森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったです。この本を読んだのが真夏で暑かったというのもあるのでしょうか?とにかく、森さんが住んでいる場所が羨ましかったです。樹高30mの木々に囲まれた環境。夏でも、最高気温25度。とにかく羨ましいという想いで読み進めました。
本作を読んだ理由は、以前に「未知なる道」というエッセイを読んで面白かったからです。森さんの小説は読んだことはありませんがエッセイは大好きです。潔いというかクールというか、ご自身の考えをしっかりもっているところや、話の色んな断片から物事を考えるきっかけをくれるところがとても好きです。
ハッとさせられるところがいくつもありました。特に印象に残っている文章があります。
若い -
Posted by ブクログ
犀川先生と西之園萌絵の2人の関係が一気に進みましたね!これはもう、事実上結婚したってことでいいんですよね!ね!(たぶん違う)
本シリーズならではの複雑なミステリも楽しみなんですが、それと同じくらい2人の恋模様にも惹かれているので、今作の展開はもー最高でとても素晴らしかったです!
ミステリ部分については仕掛けには驚いたんですが、思ったよりあっさりしていて少し微妙かなという思いも。それでも結果に至るまでの登場キャラクターたちの深い心情は、妙に惹きつけられるものがありましたね。日本人として分からなくもないというか。絵を残した夫と、絵を燃やした妻、2人の心情を思うと鳥肌が立ちます。この辺りの心理描 -
Posted by ブクログ
今まで長編は沢山読んできましたが短編集は初めてでした。
あの長編の感じから短編が全く想像つかなかったのでどんな感じなんだろう?とワクワクしながらページを捲ってみたのですが……まぁ面白すぎて一気読みでした。
今までのキャラクター達だけでもあんなに個性豊かなのにまだこんなに沢山個性的なキャラクターが出てくるんだ!?という気持ちとストーリー展開がとにかくぶっ飛んでる話が多くて(いい意味で)、「最後はどういう風に着地するんだろう?」なんて考えながら読んでいたらあっという間でしたね。
個人的に好きだったのは「優しい恋人へ僕から」だったんですが、それ以外にもいい話が沢山ありすぎて……「虚空の黙禱者」の -
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こちらも『SF超入門』で知った本。
冒頭で『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』が引用されていて、テーマがほとんど同じ。
ウォーカロンと人間を識別する研究をしている研究者のハギリは、何者かに命を狙われている。
人間は人工細胞の交換によって半永久的に生きられるようになったが、子どもは産まれなくなってしまった。子供はウォーカロンしかいない。ウォーカロンだけが増え続ける世界。
そんな怖い世界を読んでいる時に「出生率が過去最低を更新した」というニュースが。
この本に近づいているようで更に怖くなった。
途中何か聞いたことがある名前が出てきて、前に読んだ『すべてがFになる』とリンクしていたことに驚 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『幻惑の死と使徒』と連続して読んだ。前作が奇数章しかなかったので、偶数章があるのだろうなと思っていたけれど、パート2や番外編などではないこういった作品の形はとても好きだと思った。
ミステリ好き、そしてシリーズのファンとしては、そろそろこのタイプの犯人(ストーリー)が出てくるだろうという予想があったので、犯人は何となく予想できたがそれでもやはり驚くものがあった。萌え絵や犀川先生目線の章が、これまでの作品より少ない分、少し読んでいても張りがなく、事件も中盤から最後の最後まで進展しないため、だらだらとした印象を受けるが、『夏のレプリカ』というタイトルも最後まで読んでからなるほどな、と納得したのでそこ