あらすじ
関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」! 探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが? ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか? Gシリーズ第7作!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
Gシリーズ第7弾
目薬の中身を劇薬に替えるという無差別のイタズラ事件。その製薬会社の社員が変死体で発見される。
面白かったー˙ᴥ˙
過去作を通じて、真賀田四季の思惑に最も近づいた事件。重要キャラ総動員で真賀田四季に迫る熱い展開(四季は一度も登場しない_φ(・_・
矢場香瑠の考えと、西ノ園萌絵の考え、そして犀川先生の推理を合わせたのが真賀田四季の目的と考えていいのか_φ(・_・
・心は脳ではなく躰の細胞全体で感じるもの(矢場)
・社会の中の人は、躰の中の細胞と同じ(矢場)
・ネットワーク上に新たな頭脳を作る(犀川)
・動物実験ではなく人体実験だから時間かかる(犀川)
・時間や寿命はすでに解決済み(萌絵)
真賀田四季の目的が想像してた通りだったのも嬉しい˙ᴥ˙。合ってるか知らんけど
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Gシリーズ7作目。
個人的には目薬は必需品なので、目薬αの事件は少し複雑、、、
今回の話は色んな意味で切なくなった、、、加部谷さん、、、
ラスト1行はさすがです。
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割とサラッと読めた。
ストリーというよりは登場人物の変化に重点を置いていたような。
登場人物多くてS&Mシリーズからの読んでいる私は楽しめました。
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あー…、もうドキドキし過ぎて全然ほかの内容が頭の中に入ってこなかった。もう海月くんとの飲み会の件につきませんか、この一冊。加部屋ちゃんなんであんな可愛いの、大好き。
ところでGシリーズ何冊目かの後書きでどなたかが、加部屋ちゃんは山吹くんが好きみたいな事を記載している文があったんですが、「加部屋ちゃんは絶対にそんなことない、海月くん海月くん海月くん」と念じて読んできたかいがありました。本当にもう森先生ありがとう。
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【あらすじ】
関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか?Gシリーズ第7作。
【感想】
今回はギリシャ文字と関係していたものが目薬で、しかも最初は小さな事件から始まったので、少し呆気に取られてしまった。でも、事件が起きて人が死に、だんだんとこれも例の謎のプロジェクトが背後に潜んでいるのか、と思い始めてきた。そんな中で、倉居三重子という冴えないOLがバリバリの運動家、矢場香瑠に陶酔していく様子を見て、少し異様さを感じてしまった。そして、もうひとつ。加部谷が海月に伝えた思い。そして、海月が加部谷に伝えた言葉。それが、とても心に残った。たぶん、忘れられないと思う。それくらい印象深いシーンだった。事件とは関係ないけれど(笑)
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目薬に異物混入っていうのが地味に怖い。
しかもその目薬の名前にはαという文字が含まれている。
真賀田四季だとしたらなぜこれがこんなにゆっくりなのか、劇的なテロリズムではないのかという話に対し、犀川は実験対象が人だから、萌絵は四季がすでに寿命という制約を超越してるのではと予想した。じっとりゾッとする感じ。
ってか海月!この意味深ボーイめ何が「加部屋は僕に関わらないほうがいい」だ!!
何をしようとしてるんだしょうもないことだったらしばくぞ
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久しぶりの森博嗣。再読。
やっぱりすごい。
仄かに香る恐怖感。チラチラと見え始めた真賀田四季の姿。西之園萌絵の言葉が、犀川先生よう。成長したなぁ。
最後の一文で、はっ!となった。上手いなぁ。
自然の風を浴びながら、この本を読むという幸せ。
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名前に「α」がついた目薬に劇物が混入される事件が発生。一方、加部谷恵美が発見した変死体が握っていたのも「α」の目薬だった。これらの事件は「φ(ファイ)」から始まったギリシャ文字の事件群と関係があるのか。
Gシリーズ第7作。
本作で主要人物の人生が大きく動き始めており、次作以降に物語も大きく動くのではないかを予感させます。
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加部谷はそんなに海月に想いがあったのかと驚きました。そしてこのシリーズ特有の何も解決しないオチ。しかしそこは森博嗣です。クセになります。今後はどうなってしまうのか期待値が高まります。
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このシリーズ、だんだん抽象的になってきた。次に続くことをすごく匂わせるエンディング。実際そうなんだけど。
読み方が浅いせいか、この本単体での事件の結末がボヤッとしてる。でもこれがこの本の味かも。
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Gシリーズ7作目。
感想入力せずに次を読み始めちゃったからリアリな感想やないんやけど、とにかく萌絵ちゃんが変わった!
今までの事件と聞くと首を突っ込みがちなお嬢様が、もう全く興味なさげな淑女に。
なるほどなー。この変化はなんかすごいね。
あとは、加部谷ちゃんと海月くんのやりとり!!
今までのシリーズ至上最もドキドキしました(笑)
犀川先生&萌絵ちゃんはお互いが変わってるから客観的に見れるんだけど、加部谷ちゃんはフツーの子やから、もうハラハラドキドキ(笑)
相手があの海月くんやし。てかそっちなんや!(笑)
事件そのものは相変わらずふわっとしてるんやけど、これはキャラクターの成長を楽しむシリーズやと認識している私には十分楽しめました。
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Gシリーズ第7作。
なんというか、もう事件とか推理とかはどうでも良くなった感もある。
解説の木村美紀さんが書かれていた中で、言葉遊びとかキーアイテム、社会的メッセージといったものが興味深く、こういう森ワールドを楽しむのがGシリーズの作品を読む楽しみになってきた様な気がする。
加部谷と海月、この後どうなるのかなあ...。
雨宮の名古屋弁がなかなか良い味をだしている。
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2013/1/15 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2024/10/31〜11/3
久しぶりのGシリーズは7作目。関西で発見された劇物入り目薬、ほぼ同時期に加部谷が発見した死体が握りしめていたのも同じ目薬で、名前にアルファが含まれていた。事件の裏にちらつく真賀田四季の影。探偵・赤柳が事件を追う。
メインの事件も気になるのだが、加部谷と海月くんのサブストーリーにも劇的展開が。8作目でどうなるんだろう。
Posted by ブクログ
『ψの悲劇』を読み始めた時、島田文子って誰だっけ?確か『χの悲劇』に出てきたよね?ぐらいの記憶で読み続けるのは不味いと、『Gシリーズ』を確認したところ、この『目薬αで殺菌します』の登場人物に載ってるじゃない……。途中で小さな展開があり、僅かに緊張感が高まるが、物語自体は穏やかに進行し、犀川先生や萌絵先生の語りも挿入され、退屈を紛らわしている。そして最後の最後で、伸ばされた各々の枝に付いた芽が花開くように結末に向かって終息していく。しかし何故そのような事態になったのか、問いに答えを出すのは読者に委ねられる。
Posted by ブクログ
Gシリーズ第7弾
目薬αで殺菌します
うっーん。全く解決しないパターン。
αの商品名は確かにでてはくるのだが
真賀田四季の影もそこまでなく
むしろ犀川先生と萌絵が思想を代弁しちゃうと
加部谷、雨宮中心での物語りの展開はテンポがよく、海月の冷静沈着な感じもいつも通りだが、俺に関わらないほうがよいと、初めて距離感に言及してきたてところは、新しかったし、親父の保呂草の血を引いてるだけある天才コミュとやさしさは納得です
事件も、赤柳さんも、加部谷×海月も大学3年以降どうなるのか
w大に行った萌絵はほぼ存在感なくなってきましたが、ここで島田さん達がでてくるのがなかなかよいですね
⭐️3.4
次は第8弾
ジグβは神ですか
にいきたいと思います
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うぎゃー
なんだなんだこれは
ちらほら匂わせや
つぎつぎに散りばめられまくった天才の軌跡
またもや複数の伏線…
しかし、加部谷さん…ホントに?
私が大学生の時を思い出しても
海月君の距離感は明らかに
「変わった友達が転校する」レベルだわよ(笑)
うーむ
うーむ(無意味な繰り返しx)
しかし、またもや犯人は逃亡してるし
有耶無耶五里霧中なのだった…
Posted by ブクログ
G7
目薬への劇薬混入事件だが、αという文字から一連の事件(?)への連想
疑われてた准教授は?
結末というか事件のことはエピローグでさくっと語られていて、二重人格?なりすまし?
架空なのか、理想を実物化したのか…
倉田の動機とかはきっとわかったけど、結局組織とのつながりはあるのかないのか、
時田さんのPC、赤柳が襲撃されて盗られたのでは?最後の一文が謎過ぎる。
あと、海月くんとの件要るのかな?加部谷の存在の問題?
海月くんの存在は気になり過ぎるけど、絡まなくていいな
山吹くんと犀川先生があまり出てこなくて残念
Posted by ブクログ
誰が、誰…?なにが、なに…?たぶん核心に迫ったことなんてこれまで1回も無いんだけど、前回あたりから重要な何かに近づいてるような気をさせつつ実はそれこそ意図的に時間をゆっくり流すようにこの色々な散らばった線を作者自身がかき混ぜて核心からどんどん遠ざけてる感じがして、もどかし!!!こんなのどんどん読んじゃうに決まってる!!
Posted by ブクログ
世評に拠ると、森博嗣と言えば理系、そうでなければSF或いはミステリといったある種のタグ付けが為されているように感じる。
けど、どうも……。森博嗣の作品群を見渡すともっと異質なものを描き出そうとしているように思えてならない。
確かに一面として理系要素はあるし、形式としてのミステリやSFといった枠組みはあると思う。
然し矢張りどうしてもそういったワードでは説明の付かない部分が絶対に存在する。具体的には、本作で言えば倉居と矢場の会話(躰と心の関係に就いて)、それと犀川と近藤・佐野の会話、それに赤柳と西之園の会話シーンも入れて良いかも知れない。
本作の肝所はこれらの個所を措いて他に無い。全く話の大筋には関与しないにも拘らず。本作に限った話ではないがどうも森博嗣の作品世界には東洋的な思想が通底しているように思えてならない。
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空想オチと思わせておいて、かおるに心酔した倉井がかおるのふりをすることでかおるの存在を隠した。という解釈でいいのかな??
もう一度ちゃんと読んで整理したいです。
Posted by ブクログ
劇薬入りの目薬が発見された。 目薬には「α」の文字が。
さらに、墓地で発見された他殺体が握りしめていたのは、やはり目薬「α」。 共通するのはギリシア文字。
真賀田四季の壮大な実験の一部分が見え隠れしているような演出。
Wシリーズで語られる共通思考の実験がここから始まっていたのか?
デカい、デカいよ真賀田四季!
Posted by ブクログ
萌絵がW大に行ってしまったことで影が薄くなり,そうだこれはGシリーズで萌絵メインではなかったのだと気付かされた。しかし探偵役だと踏んでいた海月も他大に行ってしまいそうだしどうなることやら。
今までに増して赤柳が出てくる様になったのも変化のひとつ。事件や物語の流れに関してはηと比べると緩やかで,嵐の前の静けさという感じ。
Posted by ブクログ
3
加部谷が3年になっている。劇物入りの目薬が出回る。四季の人体実験、四季は新しい生き物をつくろうとしていて、人類と四季の分類。加部谷が海月にアプローチ。少しずつシリーズ全体の真相に近づいていきそうな感じ。なかなか面白い。「牛を最初に食べた人は死んだと思うよ。昔だから。」
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだけど相変わらずの森先生らしさが溢れている。
そしてもはや推理小説とかではなく、SFみたいな感じになってきた。ここらへんから作品の方向性が変わっていくのかな。
それもまた面白いからいいけど。
Posted by ブクログ
Gシリーズ 最初から順番に読んでいるものの、ε~αまで登録し忘れ…しかし作品の順番がわからず
どうせだったら順番通り書いてよーー
最高にボヤッとしている今シリーズ
これが森ミステリィの境地なのか?
しかしミステリー好きにはフラストレーションが溜まるという、何とも矛盾を含む作品…
もはやM気のあるキャラ読み読者しかついてきてないんじゃない?
Posted by ブクログ
久しぶりの、森さん!!懐かしい〜!!
2021.11.1
再読!
加部谷ちゃんと海月くんのやりとりが切ない。ここと、矢場香瑠と倉居三重子の関係だけふんわりと覚えてた。
加部谷ちゃんのモノローグの、「今、ここ、私、をすべて無視したい。」が分かりすぎるほど分かる。
GでもXでも、萌絵ちゃんは少ししか登場しないのに強烈な存在感。真賀田四季の時間の話がとても面白かった。
島田さんの名前も出てきて、読み進めるほどどんどん面白くなる。本当に、個々の事件の犯人がどうでも良くなってくるな。最後の赤柳さん、強かで最高だな〜!
p.287
「たとえばですね。ナイフや銃弾が躰を貫けば、怪我をします。命を落とすこともあります。でも、もし、ナイフや銃弾が、もっとゆっくりで、何十年もかかってゆっくりと躰を通過したら、どうですか?」
「目にはとても見えやすい。考える暇も充分にある。防ぐこともできそうな気がする。ところが一方では、放っておいても、怪我はしないでしょう。それは躰と同化し、きっとそのまま生き続けられる」
「それでは、躰ではなく、地面、あるいは地層でもけっこうです。一瞬で起これば地震として大きな被害が出る。何万年もかけて起これば、それよりも大きな変動なのに、誰も気づかない。そんな、ゆっくりとした外乱なのです」