あらすじ
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!? 人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが……。究極の森ミステリィ第2弾。
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Posted by ブクログ
おもしろかったー!
最後の3章分に100ページしかないし、犀川先生も萌絵ちゃんもなかなか犯人を教えてくれないし、みんなアリバイがあったしでどうなるのかと思ったけどまさかそういうこととは。
理系人間の空気や思考を読めるのがとても楽しい作品でした。
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この作家さんはこれで二作目…、特にこの作品は、勧められてからずっと手元に。
やっと読みました。
難解なので苦手だったか…と今にして。
人気の姉弟コンビは、ちょっと気になるが…しばらくは読めそうもありません。
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大学の実験室で発生した密室殺人事件
大学助教と学生が事件の真相に迫る
純粋な(仕組まれた)密室ではなく、意図せず密室になってしまったことが原因で混迷する推理
然し偶然の密室が結果として犯行の解明に繋がるという面白い展開でした
登場人物も魅力的で面白かった
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『S&Mシリーズ』第二弾です!
再読 audibleにて。
読んだのが前過ぎて今回も全く覚えていませんでした笑
まだ前作の方が所々に、覚えがあったくらい。
前作の動機が理解できないという人が多かったので、今回は理解できる動機を‥という事でこの作品書いたというレビューを見ましたが、確かに納得できる動機だった。
人を殺してはいけないけど、許せないという気持ちはわかる。
だけど普通はあんなに凝った殺人は考えないと思うけど。
衝撃度は『すべてがFになる』の方が上でしたが、読みやすさは今回の方が上かなぁ?
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「すべてがFになる」の動機が理解できない、という声があがったので、
動機を万人が理解できる作品にしようとした、
ということで、
結果、うーん、こういう人間ドラマ的な理由付けは森博嗣がいちばん苦手なことなんじゃないかな、ということで、
フーダニット、ハウダニットは割と容易に想定でき、
ワイダニットについては、こういうのは別の作家さんに任せておけばいいのにって思う。
で、ここまで言っておきながら作品として好き。
本人が面白いと思っているジョークは全く面白くないのも好き。
森博嗣の作品の魅力は、途中の会話だったり、登場人物の思考だったり、
その本筋と全く関係ないシーンにすごく興味深い考え方が示されたりするから。
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非現実的な前作と打って変わって現実的な作品でしたね。
インパクトは前作ほど無いにしても非常に論理的で解決パートは読んでいてスッキリしました。
ただトリックは衝撃的ではなかったかなぁ、と言う印象です。
実験室や防護服の時点で入れ替わりトリックが使われるのかな、教授や助手が別室な辺り疑わしいですし打ち上げの会場の発案者が教授な辺りも怪しい…と言う感じで序盤から大枠は予想できてしまいました。
結婚発表のような細かいところは「あぁ…なるほど…その伏線だったのか…」と予想できなかった点も多々あるのですが…。
ただ幾つも気になる点があったので前作ほどでは無いかなぁ、と言う印象です。
気になる点です。
・物語の動きに必要とは言え研究室侵入の必要ある?叔父の権力的に捕まらないと思ってる?侵入せずに裏をかくなりして情報を入手して欲しかったです。
・権限周りが詳しく無いので現実的だと言われれば納得なのですが、一介の院生が管理者になれるんですか…?
・防寒スーツの中から着た人の毛や繊維など何かしらの情報は得られないのでしょうか?
・萌絵にあまりバディ感を感じないです…寧ろ足を引っ張っているような…
・てっきり温度がトリックに関わるかと読む前は思っていたのですが、そんな事は無かったですね
Posted by ブクログ
・理系の人の思考回路が変わってるなと思いつつも、何故かカッコ良さも感じる
・面白ければ無駄じゃない。面白くなかったら誰が研究なんてやるんだ?
・何故、役に立つ必要がある?役に立たないものの方が楽しいじゃないか。
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2作品目ですがこちらも面白かった。
本作もですが、読み進めていくとタバコ吸いたくなる作品でした。
自宅は禁煙なので葛藤しながら面白く読み終われました。
Posted by ブクログ
2作目も楽しかったー!
限られた登場人物から殺人が何件か起り、残った人から犯人を推理するもハズレ。
そんなに甘く無いー!
トリックはやり過ぎて無いのでリアリティもあり納得させられます。
何と言っても表紙が格好良いんですよねー!(推理外れて投げやり)
3作目を早めに買おうと思いますー!
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だいたい役に立たないものの方が楽しいじゃ無いか
音楽だって芸術だって
最も役に立たないということが数学が1番人間的で純粋な学問である証拠です
いいね
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蓋を開けてみれば意外とシンプル…だけど、もちろん自力ではたどり着けなくて、最後に全てが一気に繋がっていくのが良かった。とても緻密で好き。理知的な人間が多いだけに、隠された人間関係と殺人にいたった感情の激しさが際立っていた。
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シリーズ一作目は随分と読み難い…と時間が掛かりましたがこちら二作目はテンポが早くてつらつらと読み進められました。萌絵と先生がちょーーーっとだけ近付いたような…そんな距離感もうひひと読んでいて楽しかったです。三作目も楽しみ!
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複雑そうに見える謎を丁寧に紐解いていくと明かされる真相は、意外なほどシンプルなものだった。だけど心理面には歪なものが残って、さらに強い魅力となる。……ということで、犀川助教授と教え子の西之園萌絵のコンビの活躍を描くシリーズ二作目は、犀川の学生時代からの同級生が在籍する出来たばかりの研究施設で起こった殺人事件の顛末を描いた作品になっています。まさか導入のちょっとしたエピソードが、密室事件の真相とこんな形で絡み合うなんて。
「なぜ学問をするのか」に対する明解すぎる明解な答えになんだかとても元気付けられる作品でもあります。
Posted by ブクログ
読んでるうちに読み返さな分からんくなるレベルの複雑さ、流石やし、これを求めて森博嗣を読んでる、って感じ。オチはどんでん返し来そうで来やんかった感があった。(もちろんひっくり返されはした)
人間関係の複雑さが描かれた作品。納得の結末。
Posted by ブクログ
正直に言えば前作のほうがインパクトが強く、見劣りすると感じてしまった。ただ絶対的な評価としては言うまでもなく、500ページ近くのボリュームを間延びせずに展開する構成力に圧倒されました。
極地研の構造を理解するのが難しく、というか読み終わった今でも完全にはわかってない、のでどうしてもからくりの解明後も「まぁそんな感じか」程度の感想で終わってしまうのも前作との差を感じる理由なのでしょうか。
ある意味読者への挑発というか挑戦ともとれるのでしょうか、悔しいですね。
逆に言うと次作の笑わない数学者では図が用意されており、
像の消えるトリックについてはそれだけでも予想がついてしまいます。
わがままな読者ですみません。
Posted by ブクログ
S&Mシリーズ第二弾!
前作がめちゃめちゃハマったから期待大!と思って、読み始めた。
内容は、実験室等での密室殺人だったが前作とは違い、専門用語はあまり多くなく、とても読みやすかったように感じた。(わからなくても読み進められた)
自分的には、前半の犀川や西之園の掛け合いや、助走部分が少し長く感じてしまった。もちろんシリーズだからその辺が大事なのはわかっているが。。
後半の真相に近づいていくところは、今までの仮説や証拠からどんどん真相に近づいていく感覚が気持ちいい。(多少、仮説が乱立していて読みにくいところはあったけど。。)
第三弾も期待…!
Posted by ブクログ
S&M(犀川&萌絵)シリーズ2作目。実質的には第一作。(すべてがFになるよりも前に本作は書かれているため)
事件解決後の犀川の会話が印象的。
「犀川先生なら、どう答えますか?」国枝桃子が無表情で尋ねた。「学生が、数学は何の役に立つのか、ときいてきたら」
「何故、役に立たなくちゃあいけないのかって、きき返す」犀川はすぐに答えた。「だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。もっとも役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たないことを考えるんですからね」
「何故、役に立たなくてはいけないか、ですか……。うん、それはいい」と高校教師が呟く。
「そもそも、僕たちは何かの役に立っていますか?」犀川はおどけて言った。
まったくもってその通り。
役に立たないから面白い。
Posted by ブクログ
S&Mシリーズ2作目。シリーズといっても前作の『すべてがFになる』を読んでいなくても、理解できるのでおすすめです!相変わらず理系の専門用語が所々で散りばめられているので、分かりづらい部分もあるが、犀川先生と西之園萌絵の二人の掛け合いなども見どころの一つだと思う。特に今作は、犯人の動機に関するストーリーが面白く感じた。
Posted by ブクログ
前作同様、理系ミステリィといった感じ。
前半は文系の自分はついていけるか不安になりながら読んでいたのに、気がつくとのめり込んでいるのが不思議なところ。真相を語る時の数式を解くような独特の語り口も好きです。
ミステリ要素も楽しめるけど、西之園さんと犀川さんの行く末も気になります。次も早めに読みたい。
Posted by ブクログ
今作も面白いが、登場人物の掘り下げが少なかったように感じた。起きている出来事を俯瞰しているような感じ。入り込めなかった。あえてそうしているだけなのかもしれないけども。
とにかく一作目が完成されすぎていた。
Posted by ブクログ
また犀川先生と萌絵の絡みが見られて良かった。練られたミステリーだったけど、すべFみたいに二人がずっと現場にいるわけじゃないから臨場感はあんまり感じない。p218の萌絵のセリフ、すごい..自分だったら絶対に言いくるめられて黙ってしまう。
Posted by ブクログ
面白かった。
s&mシリーズの2作目。
極地研での実験を見学させてもらう事になった犀川と萌絵。実験が終わり、楽しく飲み会をし何事もなく終わるかと思ったが死体が見つかってしまうという話。
物語が事件後から始まり、萌絵達がその事件の事を考えている所から始まり、回想形式で事件を追っていくような構成。
みんな理系の人間という事もあり事件が起こったあとも落ち着いていたような印象。
萌絵が殺されそうになった所はめちゃくちゃドキドキした。ナイフで刺される夢を見たのもあって本当に死んだかと思った。無事で良かった。
事件の計画が緻密で恨みを晴らすために考えに考え抜いたんだろうなって思った。最後の実の父である木熊の遺体を処理する所は本当に辛かっただろうなと思った。木熊は娘の為とはいえあそこまで冷静になれるのはすごいと思う。殺人に至るまでの動機が読んでて辛かった。ただ珠子さんはあまり関係ないからかなり不憫。
犀川と萌絵の関係も進展が見れて良い。萌絵が犀川に対してほっぺにキスをしたり、先生には私がいると言ったり積極的でドキドキした。
あとは犀川が犯人に対して口外はしないから犯行に至った理由を教えてくれってメールしたのが犀川っぽいなって思った。犯人がどうなるかはどうでもよくて、純粋に事件の真相が知りたいというのがぽい。
次の話を早く読みたい。
面白かった。
Posted by ブクログ
動機や仕掛けが開示されてから一通り事件同日のシーンを読み返して、矛盾がなくほとんどの事実がここに揃ってるのがすごいなあと思いました。
「学問なんて虚しい……」と語った市ノ瀬さんの真意を勝手に想像してしまう。なぜ虚しいんだろうか。学問の虚しさを知ることが学問の第一歩、の意味がわかるようなわからないような。
満点をとってもとっても先も果てもなくて、今ある満点は次の瞬間には満点ではなくなるかもしれない可能性、もしくは次の"満点"を探す性がそうなのかな。
『外部から傷つけられるようなものではない』かぁ。うーん……。
「数学はなんの役に立つのかって聞かれたらなんて答えますか?」に対する「なんで役に立たなきゃいけないのかって聞き返す」のくだりが一番印象的だった。(p399)
役に立たないもののほうが楽しい。たしかに娯楽って(もちろん後々役に立つことはあるけど)役に立つとか意味があるからとかそれが目的じゃなくて、楽しいからしてるなって思った。
「数学は純粋な学問」ってフェルマーの最終定理でも見た気がする。理の学問の道を行く人たちの共通認識なのかな。
Posted by ブクログ
s&mシリーズ2冊目。理系ならではの文章表現が印象的で、初回で全部把握するのは無理だな、気長に付き合っていこうと思う。何周かして、どっぶり浸かりたい魅力はある。
解説の方が気になった。ミステリ小説は読者に優しい小説という話。謎は与えられてて答えもしっかり用意してある。まったく知恵を働かせなくても中身を楽しめる…俺はコレに当てはまる。もっと本を読みたいと感じた。
Posted by ブクログ
前作よりはストレートなミステリだったけど、同様に読者に能動的に考えさせるスタイルは変わってなくて読んでてすごい面白かった! 頭いい人のの狂気ってこんなにも恐ろしいのかって感じた
Posted by ブクログ
【2021年12冊目】
S&Mシリーズ第二弾。1度読んだことがあり再読でしたが、内容は全く覚えてなくて萌絵が単独で行動するシーンはハラハラしました。
犯人も動機も全く覚えてなかったのですが、「学問なんて虚しい…」っていう言葉が動機とあんまりしっくり来ないなぁと思ったりしてました。が、これを書きながら、「生涯をかけて打ち込んできた研究が最愛の人を救うこともできなかったから」なのかなぁと。
あと犀川先生が眼鏡かけている設定に全然気づいてなくて、この巻で知りました。
初読:2012年11月2日以前
前作を読んでから、DLを
シリーズ1作目『すべてがFになる』が大変面白かったので、シリーズ2作目にあたるこちらを購入。
題名から分かるとおり、密室トリックをメインにしています。
ただ、前作(1作目)も密室モノであり、シリーズ購入者としては、ややガッカリ。
いくら良いトリックがあっても、違う題材を…というのが本音。
ストーリー展開も、トリックの解読に終始しており、主人公たちが事件のかやの外、という感がややあり、スローテンポに感じました。
前作が、事件に積極的に関わるホームズだとしたら
今作は、お部屋で事件を解くミスマープル。
テイストの違いを楽しむことができるならシリーズ購入者も満足できるかもしれません。
キャラクターは1作目からのおなじみメンバーに加え、準レギュラーになってほしいほど、魅力的な人物も登場。
個人的には1作目の作風が魅力的だったので、キャラクターへの愛着も含め、次作に期待の☆3つ。
ーーーーーーーこのあと
3作目、4作目と読み、大ハマりして大好きなシリーズになりました。
このシリーズを何度も読み返してます。