森博嗣のレビュー一覧

  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    なんかものすごい世界になってきた。
    ウォーカロンの脳だけがカプセルに入っていて体を持たずにバーチャルの世界で生きている。
    最後のデボラとの会話が面白かった。

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    2025年09月09日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

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    ネタバレ

    オリオン像のトリックはグレア現象かと思ったら、予想以上に大掛かりで力技。密室トリックと合わせてようやく意味がある仕掛けだったのも面白い。『すべてがFになる』を読んだ後だったので、天王寺博士は別人では?と早めに疑ってしまった。殺人の動機だけはどうしても理解できなかった。

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    2025年09月03日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    Wシリーズ第7弾
    ウォーカロンの暴走事件が起こりその犯人探しをする。あれ、今回はミステリ回?

    いろんな登場人物の交錯する思惑や、気持ちのすれ違いを経ての結末は…。

    ハギリが初めて?体験する身近な人との死別。
    失ったのはその人の未来。
    未来にその人が自分に与えたであろう影響。
    つまり自分の未来の一部を失ったに等しい。

    人間だからこそ一時の感情に負けて過ちを犯す、と思わせておいて人工知能も間違ったり見栄を張るような行動をとるという対比。

    考えさせられる事が盛りだくさんの回でした。

    何が言いたいかというと
    ウグイの「舌認証」が可愛かった( * ॑꒳ ॑*)

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    2025年09月03日
  • 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

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    Wシリーズ第6弾
    北極海の海底5,000mに設置された人工知能。このまま放置されると暴走するかもしれない。

    潜水艦を浮上させた理由は
    「月を見せたかったから」
    究極の人工知能が見せたのは驚愕の「不完全さ」
    SFなのにAIなのにロマンチックすぎる( * ॑꒳ ॑*)

    あと序盤すぎて忘れるけど、実物の真賀田四季がハギリとウグイに会いにきたことに驚愕。
    冷凍睡眠を繰り返して生き続けてたということは
    「迷宮百年の睡魔」のメグツシュカ = 真賀田四季?
    ということでいいのかな?

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    2025年09月01日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    大事なのは、howではなくwhy。

    なぜこのように殺したか。
    なぜ殺したのか、という動機は問題にしない。

    そんな崇高なホワイダニット。
    感傷に収束させない、意思のお話。

    思えば、事件とは離れたところでも、根源的ななぜ〜?("why")という問いが多かった。
    自分の意思、思考を問われる作品だった。
    一つくらい、気の利いた答えを用意してみたい。

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    2025年09月01日
  • 私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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    Wシリーズ第5弾
    ウォーカロンメーカーから脱走したウォーカロンが集まる南アフリカの「富の谷」。

    ローリィが「自分は生きてない」
    と言った理由は「彼が生きているから」
    生きているものだけがそれを問うのだ。

    深いなー。我思う故に我あり、ってことかな_φ(・_・
    Wシリーズは「生きてるとは何か?」がテーマらしく、哲学的な会話や思考が多い。そこが魅力。

    ウォーカロン、人工知能、トランスファ、テルグの村。現在の常識からは外れた「新しい生」が毎回出てきて、読者を悩ませる。ハギリの意見も少しずつ変化してる。

    フーリはまた登場してほしいな

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    2025年09月01日
  • 新版 お金の減らし方

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    この本では、モノの買い方について色々と紹介されていた。他人からの見え方でもモノを買うのではなく、自分が本当に欲しいものは何かを考え買い物をすることが重要なのだと感じた。
    人に合わせるのではなく、自分の欲求のために必要なことを自分の頭で考えることが大切であると分かった。

    特に印象に残ったのは、『お金を増やす方法の中で、一番確率的に有利なのは仕事をすることであるということ、できるかぎり、若いうちにエネルギィを注ぐこと。そうすることでしだいに効率が高まり、ほかのどんな方法よりも、確実にお金を増やすことができる、失敗する確率が低いこと、つまり安全なことが、仕事の特徴であるということ。』
    そういった考

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    2025年08月31日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    ◎要約

    森博嗣さんの日常を記したエッセイ

    ◎感想

    森さんみたいに常に常識というものの前提や根本を疑い、色んな角度から思考を深めていくことはとても大事と感じた。
    考えることを辞めるのは楽だけど、考えるといったある一定の負荷がないことには、自分の人生の幸せに近づかないし、日々の生きる面白さもなくなる。
    誰か有名な人が言ってるからとかでなく、なんでそうなるのか?と色んな角度から考えて続けたいと思うエッセイでした。

    ◎メモ

    ▼16
    都会は匂い、音、人、広告、光などとにかく情報がうるさい。
    これはめちゃくちゃ共感できるし、だからこそ都会から地方移住した。
    たまに人と会うためにいくことはあるけど

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    2025年08月31日
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

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    Wシリーズ第4弾
    「デボラ、眠っているのか?」
    SF感強め、アクションシーン多めでハラハラドキドキ˙ᴥ˙

    トランスファという概念が初出。
    人間やウォーカロンの電子回路に侵入して対象を操る。デボラが味方じゃなかったら速攻で全滅してたくらいの無敵の電子プログラム。

    その中で、一度デボラに守られた対象には、デボラの一部が免疫として残り、敵トランスファに乗っ取られない。

    それを「ウィルスのようだ」って表現してるということは…。人間が今のように変容(子供が生まれない)してしまったのはそのせいなのか?

    今後の展開が楽しみ˙ᴥ˙

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    2025年08月29日
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

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    Wシリーズ第3弾

    やはり予想通り百年シリーズとの繋がりが。
    先に読んでてよかった˙ᴥ˙
    カンマパの本名にゾクリとしました。

    ハギリとヴォッシュの哲学的な話が魅力的でした
    ・動物にも感情はある。外的刺激への単なる反応
    ・頭脳は自分の内側に外界を作り、そして現実以外のものを予想する、これが意識
    ・プログラムが自分のプログラムを書き換えるようなもの

    タナカの重要性がまだ謎のままだけど、今後明かされるんでしょう。タナカの娘は名付けたのではなくて、すでに名前があったという解釈?だとしたらゾクゾクしますね

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    2025年08月28日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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    Wシリーズ第2弾
    チベットのナクチュ特区でのシンポジウムで起きたテロの話。

    ハギリ、ウグイ、アネバネ。この辺りが主人公グループになるのかな?リョウやヴォッシュなどの科学者たちも今後絡んできそう。

    Wシリーズになってからアクションがだいぶ増えてきてハラハラドキドキ˙ᴥ˙。
    でもウォーカロンを停止させるプログラムが仕込まれてる事が分かってしまうと、今後ハラハラできるのか?

    そして、その停止キーワードを有能な科学者たちに一人一人伝えていくマガタシキにはどんな意図があるのか。

    結局、
    ナクチュ特区 = ルナティックシティの未来
    だという事かな?(ルナティックシティはインドかチベット、という記述

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    2025年08月27日
  • 日常のフローチャート Daily Flowchart

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    久しぶりにこの方のエッセイを読んだ。あんなに多作な方だったのに、いまや小説は出ず、1年に一回エッセイが出るくらいの頻度に。徐々に、徐々に、引退をしているところだそうだ。ファンとしてはもう少し頑張ってほしい気もしますが…でもこのエッセイを読んでしまうと観念せざるを得ない。とにかく、余生をめいいっぱい楽しんでおられる。海外の森の中で優雅に、ほんとうに、何が面白いのかさっぱりわからない趣味に邁進しておられる。

    広大な私有地の敷地の中で、一周が1キロくらいあろうかというコースの線路を作り、手作りの、子供が乗るようなサイズのボール紙製の汽車や電車を走らせているのだ。毎日…!(どゆこと…!)。楽しいらし

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    2025年08月25日
  • 「やりがいのある仕事」という幻想

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    森博嗣さんのエッセイ?5冊目。

    元大学教官、または小説家から見た仕事のやりがいについて色々語った本。
    幾つか刺さる言葉がある。

    ・人は働くために生きるのではない。金があれば働かなくてよいし、それで捕まるわけで もない。

    ・未来を読んで自分に投資をしよう。

    ・仕事は簡潔にスピーディに終わらせてしまう方がやりがいはあるともあった。一般的なやりがいとは残業をして苦労の末に出来た仕事とあるが、
    どうも一般大衆的な質問に対しテレビドラマなどから植え付けられた概念に惑わされている方が多いともあった。

    森博嗣さんらしい意見だと感じた。あ、この言葉は他の本にも記載がありそう感じた。

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    2025年08月26日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    Wシリーズ第1弾
    ついに二百年後の世界へ˙ᴥ˙

    人工細胞で作られたウォーカロンは人間と何が違うのか。人間とは何か。

    ミステリではなく完全にSF寄り。好き˙ᴥ˙

    ウォーカロンの反乱とか、人権問題とかもっと発生しそうな世界観だけど、一見平和な世界。

    青い目、ミチルの保護者。
    これは気づけた˙ᴥ˙

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    2025年08月25日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    SMシリーズは、真賀田四季にはじまり真賀田四季で終わった。番外編的な巻もあったけど、このシリーズを通して読んでみて、主人公のSMは、犀川萌絵コンビとも、真賀田四季のこととも捉えられるのかなと思った。全体的に、好きに解釈してもいいよと言われているような余韻が好みだったので、別シリーズも読んでみたい。

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    2025年08月24日
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE

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    ネタバレ

    答えに行き着けるかどうかは、正しい問いを立てられるか、なのだろうなと思った。今作も鮮やかだった。

    犯人が最初から計画していたという冷静さがとても恐ろしい。
    「なぜ密室を作ったのか?」というわかるwhyと、「なぜ凶行に至ったのか?」と完全にはわからないwhyの対比が印象に残っている。人が何を考えているのかはわからないし、言葉にしないと伝わらないんだろうな、と。

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    2025年08月22日
  • 四季 夏 Red Summer

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    ミステリのキャラ史上一番好き、真賀田四季
    ところどころにある考察が現代をほぼ正確に予測してて今読んでも面白い
    いつか子供できたら四季って名前にしたい(絶対ダメ笑)

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    2025年08月22日
  • ムカシ×ムカシ REMINISCENCE

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    密室殺人?
    あーそんなのもあったね
    ってくらいに、ミステリ部分を解決しないミステリ
    なのに面白い( * ॑꒳ ॑*)

    Xシリーズではネジの外れたような天才が登場しないからこそ新しくて面白い。小川さんの人の良さ、健気さに感情移入します。そのせいで今回は危ない目にあったけど。

    その裏で、数十万ユーロの取引をする椙田さんはやはりやり手だった。

    小川さんの前職の話
    永田さんと真鍋くんの関係
    踏み込んだ話は今後出てくるかな?

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    2025年08月19日
  • 日常のフローチャート Daily Flowchart

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    よくもまあこんないろいろなことを考えられるなぁと思う。
    何かが劇的に変わるわけではないが、いろいろな考え方が生きるうえでの参考になる。
    さまざまな話があるので、よい拾い物があったらいいなという感覚で読むと良いと思う。

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    2025年08月19日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    ネタバレ

    森博嗣サンに戻って来ました。
    やはり私はこう言うのが面白くて、のめり込み指数は高いです。お盆休み後半のまったり時間に甘んじて(自分にしては)スピード完読。
    心地良い読書時間…ミステリーというジャンルが良いのか?…作家の森博嗣サンが良いのか?…多分後者かと。状況描写がいちいち理系で回りくどくて、ときに面倒くさいけどカチっとクリアで気持ちいい。腑に落ちやすいと言うのか。よく(シリーズの登場人物の)犀川助教授の発言として記述されているけど、作家先生の頭脳の中身がこぼれ落ちてきているんだろうなと思って読む。アホなので完全には追従できないが、どちらかと言えば理系脳の自分にはこの理屈ぽさが心地良いんだろう

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    2025年08月17日