あらすじ
老若男女を問わず、「自分探し」を続けている人は少なくない。自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずなのに、なぜ見つけることができないのだろうか。現実に多くの人が、自分の生き方に悩み、自分探しを続けている。もちろん、個々人が置かれた状況はさまざまであり、万能薬は存在しない。その事実を踏まえたうえで、人気作家が、「あなたの中の前向きな気持ち」を、そっと引き出してくれる一冊。【目次】まえがき/第1章 自分はどこにあるか/第2章 楽しさはどこにあるのか/第3章 他者は自分のどこにあるのか/第4章 自分は社会のどこにあるのか/第5章 ぶらりとどこかへ行こう/あとがき
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Posted by ブクログ
・自分を探す≒楽しさを見つける
・自分が発言する意見や、自分が行う思考も、実は自分から切り離すことができる。
・どんな場合に置いても、コンテンツを素直に評価することが大切。
しかし、コンテンツとメディアはたいてい切り離せない。
・楽しさは他社との比較から生まれるものではない。自分の中から湧き出るもの。
・どんな正義でも万人を巻き添えにはできない。
・今が楽しくないのは、ずっと以前に、楽しさの種を蒔かなかったからである。
・世の中全て自分も他者も世界も矛盾だらけ。
・仕事や生活に置いて常識的なことを、楽しさにも無意識に当てはめている傾向がある。
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楽しさは能動的なもの。自分に向かって近づいてくるものは、えてして楽しくないものが多い。これに対して、自分が向かっていきたいものは、たいていは楽しいものである。
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自分が楽しいと思えることを追求することが、自分探しになるのだなと思った。旅に出るのも楽しそうだし、家で読書するのも楽しいし、自分を感じて楽しみたいと思う。
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自分を探すことは、楽しさを見つけることとほとんど等しい
その目標が楽しいと感じる理由は何か?どこがどう楽しそうなのか?という思考をすれば、それしかない的な単純な行動はもっと減るはず
何かを犠牲にしろ
何を捨てるのか、それは自分で決めるしかない
自分が決めた道ならば、絶対に腹は立たない
ある特定の一人がいなければ、貴方はどうするのか。その人がいるために、どれだけのことをしているか。また、どれだけのことを考えているか。
君と僕の意見は違う。しかし、僕は君を認める。
これは、自分に対しても、そうか、僕はどうしてもそう考えてしまうんだな、まぁ、しかたがないかな認めることができるようになるのと同じ。
楽しさは他者との比較から生まれるものではない。自分の中から湧き出るものだ。どうしても比較したいのなら、他者ではなく自分と比較しよう。
生から死へはいつでも行けるが、死から生には戻れないから
いつ死んでもいいように、できるだけ毎日を楽しもう
誰も自分のことを期待していない
本当の自由
自分の思い通りに生きられる
信じられないくらい楽しい!!!
旅の楽しさは自分のもの
写真も撮らない人にも話さない
他者の評価を気にすることもない
他者への伝達を、少し忘れた方がいい
現在の自分の仕事が楽しいという幸せな人
それはそれぞれが仕事の中に自分の世界を創り、仕事の実益とは少し離れたところに楽しみを見つけているのだと思う
楽しみが金を生む
僕はみんなよりは体力がないから、何でも少しずつ
ものごとを継続するためには自分のコンディションやペースというものがある
必要とされているうちは幾らかでも仕事をしたほうがいい
自分で自分を拾うことはすぐできる
悩めるのは色々な選択肢があるからだ
贅沢で豊かな状況ともいえる
何をやっても少し正しくて、少し間違っているだろう
なんだかくつくつと、笑いが込み上げてくる
悩まなくていいし、悩んでいい、てかどっちでも良い、それより楽しいことしたいよね〜
みたいな、ゆるさが大好き。
自分がしたいこと、やってやろう!よーし!!今日を楽しむぞー!!!と思える一冊!
Posted by ブクログ
自分、自分とあまり考えない方が良いかもね。それよりも、周囲の人たちを見て、周囲のものをよく知って、気に入ったこと、嫌でないことをすれば良いと思うよ
自分を忘れることが、自分を見つけることになる。なんかやってると、自分を忘れられる。それによって自分が見つかることがある。
勝ち負けの精神に明け暮れていると、人を負かさないと楽しめないようになる危険がある。人の不幸が楽しいという、貧しい精神。前の自分と比較しよう。
今すぐに楽しくなるということはない。ずっと前に楽しさの種を蒔いていなかったから。楽しさを育てていなかったから。でも今蒔けば、後で楽しくなるかもしれない。
人にうまく話せないものの方が価値がある。楽しいことは、人に話せない部分?
人への伝達を意識すると、楽しさに没頭できなくなる。少なくとも若いうちは、こういった他者への伝達を少し忘れた方が良いように思う。
Posted by ブクログ
自分探しとは何か、楽しみとは何か、という問いに森博嗣が12時間で書いたという本著。
恐らく、その答えはこの本を読んでも見つからないし、著者もそれを望んではいないと思う。
だが、それが良いと思う。本当の自分がいることを前提で自分探しをする人は多いが、そもそも本当の自分とやらはいるのか?結局他者から求められている役割を絶妙なバランスで統合しているのが、自分ではないかと考えるから。
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自分とは何か、楽しさとは何かを考えること、考えすぎないこと。他者を尊重することについて作者独特の言い方で書かれており、この人にしか書けないと思わされた。
すべてが正しいとは思わないが、良いと思った言葉は自分の糧にしたい。
また、そういう言葉に付箋を貼りながら読んでいたら付箋だらけになった。
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今回の本も面白かったです。
僕は森博嗣さんのエッセイが好きで結構読んでいます。
文章が抽象的で何を言おうとしているのか?という思いが頭をよぎることが多いけれど、考えさせてくれるし、考える楽しさを教えてくれるからです。
森さんの意見は、的を射ているというか本質を鋭く突いているというか、そんな印象があります。
例えば、僕らが本を読んだり他人の生き方を学んだりする理由は誰かにポンと背中を押されたいからじゃないかとか、ブレるという言葉があるけれど、それは他人の意見をただ自分のものとして発言しているからではなはいかとか。
確かに!とハッとさせられる文章が多い気がします。
それぞれの人にとって楽しさがあると思うけど、今の自分にとっての楽しみってなんだろう。
楽しいことというと、趣味とも言い換えられるかもしれません。
辞書で調べてると一つの意味に、「その人が楽しみにしている事柄」と書いてありました。
自分の楽しみ…なんだろう。やっていることはたくさんあるのですが、それらは習慣になっているので、楽しみとはまた違うんですよね…。
森さんは楽しみの一つの特徴を「時間をかけて得られるもの」と言っています。
僕も、時間のかかるもので楽しいと思えることを探したいです。
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森博嗣が「自分」と「楽しさ」というものについて語った本。大学生くらいのころに読んで以来、再読。
本のタイトルにもなっている、「自分探し」とかいうワードに、モヤモヤ感が常にあった。そこをハッキリと言語化してくれた気持ちいい本。森博嗣っぽい、ロジカルかつシャープな主張が読んでいて非常に気持ちいい。
「自分探しの旅とは、他者から注目してもらうための道具にしかすぎないのでは」とバッサリ切っているのは笑った。
自分とは、他者と比較して初めて存在を認知できる。自分という存在は不確かなもので、他者と触れ合ってはじめて自分らしさというのが認知できるようになってくる。
そして、その他者と違いを感じる代表例として、「楽しさ」がある。自分だけの「楽しさ」を見つけることが、「自分探し」なのではないだろうか。
非常にしっくり来る主張だった。そして、その「楽しさ」を見つけるためには自分から積極的に探しに行かないといけない。これもなるほどなと。自分から動くのが、本当の楽しさや趣味な気がする。
いろいろと学びのある良い本だった。
Posted by ブクログ
森博嗣さんの新書シリーズ
『自由をつくる 自在に生きる』『創るセンス 工作の思考』『小説家という職業』という3作品の後に、読者からいろんな相談があったそうで、それらへのメッセージとして本書があるそうです。
読む順番が発売順ではありませんが、順次読み進めるつもりです。
Posted by ブクログ
・楽しさとは与えられものでなく、自分の内にあるもの
・楽しさを求めれば金は入ってくる。真剣に楽しみを実現したいと思う人は。自然に金持ちになっている。
・楽しみが金を生むという原理。
・人間の願望、思考力がいかに強力かということが、この原理から証明される。
Posted by ブクログ
# 楽しさとは
自分の望ましい状態が楽しい
時間をかけることでしか本当の楽しみはない
道を歩かされていて、この道しかないと思い込まされている
# 楽しさの見つけ方
もうそれしかないと具体的な目標を決めてしまうと実現は難しい
物や現象を考察すると魅力の仕組みがわかる
コンテンツを素直に評価することが必要
# 楽しみ方
他者の存在を必要とするが、人工のもので代用できれば良い
自分の楽しみの中に他者をあまり入れないことが重要
生きることは無駄の骨頂。しかし、死から生に戻ることはできない
Posted by ブクログ
森さんの書き方好きやわ〜
村上春樹とはまた違う、森博嗣節て感じ
「僕はこう思うが、そう思わない人がいることも理解している。」みたいな保険かけがちな一方で、えーーそこ断言するんや、みたいな要素あっておもろい。性格出てる。笑
Posted by ブクログ
【目的】
自分探しの背中を押してほしい。
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・楽しさは、「他者」との比較から生まれるものではない。「自分」の中から湧き出るものだ。
他人からどう思われるかは重要でない。誰かに話すための経験とか、見せるための写真とか、気にしなくていい。
たとえ世界で自分一人になっても、毎日が楽しくて、幸せを感じれたら満足。
でもハピネスの共有は、他人を幸せにもできる。
・自分を忘れることが、自分を見つめることになる。
自分と対話する、考える、向き合うって上手くいった試しがない。そもそも、そんな事しなくていいと。
興味があればトライし夢中になることで、本当の自分が分かる。自分はどういう人間かなんて、説明できなくていい。
・自分に向かってくるものは、えてして楽しくないものが多い。
楽しさは、能動的なもの。すべて手順通り説明される工作の入門書は必要ない。
自分から動き、感じ、失敗を繰り返し、楽しみが濃くしていく。
✔︎この本からの行動。
・自分がやりたいことと、他者からの評価は切り離して考える。動機は、自分の興味か、他人からの称賛か。
・昨日よりも楽しめればOKの精神
・なぜ、やりたいのか。具体的な理由は難しいから、抽象的な理由を考える。なぜ、この仕事が好きか。なぜこの人に憧れるか。より自分が分かる気がする。
・他者を尊重。
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自分探しの楽しさについて書いてるのかと思ったが、著者らしく「自分」と「楽しさ」について考察していた。やっぱり面白い考え方で参考になる点がいくつかあった。
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抑制のとれた文体、内容で、「楽しく」よめた。
何だかんだ言って、生きていることが肯定されるというか、自分探しについて考察した、特に序盤は目から鱗だった。
「自分の人生を人任せにしない」(引用しない)という最近思索していたことを先に言われた!同じ考えの人がいた!という驚きだ。
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工学研究者であり作家の森博嗣氏がつらつらと「楽しみ」や「自分」というものは何であるかを考察して書き連ねた本です。とどのつまり、「自分らしさ」とは、自分が何を楽しく感じるかという感性であるとしています。著者ご自身が人生を楽しんでいる様子がよく伝わり、僕もそんな大人になれたらいいなと思いました。得心のいく内容で頭の整理に役立ちました。
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気になったところをメモ
自分の楽しみとは
他者との比較ではない楽しさへ
楽しみに勝ち負けの楽しさだけに明け暮れると精神が貧しくなる。比較したければ過去の自分との比較すべし。
今が楽しくないのは、以前に楽しさの種を蒔かなかったせいだ。楽しさを育てなかった、その結果が今なのだ。
金は楽しさを生まない。
逆に楽しさを求めれば、金は入ってくる。
真剣に楽しみを実現したいと思う人は、自然に金持ちになっている。
楽しさは恵まれるものではない。
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森博嗣さんの本は、これが初めて。
きっと詳しい人からみれば、いきなりこの本からかよ、と思われるかもしれない。
恥ずかしながら、ミステリ作家なのか、SF作家なのかさえ、わかっていない。
ただ、そういう人が、どうして人生相談めいた本を書くんだろう、と思って、読んでみることにした。
自分は他者に規定される。
他者を認めよ。
しかし、他者への意識を抑制し、自分の中から湧き出る楽しさに目を向けよ、というのが本書の骨子らしい。
一文一文は短く簡潔。
それをたくさん積み重ねて意味を紡ぐタイプの文章で、文章から感じるテンポは、ゆっくり目。
情があるんだか、ないんだか、よくわからない、不思議な印象。
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やはり、似た世界線で生きているような親近感を覚える。
心と頭を同時にちがう方向へ働かせてしまう性質というか。自分と他人との絶対的な隔たりを本能で理解している感じというか。
しかし私はきちんと甘やかされて育っているので、できれば周りからの評価がほしい。ここまでロジカルになれればなあ。
Posted by ブクログ
楽しさは、社会からもらえるものでも、他者から分けてもらえるものでもない。自分の内から生まれるものなのである。
最近楽しいことないなあと漠然と考えていた。抽象論だったが、ごもっともと納得いく一冊。
Posted by ブクログ
日記や著作などで、他者と関係することに言及していたところをまとめた、という感じだった。つまりはいつもの森博嗣。確かに小説内のほうが、もっと無責任に、極端なことを言っていたかもしれない。だからこそ小説のほうが印象に残るのか。趣味のくだりとかなかなか興味深かった。為になるというよりは、面白かったという感じだけどw
Posted by ブクログ
森博嗣さんのエッセイは、「やりがいのある仕事」という幻想、に次いで2冊目。
他者に認識されたい「自分」と本来の「自分」とのギャップに大多数の人が悩んでるのだと。
私が考える自分探しとは、「ただ生かされている何者ではない自分に気がつき、その上で、自分の生き方を決めること」なのだと思った。
後半、「楽しみ」について、用意された商品的楽しさではなく、時間をかけることでしか本当の楽しみは味わえない、という内容に共感した。
Posted by ブクログ
「自分」とは何だろうか?「楽しさ」とは何だろうか?ということが、森博嗣らしい言葉で書かれている。
自分探しとは良く言うが、自分を見つめるだけでは自分は見えてこない。
周囲の人や物を観察して、それについて考えたとき、その視点、思考がすなわち「自分」であるという点は、思わずなるほどと思った。
また、「他者から与えられる楽しさは本物の楽しさではない」という点もおもしろいと感じた。今の世の中は、簡単に楽しいと思われるものに何でも手が出せる状態にあるが、これらのお膳立てされた、他者から与えられる楽しさは、比較的すぐに飽きてしまう。
他者を「比較」の対象とするのではなく、「尊重」することで自分を確かなものにする。そしてぶれない自分を手に入れて、自分だけの楽しさを追求していく…わかったようでわからない。そんな捉えどころのない一冊だった。
Posted by ブクログ
読み終わっても尚、自分とは何なのかなと再度考えさせられる内容だった。
それもまた生きている証拠なんだと思った。
世界でたった1人になるまでずっと自分探しをしていくのだろう。相手が存在する限り。
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個人的な悩みのキィになるのは、一般論、客観論、そして抽象論である。何故なら、具体的なことは、本人がもう充分に考え尽くしているからだ。具体的に解決が難しいからこそ問題になるのである。他者からどんなに言葉を飾って励まされても、得られるものは事実上ない。
Posted by ブクログ
「自分を探す」ことと「楽しさ」をみつけることは、ほとんど等しいという考え方が面白かった。自分が本当に望んでいることがわからず悩んでいたことがあったが、この考え方を適応すると、もっとシンプルに生きられる気がした。
また、「楽しさ」をみつける上では、自分の好きなものの具体性をできるだけ排除し抽象化することが重要という意見もとても参考になった。抽象化することで、一見ばらばらに見える好きなことの共通性がみえ、自分の価値観が発見できると思う。