森博嗣のレビュー一覧

  • つぼみ茸ムース The cream of the notes 5

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    森博嗣さんは、小説はお金を稼ぐために書く。あるばいとのようなものと捉えている。それでいくつもの面白い作品を書けるのだから才能があるのだろう。その才能というのも本人はあまり意識していないようだが。成功して、自由に時間やお金を使えるようになり、好きなことをできる今の環境で、色々と考えが出てきて、それを読むことができ、視野が広がった。意見と感想の区別がまだイマイチ掴めないのはご勘弁。

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    2024年01月29日
  • 魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?

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    ネタバレ

    【購入本】純粋に面白かった。60ページのやり取りがタイトルに繋がっていたと解った時は冗談でなく痺れました。伏線が上手すぎる。しかし、ここでもマガタ・シキ博士の謎は解けぬまま。次巻に続きます。積読のS&Mシリーズも読まなければ。

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    2024年01月28日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    ネタバレ

     森さんが、シリーズ云々ではなくて、こういうスタンダードな感じのミステリーを書いてくれることに感謝。
     「情景」というのが、森さんらしいなと。
     
     

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    2024年01月27日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    ネタバレ

    英語のタイトルのdoesをisに変えたら「彼女はウォーカロンか?」になるのが面白い。
    パラサイトこそが人類を繁殖させていたというのは楽しい発想だと思った。
    アダムとイヴが食べた実には寄生虫がいて、それが人間の脳に変化を与えて、二足歩行になってとかだったら…。
    パラサイトを作ることができればアップデートが可能ということ?作中であったウォーカロンのアップデートもそれなのかしら。

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    2024年01月23日
  • 孤独の価値

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    寂しさの感覚はその瞬間の何かに感じるのではなく、その後の努力や対応への力が必要で嫌な予感からきている。
    サインカーブを微分する考え方は面白いアプローチだった。

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    2024年01月22日
  • 情景の殺人者 Scene Killer

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    ネタバレ

    このシリーズでは一番面白かった。
    栂という字が読めなくて時々困った。
    沙保里が魔性の女だったわけだけど、それを易々と聞き入れていた男たちもすごいな。

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    2024年01月21日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    ネタバレ

    これまでのS&Mシリーズとはかなり毛色の違う異色作。マジック、いやショーとステージが文字通り舞台となった番外編と言ってもいいくらい。

    想像以上に萌絵が犀川の本質に踏み込んで理解していた描写があって驚き。

    最初のトリックに関しては、そもそもの舞台設定が手品のためややゴミゴミしてしまった印象。
    大トリックに関しては、読者は気づかずとも作中の人物たちは気づくべきなんじゃないかな…という思いが拭えずやや納得しにくいのが難点。

    ただ、動機に関わる最後の犀川の謎解きはとても腑に落ち、読後感は良い。

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    2024年01月21日
  • ツンドラモンスーン The cream of the notes 4

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    言葉遊びから小説の書き方、アイデアの出し方、哲学的なものまで幅広いジャンルのエッセイ。小説とは違った楽しみがある。森博嗣さんの顔も知らないが面白い人物であるのは間違いない。

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    2024年01月18日
  • 夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show

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    ネタバレ

    Vシリーズ4冊目。
    れんちゃん大活躍の回でしたね。

    いやー正直な話今回はストーリー見切ったと思ったんですよ。
    実際稲沢さん出てきた時にすぐに分かったんですよ、あぁこれはわざと隠してるなって。
    でもそこに気付いたが故に引っかかりましたね……悔しい!!!
    最初の方でもうこれは見切ったわー余裕だわーとか思ってた自分恥ずかしい!見事にミスリードに引っかかってるよ(いやここがミスリードだったのかは分からないのだけれど)!!!
    まだまだ精進しなければいけませんね、やはり慢心は良くない。
    そして今回の犯人怖すぎる。
    怖すぎるんだけど現実の世界にいないと言いきれないのがまた何とも……いやきっといるんだろうな

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    2024年01月17日
  • 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima

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     本書は、端的には「学問の奥深さや研究の崇高さ」を描いた作品と言えるのでしょうが、不思議な別の魅力を内包している物語でした。

     「不思議な別の魅力」とは、理系大学の研究や論文等お堅い内容ですが、語り手が一人称の「僕」という学生目線で、柔らかく緩衝材以上の働きを実感する描かれ方をしている点です。

     「僕」は、幼少期から本を読むこと、対人関係が苦手という特性があるものの、数学と物理の才能が豊かで純粋な人柄です。院生の先輩や同期の女の子とのやりとりが、愉快で微笑ましくもあります。

     こんな「僕」が、喜嶋先生の世界に触れ、憧れをもちながら研究の楽しさに惹かれていく展開です。
     喜嶋先生は、研究の

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    2024年01月12日
  • つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3

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    ズバッとモノを言うので気持ちがいい。森博嗣先生の本は売れるべくして売れたのだなとこの本を読んで思った。やはり考え方が面白い。

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    2024年01月08日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    「すべてがFになる」から始まる森博嗣のS&Мシリーズの完結編。全10作の中では第1作目の次に面白かった。これまでの作品と異なり、スリリングな展開が多く、読んでいて常に緊張感があった。がしかし、長すぎる。もう少し短くまとめてほしかった。あと、結局犀川と萌絵がどうなったのか、木になります!

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    2024年01月07日
  • 銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency

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    『長針がずっと回らないまま、短針がぐるぐる時間を送るような』

    あれ?私森博嗣の作品を読んでるんだよね?三浦しをんでも、伊坂幸太郎でもなく、森博嗣の作品を。

    文章に紛れる独特のリズムと、鉄でできたような綿飴の味、拒絶に近い人への敬遠の影を少しずつ楽しんだ。

    いつ人が死ぬのだろう。どんな悲しい別れがあるのだろう。最後は全部壊れてしまうのでしょう?と、思いながら読んでいた。でも、そんなことはこの本の中では起きない。絶妙に全てが和らいで感じる。どこか暖かいような。冬の日よく晴れた昼過ぎの日差しのような。

    もちろん、森博嗣なんだから、ただじゃ終わらない。最後の数ページで濃縮された森博嗣を味わう。

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    2024年01月07日
  • 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

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    Wシリーズ1作目。ウォーカロン(単独歩行者:walk alone)と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。人間との差がほとんど無く、判別が容易にできない。研究者のハギリはウォーカロンと人間を識別する研究を行っており、何者かに命を狙われるも保護しにやって来たウグイに助けられる。人間とは何か、命とは何かを読者に問いかける近未来ファンタジー。

    人工細胞の反乱。人が死ななくなり、子供が産まれない世界はどこに向かうのか。長く生きることは正解なのか。あの天才博士も登場し、どのように続いていくのか楽しみです。

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    2024年01月07日
  • 君が見たのは誰の夢? Whose Dream Did You See?

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    まったく未知の新種ウィルスに感染したロジとグアト。新種ウィルスをめぐる動きに2人は巻き込まれていきます。
    WWシリーズ7作目。

    マガタ・シキの再登場で物語が大きく動くとともに、ロジとグアトの2人も大きな転機がやってきます。

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    2024年01月06日
  • 積み木シンドローム  The cream of the notes 11

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    ドライなという印象を受けざるを得ないが
    もしかしたらこんなん全部嘘で、ほんとは奥様らぶの超絶腰低社交マンなのかも、とか無駄な想像をさせてくれるエッセイ

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    2024年01月03日
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC

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    S&Mシリーズ6作目!
    今作は今までとどう違うとか
    そんな次元の話でなく
    そもそも奇数章しかないという
    トリッキー仕立て。

    中身はと言うと、
    いつもの知的な会話が少なめ…
    というかテーマがマジックだからか
    一貫してショーテイスト。
    効果音が聞こえてきそうなほど。

    S&Mならではの2人の知的な会話は
    当然あるけれど、少し物足りない。

    いつもの理系アプローチが少なかった印象。
    理系×ミステリーではなく
    マジック×ミステリーという感じ。
    普段より取っ付きやすい印象はあるけれど。

    萌絵も劇的な出演が多め。
    特にお決まりの謎解きタイムは演出過多では…?
    ちょっとお遊びが過ぎるというか…
    犀川も引

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    2024年01月03日
  • 勉強の価値

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    勉強は目的ではなく、ある目的のための過程である。よって、その過程である勉強が楽しくなるのは、勉強することで夢が叶うという目的(ゴール)が明確にある場合である。
    義務教育は「学ぶという方法」方法を学ぶ場所であるため、「つまらないが我慢するしかない」
    多くの日本人にとって勉強とは「知識を頭に入れること」、すなわち「インプット」であるため、応用は「教わっていない」となってしまう。だから、「アウトプット」も勉強であると認識を改める必要がある。
    スポーツであれば、運動場などインプットの成果をアウトプットする場と機会が多くあるが、勉強においてはテストぐらいしか知識を発揮する機会はない。このインプット過多で

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    2023年12月29日
  • 有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER

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    相変わらず四季の存在感がすごい。
    シリーズもこれで終わりか。
    不可能な殺人が続いて「こんなん無理やん!」と思ってたらなるほど、そういう事か。
    どうなんだろ、一連の殺人事件の犯人やトリックに関しては恐らく賛否あり、個人的には最後のシリーズのたたみ方も中途半端な印象。

    正直VRの描写なんかは今でも十分説得力があるし、時代が経験しているからこそイメージしながら読めた。

    このシリーズは四季と犀川の天才の物語か、萌絵と犀川の恋愛の物語か、理系ミステリーか、密室殺人のテーマ集なのか、いやきっと自分にとっては哲学の物語だったのだ。

    犀川を通じて世界と出会う、哲学の物語だったのだと思う。
    ミステリー小説

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    2023年12月29日
  • 夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

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    切ないお話。杜萌の心情と素生の失踪事件の謎が気になる、、、
    萌絵と犀川先生の絡みが少なくて悲しかった。

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    2023年12月24日