森博嗣のレビュー一覧
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『長針がずっと回らないまま、短針がぐるぐる時間を送るような』
あれ?私森博嗣の作品を読んでるんだよね?三浦しをんでも、伊坂幸太郎でもなく、森博嗣の作品を。
文章に紛れる独特のリズムと、鉄でできたような綿飴の味、拒絶に近い人への敬遠の影を少しずつ楽しんだ。
いつ人が死ぬのだろう。どんな悲しい別れがあるのだろう。最後は全部壊れてしまうのでしょう?と、思いながら読んでいた。でも、そんなことはこの本の中では起きない。絶妙に全てが和らいで感じる。どこか暖かいような。冬の日よく晴れた昼過ぎの日差しのような。
もちろん、森博嗣なんだから、ただじゃ終わらない。最後の数ページで濃縮された森博嗣を味わう。 -
Posted by ブクログ
S&Mシリーズ6作目!
今作は今までとどう違うとか
そんな次元の話でなく
そもそも奇数章しかないという
トリッキー仕立て。
中身はと言うと、
いつもの知的な会話が少なめ…
というかテーマがマジックだからか
一貫してショーテイスト。
効果音が聞こえてきそうなほど。
S&Mならではの2人の知的な会話は
当然あるけれど、少し物足りない。
いつもの理系アプローチが少なかった印象。
理系×ミステリーではなく
マジック×ミステリーという感じ。
普段より取っ付きやすい印象はあるけれど。
萌絵も劇的な出演が多め。
特にお決まりの謎解きタイムは演出過多では…?
ちょっとお遊びが過ぎるというか…
犀川も引 -
Posted by ブクログ
ネタバレ勉強は目的ではなく、ある目的のための過程である。よって、その過程である勉強が楽しくなるのは、勉強することで夢が叶うという目的(ゴール)が明確にある場合である。
義務教育は「学ぶという方法」方法を学ぶ場所であるため、「つまらないが我慢するしかない」
多くの日本人にとって勉強とは「知識を頭に入れること」、すなわち「インプット」であるため、応用は「教わっていない」となってしまう。だから、「アウトプット」も勉強であると認識を改める必要がある。
スポーツであれば、運動場などインプットの成果をアウトプットする場と機会が多くあるが、勉強においてはテストぐらいしか知識を発揮する機会はない。このインプット過多で -
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相変わらず四季の存在感がすごい。
シリーズもこれで終わりか。
不可能な殺人が続いて「こんなん無理やん!」と思ってたらなるほど、そういう事か。
どうなんだろ、一連の殺人事件の犯人やトリックに関しては恐らく賛否あり、個人的には最後のシリーズのたたみ方も中途半端な印象。
正直VRの描写なんかは今でも十分説得力があるし、時代が経験しているからこそイメージしながら読めた。
このシリーズは四季と犀川の天才の物語か、萌絵と犀川の恋愛の物語か、理系ミステリーか、密室殺人のテーマ集なのか、いやきっと自分にとっては哲学の物語だったのだ。
犀川を通じて世界と出会う、哲学の物語だったのだと思う。
ミステリー小説 -
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この前やっとS&Mシリーズを読み終えてしばらく余韻に浸っていたのですが遂にVシリーズに手を出しました。
前回とはまた違う展開と1冊目とは思えない情報量にまだちょっと頭がクラクラしてる感じです……いい意味で期待を裏切られたというか。
まず阿漕荘という名前が凄い。
更にそこに住んでいる人のクセがまぁ凄い。全員の名前を覚える為に何度も登場人物のページを確認してたくらいにはクセが強い。
前半はページを捲りながら「何だか某作家の某シリーズを読んでいる気分だな」なんて思っていたくらい。
登場人物のクセは強かったけどお話自体は割とシンプルでしたね。
今までは一度も犯人に気づくことはなかったんです -
Posted by ブクログ
Scene Killer=蜃気楼なんだろうね。作中で逃げ水のことがあったから、そのことか。牛田事件が雪上流血美女連続殺人事件を追っていたことなのかな。
いつものように、小川と加部谷は事件に接近できないから、そんなに盛り上がらない。もやもやが残る終わりかなと思っていたら、急展開。
登場人物、つまり容疑者はそんなに多くないし、推理のためのネタが用意されているわけではない。事件の全容は、勿論意表を突かれたけど。
このシリーズは好きなんだけど、僕は何に惹かれているんだろうね。
加部谷の落ち込みに皆さん同情しているコメントがあるけど、えっと、何があったんだったけ。水母君に失恋したのはかなり前の話だよ