森博嗣のレビュー一覧

  • 道なき未知

    Posted by ブクログ

    森博嗣という一人の人間の頭の中を覗ける自己啓発兼エッセイのような本。
    合理的かつ論理的で、SNSや周りを気にしたり気を取られたりしている私には気づきが多く耳が痛いことも。
    傍から見ると助教授兼作家なんて超人じみていると思うけれど、本人的には至って特別なことはなく、出来ることを淡々とやっているだけ。
    考え方や物事への取り組み方一つ一つは単純なのだけど、すべて合わさると超人、天才じみて見える、という。

    さほど参考にして欲しいとも思わず、あくまで淡々と私はこうですよ、とドライに書かれている(と私は感じた)ので人によってはそんなの感情的に無理だよ!と反発したくなるかも?
    理系的な考えなので合わない人

    0
    2025年11月05日
  • 孤独の価値

    Posted by ブクログ

    『すべてがFになる』の著者による人生論。

    「孤独は寂しいもの=悪いこと」「感情を表に出すことは当たり前」といった一般認識を疑う余地はないのか?むしろ必要なことでは?という問題提起。

    これを読んで私が『すべてが〜』を読んでいる間ずっと抱いていた違和感(達観しすぎている登場人物達の発言や振る舞い)の理由(意図)が理解出来た。

    それは本書のメインではないのだが、全体を通じて世の中(特に私の会社)の老害上司達にも是非読んで欲しい。彼らが縋っている「虚構の楽しさ」について。まぁ一生理解することは無いと思うが。

    0
    2025年11月02日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

    Posted by ブクログ

    SFアクション。でもちょっと哲学的。人間とアンドロイドの違いは何か、というところから人間の存在について問う。

    0
    2025年11月02日
  • 勉強の価値

    Posted by ブクログ

    変な内容の本だと思いました。悪口、批判ではありません。変わった視点、理解するのに少し考え込んでしまう主張、おそらく書名で手にとった人のニーズと作者の執筆の意図がずれる可能性が高そうなこと、でも読み進めてしまう。
    そのような本です。

    象徴的なのが、次の一文です。なんとか我が子に勉強させたいと思って本書を手に取った人は、この解説に目が点になるのですが、それでも読み進めてしめうのです。
    「ほとんどの人が既に理解していることなのに、教育者や指導者がけっして口にしない正解。すなわち、「人間には個人差がある」というのが答である。遺伝的なもの、生まれながらのものが、最終的には支配的になる。簡単にいうと、努

    0
    2025年10月31日
  • 幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?

    Posted by ブクログ

    幽霊の定義は何か、それを真剣に語られるパートが非常に面白い。ヴァーチャルの世界を「あの世」と仮定したとき、我々の資産とは?なども含め、生成AIが劇的に普及した今、読んで良かったと思える本でした。

    0
    2025年10月30日
  • 君たちは絶滅危惧種なのか? Are You Endangered Species?

    Posted by ブクログ

    WWシリーズ第5弾
    「君たちは絶滅危惧種なのか?」

    動物園で研究用の動物とその飼育員が行方不明。
    さらに近くの湖で男性が何者かに襲われる。

    久しぶりに主要キャラ全員集合でほっこり˙ᴥ˙。

    最後のヴァーチャルで会った赤目の少女は誰?
    普通に考えればデボラっぽいけど…。
    名前すら口に出しちゃいけないような存在だったっけ?

    ここに来て百年シリーズの赤目姫??
    セリンと似てる→ミチル?

    デボラ = ミチル = 赤目姫
    ということは時系列的にあり得るのかな?
    キョート事件の時にヴァーチャルに引っ越す技術が確立されてたのであればあり得るのかも_φ(・_・

    0
    2025年10月27日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

    Posted by ブクログ

    真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
    「KODANSYA」内容紹介より

    不覚.
    先に2冊出ていることに気が付かず、これを最初に読んでしまった.
    まぁ、森先生のことだから、たぶんそんなに問題ないように書かれているんだろう.

    0
    2025年10月26日
  • 勉強の価値

    Posted by ブクログ

    森博嗣先生のミステリィが大好きなのでその一環で新書も読んでみようと思ったもの。森博嗣がどんな人物かが垣間見れて嬉しかった。抽象的な話が多いが、「どうして義務教育の勉強はつまらないのか?」「真の勉強とは」というテーマは納得させられた。子供から大人まで読んでみる価値がある本だと思う。

    0
    2025年10月25日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

    Posted by ブクログ

    『S&Mシリーズ』第3弾です!
    再読 audibleにて‥。

    再読してみて、私的には3作目が1番わかりやすくって自分的には好きでした。

    クリスマスの夜、庭にあるオリオン像が消えた。その謎を解けたものに全ての財産を相続させる。
    そんな謎のある三ツ星館に西之園萌絵と犀川は招かれて‥。

    再読なのにほとんど覚えていないこのシリーズですが、この話しのトリックはなんとなく覚えていました笑

    0
    2025年10月25日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    『S&Mシリーズ』第二弾です!
    再読 audibleにて。
    読んだのが前過ぎて今回も全く覚えていませんでした笑
    まだ前作の方が所々に、覚えがあったくらい。

    前作の動機が理解できないという人が多かったので、今回は理解できる動機を‥という事でこの作品書いたというレビューを見ましたが、確かに納得できる動機だった。

    人を殺してはいけないけど、許せないという気持ちはわかる。
    だけど普通はあんなに凝った殺人は考えないと思うけど。

    衝撃度は『すべてがFになる』の方が上でしたが、読みやすさは今回の方が上かなぁ?

    0
    2025年10月23日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    Posted by ブクログ

    森博嗣さんの〈S&Mシリーズ〉第1弾です!
    この作品は発売当時読んでいて、再読になります。
    audible にて。

    audibleにシリーズが全部入っているのがわかったので、大作を聴く欲を満たすために、こちらのシリーズを久しぶりに聞いてみようとなりました。

    孤島に建つ研究所の中で博士の死体が発見されて、密室の中で死んでいた博士は自殺か他殺か‥。
    犀川と西之園萌絵が推理する。

    一度読んだ作品なのに全然覚えていませんでした‥。

    読んだら、あー、そうだったとはなったけど笑

    犀川先生は好きです。
    萌絵みたいなキャラは苦手キャラです。

    理系作家の代表みたいな森博嗣さんですが、難しい事も書いて

    0
    2025年10月21日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    何度もこれが答えがと感動して、それを裏切られた。とても長い物語で全てを詳細に語られていて、ストーリーにのめり込んで読めた。

    前半と後半で視点が変わっていて、直感的で主観的なな萌絵と論理的で客観的な犀川の対比がよかった。物語自体も一気に真相が明らかになるのではなく、徐々にゆっくりと真相に近づいていった。それが自分の中の推理と次に起きることへのギャップを生じさせていて面白いと思った。

    芝池は嫌なやつ、ゼミのみんなはよく分からん、長谷部と島田はずっと怪しかった、新藤所長はヤバいやつ。登場人物の感想はこんなもん。

    ビビリだからかもうずっと背後から刺される恐怖に襲われながら読んでいた

    0
    2025年10月18日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    Posted by ブクログ

    約500pのボリュームなのに読みやすい!(多分)1990年代の時代背景で多少癖がある雰囲気で面白い!でも突如現れる理系用語が私の脳をフリーズさせる
    予想以上だった
    王道の密室殺人
    若干SF味もあるけどラストは腑に落ちる
    フロッピーとかそういえばあったな

    0
    2025年10月17日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良くミステリィには「天才」と呼ばれるキャラクターがしばし登場する。しかしそれこそ難しい計算ができるだとか、なぜか全てが見透かされているなどといった、一般人にわかりやすい「天才像」から逸脱するような天才ではなかったなと思う。
    彼女の思考は天才すぎた。
    あまりにも。凡人の自分には理解できなかった。






    子どもが居る私には信じられない。
    自由って何だろう。




    お友だちがオススメしてくれて、そのお友だちは何日も何日も考えて推理してキチンと答えを導き出せたらしいです。すごい。私には14歳に発情する既婚者キメェとか名前も無く外の世界も知らず人形として死んでいった子が余りにも哀れで悲しくてもう

    0
    2025年10月16日
  • ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case

    Posted by ブクログ

    待って、『ω城の惨劇』気がついたらGシリーズの最終巻ってことになってたんだけれど⁉︎ 面白かったし、嬉しいサプライズもあったけれど、χとψの続きってこと……? GはGで待ってたのにー!!! ノベルスの時はシリーズ外だったよね???

    0
    2025年10月16日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

    Posted by ブクログ

    どんどん引き込まれている気がするこのシリーズ。

    トリックが結構分かりやすい。そのためちょっと淡白だったかな、と思いきや、終盤の展開に??となる。確かにそれを考えてしまうような描写は所々あったけど‥。



    そう思いながら考察サイトを見ると、寧ろ簡単なトリックは意図的な読者への目眩しであり、メインの謎は別にあって伏線も最初から張られているという。そう言われると確かにアレもコレも全て伏線に見える。淡白どころか大変に奥深い小説でした。

    0
    2025年10月15日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すべてがFになる、、、タイトルの意味がものすごちすごい綺麗に回収されていてよかった!
    まさか時限爆弾の発火タイミングだとは思わなかったけど、読み終わるともうそれ以外考えられない!

    けど入れ替わりトリックはそんなわからないことあるか?って思ってしまった。
    20後半と14歳の少女は流石に見間違えないでしょw当時のカメラの荒さとかを加味してるのかな?

    0
    2025年10月15日
  • 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

    Posted by ブクログ

    軽井沢を念頭においた避暑地の別荘での二つの銃による殺人事件。別荘の持ち主である米国人の実業家の伝記を書くために別荘に滞在していた頸城が犯人に臨む。

    森博嗣の小説を久しぶりに読んだ。登場人物の独特なスタイルが苦手な人もいるかも知れないけれど、私は好きだ。

    0
    2025年10月15日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    「すべてがFになる」の動機が理解できない、という声があがったので、
    動機を万人が理解できる作品にしようとした、
    ということで、
    結果、うーん、こういう人間ドラマ的な理由付けは森博嗣がいちばん苦手なことなんじゃないかな、ということで、
    フーダニット、ハウダニットは割と容易に想定でき、
    ワイダニットについては、こういうのは別の作家さんに任せておけばいいのにって思う。
    で、ここまで言っておきながら作品として好き。
    本人が面白いと思っているジョークは全く面白くないのも好き。
    森博嗣の作品の魅力は、途中の会話だったり、登場人物の思考だったり、
    その本筋と全く関係ないシーンにすごく興味深い考え方が示された

    0
    2025年10月13日
  • キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child ?

    Posted by ブクログ

    WWシリーズ第3弾
    キャサリンはどのように子供を産んだのか?

    研究所から消えたクーパー博士
    研究室内で産んだ自身の子供とともに
    しかもその子供の名前は…。

    この設定だけで森ファンはテンション上がるやつ˙ᴥ˙

    グアドの出した結論が抽象的すぎて、ロジと同じ反応をしてしまう。でもなんとなく雰囲気的に感覚的には分かる。不思議な感じ。
    ヴァーチャルが事件の舞台なので仕方がない。

    マトリョーシカの話、もう少し理解したい。
    ラストのペイシェンスの話はどういう事?
    真賀田四季の言う120年前から105年前の15年間っていつ?

    追記:
    「迷宮百年の睡魔」をエピローグを再読
    ペイシェンスの話そういうこと

    0
    2025年10月12日