森博嗣のレビュー一覧

  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    本の題名通り、静かに生きて考えている筆者は潔いほど自分の考えを書いている。他の人がどう思うかは知らないけれど私はこう思うと。
    春夏は自作の電車を走らせ整備し、夏が終われば落ち葉を集め冬は雪かきをする。2匹のシェルティの写真がとても可愛い。

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    2024年10月23日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    自分の満足のために生きてると認めると、色々楽になるのかな。
    なんだか楽しそうな日常を送るおじさんの思考が、言語化されていて、ふふふ、となった。

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    2024年10月21日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    幸福とは何か?神の恵みという表現からは、人が志向して望むだけが幸福ではないとの説が成り立つ。
    意識だけが、幸福を紡ぐのではない。
    個を超えたところ、種の領域に根ざす幸福も、我々を縛っているのかもしれない。
    気づかないところでそっと…。しかし強固に。


    「人間っていうのは、とても高い適応能力を持っているんだ。自分で信じてしまうものが真実になる。騙されているのに、騙されているのではない、自分から信じたと思い込めそうして自己防衛するからね。むしろ、外部から観測すると、騙さ れたいと思っているようなものだ。 幸せというものの大部分は、自分で自分を騙している。騙されたいことに近づき、騙されて嬉しくなる

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    2024年10月21日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    vシリーズ9弾
    朽ちる散る落ちる

    6人の超音波科学者の土井研究者が舞台に
    なかなか複雑な設定で、最後もちょっとわからなかった。どういうことだったんだろう。
    紅子の恩師の小田原氏。
    纐纈家との関係もわかりつつ
    なぜ地下室で篭っていたのか
    表にはでてこれなかったはわかるが

    うーん
    各務と苑子のところもわからなかったなぁ
    紅子とジェンの取調べ室での探りあいの思考と思惑の重なり具合は分かりやすくてよかった


    vシリーズ最終なのかな
    赤緑黒白へ



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    2024年10月21日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    Vシリーズ第8弾
    捩れ屋敷の利鈍
    ※表紙の画もしっかりメビウスの輪に

    S&Mの西之園萌絵、国枝さん、犀川先生も登場する、VシリーズとS&Mが交わるスピンオフ的な作品。犀川先生ほぼでないので、メインは西之園萌絵と保呂草の推理戦がメイン。
    両作品の良さが伝わり、読みやすさは抜群。
    メビウスの輪のオブジェの壮大さはわかりつつも、いまいち画としてイメージしきれない自分の想像力のなさに悲しくなる。。。

    捩れをテーマに
    オブジェの捩れ
    館に住む熊野御堂家の捩れ
    エンジェル・マヌーヴァの宝剣を巡る捩れ
    保呂草vs西之園の捩れ
    最後に、保呂草と紅子と犀川先生含めた
    S&MとVシリー

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    2024年10月20日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    Vシリーズ第7弾
    六人の超音波科学者

    S&Mでも数学者や学者が多く登場するが
    この研究の思想とタガが外れる感じの描き方が
    素晴らしく、本当に上手です
    紅子の研究者の前で説いてる姿は、読者の思いを代弁しつつ、研修者の想い、そもそも人として何だ大事なのよと問いかける姿は、ラスト10ページぐらいでも読む価値ありです

    研究者のコミュ障な感じももちろんわかりやすかったのですが、インナーでの思惑が強い(強くないと事件にも魅力的にも見えないから、いいのだが)なかなか外にでれないところ(外部の人が話にもはや、入れない)これが、もう少しいろんな人が活躍するパターンが好きなので、それと比べると少し見劣

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    2024年10月19日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    ネタバレ

    赤、緑、黒、白にスプレーで塗られた4つの死体。彼らの名前にも色が含まれている。
    犯人はほぼ最初から確定しているが、結びつけるものが足りず、アリバイもある。
    不可解な状況ではあるが、本作の醍醐味はトリックではなく、動機にある。
    動機とは衝動なのか、内なる欲望なのかと思考は巡るが、結局犯人逮捕まで確定的なことは記されない。
    そこで進むラストシーン、紅子が天才的な頭脳の少女と出会う。そこで動機は心酔だったのかと読者は悟る。

    Vシリーズ最終作としてふさわしい一冊だった。保呂草の再登場と、次の四季シリーズへの期待が高まる。

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    2024年10月19日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    百年シリーズは3部作だけど一応書かれた順に追っているので2部まで読んでGシリーズに入りました。
    ミチルとロイディのテンポ感のいい会話が好きです。百年後の未来、生きる死ぬの概念は今よりもあやふやで、人間みたいなウォーカロンが、この世を支配し(支配という言い方すらもはや違和感ありますが)当然のように共存する未来を違和感なく想像できます。
    さすが森さんの素晴らしい建築描写...といいたいのに私の脳内では想像できない複雑な造りで、一体どこに何があるのか途中から分からなくなってしまいました。
    3作目も楽しみです。

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    2024年10月18日
  • つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3

    購入済み

    物事を考える方法が身に付く

    森博嗣先生は「ブログ」という言葉がない頃から
    Webで日記を書いていました。
    当時(95年~)から読んでいたファンにはこれでも物足りないくらいで、
    書籍化したものは当時よりは丸くなっているといったら言い過ぎだけど
    切れ味が日本刀から、ヤリのように変化した感じ。

    ずっと読んでいた森ファンにとっては
    コンビニに並んでたりちまたにあふれてる自己啓発本とのレベルの違いをはっきり感じる。

    ああいうものって読んで満足する系がほとんどという印象。
    いわゆるモリログの読者は基本、自分から森先生のサイトなどで言葉による刺激を求めて、
    それを自分なりに吸収してる。と思う。

    「ナントカをするには逆にナントカし

    #スカッとする #タメになる #憧れる

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    2024年10月13日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    子供(小5)の国語のテストに、思い出作りの件が出てきたのをきっかけに読んだ。
    普段ミステリーを読まないので、恥ずかしながら私にとって初の森博嗣作品。
    少し引いたところから世の中を見ている著者ならではの感覚もありつつ、意外と納得したり笑える部分も多くあって、すぐに読み切ってしまった。

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    2024年10月12日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    日常の中で当たり前と感じている事が森さんには当たり前で無くて、切り捨てても問題ないと感じる事が多いように感じれた。このような意味で当たり前を疑える作品だと感じたし、当たり前と思いがちな事ほど疑う事で有り難さや、切り捨てれるものを見つける事が出来て、生きやすい生活に変えていけるのだなと感じた。これから長い人生があると思うが、大切にしていきたいと思う。

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    2024年10月12日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    Vシリーズ第5弾
    魔剣天翔
    (cockpit on knife edge)

    またまた保呂草の怪しいところ、切れポイントが多くあり、非常にテンポの良いストーリーで一気に楽しめました

    保呂草、紅子、林、七夏、練無と優秀な集まりが繰り広げられる事件。
    どこまでが、事件に絡んでいるかの線引きが難しかった

    特定のキーマンになるべく人が
    既に昔には。。。テンション下がらざる得ない流れでしたが、お宝も見つかったし良しとしましょうか。西崎パイロットや関根杏奈が、情報と登場がもう少しフォーカスしてあげてもいいのでは。。。と思った次第でした
    七夏と練無の活躍ぶりは○、もっと前に出てきて欲しい

    ★4.3

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    2024年10月07日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    毎回違うテーマで問いかけがある。それと別に主人公ペアぞれぞれの感情がゆっくり変化して、低温〜常温での思索の面白さから、ちょっとほっこりした物語になってきた感じがする。

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    2024年10月06日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    今回出張先はエジプト
    またまた新たな人工知能イマンは
    人類の敵か味方か

    今回特に、きっとウグイだったら…
    が多発しているよねぇ
    これだけ意識してるのに、
    無意識って、思春期か!(笑)

    博士の取り留めのない思考に
    取り込まれそうになる一方で
    メインキャラの女子たちとのやり取りに
    クスりとできるし、
    途方もない未来なのに
    最先端の情報局でならわし、なんてあったり(笑)
    ついつい引き込まれちゃうんだよね

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    2024年10月05日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    ネタバレ

    森作品を読むときは天才を浴びるつもりで読んでいて、シリーズ最後となる本作は本当に見事なまでに容赦なく天才の会話が展開する。その意味で最後の種明かしも含めさすがなのだけれど、星ひとつ減らしたのは個人的には読み終わってけむにまかれたような感覚が落ち着いたら、真賀田博士がこれほどのことをした動機が犀川への恋心なのか?と訝しく思えてきた点。塙社長のことも考えるとますますそうなのではという気がしてくる。
    もちろん、天才も理不尽な恋に落ちるというテーマ自体は面白いと思うけれど、この作品の中ではうまくハマって感じられなかったというか、もっとそこへ向けて話が収束するような描き方をされていれば腑に落ちたと思う。

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    2024年10月04日
  • 新版 お金の減らし方

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    お金は自分が欲しいものに使う
    欲しいものが、必要なものと限らない
    最新のスマホが欲しいは、本当に欲しいものだろうか?
    スマホは常に、毎年、最新の機種が販売される。
    スマホがないと生きていけない訳ではないけど、やはり欲しい。それは欲しいものか
    SNSの様に、他者に褒められたい、見てもらいたいというのは、他者に依存しない生き方って難しいと感じる。
    自分にしかてきないもの、自分のためにだけ使うお金は巡り巡って、自分に戻ってきていると思うのは気のせいでしょうかね。
    有意義なお金の減らし方は、なかなか難しい

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    2024年10月01日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    西野園萌絵の親友、杜萌の一人称視点で進む本作。ミステリとしてはシリーズで一番驚きが少ないと思いましたが、ストーリーはかなり好きです。「客観視した時に初めて見えるものがある」「忘れたいものは記憶のキーに閉じ込めてしまう」という前振りからの萌絵が結論にたどり着く流れ、チェスを通して杜萌が記憶のキーを開く演出があまりに綺麗で、鳥肌立ちっぱなしでした。そして何より良かったのが「杜萌」のキャラクター像。親友の萌絵とよく似た人物でありながら、犀川先生のような人物に出会えなかったことで歯車がズレてしまったレプリカのような存在。切なかったですね…。

    ただ、気になる点はもちろんあって、素生は結局なんで失踪した

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    2024年09月30日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    森博嗣さんの長編は何度も読んでいるが短編集は初めて読む。いつもの森先生らしさも残しつつ、短編ではあまりはっきりしない結末で終わる短編が多かった印象。ミステリアスな雰囲気を纏った話が多かった。どんでん返しとまではいかないが、こうだと思っていたものが一文でひっくり返されることが何度があり、不思議な感覚に陥った。
    S&Mシリーズの西之園さんが出ている短編も2作あり、それらの作品を読むことが本来の目的であったが、その他の短編も面白く読むことができた。西之園さんはS&Mシリーズのときよりは落ち着いていた様子であった。
    「キシマ先生の静かな生活」と「真夜中の悲鳴」が特に印象に残った短編であった。

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    2024年09月30日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

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    ネタバレ

    ・Wシリーズからずっとクールで仕事人間だったロジ。しかし、ここに来て彼女に大きな変化が。銃を撃ちたくないと言った彼女に、変化は成長だと言ったグアト。そんなグアトが好き。

    ・何故エリーズは語らなかったのか。今回はタイトル回収が分かりやすい。いや、何故語らなかったのか、根本的な理由は分かってないとも言えるが。

    ・最初の、エリーズがグアトに会いたがっているという噂は結局何だったのか?

    ・彼は何故情報をくれたのか?個人解釈メモ
    1.殺したのに思ったような事件にならず、どういうことなのか知りたかったから。
    2.究極の恵みについては知っていたが、もしかしたらヴァーチャルでは生きている可能性もあると思

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    2024年09月30日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    Vシリーズ 第2弾
    人形式モナリザ

    不思議な展開(ポエムと描写)から始まり
    現実?夢?妄想?憶い?
    どいうこと?と思いながらスタートしましたが
    後半の盛り上がりは素晴らしいの一言

    紅子、保呂草の本領発揮
    林、祖父江七夏の頭の切れ方も凄くよい
    そして、小鳥遊くん、紫子がどんどん優秀になっていく姿も読んでいて楽しい
    (S&Mシリーズよりも、ワントーン下がって和気藹々と勝手に事件に参入していくスタイル。。別に解決しなくても、手を差し伸べなくてもいいっかという)

    本作の岩崎家を中心とした親族関係
    ※家系図がほしかったw

    また、途中で犯人わかったという人が多いみたいですが、全く私は当たり

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    2024年09月29日