森博嗣のレビュー一覧

  • 数奇にして模型 NUMERICAL MODELS

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    今回も最後まで犯人が分からず…。
    このシリーズはいつも哲学的というか、それまで見ていた世界を新しい視点で眺めることを教えてくれる。
    普通ってなんだろう、とか、自分にはない趣味や価値観を持っている人がどんなことを考えているんだろう、という一端を垣間見させてくれた作品。

    今までのキャラクター総出演や意外な繋がりも楽しかったし、大御坊さんみたいな性に関する自分と違ったパーソナリティやオタクと言われる(コスプレや模型への偏愛)人たちもたくさん出てきて、改めて「自分と似ているけど違うところのある人」に大して、思い込みでラベルを貼ってはいけないなと。

    当時の時代背景などは詳しく調べていないので分かりま

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    2023年07月09日
  • θは遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ

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    とても面白かった。
    反町愛が登場した意味が良くわかった。

    でも、タイトルは先につながるみたいだけれど、今回の事件には直接関係ないなぁ、、、。

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    2023年07月04日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズ最終巻。
    やっとたどり着きました。
    そしてあっという間でした。
    なぜなら生き急いで読んでいたから。笑

    殺されて真っ赤な塗料で塗装された、赤井。
    殺されて緑色に塗装された、美登里(みどり)。

    確かに四季シリーズに登場する人物がこちらにも。
    最後は四季シリーズにつながる導線で終わるんですね。

    最初は、S&Mシリーズの印象が強すぎて、
    登場人物たちに違和感しか持てず挫折しましたが、
    短編集から戻ってきた結果、
    とても楽しく、
    気づいたら紅子さんも練無も好きになっていました。

    ただ読み始めると止まらないので、
    しばらくは他の積読本を読もうと思います。

    次はGか×シリーズかなあ。

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    2023年07月02日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    いよいよ残り2冊。

    地球に着陸した宇宙船では、
    乗組員全員が殺されていた。
    土井研究所の地下室は閉ざされた密室にも関わらず、
    死体が発見される。

    何が何だか、とにかく読み進めました。

    おおお、あの人がここで登場、
    この人と繋がってたのか等、
    とにかく忙しいです。苦笑
    謎は壮大、大仕掛け。
    だけど、やってることは人間なんですよね。

    最後は、会田誠の人間ミキサー?みたいな絵を思い出しました。

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    2023年07月02日
  • 地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE

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    短編集です。
    ・小鳥の恩返し
    ・片方のピアス
    ・素敵な日記
    ・僕に似た人
    ・石塔の屋根飾り
    ・マン島の蒸気鉄道
    ・有限要素魔法
    ・河童
    ・気さくなお人形、19歳
    ・僕は秋子に借りがある

    「石塔~」と「マン島~」にはS&Mシリーズ、
    「気さくなお人形、19歳」は練無と紫子が登場します。
    Vシリーズを読むときには、「気さくな~」を読んでおくと良いかもです。
    私は、読む順番をネットで調べた時に、確かこの辺で読んでおくべきとなっていて、まさにその通りでした。

    短編も短く読みやすく、
    そして気味悪く(笑)、
    面白かったです。

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    2023年07月02日
  • 捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest

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    表紙を眺めて、これがメビウスの帯かあ、と。

    エンジェルマヌーヴァが登場します。
    それはメビウスの帯を再現している建物に、
    展示(設置)されていました。

    そこで起こる密室殺人事件。
    消えたエンジェルマヌーヴァ。

    西之園萌絵が登場します。

    これは一気読みでした。
    前回の超音波研究所が重たかった分、
    こちらは登場人物も少なく、
    萌絵が元気に国枝先生とやり取りしてくれるおかげで、
    とても楽しく読めました。

    それにしても保呂草さんがどんどん、
    皆にバレていく…苦笑
    だけど、悪人じゃないから憎めない。
    良い人でもなんだろうけれど。苦笑

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    2023年07月02日
  • 六人の超音波科学者 Six Supersonic Scientists

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    Vシリーズを読んでいた先月は、
    2~3日に1冊のペースで
    気が狂いそうになるほど焦って読んでました。
    ダメなんですよね、
    生き急いでしまいます。苦笑

    毎回思うんですが、
    Vシリーズの装丁ってお洒落ですよね。

    S&Mシリーズも、四季シリーズも好きですが、
    Vシリーズが一番表紙が好きかもです。

    本作は、山奥位置する、土井超音波研究所で殺人事件が起こります。
    しかも、事件当日は大雨、研究所に続く橋が爆破される。
    陸の孤島となった研究所。
    紅子たちが犯人を突き止めようとする中、迫りくるピンチ。
    怖くて怖くて、続きが気になり、手が止まらず。

    今までのVシリーズの中で一番印象的でした。
    それは紅子

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    2023年07月02日
  • 恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits

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    今まで萌絵が一番人間味?あると思っていましたが、
    紫子が一番ですね。良い意味でも悪い意味でも。苦笑
    保呂草さんへの想いもなんだか切ない。

    豪華客船で起こる、男性客消失事件。
    そして盗まれた絵画。

    最後はすっかり騙されました。苦笑

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    2023年07月02日
  • 魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge

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    Vシリーズを読み始めて、
    S&Mシリーズを読んでいた頃のことを思い出しました。
    とにかく続きが気になるし、結末を見届けたくて、
    毎日狂ったように読んでました。笑
    出勤、帰路の間、昼休み、とにかく読んでました。苦笑
    久しぶりにその状態です。

    今作は、四季シリーズにも登場している、
    エンジェルマヌーヴァという宝剣と
    アクロバット飛行中の航空機の中で起こる殺人。
    各務も登場し、保呂草ももれなく巻き込まれます。苦笑

    練無が男の子に見えて、なんだか切ない。

    この本を読み終わった後に一番最初に思ったのは、
    なぜうつ伏せだった死体を仰向けにして確認したのか。
    途中で弾丸は、体を貫通していたって書いてあ

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    2023年07月02日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    Vシリーズ第四弾。
    学生クイズ?番組に出演することになった、
    紫子と練無、そして紅子。

    番組プロデューサーが殺される。
    何か事情を知っていそうなアイドルは練無と姿を消す。

    犯人と動機はとても意外でした。
    毎回わかった試しのない私ですが。苦笑

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    2023年07月02日
  • 月は幽咽のデバイス The sound Walks When the Moon Talks

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    薔薇屋敷、月夜邸と呼ばれる館の一室(オーディオルーム)で起こった密室殺人。

    紅子も七夏も好きだけど、
    二人の微妙な感情が垣間見える場面は
    苦しくなります。
    林のことも好きだけど、嫌いになる瞬間です。苦笑

    それにしても今回は、色々突飛すぎて、
    全くついていけませんでした。苦笑
    みんなもともじゃない!笑

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    2023年07月02日
  • 人形式モナリザ Shape of Things Human

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    Vシリーズ第二弾。
    以前は1巻で挫折しましたが、今回は大丈夫。
    なぜなら、いくつか短編を読んだのと、
    四季シリーズを読んでいたから。

    このシリーズは主要人物の数が多いから、
    示し合わせたように集まってくる姿は、
    さながらコナンを見ているような気分でした。笑
    みんなが集まるところに事件あり的な。

    からくり人形とモナリザ。
    殺人は舞台上で起こる。

    おおお、なんかすいすい読める。
    登場人物たちの顔がわかる。判別できる…!嬉
    というのが、読後の率直な感想でした。苦笑

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    2023年07月02日
  • 四季 冬 Black Winter

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    四季シリーズ完結。
    ですが、これは次につながってるんですかね。
    100年シリーズかな?
    それはそれは長い。苦笑

    四季人間離れしているのかと思いきや、
    喜怒哀楽のようなものを垣間見せたり、
    矛盾を認識して受け入れたり。

    最後のエピローグはなぜかエヴァンゲリオンの漫画のラストシーンを思い出しました。

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    2023年07月02日
  • 四季 秋 White Autumn

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    こちらも感想を書くためにパラパラとめくりました。
    私はあんまり再読とか、確認が好きではないのですが、
    森博嗣さんの本は、二周目も楽しめるかも。
    保呂草さんが登場する、×シリーズ?も読みたくなります。

    人殺しで殺人犯であるはずの真賀田四季だけど、
    周囲の人間たちの行動や、
    本人の言動を見ていると、
    それが犯罪行為だったのかわからなくなる。

    だからこそ、萌絵ちゃんがいてくれてよかったと思います。
    四季、犀川、紅子を見ると、
    まっすぐな萌絵ちゃんが、
    一番自分と感覚が近い気がして安心するんですよね。
    紅子さんもブレずに素敵でした。


    今巻は、周囲との決着をつけていくような一冊でした。

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    2023年07月02日
  • 四季 夏 Red Summer

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    四季四部作の第二弾です。
    「すべてがFになる」で始まった読書ですが、
    とうとう事件の背景が…!

    感想を書くためにパラパラ読み返しましたが、
    Vシリーズを読み終わった今、
    いくつかの繋がりに感動。
    先にVシリーズを読めばよかったかも、と。苦笑

    真賀田四季のなかに瀬在丸紅子の存在感。
    各務と保呂草、林に祖父江。
    Vシリーズの登場人物たちがかなり出てきます。

    そして、途中からは驚愕でした。
    真賀田四季に感情はあるのか。
    なぜ叔父なのか。
    どこに向かうのか。

    最後は畳みかけるような展開で、
    読み進める手が止まらず。

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    2023年07月02日
  • 四季 春 Green Spring

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    一度Vシリーズを挫折し、
    そこからは森博嗣さんのエッセイ?コラム?のような
    新書を読み。
    久しぶりに短編集を読んで復活。

    S&Mシリーズを読んでいたし、
    四季シリーズは4巻だけだし!と思い、
    ネットで相関図を検索し、
    なんとなくを頭に入れて読み始めました。

    真賀田四季の幼少期。

    もうすでに完璧すぎて、
    私にその記憶力を少しだけ分けてほしいとさえ思いました。苦笑

    最近読んだ「ジェノサイド」でも人類が発達して、
    人類を超えた人が誕生してましたが、
    真賀田四季もそんな感じかも、と。
    人間はすべて下等動物に見えてたりして。

    途中、誰が誰だか何が何だかわからなくなったのは
    私の読みの甘

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    2023年07月02日
  • 今夜はパラシュート博物館へ THE LAST DIVE TO PARACHUTE MUSEUM

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    新品が手に入らず、ネットで古書を購入しました。
    文庫ではなく、新書サイズのものです。

    7つの短編集です。

    ・どちらかが魔女
    ・双頭の鷹の旗の下に
    ・ぶるぶる人形にはうってつけの夜
    ・私の崖はこの夏のアウトライン
    ・卒業文集
    ・恋之坂ナイトグライド
    ・素敵な模型屋さん

    S&Mシリーズ、Vシリーズの面々も登場し、
    楽しめました。
    後半はちょっと最後のオチ(?)が怖かったり、
    視覚というか感覚を入れ替えられたりする感覚でした。

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    2023年07月02日
  • 虚空の逆マトリクス INVERSE OF VOID MATRIX

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    変わったミステリの「不良探偵」。日常を切り取った「話好きのタクシードライバ」。個人的ににアガサ・クリスティーのミス・マープルを彷彿とさせるリリおびそんの「ゲームの国」。西之園萌絵と犀川創平の登場「いつ入れ替わった?」粒ぞろいの短編集。

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    2023年06月30日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    ネタバレ

     N大工学部の犀川助教授と学生西之園萌絵のコンビが事件の謎を解く森博嗣のS&Mシリーズの7作目。萌絵の高校時代の友人杜萌は、夏休みに帰省した実家で誘拐事件に遭う。同時に実家にいたはずの兄も行方不明となってしまった。萌絵は友人の話を聞きながら、事件に興味を持ちいつもの行動力でどんどん関わっていくが・・・。
     ネタバレになるが、サイコホラーだった。読者に対してもずっと感情を隠していたのね。
    今回犀川はほんとうに先生だった。萌絵にすぐ仮説を教えるのではなく、客観的に見るように伝えて、謎が解けた帰りの新幹線では萌絵に大人になったねと言う。今回は犀川先生のペースだったので、次は萌絵にペースを乱してほしい

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    2023年06月30日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    遠い世界に憧れて進み続ける最中、ふと故郷に帰りたくなることがある(マインクラフトやってる時に良く感じた)。
    ノスタルジーと呼ぶものかもしれないが、なぜ人は過去に思いを馳せるのだろうか?それがすでに失われたもので喪失がノスタルジーを引き起こすのか?
    必ずしもそういうパターンばかりではない気がする。
    失った別の可能性を夢見てるのだろうか。今はもうそうなり得なかった別の「私」に対する思いなのかもしれないな。

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    2023年06月26日