森博嗣のレビュー一覧
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保呂草さんカッコよすぎ!ダークヒーローとしての側面がずっと強調されて、憎めないけど胡散臭い人物という印象が拭えなかったんですが、一気に人間味が増したというか、彼のした行動があまりにカッコよすぎて惚れ惚れしました。泥棒の手腕も、彼女とのやりとりも、そんなことされたら惚れるわ……!(でも紫子のことを思うと切ない。罪な男すぎる!)
羽村怜人の正体は、ピザとビールとかの下りで早々に気づいてしまったのでミステリとしてはそんなに驚きはなかったですが(というか作者も別に大きなトリックとして書いてはいないと思いますが)、そんなことどうでもいいくらい抒情的な物語に引き込まれて大満足でした。というか大笛梨枝のラ -
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その写真を撮るために、物を買い、その場所へわざわざ出かけて行くのは、人に見せる写真のために自分のお金を使っているわけだから、人を喜ばせるためのサービスを提供しているのと同じでは?
どうしてもやりたいと考える人は、時間もお金も何とか工面してしまう。時間とお金が潤沢にあるから好きなことができるのではない。
富を築く人というのは、最初は餌を撒いておき、得をできるだけ後回しにする。
必要なものの多くは、絶対に必要なわけではないが、欲しいものはそれ自体で説得力を持つ。
人は自分の欲望を常に満たす行動を選択する。誰もが自分の思った通りに生きている。一見、不満を抱え不自由を強いられているように見えて -
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ネタバレなんのために生きているのか、なんのために働いているのか、そんなことを突き付ける一冊。
長年働くことがあたりまえになって、お金に余裕があれば「何に使えるかな」と楽しみを探す、私を含めてそんな現代人が多いのではないか。でも本来お金を貯めることが目的でも働くことが目的でもなかったはず。したいこと、欲しいものがあって、そのためには働かなくてはならない、どれくらい働いたらそれは実現できるのだろう・・・という順番だったはず。
「ほしいものと必要なものを整理しよう」「自分が欲しいものがわからないという人は一か月くらいスマホの電源を切っておくだけで少しはわかるようになるだろう」
人生は自己満足であり、 -
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「仕事」をテーマにした森博嗣のエッセイ
以下、公式の説明
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私たちはいつから、人生の中で仕事ばかりを重要視し、もがき苦しむようになったのか? 本書は、現在1日1時間労働の森博嗣がおくる画期的仕事論。自分の仕事に対して勢いを持てずにいる社会人はもちろん、大学生にもおすすめ。
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森博嗣のエッセイを読み慣れてる人にとっては「いつも通りの森博嗣」
むしろ、ちゃんと説明してくれてて優しい方だと思う
当たり前のことを真摯に書いている
ただ、その言い方が人によっては冷たく感じるようだ
まぁ、そんな風に思われても本人は気にしないのだろうけ -
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完全なる密室で次から次へと不可解な事件が起きる展開が面白かった。
1つの大きな謎から大どんどん返しの展開よりかは細かい謎が沢山あって1つずつといていく展開の方が好きだと感じた。
終盤までは謎が謎を呼ぶ状況が続き、ページをめくる手が止まらなかった。
両手足が切断されたウェディングドレス姿の死体や突然死体姿で発見される山根など衝撃的な様子が浮かび上がる描写が多く読んでいて楽しかった。
四季女史がミチルを身篭っていたという結末は予想だにしなかった衝撃的な展開だった。
理数系に強いひとが読んだらもっと面白いのだろうな。
犀川の余裕のある感じで謎を解き明かす様がかっこよかった。