森博嗣のレビュー一覧
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Vシリーズの四作品目はテレビ局の公開撮影の最中に起こる殺人事件、登場人物の1人の練無さんに焦点を当てたお話。個人的には今までのVシリーズの中では一番読みやすく感じた。
小説ではありがちな主要キャラの深掘りをするにあたり、練無さんの「キャラクター性」を生かした推理の筋道にしているところは推理小説としてはとてもよく単純ではあるが練無さんのアイコンを軸に犯人を絞っていく過程がなるほどなと思った。
犯人の独白が小説内に多いことからも犯人像を絞りやすくしているのかなと思いつつ、それが罠であり思いっきりミスリードされた。はっきり言っちゃうと犯人が判明した時の意外性のところには突っ込んではいけないかもし -
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ネタバレ最初から疑いの目を向けなかった人物が犯人だった。アリバイがあると思い込んでいたのに、「そうくるか」という驚き。前提ごとひっくり返される逆転の発想が凄かった。
謎を解き明かす過程で「境界条件」など数学的な言葉。数学の問題を解くように推理が進んでいく論理性が面白い。
寒地を再現する大学の実験施設。西之園が現場で「冒険」するシーンは手に汗を握った。
犯人は天才だと思った。シャッターの誤算がなければほぼ完璧だった(詰めの甘さはあったにせよ)。最後まで読むことで動機が少しずつ明かされ、行動の意味がパズルのようにつながっていく。読後の「納得感」はそこから来ている。残ったのは怖さよりも、常人には到達で -
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傍観者にとって筋の通った「動機」と、殺人者にとって筋の通った「動機」とは
Vシリーズの1作品目。S &Mシリーズから舞台と登場人物を変え、始まった新シリーズは前回よりもはるかにキャラクター性に個性あり、そして前回の名作「すべてがFになる」を彷彿とさせるような殺人後の動機の独白であった。
読み進めるとS &Mシリーズは意外とキャラクターが大衆性のアイコンがある。犀川先生も理系の教授らしいあまり人に興味がない人でスタートしたし、西之園さんもよくあるヒロイン像としてスタートしていた。一方でVシリーズは女性の格好をすることが好きな男性キャラや、旦那と離婚しシングルで子育てしている女 -
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ネタバレ寂しいという感情が分からなくて読んだが、これは私のような人間に向けて書かれたものではないと感じた。
寂しいという感情がなぜマイナス感情として捉えられてしまうのか、孤独と寂しいという感情の関係、寂しいを昇華させる方法についてなどが書かれていて、「今どうしようもなく寂しくて、寂しいという感情を理解した上で寂しさを軽減したい」という人にはおすすめかもしれない。
本書を通じて最後に感じたのは、私は「寂しいという感情をあまり感じないことが寂しい」ということだった。この本は一貫して「寂しいという感情をマイナスとして捉えるのは間違っている」「その感情は人として必要な感情だ」ということを説いているが、初めに言 -
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ネタバレ他に比べると、とても読みやすい。
そして、練無と紫子の会話が楽しい。紅子は二人ほどは
話さないけど、存在感は大きい。
大人になっても、こういう友人がいたら楽しいだろうな…
ちょっと羨ましい。
実在(した)する人間の顔をかぶり、恨み、復讐を考え
るほどの人がそうそういるとは思えないけど、人は皆、
何かしらをかぶっているんじゃないかな。
人間は本当に複雑。
事件とは関係ないところでサプライズがあって、えっ!?
となった。笑った。
紅子の発言には今回も印象に残るものがいくつかあった
けど、今回はこれを残しておこう。
「報道というのは、私たちの目や耳を補強してくれてい
る、と思うでしょう?そうではな