【感想・ネタバレ】集中力はいらないのレビュー

あらすじ

――「失敗するのは注意散漫だったから」は本当か?
1日1時間労働の人気作家が明かす、発想力のコツとは?
私たちは「一つに集中するのはすばらしい」という思い込みにとらわれている。
「だらだら」「非効率」を排除しようとする風潮の中、
累計1600万部超の人気作家が提唱する「アンチ集中力」のすすめとは?
人間のもつ本来の力を発揮するには?
誰もいわなかった情報過多時代の<知的生産術>。
これから結果を出したい社会人から、大学生まで。
全世代におすすめしたい、常識のとらわれない頭の使い方を1冊にまとめました。

(「はじめに」より抜粋)
「集中力」という言葉があるが、
まるで人間には「ものごとに集中する能力」があるかのように表現されたものだ。
具体的にそれがどういう力なのか、今ひとつ僕にはわからない。
だが、誰もそれを疑問に思わないみたいだし、
それどころか、集中力は非常に良いもの、素晴らしいものであって、
集中力があればあるほど有利になり、
なにごとも解決するような魔法みたいな特殊能力として扱われている。
(中略)
この本で僕が書こうと思っているのは、
実は、このような「集中力」に否定的な考え方である。
だから、あえて言えば、「アンチ集中力」みたいなものの効能について語ろうと思う。

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匿名

購入済み

 

タメになった。
自分にはまだ真似しきれないところもあるが、参考になるところはいっぱいあった。
自分に合った方法で集中する必要をみつけよう。

#タメになる

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

分散力についての本。
クリエイティブな仕事には確かに集中よりも分散の方が相性がいい。私は全くクリエイティブなことはしていないけど、昔ジョギング中にふと大事なことを思い出したり思いついた経験があったことを思い出した。
本題からは逸れるが、スマホ疲れについて、スマホをいつもチェックするのは強制ではなく個人の自由意志だ、という趣旨の文を読んで、当たり前だけれど自分で自分を縛っていることに気付かされた。自分の人生をどう生きるか、縛っているのは自分自身なのだから、もう少し自由にまったり生きてみようと思う。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

『「やりがいのある仕事」という幻想』『お金の減らし方』『アンチ整理術』みたいな切り込んだタイトル。森さんにとっては自然な「アンチな姿勢」は、常識に囚われがちな人に、思いがけない視点を提供してくれる。担当編集者のインタビューに応える章があるけれど、あまりにも森さんのことを分かってなさすぎるのでは?と思える質問ばかりで、森ファンとしては、なんだろうなあと思う反面、うまく本の素材として活かされていて良かったのかもとも思えて複雑。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

「集中力」があることは大切。
この言葉に対して、疑いもしなかった。

この本を読み終わった後は、集中力は要らないよなと腑に落ちている自分がいるのが不思議だ。

例えば、運転の話、集中する力が大切なのは言わずもがなであるが、この集中がもたらしているのは、処理や反応であって、色々な事を考える思考は排除されるべきものとされてきた。
しかし自動車の自動化が進めば、必要なくなる。
むしろ人間に求められているのは、思考力なのである。

集中しろ!と教育されてきて、社会に出れば、クリエイティブなアイデアが大切だ、つまり考えろ!と言われる。

社会の矛盾に気が付かせてくれる。
そして、具体的でわかりやすい説明が明快で面白い本です。

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

森博嗣の語り口が好きで、つい読んでしまった。
集中力という言葉であたかも集中することが良い、という評価から距離を取るきっかけになる本だった。

やったらやりっぱなしだけど、完成はさせる。一気にギリギリで仕上げるようなことはしない。
色んなことを少しずつ取り組んで、考える、と一つのことに取り組みすぎない知恵なのだと思う。

固有名詞が覚えられない、ということのエピソードで奥様と破綻しかけた話は思わず笑ってしまった。
固有名詞は記憶の省メモリ化が図れるが、固有名詞以外で伝えるときにそれ自体を忘れてしまったら立ち行かないというのも、固有名詞を覚えるのが苦手な自分にとって救われた気分である。
固有名詞以外で説明するのが常であるが、固有名詞はそれで有用な知識であるため覚えておいて損はないということは留意するが。

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

逆説的に見えて実は本当のことが書かれています。一つの事に集中するほうが向いている事と、そうではない分散した方が向いている事が両方世の中には有るって事ですね。

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2019年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作家さんの小説ではない新書を読める時点でもう嬉しい。大学教員時代のエピソードのところどころに犀川先生を感じれて嬉しかった。

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2024年05月28日

Posted by ブクログ

人生での第3期森博嗣先生期がきている…。その時その時で、森先生の言ってることが分かる部分が増えてきた!

心に森先生がいると、有難い…

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

「集中しなさい」と言われ、「集中しなきゃ」と思い、

でも集中力が持続しない(この本によれば、十分持続したことになるのだろうけれど)私にとって、かなり興味深い内容だった

実感としてなるほどと思うことも多く、

しかも、「こうしなければいけない」という締め付けもなく、筆者の優しさもほんのりと感じられる内容でした

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2023年05月30日

Posted by ブクログ

集中力が世間で美化されている理由がよく分かった。均一的な人間を作りたいからだろう。
確かに集中して物事に取り組む人間は重宝される、しかし行き詰まりや生きづらさを抱えてしまうのも集中思考が原因だと思う。
分散思考とは思考を留めずその場その場で適切な思考を掴み取っていくことだろう。決して反応して処理するだけではなく自分の力で考えている。
これからは集中力できない自分を肯定出来そうだ。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

余裕を持ち、視野を広く持ち柔軟に対応する事の大切さが書かれていた。
世の中の大半は白か黒かでは片付けられなくてグレーな物が多々あるので、これ以外一切認めないみたいな思考は危険だなと改めて感じた。
ちゃんとデータをあたって自分の頭で考えて判断する事を忘れないようにしたい。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

いつもどおりの森節炸裂で読んでいて楽しかった。彼のこういうエッセイ?をいくつも読んで、考え方が一貫しているし、よって同じことを言っているんだろうけど、毎回目から鱗が落ちるような体験をする…。やはり自分のもの観方が全然変わっていないからなんだろうな。ふだんから脳内でぐるぐる「考えている」ことの答え…というか導きが、本書のいろんなところにある。ただ「著者ならこう考えますが」というスタンスで、それが正解というわけではないし、その言葉を受けてさらに「考える」ことが必要で、楽しい。でも森氏のこの根本的な考え方や価値観が理解できない人にはそれこそ面白くもなんともないだろうなとも思う(笑)

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

 集中して取り組むことが良いことだと思っていたけど、色んなことを並行して考えたりすることが新しい発想に繋がっていくということが確かにそうやなと思った。
 なぜ、集中力が必要だと思っていたのかと言うと、世間では労働することが良いことであり、ほとんどの人は言われたことをこなせればよいからではないかとも思った。
 集中力が必要な場面もある。労働するときは、時間を気にして、機械的に効率的に取り組めば良い。しかし、そうではない場面では別のやり方が必要だという心構えができることが良い本ではないだろうか。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

思ったこと

・筆者の言う集中力がいらないというのは、一つのことに集中しているのではなく、複数のことに集中しているからでは。
・学ぶことは頭にインプットすること、考えることはインプットしたものを用いて生み出す
・言語によって大部分の記憶を省略してしまってるのでは。頭脳の負担の軽減。メリット,デメリットがあると筆者は言う
・悩んでいてもアドバイスができない
なぜから悩みの原因は何年も前からあり、解消には長い時間がかかる。畑にタネを蒔かず、秋になって実りがないと悩んでいるときに、現状を解決できない
・怠け心との戦いはモチベーションの問題でなく監督者の自分がしっから監視、管理して働かせる。やる気なんでどうでもいい。やり始めればできる。
・感情のせいというのは意味がわからない、モチベーション,やる気よりも大事なのは体調。
大事なのはやる気でなくやるからやらないか

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2021年05月14日

Posted by ブクログ

分散思考のすすめ
ばらばら ちりぢり を こつこつ ちまちま
じわじわ だんだん

集中思考では、様々な物事を見逃してしまう
分散が客観的思考を作る

分散思考を自分の頭で行う土壌で芽生え、生長するのが個性

言語化すると失われるものがある
単純化されてしまう 言葉にすることで安心してしまい、発想を見逃してしまう

自分を縛っているのは自分の固定観念

仕事とライフスタイルは別
単純な毎日に嫌気がさしたら、もらった賃金をどんな楽しいことに使おうか考えるしかない

思考こそが人格である

とんなものにもいろいろな面がある
一方向から見極める必要はない
観察できるものを素直に受けとめ、清濁を併せ呑んで理解すれば良い。そのためには、ものごとに集中せず、こだわらず、思い込まない、信じ込まない

他者に対してもリラックスして接していれば、小さなことで怒ることもない

考えないで処理と反応ばかりしている人は、自分というものに拘って考えがち。
自分の都合や願望はこうだ、しかし客観的に判断すれば、それは必ずしも正しくない、合理的とは言えない。こんなふうに考えられると良い。

対立する意見を戦わせるときに、試しに意見を交換して相手の主張を引き受け、自分の主張を相手にしてもらう。議論の訓練。



同時進行で作業を進めることのメリットがたくさん学べた。実生活に活かしていこうと思う。

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2021年03月20日

Posted by ブクログ

一般的に考えられている集中という言葉、それはいろんなところであるべきものもして出てくるけどそれって本当は物事をよくするために進める妨げになってません?て話。そして分散思考のすすめって感じだった。物事を進めるためにはいろんなことを少しずつコツコツと進めるほうがいいし、アイディアを発想するためには集中してないリラックスした状態の方がいいし、みたいな。
徹底してロジカルに話を進めていたのがとても印象が良かった。集中するなってわけではなくて集中と分散の状態どちらも必要みたいな論理だと思った。そこがタイトルから感じる印象との違いだった。結局そういうのって答えなんてないので自分で考えてやってくのが大事だよっていう、そういう結論。

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2019年10月03日

Posted by ブクログ

具体と抽象を行ったり来たりし、分散・同時進行の思考こそが人間の価値であり、ここまで(身体的運動能力が他の動物より優れていなくても)繁栄できた理由である。
まだ、その分散思考が個性につながる。

そして生きるということは、ゆらぎであり、それが多様性の理解につながる。

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2019年10月09日

Posted by ブクログ

森博嗣氏によるエッセイです。本書のテーマは「集中力」について。氏によれば、世の中では集中力を善いものと一方的に信じ切っている集中力信仰なるものがあるとし、それに対して疑問を投げかけています。

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2019年05月03日

Posted by ブクログ

なんだか具体と抽象の話に近そうだな、と思いながら手に取ったら本文にもその内容が組み込まれていた。
同じ作家の別の本と繋がりがあって作者の本質は同じなんだと面白く感じた。
また、
じゃあどうしたらいいのか?
という問いにこれをすればいい、と安直に答えない(正確には答えられない)のも作者らしいような。

すぐに答えを検索せずとにかく自分で考えること。
考えるためのテーマを自分で見出すこと。
SNSなどの時間を減らし興味のある事をやること。
多様な視点を養うこと。
感情的にならないこと。

この辺りを意識してみたいと思った。

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2025年10月14日

Posted by ブクログ

当方、集中力がないので読んでみました。

ビジネスやアート活動などにおいては『発想』というものが重要になってくるわけですが、この発想力というものは集中している時には生まれないものであり、よく言われているが、散歩したりお風呂に入ってボンヤリしている時、本書でいうところの【発散・分散】している時に発想がでてくるということが強調されています。

「集中する」という行為が推奨されているのは、「機械のように働きなさい」という意味だったのので、時代も変わりそろそろその要求自体が意味を失っていると著者は主張しています。そして、企業のリーダーになる人は特に「発散する」能力が必要になってくるといいます。なぜならリーダーは部下に「問題を与える人」のことであるから、問題を作らなければならない。問題を探す能力は分散思考、発散思考が必要であり、発想が得られれば集中思考で問題を解決していけばよい。というわけです。


とはいえ、スポーツや音楽活動など目標に向かっている時に集中できずダラダラしがちなのが悩み、ということは多いです。本書では、そんなダラダラがそこまで非効率なのか?と問うています。実際はダラダラしていた時の行為や感情もムダではないはずだと主張しているわけですが、うーんそれはどうかなー?
ダラダラしすぎても集中しすぎてもよくない。緩急のバランスが大事ということなんでしょうけど。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

「確かに」と思うところはあったが、自分の仕事には活かせるかはわからないと思った。なぜなら、私の仕事は創造する仕事ではないから。作家や芸術家、デザイナーなどの職業には活かせそう。ただし、集中が分散している時の方が気づきが多いことは理解できる。そのため、集中と分散を上手く使い分けると、自分の仕事や生活にも活かせるかもしれない。本書を読み新しい発見や気づきを得られた。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

作家によるエッセイ本。

啓蒙書というよりも、この作家の体験が綴られているだけなので、この作家が好きな人は楽しめるかと。

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

集中⇔分散型思考
分散観察をすることにより、客観的思考が生まれる。

集中力は、「なぜ?」「どうして?」が積み重なると自然に生まれる。

最初の一歩を始める『習慣』を変えることから。

勝間和代さんオススメ本

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2022年10月17日

Posted by ブクログ

■ Before(本の選定理由)
森博嗣さんのエッセイは2冊目。
また斜に構えたことが書いてあるのだろうか。

■ 気づき
相変わらず、ブレない森博嗣節。
集中力というが、どうせミスをする人間が、機械に任せるべき作業を集中してやって価値あるのか?という趣旨。

■ Todo
分散・発散という考え方は憧れるし納得。
PJ(というか個人趣味)の同時進行、やってみようかな。

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2022年07月13日

Posted by ブクログ

集中するということは視野を狭く固くしてしまう。ゆったりと分散させることで考え方を緩やかに、そしていろんなものを見ながら生きたいように生きればいいと言う教え。でもそれだけではなく、集中することも必要なことはある。すべてはどちらつかずである。

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2022年07月12日

Posted by ブクログ

小説以外の森博嗣、初めて読んだ。頭がスッキリした。最後に触れられていた森博嗣の父の口癖というのがうちの父と全く同じで、父の後ろ姿がシンクロした。リラックス、リラックス。

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2021年12月31日

Posted by ブクログ

抽象的思考力というのは、大切だと思った。文系は「言葉」に縛られている、とも。SNSはしない、メモもしない、という、現代の流行りに一切迎合しない、森先生の姿勢に感服した。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

集中と分散。集中することがもてはやされる風潮に一石。他方、ミニマリストとしては、集中もしたい。時と場合に応じて、ではあるが。

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

多くの人は反応しているだけ。考えてない。
集中は機械的行動。
分散、発散大事。分散が客観視・抽象視を得る。
思考こそが人格。

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

集中する→機械がやるってのはすごいすとん、と落ちた。確かにね。今どんどんAI化が進んでいるけど、正確性が求められることからなっている気はするよね。
森博嗣氏のWシリーズ内でも何度か博士がこういう話していた気がする。まぁ、むしろWシリーズはその行き着く先のような気もするけど。
閃くときがリラックスタイムってのもわかる。昔お話書いていたとき、いつもネタが浮かぶのは湯船の中だったもんなー。あと、学生時代は授業中(笑)全然集中してへんかったんやな、授業(笑)


あとはまぁ、ふわっと(笑)
でも、「考えていない」はぐさっときたなー。確かにわからない時はすぐスマホで調べて満足してたわ……昔は辞書や百科事典見たりひたすら考えたりしたのにねー。

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2020年07月16日

Posted by ブクログ

こういうやり方もあるんだな、という感想。
集中してる時は、他への注意力が減るためメリットばかりではなくデメリットもあります。締め切りの一年前くらいに文章を書いているのは真似したい。本当に。

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2020年07月05日

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