あらすじ
老若男女を問わず、「自分探し」を続けている人は少なくない。自分の存在は、自分にとって最も明らかなはずなのに、なぜ見つけることができないのだろうか。現実に多くの人が、自分の生き方に悩み、自分探しを続けている。もちろん、個々人が置かれた状況はさまざまであり、万能薬は存在しない。その事実を踏まえたうえで、人気作家が、「あなたの中の前向きな気持ち」を、そっと引き出してくれる一冊。【目次】まえがき/第1章 自分はどこにあるか/第2章 楽しさはどこにあるのか/第3章 他者は自分のどこにあるのか/第4章 自分は社会のどこにあるのか/第5章 ぶらりとどこかへ行こう/あとがき
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Posted by ブクログ
自分とは何か、楽しさとは何かを考えること、考えすぎないこと。他者を尊重することについて作者独特の言い方で書かれており、この人にしか書けないと思わされた。
すべてが正しいとは思わないが、良いと思った言葉は自分の糧にしたい。
また、そういう言葉に付箋を貼りながら読んでいたら付箋だらけになった。
Posted by ブクログ
気になったところをメモ
自分の楽しみとは
他者との比較ではない楽しさへ
楽しみに勝ち負けの楽しさだけに明け暮れると精神が貧しくなる。比較したければ過去の自分との比較すべし。
今が楽しくないのは、以前に楽しさの種を蒔かなかったせいだ。楽しさを育てなかった、その結果が今なのだ。
金は楽しさを生まない。
逆に楽しさを求めれば、金は入ってくる。
真剣に楽しみを実現したいと思う人は、自然に金持ちになっている。
楽しさは恵まれるものではない。
Posted by ブクログ
森博嗣さんのエッセイは、「やりがいのある仕事」という幻想、に次いで2冊目。
他者に認識されたい「自分」と本来の「自分」とのギャップに大多数の人が悩んでるのだと。
私が考える自分探しとは、「ただ生かされている何者ではない自分に気がつき、その上で、自分の生き方を決めること」なのだと思った。
後半、「楽しみ」について、用意された商品的楽しさではなく、時間をかけることでしか本当の楽しみは味わえない、という内容に共感した。