森博嗣のレビュー一覧
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ネタバレ定義するものが存在するもの。
数学とは学生時代以降無縁の世界にいる自分からしたら、定義という言葉を久方ぶりに聞いた気がする。
定義するとは一体なんのことやら。
よくよく考えてみればなんとあやふやなものかと思う。自分が定義したものが真実、真理ではないし、誰かが定義したものが真実、真理ではないけれど、確かにそこにあるものとなるなんて、とても曖昧なのに自分にとってはそれが真実となってしまうかもしれない。
今回は完全文系の自分には堂々巡りなところでした。
ストーリーのトリックは割と序盤から見抜いてはいたのですが、このお話の真髄は、星座のことでもなく、犯人を見抜くことでもなく、定義とは というところに -
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孤島で起きる密室殺人という設定は王道なのに、舞台が“電算センター的な環境”というところが独特で、読んでいて当時の技術観を想像してしまいました。島にあるはずの厳重な研究施設なのに、主人公たちが意外とあっさり出入りできる点は、違和感がありましたが、それもまた面白いところ。
一方で、システムを使ったトリックが密室殺人を成立させるという発想や、仮想現実が物語に組み込まれている点は、1996年の作品とは思えないほど先鋭的。“F”の意味も今読むと比較的早い段階で察しがつくのですが、当時は“未来の密室殺人”として読まれていたんだろうなと感じました。
そして、当時としてはハイテクな舞台設定とは裏腹に、事件 -
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ランダムに再構築されていくことで進んでいく物語。長い年月をかけて成長し、前進してきた物語。そこに天才の思考の一端を垣間見たような気がする。美しくはかない思考の帰結に読んでいて深い感動を覚えた。まさに芸術としてふさわしい一冊である。
19歳 酒井くん
↑生まれ出てきて19年でこの感想文。
生まれて飛び出て44歳のワタクシ。
四季、めっちゃあったまいぃよなぁ。
ゼーんぜんついてけないけど、
それがやっぱ天才って感じ。
え!あれ四季だったの!?やっば!
↑こんなんでしたけど。
19歳酒井くんの中身はキシオかな。って思ったわ。そこでも繋がっちゃうかー
森博嗣のエッセイ読むと、
売れる本を書 -
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ネタバレ実存主義的な文学感を感じる作品だった。「いかに生きるか」という人生の大きな方針に対して、自分の価値観や現状に応じて自分で選択し、その責任を担っていく。
いいとこ取りだけはできなくて、院進なのか就職なのか、研究なのか家庭なのか、常に選択をし続けるのが人生だと教えてくれる。その中で、自分の魂の内面に従い続けることを選んだ喜嶋先生の選択した世界線を「静かな世界」と呼ぶのは美しいなと。
マルクス・アウレリウス『自省録』にも
「自分自身の魂の中よりも静謐で煩わしいものが少ない場所はない」
とあるように。
カミュ『異邦人』
サルトル『嘔吐』
カフカ『城』
とかとテーマは似てる気がするのに本書の方がめちゃ -
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ネタバレ数学は何の役に立つのか。
という問いに、
何故、役に立たなくちゃあいけないのか。
と聞き返す犀川先生のセリフが印象的でした。
以下抜粋。
役に立たないものの方が楽しい。
音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。
最も役に立たないという事が、数学が1番人間的で純粋な学問である証拠。人間だけが役に立たないことを考える。
そもそも僕たちは、何かの役に立っていますか?
言われてみればその通り。
将来的な可能性も含めて、何の役にも立たないと思われるものこそ、心を豊かにするものの1つになりうるかもしれない。逆に、何かの役に立つと思ってしまった時点で、純粋に楽しめないのかも。
数学嫌いな自分はそん -
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ネタバレ前作「幻惑の死と使途」と並行して起きていた事件を扱っており、前作が奇数章しかなかったのに対して今作は偶数章しかないという細かい仕掛けに感心した。
これまでのシリーズとは少し変わって萌絵の親友・杜萌が巻き込まれた事件を主に杜萌に中心に描くが、まさかの結末に驚いた。たしかに見返してみると、家での誘拐シーンなど、事実と矛盾しないように表現されており、一種の叙述トリックのようで、してやられたという感じだった。男女の痴情のもつれではあるが、杜萌と赤松の背景がもう少し描かれても読者としては面白かったと思う。
シリーズも後半に入ってきたが、まだまだ先が楽しみ。 -
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春を読んで、今、夏を読み終わった。
13歳の天才少女、真賀田四季。
こちらの本は、本友達のまっちゃんから頂いたのだが、わたしは春を読んだあとに、水泳サークルで知り合いになった13歳の本が大好きな姉妹に真賀田四季を託してみた。
同い年の天才少女を描いたこの本。
彼女たちはどのように読むんだろうか。
ちょっと聞いてみたい。
非の打ち所がないほどの美人で、天才、色白で、ただ、わたしには1番大切な心だけがないような気がしていたけども。
なんと、夏で恋をしていたことが発覚。
あ、あったんだね。心っていう部品。
って思うような。メカニカルな天才少女です。
もう何が起こっても、真賀田四季ならあ