森博嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何年も前に読んだ本。17,8年前か?
そして、普段、読んだ本の内容は忘れてしまう私。
しかしながらこの本は、
なぜこんなに記憶に残ってるのだろう?
と不思議な程に覚えている。とはいっても細部まで覚えているわけではないけれど。
そして、読後、めちゃめちゃ面白かったかというとそうでは無い。
独特の不思議な感覚の余韻が残る本だった。それぐらいの軽い印象しか無かったはずなのに。
着眼点も面白いし、森博嗣らしいとも。
一見すると「は?」とか「はい?」とかなりそうだけれど、それがいい味を出している。
こんなに長い間記憶に残る本だったとは。この不思議の真相を考えるのも面白いし、その不思議があることをこの本で知れたとも言える。 -
Posted by ブクログ
時の流れがいつしか、人を強く成長させる
森博嗣さんのGシリーズは物語全体におけるミステリーの新たな形として探偵役の推理ショーがない、なんか時が経ったら謎がいつの間にかに自然と解き明かされていて、事件が解決にたどり着いている、といった表現や構成をされている。今作品はショッキングな自殺が取り上げられてどうやって?を主軸に話が展開はされているが、そこはいつものGシリーズのような結末を迎える。
古典的なミステリーが好きな人からしたら消化不良、森博嗣さんの作品のファンであるのならば好印象。今作品は西之園さんの過去の惨劇の結末を提示しながらもそこからどのように彼女が一歩を進むのかを丁寧に描写されている。
事件であれば何でも首を突っ込み、危機にも遭いのヒロインだった西之園さんの何だろう、心の隙間を埋めるかのようだったかつての探偵活動が、その時期も必要であり、そしてその時期があったからこそ今の西之園さんになれたといった丁寧な描写は今までの作品のファンからしたら涙そのもの。彼女が自分の人生を生きるために一歩踏み出す決意はとても魅力的な大人になったのだなあと思った。
人の心に残るとはどういうことであろう。今回のようなショッキングな事件は確かにセンセーショナルであり、刹那的な爆発力を持って人の心に焼き付く。ただそれも時が経てば心からは自然となくなる、人の生き死には自然であるからだ。
では人の心に遺るためにはどのような行為が必要なのか。それは喪失された他者に対して、自己が喪失を受け入れて、喪失してもなお、自分は生き続けたいと願うときなのではなかろうか。誰かの明日の生きる活力となるとき、初めて誰かの心に遺ることができるのではないだろうか。時がかかっても良い、喪失に向き合い、そこから「生」を生み出せたとき、人はまた一つ大人になるのだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大切なのはまず気づくこと。支配されていることを自覚することで自由や発想が生まれ、自然に自在な行動ができる。
例えばローン。
例えば空気を読むこと。
TVでやっていた店の行列の先は絶対食べてみたいから並ぶべきという思考。
自然と自分の周りには支配が多いもの。
自分にとって合理的な理由で判断する。周囲の評価、定説、噂、世間体、常識で選ばない。非常識な合理を探るのが自由への道。
◎自分による支配
インスピレーションも大切。レッテルを貼り避けるのではなくたまに見回してみるとヒントが見つかることも。流れ着いたものを眺めながら海岸を歩くかのごとく。好奇心は自由の大きな効用のひとつ。
年をとってもチャレンジ。子どもができたら習い事は子どもにさせ自分の夢を託す、そんな「子ども育成マシン」に成り下がる必要らない。自分も習い事をして投資をしたらよい。
◎自由の獲得方法
時には自分を騙す。思い込む。
森さんはよく下限を上限とするらしい。一万文字書かないと→一万文字以上書いてはならない。無理せず仕事を打ち切ることができる。
毎日少しずつ前進。あきらめるまでは挫折ではない。
どちらを向いていつ踏み出すのかは私が決めること。