森博嗣のレビュー一覧
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書きたくて書いてるわけじゃなくて、仕事だから書いてるんだ。とか、やりたくないことをするから賃金がもらえる、それが仕事なんだよ。エビデンスなんかないから、僕が思ってることを書いただけ。とか合間合間に本音みたいなのがあって、著者と会話しているような気持ちになる文体。
拘ってると柔軟な思考も出来なくなるし、自由じゃないじゃん?少しくらい拘ることはあったっていいけどさ、なんにもこだわらない生き方してたら思わぬ展開があったりするからそんな生き方もいいんじゃない。
って感じで受け止めました。
自分に拘ることをやめると、結果的に他者に対して優しくなっている。
他者に優しくありたいよね。 -
Posted by ブクログ
wシリーズ第7弾
ペガサスの解は虚栄か?
Did Pegasus Answer the Vanity?
新たなスパコンの天才ペガサス(日本)が登場。
舞台はトウキョウからインドへ。
フランスで居なくなったウォーカロンに、クローンの技術(禁止)が使われていたのではないか疑惑が。
いつもハギリ、キガタ、アネバナでインド資産家へ調査にいく。
ケルネィ(資産家)、ラビーナ(娘)、そこになんと
ツェリン(チベットでの研究者)登場。 ケルネィが夫だと。そして、息子のラジャン。
久々の森作品らしい登場人物の思惑が交錯し、
家族での思いのすれ違いが入り混じり、、、、行かないでほしい方向の悲しい結末に。
ウグイの、ラジャンの急所を外して打ったシーンは、私も間違ってなかった言ってあげたい。。
・人の心メインの回ではある
・そして、機械(スパコン)も間違える
・そして、そして揺らぐ(アミラ、オーロラに負けたくないと思う)
※姉2人と弟という表現も、素敵でした
天才スパコン3兄弟姉妹
(無敵だろうと思ったが、無敵じゃなかった)
機械がこの感情(揺らぎ、迷い、想い、という欠陥)御免なさい欠陥があるから人間なのに。
もうはや人間だと思ってしまった。。。
※○×
・人間 ○
・クローン ×
・ウォーカロン ○
両者(クローンとウォーカロン)の違いは、頭脳回路のインストールなので
人の完コピーはダメ。
頭脳回路に情報インプットして、完コピーはok
ハギリとツェリンの差異は自分の子がいるか否か
自分よりも大事だと思える存在がいるか否か
法律を超えてでも、護ろうとする姿が暖かくもそして、悲しくあるとてもいい作品でした。
ウグイのプライベートで食事に誘って
ツェリン博士を守ってあげたいと相談するところ
成長や人感があってよかったです
※ウグイは人です(ウォーカロンではないw)
仕事とプライベートわけて、発言と行動できるようになったところ、、、第1弾からの成長みてる(見届けてる)と嬉しくなっちゃいますね
食事の時に舌を出すシーン(舌認証w)
第4弾のデボラは眠っているのかの、あっかんべーと掛けてるところ、素晴らしい!
★3.8
次は
血か、死か、無か?
Is It Blood, Death or Null?
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”──人はね、大事なことは言葉にしない。呑み込んでしまうんだ。賢明で正しい思考ほど、言葉になっていない”
”生きているものを無数に集めれば、そこには死の静寂がある”
シリーズ内でハギリの漏らす呟きは、本人ドライを自任する割に誌的で揺らぎに満ちている。事実を見つめ続けた先に人は(人工知能も)詩人になるのかもしれない。では全てを神の目線で見ているマガタ博士は、一体どんな詩を呟くのだろう。
終盤、オーロラが選んだ姿に思わず声が出た。
そうか、それが可能なのかぁ。そうして心は思考は育っていくのか。
シリーズ通して、他者(異物)と交わる事、そして欠損こそが心を成長させていくのだという視線が優しく、少し悲しい。
冗談を言い合えるようになったウグイの可愛らしさよ。 -
Posted by ブクログ
1.登場人物
犀川創平…工学部建築学科助教授
西之園萌絵…工学部建築学科3年生
儀同世津子…雑誌記者
香山林水(リンスイ)…画家
香山多可志…林水の息子
香山綾緒…多可志の妻
2.物語の始まり
西之園萌絵は雑誌記者でありパズルマニアでもある儀同世津子から、彼女のメル友の家(香山家)に代々伝わるパズルについて教えられる。
そのパズルは香山家の家宝となっている壺であり、その壺の中にある鍵箱を開ける鍵が入っている。しかし壺の中に入っている鍵は壺の口よりも大きく、誰も鍵を取り出すことができず、今日まで鍵箱は閉じられたままとなっていた。
3.世界観や価値観
謎と聞くと飛び出していく西之園萌絵と、面倒ごとを嫌う犀川創平。犀川はパズルには興味があるものの、香山家の事件には興味がないし、関わりたくないと思っている。
しかし、積極的に関わっていこうとする萌絵に引きずられる形で、犀川も事件へと関わっていく。
犀川にとって萌絵は、どの程度の優先順位なのか、おそらく彼自身も分かっていないのかもしれない。
4.物語のキーワードとテーマ
物語自体は本格ミステリの王道といえる。しかし、そこに森博嗣特有の理系エッセンスが加えられている。
そのことは登場人物たち、主に犀川創平と西之園萌絵の会話の中にも現れる。
そのため難しそうという「先入観」を持ってしまいがちだが、森博嗣の作品は、そのような「先入観」を排除して読むべき作品のような気がする。 -
Posted by ブクログ
wシリーズ第5弾
私たちは生きているのか?
Are We Under the Biofeedback?
舞台は南アフリカのとある村
ウォーカロンだけがいる村があると
訪れた3人(ハギリ、ウグイ、アネバネ)は
面白い光景をみることに
洞窟に暮らす民族で、治外法権であると
村長(唯一の人間)に案内されて部屋に。
こそには数百の卵カプセルがあり
ウォーカロンの脳(躰を持たない、生きた脳)があり、さらにこの脳が生きるバーチャルの世界が存在していた(※もちろん違法)
そして、このバーチャル世界は
年も取らない、もちろん死なない
空も飛べる、容姿も自由、お腹を空く設定も自由
(面白いw)
何をしててもよい、メインはソフトの開発で
現実世界の金融システムに入り込み、金儲けをしてると。
しかし、ここから
この世界に見学(紹介)されたことが罠であり
3人が抜け出せなくなる。
現実世界に戻れなくなく。。。
ここで現れる救世主と、脱出のアイディアを考えたハギリとデボラの登場(天才すぎる)
※簡単に現実世界にアクセスできなく、バーチャル世界で寝ている(睡眠)時に仕事、起きてる時に仕事以外という逆転のことが起こってるところをついて、その睡眠(自由度が低い)時間を狙って、デボラとの通信を使い、脱出計画を試みる
なんと練られた作戦で、さすがハギリは天才や
(ウグイとアネバネの戦闘系の力は皆無のため、ハギリが解決するしかない、でも焦ってないwこの感じか森作品あるあるの描写で素晴らしい)
そして、登場したのが姿はカンマパ(中身はデボラ)トランスファで、簡単に侵入はできたと。
※とはいえ、現実世界とか相互通信はできない状況
※現実世界にルータのような仕掛けを設けない限りできないと(ここで案内人のローリィが役割を果たせるか否か)
この脱出シナリオと遂行は途中、バーチャル世界での羊の大群が部屋に入ってくるほのぼのシーンもありながら、よく出来てるなと唸ってしまいました。
シンとキリナバが捕まったあとの会話
ハギリとデボラの会話がなかなか良く
ローリィー(案内人)が「自分は生きていない」と言った理由、デボラの答えは
「彼が生きているから」
「生きているものだけが、自分は生きているのかと問うのだ」と
シンプルな言葉だが、これが考えさせるところですね。
★4.3
青白く輝く月を見たか?
Did the Moon Shed a Pale Light?
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wシリーズ第4弾
デボラ、眠っているのか?
Deborah.Are You Sleeping?
フランスを舞台にした修道院の調査
アミラ、ベルベット、新たなトランスファの存在が明らかになる。なかなか情報量が多くなってきた。
アミラがいった共通思考というものが
人工知能による新しい社会の構築であって
その社会が知性となる
それが新しい生命体になる
うーん。概念はわかる。まだイメージができない。
トラスファのデボラが優秀なのはわかったが
人間、ウォーカロンの脳内回路に侵入し
遷移できる、もはや無敵な感じもするが
そこに新たなトランスファとの攻めぎあいが発生。面白い、いい勝負ですね。
エピローグのウグイと歩いてて別れるところ
「ウグイ・マーガリン」とわざと間違えて
彼女が去ったとおもったら、あっかんべーをするシーン。こんなことをできるのが人間であり、ウォーカロンにはできないと。
たった2行ぐらいの描写で考えさせられるのと
あと100年でウォーカロンが人間になるまでに掛かる時間だと。
深いですね。人間らしさ、尊さを表現しつつ
それが、もうなくなってしまうことが目の前にせまっている表現。。
素晴らしいです。
(そして、ウグイがかわいい)
次は第5弾
私たちは生きているのか?
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