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Posted by ブクログ
理想を追い求めた「嘘」は、いずれ綻びを生む
Vシリーズの中の今作品は探偵役の紅子さんの「科学者」としての考え方や佇まいを存分に生かして、容疑者や被害者となっている「科学者」たちにどのような推理を、どのような解釈をするのかというところが見どころであると思う。
殺害方法についてはどちらかというと古典的でわかりやすく、「誰がやったか?」がわからなくても、「どうやったか?」や「なぜやったか?」ということは導き出しやすいと思う。こういった計画的な殺人においては、計画段階と実施段階における、周りの人や状況の変化に伴うリアルタイムでの変更の意図を読み解けば自ずと導き出しやすいと思われる。
今作品はどちらかというと紅子さんが解きほぐした真相に対して、紅子さんが容疑者、犯人に対して返した「事件の解釈」がとても「科学者」としての一面がありつつ、とても品のある導きであったように感じた。
解説で志らく氏が述べられているようにこのシリーズはとても品がある。キャラクターのアイコンは女装をする美少年、完璧そうな美女、ドジっ子っぽい刑事とかという現代劇に合わせたもの。
それに対してその人物像をセリフや行動で肉付けする際に、品の良さを与えるようなセリフや行動で示している。
最近のとにかくバズればいいとかの過激かつ消費的な言動ではなく、深掘りをして読み手に染み込ませていく、時間をかけて読み手の中にキャラクターを描いていく。
そんな現代にはあまりない「余白」かつ「余力」、「余裕」がこのシリーズをより深めているんだなと思った。
Posted by ブクログ
Vシリーズ第7弾
六人の超音波科学者
S&Mでも数学者や学者が多く登場するが
この研究の思想とタガが外れる感じの描き方が
素晴らしく、本当に上手です
紅子の研究者の前で説いてる姿は、読者の思いを代弁しつつ、研修者の想い、そもそも人として何だ大事なのよと問いかける姿は、ラスト10ページぐらいでも読む価値ありです
研究者のコミュ障な感じももちろんわかりやすかったのですが、インナーでの思惑が強い(強くないと事件にも魅力的にも見えないから、いいのだが)なかなか外にでれないところ(外部の人が話にもはや、入れない)これが、もう少しいろんな人が活躍するパターンが好きなので、それと比べると少し見劣りしてしまう。
ということで
★4.1
解説め毎回読んでますが
立川志らくさん
いい事言いますね、そして凄く共感できる
わかるぅ。。
事件の犯人知りたいわけじゃなくて
この所々差し込まれるジョークや問いかけや
綺麗な言葉で表現される哲学のところが素敵なんですよね
※ここまで読むと、Vシリーズの方が自分は好きなのかもと思ってきました
続いて
第8弾へ
捩れ屋敷の利鈍
へ
※登場人物が。。。ここで連動するのか。。。
楽しみすぎる
Posted by ブクログ
何か今回の話はどことなくS&Mシリーズを思い出したのは私だけでしょうか。
色んな話が程よくブレンドされている感じがして、読んでいる間あの2人の遭遇した事件を思い出して懐かしくなったりしていました。
そしてこの話、前回がお洒落で優しめだった反動なのかえらくショッキングなシーンが多かったなという印象が。
簡潔に纏めてしまうとエピローグの一文目に集約されてしまうのでしょうが(いやそう言いきってしまうのが良くないというのは重々承知なのだけれど)、その結論に至るまでにちょっとドキドキしながらページを捲ってました。
ただ何かこう……こんなに登場人物必要だったか?という気がしなくもないんだよなぁ。
あの人とかあの人とかもはや印象が薄すぎて「あっそういえばいたんだっけ?」みたいな事何回かあったし……うーんでもまぁメインの登場人物が多いシリーズには起こりやすい事なのかもしれませんね。
とにかくあの子の生命力がとんでもなく強くて良かったと心の底から思いましたね。
あと、紅子さん。
あの鋭い推理力といい観察眼といい今回の行動といい……実は何か特殊な訓練を受けていたりします???
Posted by ブクログ
Vシリーズを読んでいた先月は、
2~3日に1冊のペースで
気が狂いそうになるほど焦って読んでました。
ダメなんですよね、
生き急いでしまいます。苦笑
毎回思うんですが、
Vシリーズの装丁ってお洒落ですよね。
S&Mシリーズも、四季シリーズも好きですが、
Vシリーズが一番表紙が好きかもです。
本作は、山奥位置する、土井超音波研究所で殺人事件が起こります。
しかも、事件当日は大雨、研究所に続く橋が爆破される。
陸の孤島となった研究所。
紅子たちが犯人を突き止めようとする中、迫りくるピンチ。
怖くて怖くて、続きが気になり、手が止まらず。
今までのVシリーズの中で一番印象的でした。
それは紅子が感情的に怒る場面。
コントロール下にある自我から覗いた、紅子さんの怒り。
胸にくる場面でした。
物語は佳境。
駆け抜ける読書もあと少しです。
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