森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
森博嗣という一人の人間の頭の中を覗ける自己啓発兼エッセイのような本。
合理的かつ論理的で、SNSや周りを気にしたり気を取られたりしている私には気づきが多く耳が痛いことも。
傍から見ると助教授兼作家なんて超人じみていると思うけれど、本人的には至って特別なことはなく、出来ることを淡々とやっているだけ。
考え方や物事への取り組み方一つ一つは単純なのだけど、すべて合わさると超人、天才じみて見える、という。
さほど参考にして欲しいとも思わず、あくまで淡々と私はこうですよ、とドライに書かれている(と私は感じた)ので人によってはそんなの感情的に無理だよ!と反発したくなるかも?
理系的な考えなので合わない人 -
Posted by ブクログ
変な内容の本だと思いました。悪口、批判ではありません。変わった視点、理解するのに少し考え込んでしまう主張、おそらく書名で手にとった人のニーズと作者の執筆の意図がずれる可能性が高そうなこと、でも読み進めてしまう。
そのような本です。
象徴的なのが、次の一文です。なんとか我が子に勉強させたいと思って本書を手に取った人は、この解説に目が点になるのですが、それでも読み進めてしめうのです。
「ほとんどの人が既に理解していることなのに、教育者や指導者がけっして口にしない正解。すなわち、「人間には個人差がある」というのが答である。遺伝的なもの、生まれながらのものが、最終的には支配的になる。簡単にいうと、努 -
Posted by ブクログ
WWシリーズ第5弾
「君たちは絶滅危惧種なのか?」
動物園で研究用の動物とその飼育員が行方不明。
さらに近くの湖で男性が何者かに襲われる。
久しぶりに主要キャラ全員集合でほっこり˙ᴥ˙。
最後のヴァーチャルで会った赤目の少女は誰?
普通に考えればデボラっぽいけど…。
名前すら口に出しちゃいけないような存在だったっけ?
ここに来て百年シリーズの赤目姫??
セリンと似てる→ミチル?
デボラ = ミチル = 赤目姫
ということは時系列的にあり得るのかな?
キョート事件の時にヴァーチャルに引っ越す技術が確立されてたのであればあり得るのかも_φ(・_・ -
Posted by ブクログ
真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
「KODANSYA」内容紹介より
不覚.
先に2冊出ていることに気が付かず、これを最初に読んでしまった.
まぁ、森先生のことだから、たぶんそんなに問題ないように書かれているんだろう.
う -
Posted by ブクログ
森博嗣さんの〈S&Mシリーズ〉第1弾です!
この作品は発売当時読んでいて、再読になります。
audible にて。
audibleにシリーズが全部入っているのがわかったので、大作を聴く欲を満たすために、こちらのシリーズを久しぶりに聞いてみようとなりました。
孤島に建つ研究所の中で博士の死体が発見されて、密室の中で死んでいた博士は自殺か他殺か‥。
犀川と西之園萌絵が推理する。
一度読んだ作品なのに全然覚えていませんでした‥。
読んだら、あー、そうだったとはなったけど笑
犀川先生は好きです。
萌絵みたいなキャラは苦手キャラです。
理系作家の代表みたいな森博嗣さんですが、難しい事も書いて -
Posted by ブクログ
面白かった。
何度もこれが答えがと感動して、それを裏切られた。とても長い物語で全てを詳細に語られていて、ストーリーにのめり込んで読めた。
前半と後半で視点が変わっていて、直感的で主観的なな萌絵と論理的で客観的な犀川の対比がよかった。物語自体も一気に真相が明らかになるのではなく、徐々にゆっくりと真相に近づいていった。それが自分の中の推理と次に起きることへのギャップを生じさせていて面白いと思った。
芝池は嫌なやつ、ゼミのみんなはよく分からん、長谷部と島田はずっと怪しかった、新藤所長はヤバいやつ。登場人物の感想はこんなもん。
ビビリだからかもうずっと背後から刺される恐怖に襲われながら読んでいた -
Posted by ブクログ
ネタバレ良くミステリィには「天才」と呼ばれるキャラクターがしばし登場する。しかしそれこそ難しい計算ができるだとか、なぜか全てが見透かされているなどといった、一般人にわかりやすい「天才像」から逸脱するような天才ではなかったなと思う。
彼女の思考は天才すぎた。
あまりにも。凡人の自分には理解できなかった。
子どもが居る私には信じられない。
自由って何だろう。
お友だちがオススメしてくれて、そのお友だちは何日も何日も考えて推理してキチンと答えを導き出せたらしいです。すごい。私には14歳に発情する既婚者キメェとか名前も無く外の世界も知らず人形として死んでいった子が余りにも哀れで悲しくてもう -
Posted by ブクログ
「すべてがFになる」の動機が理解できない、という声があがったので、
動機を万人が理解できる作品にしようとした、
ということで、
結果、うーん、こういう人間ドラマ的な理由付けは森博嗣がいちばん苦手なことなんじゃないかな、ということで、
フーダニット、ハウダニットは割と容易に想定でき、
ワイダニットについては、こういうのは別の作家さんに任せておけばいいのにって思う。
で、ここまで言っておきながら作品として好き。
本人が面白いと思っているジョークは全く面白くないのも好き。
森博嗣の作品の魅力は、途中の会話だったり、登場人物の思考だったり、
その本筋と全く関係ないシーンにすごく興味深い考え方が示された -
Posted by ブクログ
WWシリーズ第3弾
キャサリンはどのように子供を産んだのか?
研究所から消えたクーパー博士
研究室内で産んだ自身の子供とともに
しかもその子供の名前は…。
この設定だけで森ファンはテンション上がるやつ˙ᴥ˙
グアドの出した結論が抽象的すぎて、ロジと同じ反応をしてしまう。でもなんとなく雰囲気的に感覚的には分かる。不思議な感じ。
ヴァーチャルが事件の舞台なので仕方がない。
マトリョーシカの話、もう少し理解したい。
ラストのペイシェンスの話はどういう事?
真賀田四季の言う120年前から105年前の15年間っていつ?
追記:
「迷宮百年の睡魔」をエピローグを再読
ペイシェンスの話そういうこと