森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ加部谷がプリンを食べているだけで、微笑ましい。
どうか元気に過ごしていてくれ。
自殺がタブーでなくなって、法律として認められるようになったら、幇助の罪がなくなるのか。
それは大きい気がする。望まれて手伝ったなら、良いことをしたともいえると思う。
作中で触れられていたような、薬を飲んで眠っている間に死ぬことができたら良いのにって、みんな一度は思うだろうけど、簡単に手に入ってしまったら世界は大混乱で、悪いことをするだけして、死んで逃げる人が続出する可能性も出てきてしまうから、むずかしい。
本当に苦しんでいて、1年後も気持ちが変わらなかったら……とかなら、ありかな。
そのような方法があることは救 -
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理想を追い求めた「嘘」は、いずれ綻びを生む
Vシリーズの中の今作品は探偵役の紅子さんの「科学者」としての考え方や佇まいを存分に生かして、容疑者や被害者となっている「科学者」たちにどのような推理を、どのような解釈をするのかというところが見どころであると思う。
殺害方法についてはどちらかというと古典的でわかりやすく、「誰がやったか?」がわからなくても、「どうやったか?」や「なぜやったか?」ということは導き出しやすいと思う。こういった計画的な殺人においては、計画段階と実施段階における、周りの人や状況の変化に伴うリアルタイムでの変更の意図を読み解けば自ずと導き出しやすいと思われる。
今作品はどち -
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わりと心配性、考えすぎと言われることが多いので、この本を読んでたら自分を肯定してもらえているようでほっとした。
【肝に銘じておきたいフレーズ】
p.30-p.31 人間は、機械などよりもはるかに不確定だから、信じていたのに裏切られる、とあう場面が頻繁である。そもそも、信じていたのが勝手な思い込み、つまりは観察不足による見込み違いなのである。詐欺のように、本当に相手が悪い場合も稀にあるけれど、多くの場合、そうなることを予測できなかった自分の落ち度と捉えるのが妥当なところだろう。
p.222 絶対に失敗しないと言いきれることが、自信ではない。やれることは全部やったと言いきれることが、自信であ -
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ネタバレ殺人には、その行為に至るための明確な理由があるものであり、読者もそれを期待している。しかし、本書で殺人を犯す真賀田四季には常人を納得させられる殺人の理由などない。
自分が15歳で両親を殺したように、娘にも同じように教育をした、つもりである。だが、娘は天才ではなかった。
そのため、娘を自分に見立てて殺害し、自身は15年ぶりに外の世界へ出ることに成功した。
自分の両親を殺害した新藤所長を、真賀田四季は屋上のヘリコプター内で手にかける。それは、四季だからであって、もしそれが道流だったら、新藤所長は納得したのだろうか。無線機とテレビ内の電波受信機で交信はしていたらしいが、四季だから殺されることにも -
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ネタバレ真賀田左千朗
工学博士。情報工学の第一人者。
真賀田美千代
言語学者、左千朗の妻。言語学の最高権威。
真賀田四季
天才プログラマ、左千朗の娘。十四歳のときに両親を殺害した疑いで逮捕された。両手両足を切断された状態で発見された。
栗本其志雄
四季の同居人。四季の別の人格。
佐々木栖麻
四季の同居人。四季の別の人格。
真賀田道流
四季の同居人。四季の別の人格。
真賀田未来
四季の妹。
新藤清二
真賀田研究所の所長、左千朗の弟。ヘリコプター内で首の後ろをナイフで刺されて死んでいた。
新藤裕見子
清二の妻。
弓永富彦
医師。四季の主治医。
弓永澄江
看護婦、富彦の妻。
山根幸宏
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森博嗣の作品は実は1作しか読んだことがない。「喜嶋先生の静かな世界」だけ。数ある有名作のなかでなんでこれ、と言われそうだけれど、かれこれ10年くらい前のことなので自分もよく覚えていない。あらすじが面白そうだったのかな。
でもユニークで衝撃的な作品だったことは覚えていて、住む場所を何度か変えても、本棚にはずっとこの本を残している。
近頃はエッセイを読むのが好きで、色々な人のエッセイを読むようにしている。恥ずかしいことに森博嗣のエッセイシリーズがあることも、しかももう13作目ということも知らず、本屋でたまたま目に入り何も考えずに買った。
難しいことを考えていそうなイメージはあったけれど、こんな -
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森博嗣デビュー及びメフィスト賞30周年記念&森博嗣引退によせて。
サークルの企画でメフィスト賞マラソンをすることになったのでその第一作となるすべFを久々に再読。見返したところ初読は25/08/02らしく、ミステリに縁遠かった自分をミステリの世界へ誘ってくれた思い出の一冊だった。初読の時点では☆5に限りなく近い☆4の評価をつけていたのでかなり楽しみにしていたんだけど…。結論から言うと全く楽しめなかった。ミステリの性質上、原初の感動を上回るのはほぼありえないと分かってはいるが、それを差し引いてもかなり微妙。理系畑出身の森らしい言い回しやトリック、「孤島」や「密室」といったガジェット、犀川や西之園 -
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Vシリーズの四作品目はテレビ局の公開撮影の最中に起こる殺人事件、登場人物の1人の練無さんに焦点を当てたお話。個人的には今までのVシリーズの中では一番読みやすく感じた。
小説ではありがちな主要キャラの深掘りをするにあたり、練無さんの「キャラクター性」を生かした推理の筋道にしているところは推理小説としてはとてもよく単純ではあるが練無さんのアイコンを軸に犯人を絞っていく過程がなるほどなと思った。
犯人の独白が小説内に多いことからも犯人像を絞りやすくしているのかなと思いつつ、それが罠であり思いっきりミスリードされた。はっきり言っちゃうと犯人が判明した時の意外性のところには突っ込んではいけないかもし