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    大好きなシリーズ。
    今作もまごうことなき名作でした。

    グアトとロジの関係がどんどん良くなっている気がします。

    今年の春に新刊出なかったから、今作で終了なのかな?
    だとしたら、少し尻切れトンボな感じで寂しいので、まだ続けて欲しいです。

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    2025年08月16日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    ネタバレ

    10作目にしてこのミステリーの主題は密室など殺害方法のトリックにあるのではなくそれを通じて語られる哲学的思考にあるのだと思い至った。(肉体も脳もハードでしかあらず思考こそ本質で唯一自由)
    つまりトリックの華麗さを期待して読み進めるべきではない。個人差あるけど全員共犯でした、は単なるミステリーのトリックとしてはかなり御法度な感。
    四季先生、次会うときは死んでるとかいうくせに直後めちゃくちゃ生きてるし。
    読み甲斐を感じるのはやはり四次元の概念(作中では連続する多面体だったけど個人的にはchが切り替わる空間だった)や、現象を単純化して理解伝達する過程、そしてそれが不要で複雑を複雑のまま理解する天才、統合されない人格、突き詰めるほどに二分化できなくなる現実とバーチャル、、といった思考。
    有限と微小はラストの「有限の生と微小の死」より、「コンピューターも他の人間の頭脳も、さらに偉大なる頭脳の、有限かつ微小な細胞に過ぎない」のほうがしっくり。あと象徴するオブジェクトとしてちょこちょこ出てきたものの、パンってなんだったんだ結局。
    ただ1作目が密室から一歩も出ないThe perfect insiderで、10作目が実は最初から密室には一度も存在しなかったThe perfect outsiderなのはかなり好き。
    なんにせよ、読み終わってしまって今更ながらに喪失感。別シリーズ読むかなあ。

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    2025年08月15日
  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

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    ネタバレ

    ミステリーではあるけど密室の謎や顔を持ち去った理由に一般的なミステリーで言うところの一般的に納得できるような合理的な必要性や感情的な理由がなく、犯人の特殊性で片付けてしまうところはなかなか。
    なんでお弁当食べて箱まで洗ったんだと思ったけど、マジで食べたかっただけってそんなことあるんかいな。

    どこからが異常でどこまでが正常か、その境界は認知できるか。
    模型は単なるミニチュアではなく模倣する過程に価値がある。

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    2025年08月13日
  • アイソパラメトリック

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    まえがきに「とっておきのタイトルをつけた」とあるように、Webでの初出時のインスピレーションを大事にされたとのことで、だいぶ尖っている作品群のように思う。無理やりオチに持っていったりもせず、偶然のタイミングの一致直近で読んだ『夢十夜』にちょっと似ているかも。各作品ごとにある写真とその題との関連性はこれまた読み取るのが難しかった。「大陸間弾道弾」の、一つひとつの言葉の意味は分かるのに全体としては意味不明なセリフは一周回ってすごい。「大学教授」も森さんらしい作品。

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    2025年08月11日
  • 作家の収支

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    売れっ子作家の収支。一般とはかけ離れた額が記載され、売れっ子作家は羨ましいと思った。森博嗣さんの書き方や考え方が自分とは違いすぎて面白い。

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    2025年08月11日
  • 新版 お金の減らし方

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    ネタバレ

    あなたのお金で買うものは、あなたの未来なのである
    人は自分の欲望を常に満たす行動を選択する
    家族の理解と言うのは、おそらく、その昔にあった親族の理解、集落の理解の残りだろう、と想像する。貧しかった時代には、それだけ集団で助け合わないと生活ができなかった。1人が勝手なことをしないように、大勢で監視していたのである。自分勝手なことをすると村八分になり、仲間外れにされた
    人は自分が望んだ通りの者になる

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    2025年08月10日
  • 読書の価値

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    少し鼻につく記載もあったけど、全体的には割と納得できる内容でした。
    特に本の選び方はこの方法がベストだと思います。ここ数年は時代の流れもありその選び方が出来ていなかったから、早速本屋に行って試したいです。

    読書の魅力については共感できるところもあり、作者の意向とは違うけど本の感想を書きたいという考えが生まれました。

    家庭教師の大学生とのエピソードは心に残りました。
    また、「生き甲斐」という言葉の解釈は目から鱗が落ちました。

    本を読みたい、文章を書きたいという気持ちにさせてくれる本です。

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    2025年08月06日
  • 赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

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    百年シリーズ第3弾

    難解すぎるー( •᷄⌓•᷅ )

    空間も時間も人格すらも入れ替わる、マトリックス的な世界観。鮭川や篠柴などの人物たちがその世界の仕組みに一部気づくが、それは物語の本筋ではなく…。

    二人の人格が一人の躰を共有してた技術(前作)を考えると、それのさらに発展版(さらに未来?)なのか…。

    「人形」という言葉が何度も現れてるのもあり、
    各登場人物はただのデータであり、すべては真賀田四季(青目の人物)がネット上に作り出した仮想空間なのかとも想像する。

    真賀田四季による、壮大な規模のお人形遊び?

    一晩考えたけど難しすぎる|ω・*)

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    2025年07月31日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    これまで裏で暗躍している印象が強かった保呂草がガッツリと事件に絡んでいくのが印象的な本作。練無や紫子の過去、紅子の離婚の経緯などが少し見え隠れするのも、シリーズを追っているからこそ気になる要素が万歳で面白かったです。シリーズもいよいよ折り返しですが、まだまだキャラの掘り下げはされると思いますし、まさかの新キャラも登場!ますます目が離せませんね。

    ※以下、少しネタバレ
    まさか別の飛行機に乗って犯行が行われていたとは…。でも今回のトリックや魔剣の在処などはしっかり考えれば気づけたかもって思えるものだったのでちょっとくやしい!いつもは高度なやり取りばかりでサッパリわからないことが多いので、今回気付けたら気持ちよかっただろうなー。まあ脅迫文のメッセージはまったくわからずGoogle先生に教えてもらいましたが(笑)

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    2025年07月30日
  • 孤独の価値

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    「孤独は悪いもの」「寂しいことは避けるべき」と、私たちは無意識のうちに刷り込まれて育ってきたように思う。人との絆や温かさを描いた作品が「良いもの」とされる世の中で、孤独はどこか“欠けている状態”として扱われることが多い。しかし、この本を読み終えて、孤独そのものに深い価値があることを初めて腑に落ちるように理解した。

    特に印象に残ったのは、「ブランコ」の比喩。前に揺れるときは楽しく、後ろに揺れるときは孤独。その振り幅があるからこそ、人との関わりや幸福をより鮮やかに感じられる。孤独があるから、愛やつながりを実感できる。つまり、孤独を拒絶していては、本当の意味での「喜び」にすらたどり着けないのではないか。

    私は今、大学生活の中で最も孤独な一年を過ごしていると感じている。でも、それを「苦しい」とは思っていない。むしろ、自分と向き合うために必要な時間であり、静かで澄んだ孤独の中で、自分の輪郭がじんわりと広がっていく感覚を得ている。人と会う時間の尊さも、孤独を知っているからこそ実感できるのだと。

    来年、桜が咲く頃には、社会人として新しい環境に飛び込んでいく。だからこそ、この孤独の中で学んだ「静けさを愛する強さ」や「ひとりでいることの豊かさ」を忘れたくない。孤独は、決して負ではない。寂しさを抱きしめながら、人はちゃんと前に進めるのだと、この本が教えてくれた。

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    2025年07月30日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    ネタバレ

    叙述トリックにしてはおばさまと萌絵ちゃん似すぎてない?佐々木おじさま主人公での言い回しののっそり感、冗長さは新鮮だし個人的には意外と好感
    姉妹を入れ替えるだけで密室トリックが完成するっていうのは確かに、、ちゃんと条件整理していればわかることなのだろうか
    Switch backは何度かフィーチャーしていたが、今はもうない、は最後に出てきったっきり。いずれにしても両方ストーリーへの関わりが今までに比べて弱め。夏のレプリカもそうかもだけど。

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    2025年07月30日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    マジック裏側ってこんなにエンジニアリングなのね〜というのはちょっと新鮮
    私の名を呼べば何度でも蘇る、ってフレーズ好き
    人は名前のために生きる
    最期の師匠と影武者の生き様もこの作品シリーズらしいサイコパスっぷり

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    2025年07月30日