【感想・ネタバレ】幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGICのレビュー

あらすじ

「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か? 幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。

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Posted by ブクログ

S&Mシリーズ第6弾
幻惑の死と使途
先週の土日含とのこの3連休でようやく読めたが
これはこれで独特の作品でした
勿論犯人はかすりもしない全くわからなかった
※本作は冒頭の登場人物一覧がなかった。。。
(なんでだろう。便利だからぜひお願いしたいなw)

いつのまにか西ノ園萌絵の能力が格段にあがってきてますが、これで解決に思えたところに犀川先生のちょっとした一言が、全くちょっとしてなく
全部覆すという
素晴らしい設計でした
作品のたびに感動しております

トリックは二の次でいいんですよ
あくまで他人が想像できないであろう動機の熱量を考えながら物語に入り込めるのが心地よいんです

解説のプリンセス天功さん
文章上手です
イリュージョニスト
奥の深い世界なんだなと再発見できました

次は偶数章部いきたいと思います
この幻惑の死と使途 奇数章
夏のレプリカ 偶数章
連動してるらしい
簑沢杜萌が突然でてこなくなってどういうこと?
と思ってたら、そういうことかと

第7弾へ

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2024年08月11日

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トリックも動機も最後までわかりませんでした。萌絵ちゃん大活躍でした。犀川先生、萌絵ちゃんの魅力がグッと増した。そんな一冊でしたー。

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2024年05月25日

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シリーズ6作目は(私が読んだ中での、私が思う)過去最高作品だった。と、毎回同じ感想を抱いている気がするけれど今回は読後の興奮冷めやらぬ感じが今までとは少し違っている。「笑わない数学者」の読後と少し近いかもしれない。作者自身がマジシャンで、私はそのマジックのトリックを必死に目を凝らして考えて、中盤くらいから見当をつけていき、しかし最後の最後で息を飲む…小説を読んだのではなくて壮大なマジックショーを観てきたような気分になっている。有里匠幻は本当に偉大なマジシャンだと思った。そして犀川先生の言葉が相変わらず深い。

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2024年05月23日

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面白かった。今のところ、すべてがFになるの次に好きな作品。偶数章で構成された次作との繋がりも楽しみ。
Gシリーズに出てくる加部谷さんが出てきて嬉しくなった。

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2023年11月11日

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ネタバレ

面白い。
イリュージョンのショーの最中にイリュージョニスト有里匠幻が殺される。葬式で死体が消える。

実は有里匠幻は2人いた。片方の有里匠幻(普段は葬式場の運転手)が、有里匠幻(出役のほう)を殺害。
本当の有里匠幻(ネタを作っていたほう)はどちらだったのか?

瞬間移動というイリュージョンにおいて、実はそっくりさんがいたんです~ってオチは小説としては冷めそうなものだけど、今作においてはそれがあまりに鮮やかで受け入れられた。

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2023年07月22日

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会話、トリック、内容含め今までのシリーズでベスト3に入るくらい面白かった。今回はいつもの理系の話ではなくマジックという少し変わった話であり、また今までのシリーズとは少し違う構成だったこともあり最後までハラハラする展開であった。
個人的には真賀田四季や天王寺博士などの懐かしい人物名が少し会話に入っていたのが嬉しかった(たったの1行だったけど!)また、最後のあとがきにはプリンセステンコーが書いていて森作品のあとがきには毎回豪華なキャストが登場するのが本当に楽しい。次の作品も早く読みたい。

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2023年07月01日

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このシリーズで一番哲学的だった。もちろん最後にどんでん返しもある。
マジックというジャンルはあまり好きではないからあまり期待せずに読んだのだけど、特に犀川のセリフで考えさせられるものが多かった。ああ、こんな見方もあるのかと。ゴリゴリ文系の私には、非常に脳細胞を刺激する記述は多々あった。本筋以外のところは今のところシリーズで一番好き。本格ミステリとして読むのはもちろん、自分の見識を広げてくれるような1冊だった。

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2023年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読です
珍しく登場人物が書かれておらず、この物語は全て奇数章しか存在していない。
なぜなら、同時に別の事件も起きており、それは次の「夏のレプリカ」で明かされるため。
そちらでは、全てが偶数章となっている。

この物語は、長い間マジシャンとして生きてきた人物たち(あえて"たち"とする)の世紀のイリュージョンのお話。
マジシャンという職業の人物がたくさん出演していることによって、どこかにたくさんのトリックが隠されているだろう、という人間の心理を巧く利用している。

有里匠幻という昔は偉大であったマジシャンが、最期にかけたマジシャンとしての生き様を見せられる。
しかしそれは、とても悲しい結末。
「みなが私の名前を呼ぶかぎり……」
そう言い残して最期に脱出を試みなかったのは、その名を呼ぶ者がもういないという事を自らがよく解っていたから。

余談だが、Gシリーズに登場する加部谷恵美がここで萌絵と初めて出会っている。
それから、TMコネクションなるものが毎月第一水曜に開催され始めている。
萌絵の自宅での警察との会議である。
会議というか、トリック公開会?

そういえば、犀川がとうとう新車を購入したわけだけれど、その色が黄色というか芥子色。
これは思うに、幼い頃にずっと見ていた保呂草の車の色が彼の脳内に焼きついていたせいか、とても気に入っていると表現しているのではないかと思う。
本人がそのことに(表面的に)気づいているかどうかは……。

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2023年05月31日

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今作のキーワードは「名前」。人は名前のために生きる、という犀川先生が語った内容は興味深いなぁ。真相は想像していなかったもので驚いた。今回も萌絵と犀川先生の見てて恥ずかしくなるようなやりとりがあったり、新車でも構わずぶっ飛ばす萌絵に笑ったり、いつもの如く2人の会話や犀川先生の思考には高度すぎて理解しきれないところがあったけど、それも含めて面白かった。

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2025年11月28日

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ネタバレ

森博嗣サンに戻って来ました。
やはり私はこう言うのが面白くて、のめり込み指数は高いです。お盆休み後半のまったり時間に甘んじて(自分にしては)スピード完読。
心地良い読書時間…ミステリーというジャンルが良いのか?…作家の森博嗣サンが良いのか?…多分後者かと。状況描写がいちいち理系で回りくどくて、ときに面倒くさいけどカチっとクリアで気持ちいい。腑に落ちやすいと言うのか。よく(シリーズの登場人物の)犀川助教授の発言として記述されているけど、作家先生の頭脳の中身がこぼれ落ちてきているんだろうなと思って読む。アホなので完全には追従できないが、どちらかと言えば理系脳の自分にはこの理屈ぽさが心地良いんだろうなと思います。
おなじみキャラクタの「西之園萌絵」女子はますますキラキラと魅力的でオジさん読者はハートを射抜かれ放しだし、意外や意外でGシリーズに繋がる「加部谷恵美」ちゃんとの出会いシーンが描かれており壮大な森サーガのピースがひとつ埋まった感じ。旧友の蓑沢 杜萌(みのさわともえ)との絡みは尻切れになっていて謎。
いつもは付いてる登場人物リストが無いので自分でメモを書きながら読みました。それから、序章とエピローグが無い章構成。どうでも良いけど賞の番号が奇数しかないのは遊びごころか。(奇術のイメージに掛けているのだろうか)

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2025年08月17日

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ネタバレ

マジック裏側ってこんなにエンジニアリングなのね〜というのはちょっと新鮮
私の名を呼べば何度でも蘇る、ってフレーズ好き
人は名前のために生きる
最期の師匠と影武者の生き様もこの作品シリーズらしいサイコパスっぷり

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2025年07月30日

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ミステリとしてフェアかアンフェアか。
著者が読者に対してミスディレクションを仕掛ける以上、どこまで情報を開示されているか、というのは本格ミステリを読む上での楽しみの一つだが、場合によっては、唐突な伏線回収に戸惑うこともある。
多分、本作も唐突な伏線回収に戸惑うかもしれない。しかし、論理的に思考を進めていけば、しっかりと伏線が見抜けるようになっている。自分は見抜けなかったが、それでも納得したし、楽しく読めた。
きっと、本格ミステリーが好きな人ほど本作は楽しく読めるだろうが、ミステリを苦手とする人には、そこまで面白さが見出せないかもしれない。

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2025年07月21日

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S&Mシリーズ第6弾
しっかり騙されました!
ミスディレクションってすごい。
結末の納得感、良い感じの読後感

今回はほとんど西ノ園萌絵が主人公。
成長や変化が感じられますね。でもTMコネクションの会って。警察それで良いのか?(笑)

彼(犀川創平)の思考は連続しているが、人の会話は思ってる内容を全部しゃべるのが不可能であるがゆえに、必ず不連続になる。この不連続性を排除するためには、会話のレベルや速度を落とすか、思考を減速するか…。そのいずれかしかない。

口から出てくる言葉の何倍もの情報が頭の中を駆け巡ってるのを想像すると、無口な犀川先生の頭の中を覗いてみたくなる。

次は同時進行?の「夏のレプリカ」も読みます

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2025年04月21日

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ネタバレ

面白かった。
天才奇術師の有里匠幻。彼が脱出マジックの際に殺されてしまう。さらに葬式の最中のごく僅かな時間で遺体が消えてしまった。彼が最期に魅せたマジックの真実とは。という話。
かなり好き。どんな方法で殺されてどんな方法で遺体が消失したのかがずっと分からなくてモヤモヤしたけど最後にはスッキリするし、そんな単純な話だったのかって思う。作中でも出てきているけど所謂ミスディレクションが使われていて、マジシャンが関わった事件だからこそ何か特別なトリックなどが使われていると思い込んでしまった。複雑に考えすぎてこんがらがるけど実は単純明快というのが良かった。
有里匠幻が実は2人いたというのが驚いたしずっと有里匠幻だと思っていた人物が実は人形側だったというのも面白かった。原沼の意味深なシーンの理由も分かってスッキリした。s&mシリーズの犯人は毎度毎度計画が緻密で驚かされる。今回の事件もこれを見越してセレモニーホールに勤めていたりしていてこの最後のマジックに対する強い思いを感じた。
最後犀川があと少し名前を早く呼んでいたら脱出できたのかどうかが気になる。きっとできたと思う。
ここまで呼んだs&mシリーズの中だとすべてがfになるの次に好き。
あとは蓑沢杜萌が巻き込まれた事件については全然触れられなかったけどこっから先に描かれるのかな?気になる。

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2025年04月14日

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「S&Mシリーズ」6作品目となる本作。死んだ天才マジシャンの大脱出劇が謎を呼び、マジシャンの殺人事件と複雑に絡み合っていく。トリックは比較的単純であったが、ただ読んでストーリーを追うだけでは辿りつけないような答えに驚かされた。今回は森ミステリィではお馴染みの理系の専門的な話は少なめのため、親しみやすい内容になっている印象を受けた。また、犀川先生と西之園さんの掛け合いも通常運転。しかし、本作では二人のそれぞれの成長が垣間見える描写もあり、次回作以降が気になるところである。

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2025年01月18日

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今回の萌絵嬢は嫌いじゃ無かった!
ほぼ好き。
ミステリとしてはもうお腹いっぱいだけど、個性溢れる愛すべき登場人物を追いかけるのも魅力の一つだと。

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2024年12月23日

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タイトルを上手いこと言う、みたいな流れが続いた中でのこの作品、嫌いじゃなかった。
犀川先生の言う名前が云々のくだりとか頭良くないとこの発想できないよなっていうところとか、なるほどね〜って思った(KONAMI)
森博嗣先生の未来予想が2024の現代にどハマりしてるのすんごい。犀川先生を作り出す森博嗣先生の凄さが伝わる。

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2024年12月11日

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S&Mシリーズ第6弾読みました。
今回はマジックを題材にしたイリュージョンミステリであり、トリックと真相にはかなり驚きました。
西之園さんの優れた推理力を生かして活躍し成長する場面が書かれておりまして、凄く素敵でした。

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2024年07月20日

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ネタバレ

犯人死亡で幕を下ろすのはなかなか消化不良だけど…この話ならそれが一番綺麗な終わり方なのかなあ…
脳裏に「犯人を死なせるようじゃ探偵失格だよ」という某小さくなっても頭脳は大人な名探偵のセリフが浮かんだりしました。まあ萌絵も犀川先生も探偵ではないですからね、そううまくはいきませんよね。
相変わらず、国枝先生のキャラが素敵でどのセリフも時代を先取りしているようで好きでした。
次回作は今回描かれなかった偶数章とのことで、楽しみ!

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2024年07月15日

Posted by ブクログ

まっちゃん本!

建築科の大学生が出てくるので、試験の内容が建築士一級の勉強とかぶってて、ちょっと嬉しくなる。

モエも、勉強頑張ってるから私も頑張らないと!!
なんて、思ってしまいます。
プレキャストコンクリートとかの話が出てくるのも、あーーそういうとこに使われてるのねぇ。と、思ったり、建築科の先生同士の会話も、とっても興味深いぃー!!!
勉強してることが出てくると嬉しいのよねぇ。

今回はマジシャンがたくさん出てくることで、解説がまさかの世界の引田天功で、興奮しまくった!!!!!!!

この方、しかもマジシャンになりたくてなったわけじゃなかったんだ、、、それでこんなにイリュージョンって、すごすぎる。と。
最後の最後まで面白く読ませてもらった一冊!!!!

建築士会に講演とかきてくれないかなぁ。
森博嗣さん。。。

#建築士一級
#勉強中
#猛勉強中
#休憩読書
#面白かった
#森博嗣
#建築士会に顔出してくれないかな?
#マジシャン
#引田天功
#解説
#大興奮

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまでのS&Mシリーズとはかなり毛色の違う異色作。マジック、いやショーとステージが文字通り舞台となった番外編と言ってもいいくらい。

想像以上に萌絵が犀川の本質に踏み込んで理解していた描写があって驚き。

最初のトリックに関しては、そもそもの舞台設定が手品のためややゴミゴミしてしまった印象
大トリックに関しては、読者は気づかずとも作中の人物たちは気づくべきなんじゃないかな…という思いが拭えずやや納得しにくいのが難点。

ただ、動機に関わる最後の犀川の謎解きはとても腑に落ち、読後感は良い。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

S&Mシリーズ6作目!
今作は今までとどう違うとか
そんな次元の話でなく
そもそも奇数章しかないという
トリッキー仕立て。

中身はと言うと、
いつもの知的な会話が少なめ…
というかテーマがマジックだからか
一貫してショーテイスト。
効果音が聞こえてきそうなほど。

S&Mならではの2人の知的な会話
当然あるけれど、少し物足りない。

いつもの理系アプローチが少なかった印象。
理系×ミステリーではなく
マジック×ミステリーという感じ。
普段より取っ付きやすい印象はあるけれど。

萌絵も劇的な出演が多め。
特にお決まりの謎解きタイムは演出過多では…?
ちょっとお遊びが過ぎるというか…
犀川も引っ張られたのか、いつもより前に出る感じ。

S&Mは大好きだけど
良い意味で人間味の無い感じが好きだったから
今作の温度を感じる風味がなんとも…

最後の最後のS&Mは良い。

印象に残った言葉は
「人は幻惑されたい生きものなのだ。」
という序盤の部分。

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2024年01月03日

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西之園萌絵が中々に探偵していた。

自作は関連しているらしいので次も楽しみである。

最後の引田天功氏の文章も興味深かった。

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2023年12月13日

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ネタバレ

実際のトリックはそっくりさんが入れ替わってました!!みたいな単純(自分には全くわからないと思うが)なものであるが、マジシャンが周りにいてド派手なイリュージョンの最中に殺されたという点から周りは複雑に考えてしまう。ラスト付近のシーンは本当に息を呑んで読んでいた。ページを捲る手が止まらなかった。
今回の解決編は西之園萌が担当していたがやはり犀川先生が一歩上手というか深いというか、、、
今回も楽しく読めた。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

S&Mシリーズ第6作品。いかなる状況からも脱出を果たす天才マジシャン・有里匠幻が脱出ショーの最中に殺害された。さらに遺体が葬儀の際、霊柩車から消失する。匠幻最後の脱出ショーの謎に犀川・西之園のコンビが挑む。

ミステリーにマジックを掛け合わせた作品で、萌絵が精神面と推理力で成長をみせ、活躍する姿が印象的でした。読む時は登場人物のメモをおすすめします。

「ものに名前があることを知っている、あるいは、ものに名前をつけて認識するのは、地球上では人類だけだ」と犀川が言うように「名前」がテーマのお話でもあります。

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件は奇数章だけで描かれる。
マジシャンの死。だれがマジシャンか?
全てのものには名前がある。
トリックやミステリーというより、名前とか存在とかについての犀川ワールド、あるいは森ワールド。
生きる意味は、自身の名前の概念を変えること。

久しぶりに登場した間賀田四季の名。彼女が全ての軸だと思う。

名前が大事。しかし、シリーズで初めて、登場人物一覧がない。だから、かもしれないが。

萌絵が製作所に行ったとき、恐怖を感じたのはなぜだったのか?彼女があんなに震えた理由が明かされていない。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

シリーズ5作目も期待通りの面白さ!もはやお馴染みとなった推理の流れは少しマンネリ感もあり、ミステリとしてではなく主人公2人の恋愛模様の方に興味を惹かれているのも正直なところなんですが、それでも舞台装置を活かしたトリックには唸らされましたし、「名前」というものに対する犯人と犀川先生の考え方は自分には全くない発想だったので非常に興味深かったです。

さてシリーズもついに折り返し。今年中に最後まで読めるかな?

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

夏のレプリカのA面。天才奇術師がショーの最中に殺される。物語の構造がくどいけれど、犀川先生の頭脳は冴え渡るし、萌絵の頓珍漢な推理は健在。この巻は「浪費王女と節約王子」「常識のエアポケット」犀川先生にしては気の利いたジョークも光る。マジックは種を明かすと面白みが半減する。何でだろうな?と思うけれど、わーすごーいと脳天気に面白がって、以上。数日後には忘れるような存在でちょうどいい。萌絵は進化か退化かわからない変化があった。彼女の無謀さと過去の出来事は隣接していたのだろうか。おばさまがいい味を出していた。

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2024年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

萌絵ちゃんの行動にハラハラさせられる
蓑沢さんの物語は次作なのかな!?

“名前”がミソであり、今作は登場人物欄がなかったのも、そういうことなのだろうか。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

すべてのものに『名前』がある。S&Mシリーズはどれも犯行理由に納得できないものが多かったけれど、この作品は少し吞み込めたように思う。

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2023年01月14日

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