森博嗣のレビュー一覧

  • 妻のオンパレード The cream of the notes 12

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    ネタバレ

    6 「宗教って、そもそも全部、霊感商法なのではないか」と書いたら叱られる?
    p33
     神ではなく、馬を信じる人たちが沢山いる。

    55 再び、「推し」について考察してみよう。
    p131
    「推し」は異性でなければならない、とマスコミは暗黙の了解をしている可能性が見える。

    71 日本が技術後進国になったのはどうしてなのか?
    p162
    労働力が安いからアジア諸国で生産する。すると、その他で技術者が育つ。育った人たちが、今はその業界を牛耳っているだけだ。一方で、日本の企業は、世代が代わり、技術に関心がない役員ばかりになり、開発よりも儲かる事業(たいていは金融絡み)で会社を維持しようとしている。

    p

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    2025年02月11日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    SEだったから 私にもう少し体力と時間があったのなら、このシリーズを全て読みたいと思いました。ただ、私にもう少し体力と時間があったのなら、この本には手が伸びなかったでしょう。SEには面白い作品でした。

    私が末端ながらSEとして働いてきたことで、この作品を身近に感じ内容を理解することが出来ました。そして、1998年に書かれた作品である事に驚きました。

    パソコンが一般的に普及し出した頃にこれだけシステムを理解しミステリーに仕立て上げられた事に感嘆します。

    ただ、私には重厚すぎる。そう感じました。

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    2025年12月03日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    wシリーズ第8弾
    血か、死か、無か?
    Is It Blood Death or Null?

    娘の受験と受験後のもろもろで全く読む時間なかったが、落ち着いたのでまた読書生活に戻ろうとと思います(怒濤の1週間でした)

    舞台はエジプトからの南極へ
    もう驚きませんよ、世界どこにでも行ってしまえです

    エジプトのピラミッド(ネガティブピラミッド)にいた人工知能のイマン。軍事用。
    ヴォッシユと一緒に調査にいくも、そこまで収穫なく。
    一方で、ナクチュの冷凍遺体が盗まれてしまう。
    そして、南極で新たな人工知能を発見。名前はクリスティナ。そこにいたのは、モレノ氏。
    フランスの修道院につくって、自殺したと言わ

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    2025年02月08日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    論理的に物事を分解、思考していく文章が心地良かった。
    著者のそれらの思考や捉え方は自分と近い部分が多いと感じた。

    一方で、著者の感情については自分とは違うなと思うところもあった。(主に「孤独が幸せ」のところ。一人の時間は好きだが孤独が幸せとは今は思わない。)
    自分自身の気持ちへの理解が浅いということなのだろうか。

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    2025年02月06日
  • 歌の終わりは海 Song End Sea

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    加部谷の小さい時を思い出してなんか悲しくなった。
    小川の思ってることが私が考えてることと近い。小川はもっと年上かと思ったけど同い年くらいなのかも。

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    2025年02月05日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

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    ネタバレ

    目薬に異物混入っていうのが地味に怖い。
    しかもその目薬の名前にはαという文字が含まれている。
    真賀田四季だとしたらなぜこれがこんなにゆっくりなのか、劇的なテロリズムではないのかという話に対し、犀川は実験対象が人だから、萌絵は四季がすでに寿命という制約を超越してるのではと予想した。じっとりゾッとする感じ。

    ってか海月!この意味深ボーイめ何が「加部屋は僕に関わらないほうがいい」だ!!
    何をしようとしてるんだしょうもないことだったらしばくぞ

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    2025年02月02日
  • 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

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    シリーズ通して現代の世相とか社会の仕組みとか色々な事を考えさせられる。日本だけではなく各国で見られるSNS発の煽動に左右される政局とか、まだ発行年の頃には今ほど表立ってはなかったよね、作家って凄いなぁ。

    しかしここへ来て、共通思考とか壮大なテーマの元に行動していたかにみえたマガタ博士、もしかして極々私的な、理性では割り切れない感情がその動機にあったりする?(個人的にはそうであって欲しい)
    本当にこのシリーズどこへ着地するんだろう。
    個人的には作中、カンナが語った「安楽死〜」にヒヤリとした。死を悼む事が当然だと私たちは信じているけれど、それは本当に当然なのか。会った事もない話した事もない大勢の

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    2025年02月02日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    森博嗣の小説は1行たりとも読んだことがないのだが,エッセイ的なものは結構読んでる。
    抽象的思考の大切さを語る1冊で10時間で書いたそうである。驚異的な速筆だ。原稿をベタ打ちするだけでも10時間では終わらないと思う。

    抽象的思考と客観的思考の方向性の類似というのは新しい視点だった。何となく,客観的=数値化可能=具体的と考えていたのだが,そもそも数字というのがある意味究極の抽象な訳で,そう考えると抽象性と客観性には類似が認められる。それでもなお,両者には本質的な違いがあるように思うが,抽象化することに付随して客観性が増すということはあり得るなと思った。

    同時並行で安藤昭子『問いの編集力』をAu

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    2025年01月31日
  • 今はもうない SWITCH BACK

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    中年男の一人称主体で、ひたすら気持ち悪い、勘違い野郎の一人語りに辟易したけれど、読み終えてみるとそれすらも森先生の術中にまんまとハマっていたことがわかり、とても気持ちの良い終わり方ができた。

    ミステリーとしては若干消化不良も否めないけどこれはこれで、シリーズものとしてしっかり楽しめた。

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    2025年01月31日
  • なにものにもこだわらない

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    書きたくて書いてるわけじゃなくて、仕事だから書いてるんだ。とか、やりたくないことをするから賃金がもらえる、それが仕事なんだよ。エビデンスなんかないから、僕が思ってることを書いただけ。とか合間合間に本音みたいなのがあって、著者と会話しているような気持ちになる文体。

    拘ってると柔軟な思考も出来なくなるし、自由じゃないじゃん?少しくらい拘ることはあったっていいけどさ、なんにもこだわらない生き方してたら思わぬ展開があったりするからそんな生き方もいいんじゃない。
    って感じで受け止めました。

    自分に拘ることをやめると、結果的に他者に対して優しくなっている。
    他者に優しくありたいよね。

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    2025年01月29日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    トリック自体はシンプルで、わかる人にはわかるのだろうが、自分はなるほどと少し驚いたし面白かった。

    人形式モナリザとはいいえて妙だ。

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    2025年01月28日
  • サイタ×サイタ EXPLOSIVE

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    Xシリーズ5作目

    殺人の動機は全部、一身上の都合だ。これにつきる。きっと他者が理解するのはおろか、自分でも明確に説明できないものだと思う。

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    2025年01月27日
  • お金の減らし方

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    借金をしない。
    自由なお金は、収入の1割。
    好きなことをするなには、やらなければいけないことをすればいい。
    ものの価値は、自分の欲求の大きさで決まる。
    他人軸ではなく、自分軸で物事を見る。

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    2025年01月27日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    久々に森さんの本を読みました。S&Mシリーズ振りですね。SFは苦手…というか完璧に理解できないので、読み終わってもスッキリとはいかないのですが、森さんの独特な文体は好きなんですよね。Wシリーズの一作目ですね。人工細胞で作られた生命体、見た目では人間と区別がつかないウォーカロンかぁ。内容は面白かったですね。マガタ博士も出てきたし。S&Mシリーズをまた読み直したくなりました。

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    2025年01月26日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    wシリーズ第7弾
    ペガサスの解は虚栄か?
    Did Pegasus Answer the Vanity?

    新たなスパコンの天才ペガサス(日本)が登場。
    舞台はトウキョウからインドへ。
    フランスで居なくなったウォーカロンに、クローンの技術(禁止)が使われていたのではないか疑惑が。

    いつもハギリ、キガタ、アネバナでインド資産家へ調査にいく。
    ケルネィ(資産家)、ラビーナ(娘)、そこになんと
    ツェリン(チベットでの研究者)登場。 ケルネィが夫だと。そして、息子のラジャン。
    久々の森作品らしい登場人物の思惑が交錯し、
    家族での思いのすれ違いが入り混じり、、、、行かないでほしい方向の悲しい結末に。

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    2025年01月26日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    ”──人はね、大事なことは言葉にしない。呑み込んでしまうんだ。賢明で正しい思考ほど、言葉になっていない” 
    ”生きているものを無数に集めれば、そこには死の静寂がある”
    シリーズ内でハギリの漏らす呟きは、本人ドライを自任する割に誌的で揺らぎに満ちている。事実を見つめ続けた先に人は(人工知能も)詩人になるのかもしれない。では全てを神の目線で見ているマガタ博士は、一体どんな詩を呟くのだろう。

    終盤、オーロラが選んだ姿に思わず声が出た。
    そうか、それが可能なのかぁ。そうして心は思考は育っていくのか。
    シリーズ通して、他者(異物)と交わる事、そして欠損こそが心を成長させていくのだという視線が優しく、少

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    2025年01月25日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    1.登場人物
    犀川創平…工学部建築学科助教授
    西之園萌絵…工学部建築学科3年生
    儀同世津子…雑誌記者
    香山林水(リンスイ)…画家
    香山多可志…林水の息子
    香山綾緒…多可志の妻

    2.物語の始まり
    西之園萌絵は雑誌記者でありパズルマニアでもある儀同世津子から、彼女のメル友の家(香山家)に代々伝わるパズルについて教えられる。
    そのパズルは香山家の家宝となっている壺であり、その壺の中にある鍵箱を開ける鍵が入っている。しかし壺の中に入っている鍵は壺の口よりも大きく、誰も鍵を取り出すことができず、今日まで鍵箱は閉じられたままとなっていた。

    3.世界観や価値観
    謎と聞くと飛び出していく西之園萌絵と、面倒

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    2025年01月20日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    wシリーズ第5弾
    私たちは生きているのか?
    Are We Under the Biofeedback?

    舞台は南アフリカのとある村
    ウォーカロンだけがいる村があると
    訪れた3人(ハギリ、ウグイ、アネバネ)は
    面白い光景をみることに
    洞窟に暮らす民族で、治外法権であると
    村長(唯一の人間)に案内されて部屋に。
    こそには数百の卵カプセルがあり
    ウォーカロンの脳(躰を持たない、生きた脳)があり、さらにこの脳が生きるバーチャルの世界が存在していた(※もちろん違法)
    そして、このバーチャル世界は
    年も取らない、もちろん死なない
    空も飛べる、容姿も自由、お腹を空く設定も自由
    (面白いw)
    何をしててもよ

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    2025年01月19日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    「S&Mシリーズ」6作品目となる本作。死んだ天才マジシャンの大脱出劇が謎を呼び、マジシャンの殺人事件と複雑に絡み合っていく。トリックは比較的単純であったが、ただ読んでストーリーを追うだけでは辿りつけないような答えに驚かされた。今回は森ミステリィではお馴染みの理系の専門的な話は少なめのため、親しみやすい内容になっている印象を受けた。また、犀川先生と西之園さんの掛け合いも通常運転。しかし、本作では二人のそれぞれの成長が垣間見える描写もあり、次回作以降が気になるところである。

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    2025年01月18日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    wシリーズ第4弾
    デボラ、眠っているのか?
    Deborah.Are You Sleeping?

    フランスを舞台にした修道院の調査
    アミラ、ベルベット、新たなトランスファの存在が明らかになる。なかなか情報量が多くなってきた。

    アミラがいった共通思考というものが
    人工知能による新しい社会の構築であって
    その社会が知性となる
    それが新しい生命体になる

    うーん。概念はわかる。まだイメージができない。
    トラスファのデボラが優秀なのはわかったが
    人間、ウォーカロンの脳内回路に侵入し
    遷移できる、もはや無敵な感じもするが
    そこに新たなトランスファとの攻めぎあいが発生。面白い、いい勝負ですね。

    エピロ

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    2025年01月18日