森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回は本当にネタバレ。
いやー、叙述トリックときたかー。
やられたー。
騙されたい方は、S&Mシリーズを最初から読んだ方がいいですね。
まあ、このコメント読んだだけで半減しちゃうかな?
5歳の女の子を「姪の萌絵です」と言ったセリフ(正確じゃないかも)を読んだ時、頭の中がグラグラしました。
当然読み返す。にやける。
物語の中の著者は、やはり犀川先生と比べてしまって、いけすかない男だなあ、萌絵さんに急にキスとかするし、なんで今回この人の主観なんだろと思っていました。
萌絵さんも拒否反応を示すけども、すぐに気分を持ち直すし、思いのほか笹木さんを相棒としてるし。。。
ずっと喉の奥に細い魚の骨が引っかかっている感じ。
。。。萌絵さんじゃなかったのね。
自分が本を読んで興奮する重要なポイント、「読み返してしまう」がビタっとハマる本。
前作に引き続きやられました。
星5にしたいけど、姉妹の密室の謎がモヤっとしちゃったから星4。
もやっとするのもこの話の醍醐味ではあるのだけどね。犀川先生と萌絵さんの会話のように。
諏訪野さん、長いこと働いてらっしゃいますね。 -
Posted by ブクログ
今作も非常におもしろかった!事件のトリックはまさかの内容でビックリ。なんでそもそもスイッチ押したのとか色々気になるんですが、「人はすべての現象に意図を求めるけど、常に理由を持って行動するわけではない」と言われたら、確かにと頷かざるを得ないですね。
そして3作品目まで読んで、Vシリーズの方向性がなんとなく見えてきた印象です。保呂草は語り手かつ事件の裏で暗躍するダークヒーロー的な存在。探偵役の紅子はあまりに人間離れしていて、ともすれば親しみを持てない人物ですが、元夫とその愛人との人間関係のおかげで一気に人間らしい存在に。この2人だけだと暗い話になりそうなところ、大学生組の賑やかさが癒しになり、いい空気が生まれている。唯一無二の空気感にますます嵌っていきそうです。
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Posted by ブクログ
“「無事」を重ねることが、人生の成功である。少し気をつけていれば、誰でもできる。ときどき予期せぬ不運が襲ってきても、また少しずつ無事を重ねて挽回していけば良い。”(p.214)
“大事なことは、何が常識か、何が自然か、という判断の基礎となる個人の価値観なるものが、長く揺らがないほど強固なものではない、という点である。考え方は、年齢を重ねるにしたがって変化する。もちろん、社会も時代とともに変化する。「これはこういうものだ」とある時期に見切ったつもりでいても、少し時間が経てば、もうそのとおりではない場合が多い。”(p.70)
“人間の感性というのは、現在の絶対値ではなく、現在の変化率に支配されている。これは、たとえるなら、速度は体感できないが、加速度は感じることができるのと似ている。 逆にいえば、現在の状況がプラスかマイナスか、といった尺度は存在しない。幸福か不幸かは測れないのだ。ただ、どちらへ近づいているか、その変化だけが感知される。”(p.288) -
Posted by ブクログ
ネタバレ〈概要〉
「仕事」とは何か。「やりがい」とは何か。
「楽しく生きる」とはどういうことか。
著者なりの解釈が書かれた一冊。
〈感想〉
・「どんな仕事をしているか、ということによって人の価値は決まらない」ということが繰り返し述べられており、理屈としてはその通りだと思うが、感情的になかなか受け入れられない自分もいて、「こういうところが、自分はすごく人間っぽいなあ」と改めて感じた。
・「仕事にやりがいを見出だす必要はなく、仕事以外のことで楽しいことを見つければ良い」という言葉が響いた。ついつい仕事を生きがいだと感じなければならないと思い込んでしまうが、これも過去の教育等により植え付けられてきた幻想なのだと知った。でも、1日最低8時間拘束されるのだから、せっかくなら少しでも楽しいと思えることを仕事にしたい、というのも人情だと思うし…。自分の大事にする価値観に優先順位をつけて、自分が一番納得できる選択肢を見つけるしかないのだろうなあ、と思った。
・最後の方に書かれているが、あくまでも「著者の解釈でしかない」ということを、忘れずに読むべきだと思う。