森博嗣のレビュー一覧

  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

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    『長針がずっと回らないまま、短針がぐるぐる時間を送るような』

    あれ?私森博嗣の作品を読んでるんだよね?三浦しをんでも、伊坂幸太郎でもなく、森博嗣の作品を。

    文章に紛れる独特のリズムと、鉄でできたような綿飴の味、拒絶に近い人への敬遠の影を少しずつ楽しんだ。

    いつ人が死ぬのだろう。どんな悲しい別れがあるのだろう。最後は全部壊れてしまうのでしょう?と、思いながら読んでいた。でも、そんなことはこの本の中では起きない。絶妙に全てが和らいで感じる。どこか暖かいような。冬の日よく晴れた昼過ぎの日差しのような。

    もちろん、森博嗣なんだから、ただじゃ終わらない。最後の数ページで濃縮された森博嗣を味わう。

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    2024年01月07日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    Wシリーズ1作目。ウォーカロン(単独歩行者:walk alone)と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差がほとんど無く、判別が容易にできない。研究者のハギリはウォーカロンと人間を識別する研究を行っており、何者かに命を狙われるも保護しにやって来たウグイに助けられる。人間とは何か、命とは何かを読者に問いかける近未来ファンタジー。

    人工細胞の反乱。人が死ななくなり、子供が産まれない世界はどこに向かうのか。長く生きることは正解なのか。あの天才博士も登場し、どのように続いていくのか楽しみです。

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    2024年01月07日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    まったく未知の新種ウィルスに感染したロジとグアト。新種ウィルスをめぐる動きに2人は巻き込まれていきます。
    WWシリーズ7作目。

    マガタ・シキの再登場で物語が大きく動くとともに、ロジとグアトの2人も大きな転機がやってきます。

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    2024年01月06日
  • 積み木シンドローム  The cream of the notes 11

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    ドライなという印象を受けざるを得ないが
    もしかしたらこんなん全部嘘で、ほんとは奥様らぶの超絶腰低社交マンなのかも、とか無駄な想像をさせてくれるエッセイ

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    2024年01月03日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    S&Mシリーズ6作目!
    今作は今までとどう違うとか
    そんな次元の話でなく
    そもそも奇数章しかないという
    トリッキー仕立て。

    中身はと言うと、
    いつもの知的な会話が少なめ…
    というかテーマがマジックだからか
    一貫してショーテイスト。
    効果音が聞こえてきそうなほど。

    S&Mならではの2人の知的な会話は
    当然あるけれど、少し物足りない。

    いつもの理系アプローチが少なかった印象。
    理系×ミステリーではなく
    マジック×ミステリーという感じ。
    普段より取っ付きやすい印象はあるけれど。

    萌絵も劇的な出演が多め。
    特にお決まりの謎解きタイムは演出過多では…?
    ちょっとお遊びが過ぎるというか…
    犀川も引

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    2024年01月03日
  • 勉強の価値

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    勉強は目的ではなく、ある目的のための過程である。よって、その過程である勉強が楽しくなるのは、勉強することで夢が叶うという目的(ゴール)が明確にある場合である。
    義務教育は「学ぶという方法」方法を学ぶ場所であるため、「つまらないが我慢するしかない」
    多くの日本人にとって勉強とは「知識を頭に入れること」、すなわち「インプット」であるため、応用は「教わっていない」となってしまう。だから、「アウトプット」も勉強であると認識を改める必要がある。
    スポーツであれば、運動場などインプットの成果をアウトプットする場と機会が多くあるが、勉強においてはテストぐらいしか知識を発揮する機会はない。このインプット過多で

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    2023年12月29日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    相変わらず四季の存在感がすごい。
    シリーズもこれで終わりか。
    不可能な殺人が続いて「こんなん無理やん!」と思ってたらなるほど、そういう事か。
    どうなんだろ、一連の殺人事件の犯人やトリックに関しては恐らく賛否あり、個人的には最後のシリーズのたたみ方も中途半端な印象。

    正直VRの描写なんかは今でも十分説得力があるし、時代が経験しているからこそイメージしながら読めた。

    このシリーズは四季と犀川の天才の物語か、萌絵と犀川の恋愛の物語か、理系ミステリーか、密室殺人のテーマ集なのか、いやきっと自分にとっては哲学の物語だったのだ。

    犀川を通じて世界と出会う、哲学の物語だったのだと思う。
    ミステリー小説

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    2023年12月29日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    切ないお話。杜萌の心情と素生の失踪事件の謎が気になる、、、
    萌絵と犀川先生の絡みが少なくて悲しかった。

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    2023年12月24日
  • つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2

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    森博嗣先生はやはり目のつけどころが鋭い。小説家の一面もあるので、微妙な言葉のニュアンス(微妙も本文を読んだ方ならなるほどと思うでしょう)に敏感なんだな。あと趣味や生き方から学べるところもあった。

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    2023年12月22日
  • 四季 冬 Black Winter

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    ネタバレ

    暴論である。
    紐解くことが非常に困難である。四季シリーズの、一応の終焉?なのかな。

    『劣化しない歴史は、もう歴史とはいえない』

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    2023年12月17日
  • 血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null?

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    ネタバレ

    マガタ・シキ再登場で、このシリーズもいよいよ大詰めかな。
    本作では、敵方の人工知能の正体が明らかになってきたけど、その動機は、感情的なものやイデオロギー的なものもなったくなく、単にエネルギーの確保と生存(シャットダウンを妨害する)のためだけという点が、科学的というか現実的。さすが、森博嗣さんである。
    ただ、いまだマガタ・シキの真意はわからないし、人間の敵対勢力の存在もわからない。残り2作で明らかになるのか、楽しみ。

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    2023年12月17日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    西之園萌絵が中々に探偵していた。

    自作は関連しているらしいので次も楽しみである。

    最後の引田天功氏の文章も興味深かった。

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    2023年12月13日
  • ダマシ×ダマシ SWINDLER

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    面白かった。
    これで終わってしまうと思うと、もったいなくて一気に読めずに時間がかかってしまった。
    途中で犯人がわかってしまうこともなく、楽しく読めたかな(上村さんが次のバイトだなとは気づいちゃったけど)、、、。

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    2023年12月10日
  • つぶやきのクリーム The cream of the notes

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    森博嗣先生の小説はいくつも読んできたが、エッセイは初だった。森博嗣先生は何となく現実離れした近寄りがたい天才だと勝手に想像していたが、このエッセイを読んで、子供のまま大人になったユーモラスな人という印象を受けた。ズバッと物事を言うのが気持ちが良かった。決して綺麗事ばかりではなく、物事の本質を捉えたような言葉もあり面白かった。

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    2023年12月09日
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness

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    この前やっとS&Mシリーズを読み終えてしばらく余韻に浸っていたのですが遂にVシリーズに手を出しました。
    前回とはまた違う展開と1冊目とは思えない情報量にまだちょっと頭がクラクラしてる感じです……いい意味で期待を裏切られたというか。

    まず阿漕荘という名前が凄い。
    更にそこに住んでいる人のクセがまぁ凄い。全員の名前を覚える為に何度も登場人物のページを確認してたくらいにはクセが強い。
    前半はページを捲りながら「何だか某作家の某シリーズを読んでいる気分だな」なんて思っていたくらい。

    登場人物のクセは強かったけどお話自体は割とシンプルでしたね。
    今までは一度も犯人に気づくことはなかったんです

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    2023年12月06日
  • 「やりがいのある仕事」という幻想

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    やりがいは探せしても見つけるのは難しい
    マイ憲法を持って仕事を通して理想に近づく考え方を知ることができました

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    2023年12月05日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    Scene Killer=蜃気楼なんだろうね。作中で逃げ水のことがあったから、そのことか。牛田事件が雪上流血美女連続殺人事件を追っていたことなのかな。

    いつものように、小川と加部谷は事件に接近できないから、そんなに盛り上がらない。もやもやが残る終わりかなと思っていたら、急展開。
    登場人物、つまり容疑者はそんなに多くないし、推理のためのネタが用意されているわけではない。事件の全容は、勿論意表を突かれたけど。
    このシリーズは好きなんだけど、僕は何に惹かれているんだろうね。

    加部谷の落ち込みに皆さん同情しているコメントがあるけど、えっと、何があったんだったけ。水母君に失恋したのはかなり前の話だよ

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    2023年12月02日
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

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    森博嗣先生の作品に初めて触れたのはあの有名な「すべてがFになる」で、そこから森ミステリの世界にどっぷり浸かった。そしてミステリ以外の森作品にも手が出た。そして本書はまさに森ワールド。いつも流されていて気力が人よりないと感じる主人公。そんな彼が周囲の人からはやめとけといわれる、不動産会社に就職する。そこに訪ずれる奇妙な人々。そして徐々に変化していく主人公の青年。小説という架空の世界でありながら、他人の人生を追体験できる。そんな素晴らしい作品。

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    2023年11月27日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    ついに、「共通思考」を理解した…気がする。あくまでも自分の中で納得しただけではあるが。

    大衆心理のような大きなうねりを、システム化するということ。しかも選ばれた知性のみで、その知性は「夢を見る」ように個を生み出して増えていく。増えた知性がさらに大きな「共通」の大きな流れを作り、それが一つの意思となる。途方もないことだ。

    大衆心理は、実体はないのに確かにそこに「在る」。共通思考もきっと、存在できうるのだろう。

    と、浅はかながら理解したつもり。

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    2023年11月25日
  • ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

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    人間、ウォーカロン、ロボット、見た目ではわからない存在が入り乱れ、謎を深めていっている。サブキャラであったツェリン博士がキーとなる人物になるあたり、シリーズ通りて岐路になる作品なのかもしれない。
    事件の動機が、まことに人間的な感情からくるものだったのが面白い。また、結果的にペガサスの予測が外れてしまうわけだけど、どうやら人間的な感情が原因と示唆されている。次作以降、さらに明かされるんだろうか....

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    2023年11月25日