森博嗣のレビュー一覧

  • お金の減らし方

    Posted by ブクログ

    「ああなりたい」や、「こうしたい」という願望はあれど、生きたいように生きているんだなと。それはお金の使い方も然り。言っているだけ、結局現状に甘んじてしまう。願望が叶わないということは、その程度の気持ちだったという証明になる。

    0
    2026年06月13日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初から疑いの目を向けなかった人物が犯人だった。アリバイがあると思い込んでいたのに、「そうくるか」という驚き。前提ごとひっくり返される逆転の発想が凄かった。

    謎を解き明かす過程で「境界条件」など数学的な言葉。数学の問題を解くように推理が進んでいく論理性が面白い。

    寒地を再現する大学の実験施設。西之園が現場で「冒険」するシーンは手に汗を握った。

    犯人は天才だと思った。シャッターの誤算がなければほぼ完璧だった(詰めの甘さはあったにせよ)。最後まで読むことで動機が少しずつ明かされ、行動の意味がパズルのようにつながっていく。読後の「納得感」はそこから来ている。残ったのは怖さよりも、常人には到達できない頭の良さへの敬意に近いもの。

    「学問とは虚しいもの」「数学は役に立たない。役に立つ必要ないだろう?」とか。散りばめられてる金言が好き。

    3巻購入予定。コミカライズ版も気になってる。

    0
    2026年06月12日
  • 探偵伯爵と僕 His name is Earl

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    森博嗣のノンシリーズ作品
    児童向けに書かれただけあって読みやすくてすぐに読める
    主人公の思考の中にときに刺さる言葉が出てきて森博嗣だなーと感じながら楽しめた
    犯人は読めたけど最後の手紙は予想外、少し切なさが残るラストで最後まで楽しめた

    0
    2026年06月09日
  • 「やりがいのある仕事」という幻想

    Posted by ブクログ

    高度経済成長期では、皆がわかりやすい目標を掲げ、それを達成せんと、猛進していた。しかし、社会が成熟し切った今、仕事には、「やりがい」を見出す文化が蔓延るようになった。やりがいとは幻想なのかも知れない。やりがいを求めるほど、苦しくなり、やりがいから遠のくという矛盾を孕んでいる気がする。もっとラフに考えるべきなのだろうか。

    0
    2026年06月08日
  • お金の減らし方

    Posted by ブクログ

    著書で書かれていることは真っ当であり、よくよく考えてみたら当たり前のことなのだけども、自分を含めて多くの人が出来てないなと考えさせられる1冊です。
    お金を貯めよう的な本は多々ありますが、きちんとお金を使う本は少ないなと思い、著書から実践できることはやっていきたいと思いました。
    自分にとって価値があるところはお金は減っていくわけですが、それをきちんと自分のためとしてポジティブに減らしていくことは、価値の対価としては素晴らしい減らし方だなと思いました。

    0
    2026年06月08日
  • お金の減らし方

    Posted by ブクログ

    森博嗣さんの名前を見て、昔Fにハマったなと思いつつ読んでみました。お金に対しての付き合い方。
    「収入の1割を自分の趣味のために使う」という森家のルールなど、そういう生き方もありかもと気付かせてもらえました。

    0
    2026年06月07日
  • 封印再度 WHO INSIDE

    Posted by ブクログ

    犀川と西之園萌絵の関係、巻を追うごとに焦れったくて素敵で。本筋のミステリ謎解きよりも惹き込まれちゃった
    シリーズ読み進めててよかった、次も楽しみ

    0
    2026年06月07日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

    Posted by ブクログ

    ミステリの部分は分かってしまえば割と単純なトリックと言える感じである。

    勿論結論を読むまで自分では分からないのではあるが。

    保呂草さんはそのうち本当に捕まってしまうのではないか知らん

    0
    2026年06月04日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

    Posted by ブクログ

    傍観者にとって筋の通った「動機」と、殺人者にとって筋の通った「動機」とは

    Vシリーズの1作品目。S &Mシリーズから舞台と登場人物を変え、始まった新シリーズは前回よりもはるかにキャラクター性に個性あり、そして前回の名作「すべてがFになる」を彷彿とさせるような殺人後の動機の独白であった。

    読み進めるとS &Mシリーズは意外とキャラクターが大衆性のアイコンがある。犀川先生も理系の教授らしいあまり人に興味がない人でスタートしたし、西之園さんもよくあるヒロイン像としてスタートしていた。一方でVシリーズは女性の格好をすることが好きな男性キャラや、旦那と離婚しシングルで子育てしている女性キャラなど、その背景はまだ語られていないもののこれから明らかになるのにワクワクする、どこか大衆とは違うものを感じる。

    殺人については森博嗣さんの得意とする密室。今回は被害者の殺されることによるメリットや殺される要因などを分析していけば筋が通った手段や犯人像を分析することができるし、この「手段」という面においては読み手に対してフェアな関係性である。

    一方で「動機」や連続殺人の「法則性」が解き明かされるとそこには読み手と殺人犯の中で明らかな乖離を感じる。読み手としては大衆的な、客観的な筋の通った「動機」を求めているのに対し、殺人犯は個人的な、理解の範疇を超えた、一見筋が通っていない「動機」を提示する。この乖離こそが森ミステリの真骨頂でもあるのは「すべてはFになる」と同様、そこのオマージュの要素もあるのかなと感じた。

    読み手にとって理解したいと思った「動機」。ただそれはあくまでも個の中に存在するものであり、皆が理解できる歩み寄れるものでは本質的にはない。猟奇的とか狂気的ではないが、その個に特化した「動機」をどのような角度から読み解くのかがこれからも求められていくのであろう。

    0
    2026年06月03日
  • 孤独の価値

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    寂しいという感情が分からなくて読んだが、これは私のような人間に向けて書かれたものではないと感じた。
    寂しいという感情がなぜマイナス感情として捉えられてしまうのか、孤独と寂しいという感情の関係、寂しいを昇華させる方法についてなどが書かれていて、「今どうしようもなく寂しくて、寂しいという感情を理解した上で寂しさを軽減したい」という人にはおすすめかもしれない。
    本書を通じて最後に感じたのは、私は「寂しいという感情をあまり感じないことが寂しい」ということだった。この本は一貫して「寂しいという感情をマイナスとして捉えるのは間違っている」「その感情は人として必要な感情だ」ということを説いているが、初めに言った通り私はあまり寂しいがよく分からないし自覚したことがあまりないので、この本の感想は「寂しいをマイナスと捉えられるひとは寂しくないときをプラスに捉えることができるということで、私のような人間よりは感情の振れ幅が大きそう、幸せの最大値が違いそうだな」というものになった。
    私は友人が周りに沢山いても、孤独の良さを知っているから「孤独を失った」と感じてしまう。しかし、自分から寂しくなる状況(孤独)を求めてひとりで過ごしていても、人が周りにいることの良さを知っているのに寂しいということを感じたことはないと思う、これが矛盾していて何故かはわからない。
    仮説としては、今のところ人との繋がりが自分のキャパに対して丁度いいか時々超過してしまうからなのか、偶然自分の趣味が孤独と相性がいいためか、と思う。
    とりあえず、寂しいを自覚できる人間は自分の生存本能を強く感じやすくて、早々に人に頼ることができるサインなんじゃないかと思った。寂しいを感じにくいということだけで自分を悲観するのはもったいないので、楽しく生きていこうと思うჱ̒( . ̫ .

    0
    2026年06月03日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

    Posted by ブクログ

    犀川先生と西之園さんの会話のテンポが、巻を経るごとに良くなっていっている気がする。最早ミステリよりもそちらを楽しんでいるかもしれない。

    ミステリ要素の方も、人間の計り知れない業を感じさせる、ちょっとゾクっとする感じが読後の余韻に残って好みでした。

    0
    2026年06月01日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

    Posted by ブクログ

    Vシリーズ第1弾
    約1年ぶりに再読です。
    (シリーズ全部既読済み)

    再読って面白い˙ᴥ˙
    犯人が分かってるからこそ、その人物の足取りや言動を追いかけられる。細かい伏線も気づけるし。

    シリーズ通しての伏線があったりすると
    「この時点から仕込んでたのか!」
    ってニヤニヤするときも( * ॑꒳ ॑*)

    特に
    練無が小田原長治を最初から知ってたことや
    林の名前に対して、紅子が言及するセリフ
    とかはニヤニヤな伏線˙ᴥ˙

    0
    2026年06月01日
  • つくねもハンバーグ The cream of the notes 14

    Posted by ブクログ

    毎年年末に刊行される森先生のエッセイ、欠かさず買っています。引退宣言していて、もう小説は書いていないとのことだけど、どうかこのシリーズだけでも続けて欲しい。森先生の言葉を浴びたいので…願わくば小説も…!

    0
    2026年05月31日
  • 笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。天才たちの会話が独特でAudibleで聞いているとたまに???になることがあったが、その独特の掛け合いがまた面白い。ほかの小説では感じられない感覚。
    犀川と西之園は数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」へ。そこでオリオン像が消え、次の日には元に戻っていたが、死体も発見される!
    前2作に比べて理解しやすく、テンポも良くてあっという間に読み終わっていました。

    0
    2026年05月29日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他に比べると、とても読みやすい。
    そして、練無と紫子の会話が楽しい。紅子は二人ほどは
    話さないけど、存在感は大きい。
    大人になっても、こういう友人がいたら楽しいだろうな…
    ちょっと羨ましい。
    実在(した)する人間の顔をかぶり、恨み、復讐を考え
    るほどの人がそうそういるとは思えないけど、人は皆、
    何かしらをかぶっているんじゃないかな。
    人間は本当に複雑。
    事件とは関係ないところでサプライズがあって、えっ!?
    となった。笑った。

    紅子の発言には今回も印象に残るものがいくつかあった
    けど、今回はこれを残しておこう。
    「報道というのは、私たちの目や耳を補強してくれてい
    る、と思うでしょう?そうではなくて、足と頭を動かな
    いようにしているだけなのよ」

    0
    2026年05月25日
  • つくねもハンバーグ The cream of the notes 14

    Posted by ブクログ

    哲学と思いきや、言葉について詳しく知ることができる部分もあり、面白く最後まで読み終えました。クセがあるひねくれた考えだなぁと思ったり、この部分は共感できるなぁと思ったり、色々と考えを巡らせながら読みました。「つ」で始まるエッセイのシリーズということで、過去作も読みたいです。

    0
    2026年05月24日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の方だけちょっと文体に慣れるのに時間かかるけれど、前の話より読みやすい気がする。
    書き手(保呂草)の事件の中の立ち位置が怪しすぎてミステリとして珍しい。人が死んだのに主人公サイドの心の動かされなさがすごい。解決編もすごくあっさりしてる。読んでる側が自分で解決する感じ。
    紫子さんの部屋密室にするくだり、何の伏線でもなくて面白い。
    曲芸機面白そう。解説聞きながら見たい。

    0
    2026年05月24日
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM

    Posted by ブクログ

    今回は犀川の大学の同期の喜田が所属する極地研で事件に遭遇する。
    そこは密室になっていて、その真相をおうことになるが……
    犀川先生と西之園さんの頭脳派コンビは会話もたまに難しいが、テンポが良くて楽しい。西之園を本気で心配している様子が見れてこの二人の関係はどうなるんだろう?というところも気になる。audibleで聴いたが、ちょっと混乱してしまい、メモを取りながら再度聞いてなるほどーと納得。

    0
    2026年05月24日
  • 新版 お金の減らし方

    Posted by ブクログ

    お金の増やし方ではなく、減らし方について述べた非常に珍しい本。
    必要なものよりも、自分の欲しいものを優先してお金を使え。お金は持っているだけでは何の価値も無く、お金を自分の欲しいものと交換して減らすことで、はじめて価値を生み出すと述べられている。
    また近年他者からの評価を気にする人が多くなっており、本当に自分の欲しいものを感じ取るセンサーが壊れている人が多いとの警告もされている。
    何にしてもまずは自分で自分自身を評価し、自己満足出来ることが大事だと感じた。

    0
    2026年05月24日
  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

    Posted by ブクログ

    読み手の推理の「型」に犯人は、はまるだろうか?

    S &Mシリーズもだいぶ終盤になってきており、今回の事件は複雑な同日の別空間、しかも密室での殺人というまたミステリーファンと実は「どうやって?」を解き明かしたくなる作品、そしていつもより結構分厚い。次の作品はもっと分厚い。

    ミステリーファンとしては今までの読書体験から積み上げてきた自分の内部にある推理の型に当て嵌めながら推理を進めて、「どうやって」を明らかにしていき、推理の当たり外れに一喜一憂し、意外性のある動機、「どうして」を楽しむというのが一般的。そこに王道性とか、賛否両論とかを見出している。

    一方で今作品、核心には触れないが一見「どうやって」が大事そうだけど、実は「どうして」の方が作品内で重要。あからかになった真相と動機に対して我々の推理の、思考の、倫理の「型」は当てはまるのかどうかを味わってほしい。

    確かに反抗に及ぶものの思考回路を我々の常識の型に当てはめるということは無理があるケースがある。常識の外の行為を、常識の中から「観測」するのは難しい。

    我々も生きていく中でどうしても自分の、自分たちの「枠組み」、「型」に当てはめ、他者とのコミュニケーションをとっている。だからこそ「型」にはまらない人に怒りや憤り、拒否などが生じる。しかしながら人は元来それぞれ異なるが故に他者が自分の「型」に必ず当てはまるといった「期待」や「願望」を捨て、目の前の事実に向き合うのも大切かもしれない。自分が抱いた勝手な「幻想」にヤキモキしないためにも。

    0
    2026年05月22日