【感想・ネタバレ】六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientistsのレビュー

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紅子と練無の招かれた研究所のパーティでまたも殺人事件に遭遇するイツメン4。研究所に向かう途中の橋は爆破され研究所は孤立…科学者たちと招かれた者、招かれちゃいない者(笑)が明かす一夜… 真相と瀬在丸紅子の思考がこのシリーズらしくて好きです。

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2023年11月12日

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シリーズの中でもかなり好きな作品になりました。
今回の紅子さんは科学者色が一段と強いです。
また、頼りになる保呂草さんに、大ピンチの練無と普段と違ったメンバーの顔が見られます。

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2020年11月29日

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シリーズの中で一番ミステリしていた。ミステリ部分がハマれば、当然全体が面白くなる。頭部と両手首の切断の理由や、残されたメッセージの示すものなど、衝撃や驚きもしっかり用意されていた。
エピローグの語りがいつも以上に素晴らしく、印象的なフレーズがいくつもありました。

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2017年04月15日

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ネタバレ

【あらすじ】
土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。所内で開かれたパーティに紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。爆破予告を警察に送った何者かは橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。美しいロジック溢れる推理長編。
感想】
稚拙な表現だけれど、本当にすごい話だと思った。こんなことが起こりうるのだろうか。そう考え込んでしまった。今回の事件は人里離れた研究所で始まる。この研究所の造りがまた変わっていて、それも細かくきちんと図面化されていて…そんな中でいろいろな出来事が起こるものだから、どこで何が起きているのかついていけなかった。でも、一番はいつもの面々が危険な面に遭わされたこと。それが何より衝撃的で、思わず息を止めてそこを読んでいた。わたしは、自分が思っていた以上に、阿漕荘のみんなと紅子さんや、祖父江さんたちが、大好きになっていたんだな、ということに、この瞬間気付かされた。みんなのことが、一人一人のことが、わたしは大好きだ。

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2017年04月04日

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何か今回の話はどことなくS&Mシリーズを思い出したのは私だけでしょうか。
色んな話が程よくブレンドされている感じがして、読んでいる間あの2人の遭遇した事件を思い出して懐かしくなったりしていました。

そしてこの話、前回がお洒落で優しめだった反動なのかえらくショッキングなシーンが多かったなという印象が
簡潔に纏めてしまうとエピローグの一文目に集約されてしまうのでしょうが(いやそう言いきってしまうのが良くないというのは重々承知なのだけれど)、その結論に至るまでにちょっとドキドキしながらページを捲ってました。
ただ何かこう……こんなに登場人物必要だったか?という気がしなくもないんだよなぁ。
あの人とかあの人とかもはや印象が薄すぎて「あっそういえばいたんだっけ?」みたいな事何回かあったし……うーんでもまぁメインの登場人物が多いシリーズには起こりやすい事なのかもしれませんね。

とにかくあの子の生命力がとんでもなく強くて良かったと心の底から思いましたね。
あと、紅子さん。
あの鋭い推理力といい観察眼といい今回の行動といい……実は何か特殊な訓練を受けていたりします???

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2024年02月02日

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Vシリーズを読んでいた先月は、
2~3日に1冊のペースで
気が狂いそうになるほど焦って読んでました。
ダメなんですよね、
生き急いでしまいます。苦笑

毎回思うんですが、
Vシリーズの装丁ってお洒落ですよね。

S&Mシリーズも、四季シリーズも好きですが、
Vシリーズが一番表紙が好きかもです。

作は、山奥位置する、土井超音波研究所で殺人事件が起こります。
しかも、事件当日は大雨、研究所に続く橋が爆破される。
陸の孤島となった研究所。
紅子たちが犯人を突き止めようとする中、迫りくるピンチ。
怖くて怖くて、続きが気になり、手が止まらず。

今までのVシリーズの中で一番印象的でした。
それは紅子が感情的に怒る場面。
コントロール下にある自我から覗いた、紅子さんの怒り。
胸にくる場面でした。

物語は佳境。
駆け抜ける読書もあと少しです。

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2023年07月02日

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なんか知ってるシチュエーション!みたいなのがところどころ出てきて、内容的にはわくわくするべき場面ではないけど高揚した。
最後に判明するトリックというか演出が粋っぽくてよかった。

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2022年09月02日

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Vシリーズ第7弾。

山中深くにある土井超音波研究所。唯一のアクセスルートである橋が爆破されるというクローズドサークル的な状況に気分が高まる。電話回線も分断され、外界との連絡手段がない中で発見される遺体。
研究所に招かれていた紅子と練無、作為か不作為かその場に残った保呂草と紫子。偶然そちら側に居合せることになった祖父江刑事。

紅子の論理的な推理がなんとも美しく、読後に余韻を残す。
林をめぐる紅子と七夏の火花が散りそうなやりとりに苦笑し、怜悧で論理的な紅子が林のことになると感情に支配されただの恋する女になる可愛さも魅力的。
相変わらず紫子はガサツでうるさくて好きになれないけど。

だけど一番びっくりしたのは、立川志の輔による解説だろう。これ2004年に発刊された文庫だから許されているんだろうけど、今なら大炎上だろうな〜。読んでいて「大丈夫なんかい?これ」と心配になりました。

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2022年02月11日

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今回は科学者たちのお話だけあって、ほぼ紅子さんの独壇場!
格好良いなぁ✨

舞台は王道の閉じ込められた山の中の館。
主要人物たちにも襲いかかるような脅威に凄くハラハラした!
超音波のお話は難しくてよく分からなかったけど、最後に紅子さんが解いた謎は確かに綺麗な暗号だったなぁ。

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2021年12月18日

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ネタバレ

首がない、ということは概ねその方向性が予想ができることではある。あとは誰がそれに関わるか、という話。今回は比較的王道だったので、違和感はない。その分、キャラの悪目立ち感は毎度のコト(笑)。ねりながやられるという、あまりない展開だった分いつもよりは薄目だったかもしれないけど。

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2021年12月07日

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山中深くにある土井超音波研究所。外界をつなぐ橋が破壊され、研究所は陸の孤島と化す。研究所内で発見された遺体。不可解な事件の謎に瀬在丸紅子が迫ります。
Vシリーズ第7作。

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2021年09月18日

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ネタバレ

再読。

ですが、あまり印象に残っていなかった一冊。
ただ、今回読んでなかなかの衝撃を受けた。あんなに凄惨な現場であったにも関わらず実は全て殺人ではなかったという、概念の根底をひっくり返す物語の構成。
そして、このシリーズならではのいつもの気になるポイント。林と七夏、紅子の関係。詳細が明らかにされていない関係のなかでもよく考えたら実は林のダメ男っぷりは相当なもの。

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2021年08月22日

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はー全然覚えてなかった!面白かった!
どのキャラクターもそうだけど、祖父江さん、読めば読むほど好きになるな。
最後のエレベーターでのアクセス方法、紅子さんが言うようにとても綺麗。
S&Mでもだけど、やっぱり誰かが推理ショーしてるところがかっこよくて好きだな〜。

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2020年12月27日

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面白かった。
平面図です。それだけで嬉しいですね。今作ではピンチの描写が鮮烈です。息がつまります。
そしてあの遺体の様。ある種の古典です。楽しかったです。

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2020年10月20日

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再読。といっても内容はすっかり忘れていた。プロローグからして練無くんと紫子さんの掛け合いが面白い。ここらへんの軽妙さがVシリーズでの清涼剤だよねぇ。今回は保呂草さんの出番は控えめだったし紅子さんによる謎解きもあっという間に終わってしまったけどその割に濃く印象に残る。犯人の予想はおぼろげだったけれど死体のトリックはおそらくそうだろうと思ったのがドンピシャだったな。

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2020年06月26日

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ネタバレ

大切だからって、いったい何なのでしょうか? 大切なものって、何が大切なのですか? 大切に思うことが大切なのかしら? それとも、大切だと教えることが大切なの? 私の申し上げていることがわかりますか?

*****

土井超音波研究所にて開かれたパーティに出席することとなった紅子と阿漕荘の面々。
その最中、死体が発見される。
研究所への道の途中にある橋は何者かによって、爆破され、現場は陸の孤島と化してしまう…。
Vシリーズ7作目。

*****

科学者たちが勢揃いするこの作品。
紅子の科学者の面が色濃く出ている回でもあった。
推理の説明をするシーンは、優しく、そして、鋭かった。
先生が生徒を諭すかのような謎解きシーン。

そして、また祖父江さんとの恋愛対決?が。
林さんは一体どちらを選ぶつもりなのでしょうか。
紅子さんが林さんに嬉しくて飛びついたり、愛想が無くて怒ったりと、女性らしい面もばっちり読めちゃう。

今回は紅子さんたちがピンチに、中でもれんちゃんが大変なことに…。
油断ならない。
ハラハラしながら読み進めました。

少し『すべてがFになる』が頭をよぎる作品でもあった。

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2019年05月31日

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孤島型本格ミステリィ。     
いつもと違った祖父江さんや瀬在丸紅子が見られて面白かった。他の面々はいつも通りかな……。     

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2019年05月04日

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ネタバレ

久々にえぐめの殺人!
、、、と、思ったら、
紅子さん風にいうなら「なにも起こっていませんわ」という。

どんどん面白くなるなこのシリーズ。
れんちゃんのピンチ、死ぬほどドキドキした。


それにしても、、、
林さん、人たらしだなあ、、
とりあう2人がすごく可哀想
半分こしてあげたい

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2018年06月05日

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本を開き, そこに研究所の見取り図を見た時, まるで車窓からあのテーマパークの入場ゲートやシンボルのお城が見えた時の興奮を想起させる思いに駆られる。
そして, 研究所でのミステリィを読み進めていくうちに, 大好きな乗り物の列に並び, どんどん自分の順番が近づいてくる, あの高揚感を感じる。
森ミステリィ×研究所という方程式は, それ程までに私にとって嬉しい組み合わせなのだ。そして, その期待を裏切らない。
「すべてがFになる」を彷彿とさせる読み応えだった。
いつも以上に紅子がかっこよすぎた。

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2018年05月06日

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ミステリ好きにはたまらない一冊。
森先生のお話は何を読んでも品があって、知的で、
それでいてユーモアに溢れておまけに愛まであって楽しい。

今回は私の一番好きなタイプ。
フーダニット系。橋が破壊されたあたりから、自分の大好きな展開へ(笑)
こういうのたまりませんね!

しかも頭部の無い遺体。何パターンも自分の推理が炸裂して、
小説を読むことと、この後の展開を考えること、二重に楽しむことができた!
大満足っ!!

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2017年01月26日

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S&M恒例の平面図が目次に記載され、話の展開もスリルがあったにも関わらず、最後に行くにつれて勢いが下がって行った感

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2023年11月24日

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設定がとても好きだし、久しぶりに建物の平面図があるから、絶対面白いやつ!って期待して読んでいた。
けど、やはりVシリーズに入ってから(正確にいうとS&Mシリーズ後半から)の謎が解明された時のいまいち感。
なんというか、もっと大きな驚きとか、すげ〜って言いたくなるような仕掛けとかがなく、それまでの分量も無駄に長い。
文句ばかり言ってるが、森博嗣さんの作品はどちらかというと、ワールドの構築だと個人的に思う。
事件と関係会話とか、メインキャラクターの関係性とか、事件以外に楽しむことがそれなりにあるので、飽きたりはしない。
つまり、ミステリーとして読まなきゃ全然面白い。

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2023年10月03日

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ネタバレ

第7弾
超音波の研究所のパーティで起こった殺人事件。
紅子は元六角邸の持ち主長原博士の代わりに、練無も招待されて居合わせる。
研究所近くの橋の爆破予告を受けて調査していた警察も取り残され、研究所へ向かう。
おなじみのメンバーが揃う中、研究所の所長と思われる首なし死体が発見されるし、紅子たちは無響室に閉じ込められて練無は殺されかける。
どこで紅子が真相にたどり着いたのかわからないくらい事件はのっぺりとしてた。

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2022年10月05日

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森博嗣のVシリーズはミステリとしてもしっかりしているが、メインの4人の掛け合いが実に面白い。一人一人のキャラがたっていて、回を重ねるごとに魅力的になっていく。本作は特に練無がピンチあり、ユーモアありで際立っていた。

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2022年08月17日

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Vシリーズ第7弾。犯人が誰かなんて考えられないくらい、息をつく暇のない展開でした。紅子さんが犯人特定に至った経緯も、もう少し詳しく説明して欲しかったです。へっくんてもしかしてあの人じゃないよね?って思ってしまう描写があって、事件とは関係ないことをいろいろと考えていました(笑)

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2020年04月18日

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Vシリーズ第7弾。超音波研究所が舞台で周りから孤立してしまい外部との連絡が閉ざされる。シリーズの主要メンバーや研究所の博士たちと刑事が一人。閉ざされたなかで起こる事件。手口、動機、犯人となかなか見えてこない。そしてメンバー同士の会話、ジョーク、科学の専門的な知識とたくさんの情報と伏線の回収の面白さ。シリーズの中で一番の好み。

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2020年01月07日

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ネタバレ

事件のトリック自体は古典的だった。クリスティの『オリエント急行』のパターンだ。動機も森作品としては割と穏当で、単発の作品としては地味な印象を受けた。

むしろこの巻で感心したのは、殺人事件以外のトリックだ。ひとつはVシリーズの『朽ちる散る落ちる』との絡み。この研究所の物理的構造が次の事件のトリックに活かされていて、この巻自体がいわば前哨戦なのだ(なので『超音波』と『朽ちる』の2つはセットで読むと面白い)。

もうひとつは、テクノロジーを利用したトリック。橋が爆破されて研究所が孤立した時、「なぜ誰も携帯を持ってないんだ」と思ったのは私だけではないと思う。山奥だから使えないという一見もっともらしい理由が用意されているにしても、だ。

90年代以降の生まれの人はピンとこないと思うが、携帯電話は00年代に爆発的に普及したツールだ。その登場は当初、ミステリー作家を大いに悩ませたという。「外界と隔絶された陸の孤島」という設定が、携帯の存在ひとつで崩れてしまうからだ。だが次第に携帯はトリックに積極的に組み込まれるようになり、今では標準装備のツールとして書かれるようになっている。

だが、こういう使い方があるとは思わなかった。ケアレスミスではない。誰も携帯を持っていないということ、それ自体がヒントだったのだ。森ミステリィを特徴づけているコンピュータというツールが、Vシリーズには殆ど出てこないのも同様だ。書かれていない物を、書かれていないということでヒントとする高等テクニックだ。なんのためのヒントか? 勿論、S&MシリーズとVシリーズの関係性における重要因子、時系列を示唆するためのヒントである。

森先生の頭の中って、本当にどうなってるんだろう?

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2018年12月15日

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ネタバレ

結構無茶苦茶なことやった割にはありきたりな動機だったと言うか。
練無の意味深なあれこれは解明されるのかが気になる。。。

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2018年03月17日

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Vシリーズ7作目
土井超音波研究所と呼ばれる橋のみによって外界と接せる場所でパーティが行なわれ、死体が発見される。
小鳥遊くんが殺されかけて、紅子さんが本当に怒っているのがわかるところが、とても印象深い。
解決に関してはある小説に似ているところもあるが、根本的な部分は違い、こちらはなぜか美しいと感じさせられた。

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2017年06月11日

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ネタバレ

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超音波研究所で起こる偽装殺人事件。土井博士の残した謎の解説が森博嗣らしくなかなか面白い。音階による博士選びや和音の話を絡めたパスコード。研究のため、同意のもと病気で余命のない博士を利用した元々死んでいた土井博士の遺言対応を4人の博士が行う。超音波による認識機能やセンサーの話が面白い、どこまで応用可能か。立川志らくの解説。品とユーモア、粋が大切、想像力を掻き立てることが重要らしい。ユーモアのある表現、七夏は研究所に、紅子があることを知って頭の上にテトラポッドを載せているような重苦しい気分になったとか。落語目線に偏った捉え方な気もするがそういう発想もあるかと思わせる解説。

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2017年03月18日

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