森博嗣のレビュー一覧
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森博嗣さんのエッセイ?5冊目。
元大学教官、または小説家から見た仕事のやりがいについて色々語った本。
幾つか刺さる言葉がある。
・人は働くために生きるのではない。金があれば働かなくてよいし、それで捕まるわけで もない。
・未来を読んで自分に投資をしよう。
・仕事は簡潔にスピーディに終わらせてしまう方がやりがいはあるともあった。一般的なやりがいとは残業をして苦労の末に出来た仕事とあるが、
どうも一般大衆的な質問に対しテレビドラマなどから植え付けられた概念に惑わされている方が多いともあった。
森博嗣さんらしい意見だと感じた。あ、この言葉は他の本にも記載がありそう感じた。 -
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ネタバレ森博嗣サンに戻って来ました。
やはり私はこう言うのが面白くて、のめり込み指数は高いです。お盆休み後半のまったり時間に甘んじて(自分にしては)スピード完読。
心地良い読書時間…ミステリーというジャンルが良いのか?…作家の森博嗣サンが良いのか?…多分後者かと。状況描写がいちいち理系で回りくどくて、ときに面倒くさいけどカチっとクリアで気持ちいい。腑に落ちやすいと言うのか。よく(シリーズの登場人物の)犀川助教授の発言として記述されているけど、作家先生の頭脳の中身がこぼれ落ちてきているんだろうなと思って読む。アホなので完全には追従できないが、どちらかと言えば理系脳の自分にはこの理屈ぽさが心地良いんだろうなと思います。
おなじみキャラクタの「西之園萌絵」女子はますますキラキラと魅力的でオジさん読者はハートを射抜かれ放しだし、意外や意外でGシリーズに繋がる「加部谷恵美」ちゃんとの出会いシーンが描かれており壮大な森サーガのピースがひとつ埋まった感じ。旧友の蓑沢 杜萌(みのさわともえ)との絡みは尻切れになっていて謎。
いつもは付いてる登場人物リストが無いので自分でメモを書きながら読みました。それから、序章とエピローグが無い章構成。どうでも良いけど賞の番号が奇数しかないのは遊びごころか。(奇術のイメージに掛けているのだろうか)
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Posted by ブクログ
ネタバレ10作目にしてこのミステリーの主題は密室など殺害方法のトリックにあるのではなくそれを通じて語られる哲学的思考にあるのだと思い至った。(肉体も脳もハードでしかあらず思考こそ本質で唯一自由)
つまりトリックの華麗さを期待して読み進めるべきではない。個人差あるけど全員共犯でした、は単なるミステリーのトリックとしてはかなり御法度な感。
四季先生、次会うときは死んでるとかいうくせに直後めちゃくちゃ生きてるし。
読み甲斐を感じるのはやはり四次元の概念(作中では連続する多面体だったけど個人的にはchが切り替わる空間だった)や、現象を単純化して理解伝達する過程、そしてそれが不要で複雑を複雑のまま理解する天才、統合されない人格、突き詰めるほどに二分化できなくなる現実とバーチャル、、といった思考。
有限と微小はラストの「有限の生と微小の死」より、「コンピューターも他の人間の頭脳も、さらに偉大なる頭脳の、有限かつ微小な細胞に過ぎない」のほうがしっくり。あと象徴するオブジェクトとしてちょこちょこ出てきたものの、パンってなんだったんだ結局。
ただ1作目が密室から一歩も出ないThe perfect insiderで、10作目が実は最初から密室には一度も存在しなかったThe perfect outsiderなのはかなり好き。
なんにせよ、読み終わってしまって今更ながらに喪失感。別シリーズ読むかなあ。 -
Posted by ブクログ
これまで裏で暗躍している印象が強かった保呂草がガッツリと事件に絡んでいくのが印象的な本作。練無や紫子の過去、紅子の離婚の経緯などが少し見え隠れするのも、シリーズを追っているからこそ気になる要素が万歳で面白かったです。シリーズもいよいよ折り返しですが、まだまだキャラの掘り下げはされると思いますし、まさかの新キャラも登場!ますます目が離せませんね。
※以下、少しネタバレ
まさか別の飛行機に乗って犯行が行われていたとは…。でも今回のトリックや魔剣の在処などはしっかり考えれば気づけたかもって思えるものだったのでちょっとくやしい!いつもは高度なやり取りばかりでサッパリわからないことが多いので、今回気付けたら気持ちよかっただろうなー。まあ脅迫文のメッセージはまったくわからずGoogle先生に教えてもらいましたが(笑) -
Posted by ブクログ
「孤独は悪いもの」「寂しいことは避けるべき」と、私たちは無意識のうちに刷り込まれて育ってきたように思う。人との絆や温かさを描いた作品が「良いもの」とされる世の中で、孤独はどこか“欠けている状態”として扱われることが多い。しかし、この本を読み終えて、孤独そのものに深い価値があることを初めて腑に落ちるように理解した。
特に印象に残ったのは、「ブランコ」の比喩。前に揺れるときは楽しく、後ろに揺れるときは孤独。その振り幅があるからこそ、人との関わりや幸福をより鮮やかに感じられる。孤独があるから、愛やつながりを実感できる。つまり、孤独を拒絶していては、本当の意味での「喜び」にすらたどり着けないのではないか。
私は今、大学生活の中で最も孤独な一年を過ごしていると感じている。でも、それを「苦しい」とは思っていない。むしろ、自分と向き合うために必要な時間であり、静かで澄んだ孤独の中で、自分の輪郭がじんわりと広がっていく感覚を得ている。人と会う時間の尊さも、孤独を知っているからこそ実感できるのだと。
来年、桜が咲く頃には、社会人として新しい環境に飛び込んでいく。だからこそ、この孤独の中で学んだ「静けさを愛する強さ」や「ひとりでいることの豊かさ」を忘れたくない。孤独は、決して負ではない。寂しさを抱きしめながら、人はちゃんと前に進めるのだと、この本が教えてくれた。