森博嗣のレビュー一覧

  • 孤独の価値

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    僕はそもそも社会の目、人の目というものをほとんど気にしない。両親の影響が半分と、残りは自分の経験した孤独の中から育って来た価値観のように思われる。
    自分の人生を有意義にしたいなら、唯一必要なものは、自分の思想。

    寂しいことが悪いことだという先入観があるから、いろいろマイナスが表面化する。多くの人が単に思い込みだけで寂しさを必要以上に悪く捉えている。

    寂しさは悪いことなのか?多くのエンタテインメントでは人と人との繋がりとかを宣伝して、孤独は排除しなければという先入観を植え付ける。そうすると思考停止になる。その観念がどこから来たのかと考えもしなくなる。そこに危険がある。

    寂しいことの良さもある。

    ブランコを漕ぐ。ひとりの寂しさがあるから誰かといる時の楽しさも感じられる。どっちもどっちで二つあるからどちらも楽しめる。

    景色が綺麗だと思うのは年寄り方が多い。人生の終わりとかを感じているから。

    肉体的な活動は、若いものほど得意である。しかし精神の深さというものはやはり生きて来た時間が素養となる。人はここに、人間自体の洗練を見つけようとした。なぜみんな同じところへ詰めかけるのからなぜ人ごみの中へ出かけていくのか。いつも一緒にいようとするのか。非常に不思議な光景に僕には見える。鳥、あり、家畜として育てられている鶏や羊が似ている。与えられた餌を食べて卵を産む。守られているし、支配されている。ちょっと虚しい?

    無駄なことをするのは孤独の対処として効果がある。何かのためにとか考えず、ただ疲れるとかマイナス面だけを受け止める。一種の修行。
    身も食べられず花も美しくない草でも生長したり枯れたりという変化をして、それを見守る。そこに孤独の本質、そのなんともいえない美しさが見えてくるのではないか。馬鹿馬鹿しいものが面白く感じる。つまならいものが、愛おしく感じる。
    ちょっとした変化でも愛せる、楽しめるようになるってことかな。

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    2024年09月01日
  • 四季 夏 Red Summer

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    真賀田四季の思春期の頃の話。
    叔父との関係や、両親との関係。
    もはや思考は誰にもトレース出来ない様子が、転がり落ちて行く展開で面白い。

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    2024年08月31日
  • 目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES

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    久しぶりの森博嗣。再読。
    やっぱりすごい。
    仄かに香る恐怖感。チラチラと見え始めた真賀田四季の姿。西之園萌絵の言葉が、犀川先生よう。成長したなぁ。
    最後の一文で、はっ!となった。上手いなぁ。
    自然の風を浴びながら、この本を読むという幸せ。

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    2024年08月30日
  • 四季 夏 Red Summer

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    ネタバレ

    色々なことが明らかになりすぎて頭がパンクしそう…
    Vシリーズの登場人物がたくさん出てきて同窓会みたいだ!と心躍らされていたら、まさかの大事実が発覚したではないですか…
    Vシリーズ最終巻の最後で林さんが匂わせてたのは、そういうことだったのね…犀川先生…!
    「春」では冷静で人間離れした四季が印象的だったけど、今作は新藤叔父に恋(?)をする普通らしさも垣間見えたので少しほっとした。
    ここから「すべてがFになる」に繋がっていくと思うと、相変わらず森先生の構成力?には脱帽です。
    あと、あと、四季と各務さんの、キス…!!そして保呂草ァ!!!!

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    2024年08月30日
  • 迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS

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    ネタバレ

    前作よりもより難解でSF感の強い作品だった。
    まさか途中で一年も経過するとは…
    というか、メグツシュカ様、四季では…?
    ミチルとメグツシュカ様の海のシーンは、なんだか「有限と微小のパン」の犀川先生と四季のラストシーンを彷彿とさせられました。
    「あなたの頭脳にキスしたいわ」って、四季も言ってませんでしたっけ…?気のせいかもだけど…
    どうやらWシリーズに話が続いてる?繋がってるみたいなのでそちらも読まなければ…!

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    2024年08月28日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    ネタバレ

    読み終わってしまった…泣
    長いと思っていたVシリーズもついに終わってしまいました…寂しい…
    この4人のわちゃわちゃをまだまだ見ていたい。

    というか最後に全部持ってかれた!!!ここにまで四季!!!!!子供ということはS&Mシリーズよりも時系列は前なのか?ということは「捩れ屋敷の〜」の時の保呂草はVシリーズ本編のときよりもおじいちゃんだったわけ?わからん…!
    最終巻のはずなのに謎がまた生まれた気がする笑
    まだまだ森ワールドからは抜け出せそうにないです…

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    2024年08月14日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    S&Mシリーズ第7弾
    夏のレプリカ
    最後の展開が余韻残しすぎで少し困惑してますが
    徐々にそういうことだったのかと
    この7弾だけ、今まで違う位置付けなんでしょうね
    杜萌が今後も登場してほしいなと思いながら読んでいたので、どうなるのだろうか

    ほぼ犀川先生登場しないので
    物足りなさはありますが
    萌絵と杜萌のチェスのシーンは過去から今まで流れもあってよかったですね
    エヴァーグリーンゲームを思い出しました
    あの作品も盲目の人いたな確か(強かった)

    想像を超えての結末だったので大満足の5点にしたいのですが、やはり犀川先生にもっと登場と解決に入り込んでほしい(勝手に想いが強くなってる)ので
    ⭐️4とします

    夏のレプリカというタイトル。。。
    杜萌からみた事件の視点と実際の事象が起こった視点という意味のレプリカなのか。。。
    (うーん、もう一度見返したい、それでも気づける自信がない)

    続いての8弾へ
    今はもうない
    (また、今までにないタイトルで楽しみだぁ
    中身みてないけど、タイトルが全部いいです
    読み終わった後にそういうことねとわかる)

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    2024年08月14日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    Audible。こういうエッセイもAudibleによく合っていると思う。静かに安心して生きられたらどんなに素晴らしいだろう。でも,やっぱり若い時には死ぬほど頑張ったんだろうなぁとも思った。自分自身に核というか揺るぎないものをもっている人はやっぱり強い

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    2024年08月11日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    ネタバレ

    陸の孤島、科学者たちが集まる研究所…この要素だけで「すべてがFになる」を想起させられ読む前からドキドキでした。
    今回は紅子さんの独壇場だったなあ〜素敵でした(大体いつもそうだが)。前回保呂草さんに惚れさせられた身としては保呂草さんの活躍ももう少し見たかったやも…
    Vシリーズ、あと3作しかないなんて悲しくて信じられません…泣

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    2024年08月09日
  • 静かに生きて考える Thinking in Calm Life

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    森博嗣氏の考え方はすっと心に入ってきて、素直に同意できるものが多い。ただ、私は俗物であり、他者とのキズナを断ち切ることはできない。人と人との繋がりの中で生きていきたい。

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    2024年08月08日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    ネタバレ

    最後の一文はなんだよ保呂草ァ!!
    もう保呂草さんがいい人なのか悪い人なのかわからん…(褒めてます)
    稲沢さんがいいキャラしていた、また今後出て来たりするといいなあ。

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    2024年08月05日
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

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    抽象的に考える事のメリットが分かりやすく理解出来た。
    ぼんやりと頭を空っぽにしている時に良いアイデアが生まれた事を何度か経験した事があるが先入観のない無の状態からしか良い発想は生まれないのだろう。常識を疑う事から習慣化していきたい。周りに流されない自分の意見や価値観をしっかり持ちたい。
    多数派の一般的な人が考えない事を思いつき内省してこれから大事に育てていきたいと感じた。

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    2024年08月04日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    ネタバレ

    いや、そのトリックは思いつかないわ〜〜
    解説にもあったように、読者の固定概念を覆してくるのが森ミステリーですね…
    オスカーは結局オオカミなの?熊なの?

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    2024年08月03日
  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

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    ネタバレ

    s&mシリーズの中でも長編作品。
    殺人のトリックは二の次に
    西之園さんと犀川くんの会話を求めている自分がいる。
    次はいよいよ最終巻。

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    2024年08月02日
  • 科学的とはどういう意味か

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    ネタバレ


    p37
    九九ができることが、数字を取り扱う頭脳にはマイナスになる、と僕は考える。

    p39-40
     最初は小さな「損」でも、積み重なれば大きくなる。小さなチャンスを見逃し続ければ、きっと経済的な損をするだろうし、もっと重大なことでいえば、自分の健康や、危険から身を守ることにも関わってくる。

    p75
    科学とは「誰にでも再現できるもの」である。

    p90-91
    たしかに、18世紀頃の科学は、もっと急進的で、いろいろなものを破壊する大胆さがあったかもしれないが、今はそうではない。

    p91
     カリスマ的な指導者の発言が国民を動かしたりするようなことは、科学にはない。また、科学は、一部の特権階級にだけ、その恩恵をもたらすものでもない。科学は、経済のように暴走しないし、利潤追求にも走らない。自然環境を破壊しているのは、科学ではなく、経済ではないか。


    面白かった。
    結構熱めの熱量を感じたり感じなかったり。震災の影響で書くことは変化したように思うし、良くも悪くもそれがドライヴさせる結果になっているような気も。また新書とはいえ10数日で本作を書き上げていることも、著者の仕事人としての凄みを勝手に垣間見ました。

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    2024年08月02日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    今回は犯人もトリックも中盤ほどで何となく目星がついて、森ミステリーでは初めて犯人が分かった!などと自惚れていたところ解説にもあるように紅子さんの一言で打ちのめされました…笑
    犯人がわかったところで、事件の全てがわかったことにはならない…
    というか、保呂草ァ…??
    お前…なんなんだ…?(褒めています)
    保呂草さんのキャラがまだ飲み込めないまま読み終えてしまい、次の作品にも期待が膨らむのでした。

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    2024年08月01日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    「まどろみ消去」に引き続き、独特の世界観の話が多く引き込まれた。S&Mシリーズの面々が出てくる話もあり、しかも大御坊さんまで…!
    解説がまさかの冨樫先生で驚いた。

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    2024年07月29日
  • 何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak?

    匿名

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    難しい

    存在していることはわかりやすけど、現実やヴァーチャルて存在していないこと証明することって難しい。それを証明していくことが、楽しい時感じる本でした。

    #カッコいい #深い

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    2024年07月29日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    ネタバレ

    読みやすい。前回の話を読んでから時間が空いてしまったので、結局保呂草さんがどういう立場の人だったかあやふやのまま読み切ってしまい、乗り切れなかった。もったいない。

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    2024年07月29日
  • まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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    S&Mシリーズ以外では初の森博嗣作品。
    萌絵たちが描かれている「誰もいなくなった」を目当てに読んだけど、他の作品も独特の雰囲気で楽しかった。特に「やさしい恋人へ僕から」と「悩める刑事」が好き。

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    2024年07月28日