森博嗣のレビュー一覧
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傍観者にとって筋の通った「動機」と、殺人者にとって筋の通った「動機」とは
Vシリーズの1作品目。S &Mシリーズから舞台と登場人物を変え、始まった新シリーズは前回よりもはるかにキャラクター性に個性あり、そして前回の名作「すべてがFになる」を彷彿とさせるような殺人後の動機の独白であった。
読み進めるとS &Mシリーズは意外とキャラクターが大衆性のアイコンがある。犀川先生も理系の教授らしいあまり人に興味がない人でスタートしたし、西之園さんもよくあるヒロイン像としてスタートしていた。一方でVシリーズは女性の格好をすることが好きな男性キャラや、旦那と離婚しシングルで子育てしている女 -
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ネタバレ寂しいという感情が分からなくて読んだが、これは私のような人間に向けて書かれたものではないと感じた。
寂しいという感情がなぜマイナス感情として捉えられてしまうのか、孤独と寂しいという感情の関係、寂しいを昇華させる方法についてなどが書かれていて、「今どうしようもなく寂しくて、寂しいという感情を理解した上で寂しさを軽減したい」という人にはおすすめかもしれない。
本書を通じて最後に感じたのは、私は「寂しいという感情をあまり感じないことが寂しい」ということだった。この本は一貫して「寂しいという感情をマイナスとして捉えるのは間違っている」「その感情は人として必要な感情だ」ということを説いているが、初めに言 -
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ネタバレ今までにないタイプの密室殺人だった…!
確かに、完全に隔離されているからこそ可能になるというか、なんというか…まさに目から鱗!
島田さんがあることに気づき顔面蒼白…!
みたいな場面で、もう少し自分の頭が良かったら(当方文系)、同じように驚き、慄くことができたのに!!と悔しかったです。
それぐらい面白かった。
動悸とか人間ドラマがもう少し深掘りされると嬉しかったけど、あまり多くを語るのも無粋なのかな。
一人称視点ではないので、登場人物の思考が詳しく描かれるわけではないけど節々の会話から皆さんの思考が垣間見えて興味深かった。
マイナスポイントとしては萌絵のキャラクター設定かなぁ。
犀川先生 -
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ネタバレ他に比べると、とても読みやすい。
そして、練無と紫子の会話が楽しい。紅子は二人ほどは
話さないけど、存在感は大きい。
大人になっても、こういう友人がいたら楽しいだろうな…
ちょっと羨ましい。
実在(した)する人間の顔をかぶり、恨み、復讐を考え
るほどの人がそうそういるとは思えないけど、人は皆、
何かしらをかぶっているんじゃないかな。
人間は本当に複雑。
事件とは関係ないところでサプライズがあって、えっ!?
となった。笑った。
紅子の発言には今回も印象に残るものがいくつかあった
けど、今回はこれを残しておこう。
「報道というのは、私たちの目や耳を補強してくれてい
る、と思うでしょう?そうではな -
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理系ミステリーって言われる意味がわかった。理屈っぽいの嫌かなーと思ったけど、ちゃんと筋が通ってて私は好きだった。生物とは何か?の定義ははへーってなんかしっくりきた。トリックは情報が限定されすぎててミステリーぽさは少なかったかも。全情報出しました!はい!密室です!殺人無理でしょ?!みたいなのが密室殺人の醍醐味だけど、これは何でもありというか...。あと動機がわからんすぎて急に安っぽく感じたかも。出てくる女性たちが理系男子の理想って感じが強くてちょっと気持ち悪かったかな(ごめんなさい)。犀川先生、生活力なさそうなダル教授ってところがめちゃくちゃタイプ!
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読み手の推理の「型」に犯人は、はまるだろうか?
S &Mシリーズもだいぶ終盤になってきており、今回の事件は複雑な同日の別空間、しかも密室での殺人というまたミステリーファンと実は「どうやって?」を解き明かしたくなる作品、そしていつもより結構分厚い。次の作品はもっと分厚い。
ミステリーファンとしては今までの読書体験から積み上げてきた自分の内部にある推理の型に当て嵌めながら推理を進めて、「どうやって」を明らかにしていき、推理の当たり外れに一喜一憂し、意外性のある動機、「どうして」を楽しむというのが一般的。そこに王道性とか、賛否両論とかを見出している。
一方で今作品、核心には触れないが一